ストップ高後の株価推移
| 経過期間 | 騰落率 | TOPIX超過 | 最大上昇 | 最大下落 |
|---|
581A GO株式会社
※「TradingViewをサブスク」ボタンはアフィリエイトリンクです。
事業内容と業績
GO事業
タクシー配車アプリ「GO」を中核とするモビリティプラットフォーム。利用者が乗車場所を指定すると、提携するタクシーと位置情報を連携し、配車から乗車、決済までを支援します。高級車両による「GO PREMIUM」、法人のタクシー手配・利用明細・経費管理を効率化する「GO BUSINESS」もアプリ配車領域に含まれます。さらに「GO Pay」などの車内キャッシュレス決済、タクシーの車載端末、車内デジタル広告「TOKYO PRIME」、タクシーチケット等の関連サービスを提供します。アプリ配車の利用回数と1実車当たりの売上高が収益の主要な観測指標です。これらのサービス群をGO事業として報告しています。
その他(インキュベーション事業)
タクシー配車アプリの周辺にある新たな移動・物流市場を開拓する事業群。タクシー会社向けEV車両導入支援、充電設備やエネルギーマネジメントなどのGXサービス、街中の急速充電設備を検索・予約・決済できる「GO Charge」、相乗りサービス「GOエコノミー」、物流関連ソリューションの開発などが含まれます。また自動運転領域ではWaymoおよび日本交通と協業し、東京での無人タクシー商用化へ向けた準備を進めています。新規事業開発・実証・社会実装の段階にある取り組みを含むため、既存配車事業とは費用構造や収益化の時期が異なります。過年度には採用支援やAIドライブレコーダー関連事業も含まれていました。
直近5年業績サマリー
| 業績項目 | 2022年5月期 単独 |
2023年5月期 単独 |
2024年5月期 連結 |
2025年5月期 連結 |
2026年5月期 連結 |
2027年5月期 会社予想 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 8,405 |
14,460 +6,055 / +72.0% |
23,955 |
31,434 +7,479 / +31.2% |
41,446 +10,012 / +31.9% |
48,500 +7,054 / +17.0% |
| 営業損益 | — |
— |
△1,910 |
2,728 黒字転換 |
7,041 +4,313 / +158.1% |
13,000 +5,959 / +84.6% |
| 経常損益 | △10,929 |
△8,351 +2,578 / +23.6% |
△1,985 |
2,632 黒字転換 |
6,457 +3,825 / +145.3% |
13,100 +6,643 / +102.9% |
| 当期純利益 | △11,122 |
△8,697 +2,425 / +21.8% |
△3,307 |
2,000 黒字転換 |
8,838 +6,838 / +341.9% |
11,200 +2,362 / +26.7% |
| EPS | — |
△113.53円 |
△42.69円 |
25.75円 黒字転換 |
113.78円 +88.03円 / +341.9% |
136.65円 |
| 一株配当金 | — |
0.00円 |
0.00円 |
0.00円 |
0.00円 |
0.00円 |
| 純資産 | 14,330 |
15,632 +1,302 / +9.1% |
14,980 |
17,548 +2,568 / +17.1% |
27,846 +10,298 / +58.7% |
— |
| 営業CF | — |
— |
△1,121 |
5,041 黒字転換 |
9,609 +4,568 / +90.6% |
— |
| 投資CF | — |
— |
△930 |
△793 +137 / +14.7% |
△512 +281 / +35.4% |
— |
| 財務CF | — |
— |
△486 |
△131 +355 / +73.0% |
533 黒字転換 |
— |
| フリーCF | — |
— |
△2,051 |
4,248 黒字転換 |
9,097 +4,849 / +114.1% |
— |
単位:百万円(EPS・配当は円)。2022~2023年5月期は単独、2024~2026年5月期は連結のため単独と連結を跨ぐ前年比は非表示。フリーCF=営業CF+投資CF。欠損欄は未確認・非開示であり、推計値ではありません。EPSは株式分割調整後。2027年5月期予想EPSは予想利益112億円÷2026年8月末発行済81,961,700株で独自算定。
1.会社予想と実績
2026年5月14日に会社が公表した2026年5月期通期予想と、7月14日公表の通期実績を比較。2027年5月期は実績未確定のため予想のみを表示します。
売上高
2026/5|会社予想 vs 実績2027/5最新予想:48,500
営業損益
2026/5|会社予想 vs 実績2027/5最新予想:13,000
経常損益
2026/5|会社予想 vs 実績2027/5最新予想:13,100
当期純利益
2026/5|会社予想 vs 実績2027/5最新予想:11,200
EPS
2026/5|会社予想 vs 実績2027/5最新予想:136.65円(当期利益と期末株数による算定)
2.達成・未達理由
2026年5月期|売上高・営業利益
実車数が前年比19.9%増、1実車当たり平均売上高も19.9%増となったことが増収の背景。売上高は会社予想40,800百万円を646百万円上回り、営業利益も41百万円上回った。営業利益の予想超過幅は0.6%と限定的。
2026年5月期|経常利益
経常利益は会社予想6,700百万円に対して6,457百万円(△243百万円)。営業利益の増益だけでは補えない営業外費用があり、決算短信上では上場関連費用551百万円、支払手数料159百万円などを計上。経常利益の未達への厳密な寄与内訳は開示資料からは判定できない。
2026年5月期|純利益・EPS
親会社帰属純利益は会社予想6,400百万円に対して8,838百万円。繰延税金資産の回収可能性の見直しにより、法人税等調整額(益)3,421百万円が計上されており、利益の一部は一時的な税効果。EPSも予想82.39円を実績113.78円が上回った。
2027年5月期|達成条件
売上高48,500百万円、営業利益13,000百万円、経常利益13,100百万円、親会社帰属純利益11,200百万円が会社目標。1Q時点では前年同期連結比較がなく、売上・利益の季節性も確認できないため、1Q進捗から年間達成を断定できない。
3.事業セグメントの自信度
「タクシーアプリの実車数(注1)は前年同期比19.9%増の11,544万実車」
実車数と1実車当たり平均売上高がともに増加。GO事業セグメント利益は8,494百万円から14,835百万円に拡大。数値上は既存事業の収益力が改善したと確認できる。
「1実車当たり平均売上高(注2)は前年同期比29.1%増の191円となりました。」
平均MAU342万人、実車数3,216万回。収益性を支える利用単価は上昇している。ただし1Qセグメント利益4,954百万円の前年同期比較は短信にない。
「自動運転事業、GOエコノミー事業、物流事業等を含んでおります。」
その他セグメントは13百万円の利益から1,221百万円の損失へ悪化。育成事業を複数抱える一方、採算改善を直接示す資料は確認できない。
「2027年中の東京における自動運転タクシー導入に向けた取り組みを着実に進めております。」
Waymoとの2026年9月15日の契約締結は事実。ただしその他の1Q損失278百万円であり、商用化の採算や当期損益への大幅寄与は開示されていない。
4.最新予想信頼度
1Qは売上12,243百万円、営業利益3,042百万円。通期予想は据え置き。利益の通期成長目標は大きく、季節性・次四半期以降の推移の確認が必要。
通期予想への単純進捗
通期予想への単純進捗
通期予想への単純進捗
通期予想への単純進捗
進捗率は最新四半期実績÷通期予想の単純計算で、業績達成確率ではありません。
達成を後押しする確認済み材料
1QのGO事業実車数は前年同期比9.8%増、1実車当たり平均売上高は同29.1%増。GO事業セグメント利益は4,954百万円、セグメント利益率43.4%。既存配車プラットフォームの収益基盤の拡大が確認できる。
達成の障害となり得る確認済み材料
通期営業利益予想は前期比84.6%増という大幅増益計画。1Q後の残り3四半期で9,958百万円の営業利益が必要。新規事業を含むその他セグメントでは1Qに278百万円の損失を計上している。
収益計上時期を見る際の注意点
前年同期連結業績は作成されておらず、1Qの前年同期営業利益との比較はできません。会社の資料から四半期別の明確な季節性は確認できず、単純な1Q進捗率25%未満・超のどちらも、予想達成・未達の証拠にはなりません。2026年5月期の最終利益には法人税等調整額(益)3,421百万円の影響があるため、前年純利益との比較にも留意が必要です。
最終判断・会社予想達成時PER
2026年10月15日東証終値3,445円を基準に、通期予想利益11,200百万円÷1Q期末発行済81,961,700株=想定EPS約136.65円と計算すると、会社予想達成時のPERは約25.2倍。株式数は将来変動し得るため概算です。2027年5月期通期予想の達成可否は、追加の四半期決算で確認が必要です。
2026年9月15日締結のWaymoとの協業契約について、1Q短信は当期業績への影響が軽微と記載。将来の自動運転事業売上高・利益への寄与額は現時点で未開示です。
GO株式会社|中期成長戦略分析
国内タクシー配車プラットフォームの拡張と、1乗車当たり収益の上昇が収益成長の両輪。2027年5月期は営業利益率の拡大を計画し、Waymoとの自動運転事業を次の成長領域に位置付ける。
2027年5月期 売上高目標
前期比 +17.0%
2027年5月期 営業利益目標
前期比 +84.6%
2027年5月期 調整後EBITDA
前期比 +68.1%
2027年5月期 営業利益率
前期 17.0% → +9.8pt
開示計画の位置付けと投資判断の要点
本レポートは2026年7月14日開示「事業計画及び成長可能性に関する事項」を中期成長戦略の基礎資料とし、2026年10月15日公表の2027年5月期第1四半期決算・決算説明資料で進捗を更新している。2027年5月期の業績予想は、正式な複数年中計の最終目標とは区別する。
成長の中核
配車回数(実車数)とARPR(1実車当たり平均売上高)を同時に伸ばす。利用率の上昇とサービス付加価値の向上が基本戦略。
利益拡大の構造
売上の増加に対し、費用の増加を抑えることで営業利益を伸ばす計画。2027年5月期の営業増益率は売上増収率を大幅に上回る。
成長の次段階
Waymo・日本交通と連携した完全無人タクシーを2027年中に商用化する目標。ただし商用化の達成と収益寄与は別の検証事項。
会社が掲げる業績目標
| 指標 | 2025/5 実績 | 2026/5 実績 | 2027/5 会社予想 | 対前期 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 314.34億円 | 414.46億円 | 485.00億円 | +17.0% |
| 調整後EBITDA | 33.82億円 | 85.66億円 | 144.00億円 | +68.1% |
| 営業利益 | 27.28億円 | 70.41億円 | 130.00億円 | +84.6% |
| 営業利益率 | 8.7% | 17.0% | 26.8% | +9.8pt |
| 経常利益 | 26.32億円 | 64.57億円 | 131.00億円 | +102.9% |
| 親会社株主帰属当期純利益 | 20.00億円 | 88.38億円 | 112.00億円 | +26.7% |
2026年5月期純利益には繰延税金資産に関する法人税等調整額(益)34.21億円の計上が影響している。純利益成長率だけで本業の成長を判断しない。2027年5月期予想は2026年10月15日現在、会社による修正なし。
会社予想の事業別売上内訳
事業別公表額の単純合計は484億円で、連結売上高予想485億円とは1億円の差がある。ここでは公表値をそのまま記載する。
目標達成へのロードマップ
DRIVER 01 |利用回数の増加
配車のアプリ化・提携基盤の拡大
既存タクシー利用のアプリ経由比率を高める。需要予測・配車効率の改善、提携事業者との関係強化によって実車数を積み上げる。主要10都道府県のアプリ配車率は2027年5月期1Qに30.0%。
DRIVER 02 |1回当たり収益の上昇
ARPRの引き上げ
マッチング品質の向上に加え、「AI予約」「GO PREMIUM」「GO BUSINESS」など高付加価値サービスを提供。2027年5月期1QのARPRは191円(前年同期比+29.1%)。
DRIVER 03 |事業領域の拡張
既存顧客基盤に隣接する新事業
EV充電サービス「GO Charge」、自動運転タクシー、ラストワンマイル物流DXを育成。新規事業の具体的な中長期売上高・利益目標は確認できない。
2027年中を目標 |NEXT FRONTIER
Waymoとのレベル4無人タクシー商用化
東京で商用運行開始を目指す。必要な許認可を前提に、段階的に100台規模を目指す。GOは全体設計・事業者連携・アプリ提供、Waymoは自動運転技術、日本交通は運行管理を担当。
最新四半期で確認する進捗
FY27 1Q 売上高
前年比 +27.8%
FY27 1Q 営業利益
前年比 +92.8%
FY27 1Q 調整後EBITDA
前年比 +71.2%
FY27 1Q 実車数
前年比 +9.8%
2027年5月期 通期会社予想に対する1Q進捗率
単純な通期比率。四半期ごとの季節性があるため、25%を超えた・下回ったという事実だけで達成可否は判断できない。会社は「計画通りに進捗」と説明している。
実車数とARPRはともに増加
実車数は前年同期比+9.8%、ARPRは+29.1%。配車事業売上は+41.8%となり、利用回数の増加に単価改善が重なっている。
費用増加率を売上成長率が上回る
1Q売上総利益率は56.3%(前年同期54.2%)、調整後販管費は前年同期比+9.0%。営業利益増加の背景には収益性改善がある。
会社資料に記載された主要リスク
供給制約・需要変動
運転手不足に伴うタクシー供給逼迫や、景気・災害・気象等による需要減少が成長ペースに影響。対応として提携拡大・需要予測高度化・稼働効率改善を進める。
競合・規制変更
配車アプリの競争激化、ライドシェア規制変更、独占禁止法に係る競争政策等により、配車回数や収益モデルに影響が生じる可能性。
システムの安定性・人材確保
障害やサイバー攻撃によるサービス停止、成長に必要な人材の採用・育成遅延。冗長化、監視体制、採用・育成施策を実施。
補助金・希薄化
対象事業で補助金が交付されない、または返還を求められる可能性。ストックオプション行使に伴う既存株式価値の希薄化も明示されている。
PER一定を仮定した株価換算
MECHANICAL SCENARIO / 2026.10.15 終値を基準
2026年5月期の実績PERが2027年5月期の予想EPSに対して維持されると仮定した機械的な株価
基準終値3,445円との差。適正株価、将来株価の予測、上昇余地の保証ではない。
| 計算項目 | 値 | 根拠 |
|---|---|---|
| 基準株価 | 3,445円 | 2026/10/15 東証終値 |
| 2026/5 実績EPS | 113.78円 | 2026/5 決算短信 |
| 2027/5 予想EPS | 136.70円 | 会社予想の純利益とEPS開示に準じる市場公表値 |
| 実績PER(基準) | 約30.28倍 | 3,445 ÷ 113.78 |
| 予想PER(基準) | 約25.20倍 | 3,445 ÷ 136.70 |
| 同一PER換算価格 | 約4,139円 | 3,445 × (136.70 ÷ 113.78) |
これは「市場が翌期も実績PERを維持する」という非現実的にもなり得る単一条件の比較であり、現在の株価が20.1%割安であるという評価ではない。2026年5月期のEPSには税効果、2027年5月期のEPSには上場後の株式数の変化が含まれる。株価は10月16日場中の現在値ではなく、確認可能な10月15日終値を採用。
次の決算で検証すべき指標
実車数
アプリ配車回数と主要都市での配車率。需要拡大が続くか。
ARPR
191円からの推移。高付加価値サービスが単価を押し上げるか。
利益率
通期営業利益率26.8%の計画達成に向け、売上成長と費用増加の差が維持されるか。
自動運転
2027年中の商用運行に必要な許認可、運行地域、台数拡大の実現状況。
事業別構成
アプリ配車・タクシー関連サービスの成長率とインキュベーション事業の振れ。
収益の質
営業利益、キャッシュ・フロー、税効果、発行株式数を分けて確認。
一次資料・参照元
2026/07/14 事業計画及び成長可能性(会社開示)2026/10/15 FY27 1Q決算説明資料2026/10/15 FY27 1Q決算短信2026/07/14 FY26 通期決算短信2026/09/15 Waymo協業契約2026/07/14 繰延税金資産開示2026/10/15終値
出典は原則としてGO株式会社の公開開示資料。数値は丸め表示のため一致しない場合がある。将来の業績見通しは公表時点の会社予想であり、達成が保証されるものではない。データ確認日:2026年10月16日。

コメント