石井表記 6336 東証スタンダード
ISHII HYOKI CO., LTD.|広島県福山市の電子機器部品製造装置メーカー。プリント基板研磨・洗浄装置で首位級。装置(マシナリー)・デバイス・インクジェットの3事業を展開。
※2026年6月8日時点の情報
事業内容
2026年6月8日終値ベースの時価総額は約119億円。本社は広島県福山市神辺町旭丘。代表取締役会長は石井峯夫、代表取締役社長は山本晋宏。決算期は1月。資本金は3億円。1963年4月にシルク印刷の個人事業として創業、1973年4月に株式会社化。連結子会社6社で構成し、連結従業員数は667名(個別322名)。電子機器部品製造装置、ディスプレイ及び電子部品、その他(インクジェット)の3部門で、開発・生産・販売・サービスまで一貫した事業活動を展開している。中国・韓国・台湾・フィリピンなどグローバル展開も推進。
装置事業(電子機器部品製造装置)
プリント基板・電子デバイス製造装置(研磨機・洗浄装置等で首位級)、自動車部品加工装置、フレキシブル基板製造装置、アクアクリーンシステムを開発・販売。AI関連向けパッケージ基板の需要増などを背景に、業績の主軸セグメントとなっている。
デバイス事業(ディスプレイ及び電子部品)
GOP液晶システム、スイッチパネル・ユニット製品、シルク印刷・ラベル印刷・アルマイト銘板、加飾フィルム印刷・フィルム成形、プリント基板・部品実装、精密板金加工を提供。創業事業であるシルク印刷を起点に幅広い表示・実装関連製品を展開。
インクジェット事業(その他)
全面/部分コーティングモデル、パターニングモデルのインクジェット装置、インクジェット吐出・塗布評価サービスを提供。次世代の塗布・成膜技術として位置付けられる成長領域。
直近5年業績サマリー
2026年1月期通期(2026年3月13日発表)は売上高156億5100万円(前期比+5.6%)、営業利益11億4000万円(同+25.7%)、経常利益11億8400万円(同+6.8%)、当期純利益8億9000万円(同+12.9%)と増収・大幅増益で着地。経常利益は会社予想10億5300万円を上回り、当初の減益予想から一転して増益となった。配当も従来予想20円から28円(前期20円)に増額された。2026年1月期会社予想(当初)は売上高152億6100万円、営業利益10億600万円、経常利益10億5300万円、当期純利益8億400万円。
| 項目(連結・百万円) | 2022年1月期 | 2023年1月期 | 2024年1月期 | 2025年1月期 | 2026年1月期 | 2026年1月期 会社予想 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | ― | ― | ― | 14,821 | 15,651 +5.6% |
15,261 |
| 営業損益 | ― | ― | ― | 907 | 1,140 +25.7% |
1,006 |
| 経常損益 | ― | ― | ― | 1,109 | 1,184 +6.8% |
1,053 |
| 当期純損益 | ― | ― | ― | 788 | 890 +12.9% |
804 |
| EPS(一株利益) | ― | ― | ― | 96.70円 | 110.62円 | 99.28円 |
| PER | ― | ― | ― | 5.89倍 | 8.19倍 | 9.13倍 |
| PBR | ― | ― | ― | 0.48倍 | 0.68倍 | ― |
本ページに掲載している業績数値は、各社が公表する決算短信を一次情報として作成しています。数値は決算短信発表時点のものであり、将来的に修正される可能性があります。業績予想は会社発表時点のものであり、実績と異なる場合があります。PER・PBRは期末日終値ベースで算出した参考値です。正確な情報は各社公式IRサイトを必ずご確認ください。
中期経営計画
資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応
同社は包括的な中期経営計画とは別に、東京証券取引所の要請を受けた「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」を継続的に開示している。PBR1倍割れを課題と認識し、収益性向上・IR活動強化・株主還元の3本柱で取り組みを進める方針。
株主還元面では、2026年1月期の年間配当を従来予想20円から28円(前期20円)に増額。2025年3月14日開催の取締役会で自己株式取得も決議されている。2027年1月期は前期比+1.9%の経常利益12億円を見込み、年間配当も前期比8円増の36円を計画。AI関連向けパッケージ基板の需要増を背景に、装置事業を中心に成長加速を目指す。
IR情報へ強みと注目点
① プリント基板研磨・洗浄装置で首位級のシェア
創業以来60年以上の歴史を持つ電子機器部品製造装置メーカーで、プリント基板向けの研磨機・洗浄装置の分野で国内首位級のポジションを保有。AI関連向けパッケージ基板の需要増加が業績の追い風となっており、装置事業セグメントが好調に推移している。
② 装置・デバイス・インクジェットの3事業ポートフォリオ
装置事業に加え、ディスプレイ・電子部品(デバイス事業)、インクジェット事業の3部門を展開。プリント基板関連の装置・デバイスからフレキシブル基板装置、自動車部品加工装置、インクジェット成膜装置まで幅広く対応し、特定市場への依存リスクを分散している。
③ 増配と自己株取得による株主還元の強化
2026年1月期の年間配当を従来予想20円から28円に増額し、2027年1月期は36円(前期比+8円)へさらに増配する方針。2025年3月には自己株式取得も決議。PBR1倍割れ是正に向けた取り組みを継続的に進めている。
弱み・リスク要因
① PBR1倍割れ水準と評価ギャップ
2026年1月期末ベースのPBRは0.68倍と1倍を下回る水準が継続。同社自身も有価証券報告書で「近年1倍割れが続いている」と課題認識を開示しており、評価是正は今後の収益性・株主還元・IR活動の成果に依存する。
② 装置事業の受注変動・設備投資サイクル依存
主力の装置事業は顧客のプリント基板・電子デバイスメーカーの設備投資サイクルに影響を受けやすい構造。AI関連の需要拡大局面では追い風となる一方、サイクル反転局面では受注減少リスクがある。
③ 主要株主・株主提案を巡る経営課題
2026年3月13日に株主提案に対する取締役会意見を開示し、同月23日に株主提案の取下げ書面を受領した経緯がある。主要株主の動向や提案対応がガバナンス上のテーマとなっており、今後も継続的な対応が必要となる。

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