2026年6月9日(火)のストップ高安銘柄と理由
本日のポイント
2026年6月9日(火)の東証は、AI・生成AI関連、半導体製造装置・電子部品関連、業績好決算関連の3軸を中心に小型グロース株への物色が集中。ストップ高は14銘柄と多めで、東証スタンダード・グロースの中小型株が中心となった。
AI・生成AI関連:CINCが6月4日に発表した生成AI向け「AI誤情報チェック機能」の開発材料を受けて+73.97%の急騰でS高。HEROZ、アピリッツ、いつも、スマートバリューといったAI・DX関連の小型グロース銘柄もS高入りした。
半導体製造装置・電子部品関連:プリント基板研磨・洗浄装置の石井表記、MLCC大手の太陽誘電、リチウムイオン電池・半導体関連の中村超硬がそろってS高。電子部品セクターへの資金回帰が見られた。
業績好決算関連:レオクランが通期業績予想の上方修正を発表し+19.08%でS高。経常利益予想の大幅引き上げが評価された。
その他物色:ケアサプライ、アイサンテクノロジー、モイ、アーキテクツ・スタジオ・ジャパン、6月IPO銘柄のNVIボトムなどの中小型銘柄も値幅制限まで買われた。
ストップ安:ジーネクスト、イノバセルの2銘柄。事実関係は各銘柄カード参照。
個別銘柄をクリックすると詳細が開きます
2393 日本ケアサプライ 東証S 時価総額 約605億円 3,725円(+700円 +23.14%)▲ 介護・育児
福祉用具レンタル卸の最大手で三菱商事系列。電動ベッド・車いす・歩行器・スロープ等の福祉用具を福祉用具貸与事業者へ卸レンタル・販売卸する事業を主軸に、洗浄・消毒・補修・再レンタル、高齢者生活支援サービス(物販・食事・配送)も展開。子会社のライフタイムメディが訪問看護・リハビリ・通所介護を提供。本日は前日比+700円(+23.14%)でストップ高水準まで急騰し、年初来高値圏となった。
4174 アピリッツ 東証S 時価総額 約29億円 715円(+100円 +16.26%)▲ その他
Webソリューション事業(EC・スマホアプリ・Webシステム開発)、推しカルチャー&ゲーム事業(オンラインゲーム運営・ファンクラブ事業)、デジタル人材育成派遣事業の3事業を展開。2026年1月期通期は不採算案件対応の一括費用計上で赤字転落となったが、2027年1月期は黒字転換を会社予想として開示している。本日は前日比+100円(+16.26%)でストップ高水準まで急騰。
4378 CINC 東証G 時価総額 約44億円 1,310円(+557円 +73.97%)▲ 生成AI 人工知能
マーケティング用調査・分析・運用ツール「Keywordmap」シリーズの開発・提供を行うソリューション事業、DXコンサルティング(アナリティクス事業)、子会社CINC CapitalによるM&A仲介事業を展開。2026年6月4日に主要生成AI(ChatGPT・Gemini・Perplexity・AI Overviews)を対象とした「AI誤情報チェック機能」の開発を発表しており、生成AIによるブランド毀損リスク対策ツールとして注目を集めている。本日は前日比+557円(+73.97%)と大幅高で値幅制限を超える急騰となった。
4382 HEROZ 東証S 時価総額 約123億円 807円(+100円 +14.14%)▲ 人工知能 生成AI
「AI革命」をビジョンに掲げ、将棋AI「Ponanza」由来の独自AI技術を活用したAIX事業(BtoB・BtoC)を展開。法人向け生成AI「HEROZ ASK」、AI採用支援「BLOOMWORKS」、AI Security事業(マネージドセキュリティ)を保有。AI Security事業は解約率0.7%とリカーリング収益基盤を構成。本日は前日比+100円(+14.14%)でストップ高水準まで急騰。
4667 アイサンテクノロジー 東証S 時価総額 約108億円 1,951円(+400円 +25.79%)▲ その他
愛知県名古屋市に本社を置く測量用ソフトウェア開発会社。土地家屋調査士向けに強み。測量計測機器の販売・保守、高精度三次元モービルマッピングシステム(MMS)機器販売、高精度三次元地図の作成請負、自動運転実証実験請負、自動運転車両の構築請負、公共・民間からの測量業務委託を展開。子会社A-Driveと共に全国各地の自動運転社会実装推進事業に参画している。本日は前日比+400円(+25.79%)でストップ高水準まで急騰。
5031 モイ 東証G 時価総額 約68億円 486円(+59円 +13.82%)▲ その他
ライブ配信コミュニケーションプラットフォーム「ツイキャス」を運営。配信者と視聴者のリアルタイムコミュニケーションを核に、ポイント販売、メンバーシップ、有料ライブ配信「ツイキャスプレミア」などで収益化。2025年5月にはSBIホールディングスとの資本業務提携を発表しSBI傘下となっている。2026年1月期通期は売上高66億8800万円(+1.5%)、営業利益3億3900万円(+45.9%)で増収増益。本日は前日比+59円(+13.82%)で寄り付き後ストップ高水準まで急騰し、終値486円となった。
585A 日本バリュー・ボトムアップETF 東証ETF 上場初日 1,271円(上場初日)▲ その他
「日本バリュー・ボトムアップ株式投資戦略アクティブETF」(通称NVIボトム)。本日2026年6月9日に東証へ新規上場したアクティブETF。日本バリュー・インベスターズ株式会社(NVI)の投資助言に基づくバリュー投資戦略のアクティブETF第1号で、PER・PBR・配当利回りのいずれかが割安上位25%に入る銘柄から、企業の質に問題はないものの短期的要因で割安となっている8〜9銘柄を選定して投資する運用方針。上場初日のため前日比は表示なし。
6085 アーキテクツ・スタジオ・ジャパン 東証G 時価総額 約449億円 391円(+80円 +25.72%)▲ その他
ASJ建築家ネットワーク事業を主軸とする住まい関連企業。全国の建築家(登録建築家2,900名超)を組織化し、建設会社をフランチャイズ化して施主・建築家・建設会社を結びつけるプラットフォームを運営。注文住宅・商業施設等の家造りを仲介支援。家具・インテリア関連商品を扱う暮らし関連事業も保有。2026年2月期通期は売上高6億5800万円(△26.6%)、営業損失5億5900万円と減収減益。本日は前日比+80円(+25.72%)でストップ高水準まで急騰。
6166 中村超硬 東証G 時価総額 約79億円 714円(+100円 +16.29%)▲ 半導体製造装置 蓄電池
大阪府堺市本社の超硬治工具メーカー。シリコン・サファイア切断用ダイヤモンドワイヤで知られたが現在は撤退。現行事業は特殊精密機器事業(実装機用ノズル等)、化学繊維用紡糸ノズル事業(日本ノズル株式会社)、D-Next事業、マテリアルサイエンス事業(Zeo Next株式会社へ移管)の4事業。2026年3月期通期は売上高27億6800万円(+4.8%)、当期純利益2億7600万円(黒字転換)。2027年3月期は化学繊維用紡糸ノズル事業の連結分離により減収減益見通し。本日は前日比+100円(+16.29%)でストップ高水準まで急騰。
6336 石井表記 東証S 時価総額 約119億円 1,459円(+300円 +25.88%)▲ 半導体製造装置 半導体部材・部品 人工知能
広島県福山市の電子機器部品製造装置メーカーで、プリント基板研磨・洗浄装置で国内首位級。装置(マシナリー)・デバイス・インクジェットの3事業を展開。AI関連向けパッケージ基板の需要増を背景に装置事業が好調で、2026年1月期通期は売上高156億5100万円(+5.6%)、経常利益11億8400万円(+6.8%)と会社予想を上回り増収増益で着地。2027年1月期第1四半期決算発表(6月9日予定)への期待も背景に、本日は前日比+300円(+25.88%)でストップ高となった。
6976 太陽誘電 東証P 時価総額 約2.49兆円 17,975円(+3,000円 +20.03%)▲ セラミックコンデンサー 電子部品 TOPIXコア30
東京都中央区京橋本社の電子部品大手。積層セラミックコンデンサ(MLCC)が主力で、インダクタ、通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も展開。自動車・情報インフラ・産業機器向けの売上比率向上を図っている。2026年3月期通期は売上高3,553億4,100万円(+4.1%)、営業利益199億9,600万円(+91.2%)と増収・大幅増益で着地。AIサーバー向け高信頼性製品需要の拡大が背景。本日は前日比+3,000円(+20.03%)とストップ高水準まで急伸した。
7681 レオクラン 東証S 時価総額 約55億円 936円(+150円 +19.08%)▲ 介護・育児
病院・医療施設の新増改築案件向け医療機器商社。「狩猟型」商社を標榜し、医療機関の新築・移転プロジェクトを企画段階から開設までワンストップ支援。メディカルトータルソリューション事業(主力、売上の95%超)、遠隔画像診断サービス事業(京都プロメド)、給食事業(ゲイト)の3セグメント展開。2026年5月15日に2026年9月期通期経常利益を従来予想3億8000万円から6億1000万円へ60.5%上方修正(前期比98.1%増)。ファスキアHDの子会社化で売上拡大も寄与した。本日は前日比+150円(+19.08%)でストップ高となった。
7694 いつも 東証G 時価総額 約29億円 499円(+80円 +19.09%)▲ その他
EC事業をブランド・メーカー向けに総合支援する企業。EC戦略コンサルから運営代行・物流・SNS×ECまでワンストップで提供し、自社D2Cブランド(「Dig Wear」「Peace you」)も運営。TikTok Shop運用代行などSNS×EC領域を強化しており、ライブコマースGMVは累計100億円突破(2026年4月発表)。累計契約案件数14,000件超。2026年3月期会社予想は売上高170億4,400万円(+22.3%)、営業利益2億5,400万円(+243.2%)、最終黒字転換を見込む。本日は前日比+80円(+19.09%)でストップ高となった。
9417 スマートバリュー 東証S 時価総額 約40億円 371円(+80円 +27.49%)▲ その他
独立系IT企業で自治体向けクラウドサービスに強み。デジタルガバメント事業(電子行政/地域情報「SMART L-Gov」、オンライン行政プラットフォーム「GaaS」、DX推進)、モビリティ・サービス事業(IoT、カーソリューション、カーシェア)を展開。神戸アリーナ事業も保有。本社は大阪府大阪市。本日は前日比+80円(+27.49%)でストップ高水準まで急騰した。
4179 ジーネクスト 東証G 時価総額 約19億円 345円(-80円 -18.82%)▼ その他
顧客対応DX化プラットフォーム「Discoveriez」を中心に、インシデント管理・リスク管理・個人情報管理・システム連携サービスを提供するIT企業。2026年3月期通期は売上高10億1,566万円(+46.99%)、当期純損益は赤字縮小。直近数日でS高をつけるなど急騰した後、本日は前日比-80円(-18.82%)でストップ安水準まで下落した。
504A イノバセル 東証G 時価総額 約254億円 563円(-147円 -20.70%)▼ バイオ
便失禁・尿失禁疾患などを対象とした再生医療等製品の開発・製造・販売を行うバイオ企業。2026年2月24日に東証グロース市場に上場し、IPOで117.5億円を調達。主力候補品「ICEF15」の第III相国際共同治験を推進中。2026年1月期第1四半期は9億5,300万円の純損失計上だが、IPO調達により総資産は128億7,700万円に増加し財務基盤強化。本日は前日比-147円(-20.70%)でストップ安水準まで下落した。

コメント