2026年6月3日(水)のストップ高安銘柄と理由
本日のポイント
2026年6月3日(水)
日経平均が初の6万8000円台乗せとなった本日、AI・半導体関連の物色と個別材料を背景にストップ高が広範囲に広がった。グロース・スタンダード市場の中小型株中心に買いが集まり、ストップ安銘柄はゼロとなった。
AI・半導体関連:前日もストップ高となったRidge-i(5572)が連日の人気となり、半導体製造装置のJET(6228)、検査装置で9億円超の大型受注を発表したインスペック(6656)、光トランシーバー用水晶を手掛ける日本電波工業(6779)が買われた。
量子コンピューター関連:テラスカイ(3915)はグループ会社のQuemixと本田技術研究所が「密度汎関数理論(DFT)」の計算速度を指数関数倍に向上させる量子アルゴリズムの開発に成功したと発表し、一時ストップ高となった。
蓄電池関連:経済産業省が「蓄電池・電源産業戦略」を改定し、2035年に国内関連企業の世界売上高を現状の3倍にする目標を示すと報じられ、FDK(6955)など蓄電池関連が物色された。
個別材料:データセクション(3905)は香港の投資ファンド・オアシスマネジメントが大量保有報告書(保有比率9.76%)を提出。さいか屋(8254)は保有不動産(横須賀・藤沢駅前で総額約80億円規模)の含み益と資本効率向上策を開示。武蔵精密工業(7220)は証券会社による目標株価引き上げが報じられた。キャスター(9331)は引け買いでストップ高配分となった。
ストップ高銘柄(13銘柄)
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画像解析・テキスト解析などのAI/データ分析事業を手掛ける。香港のアクティビスト・ファンドであるオアシスマネジメントが6月2日付で大量保有報告書を提出し、同社株式の保有比率が9.76%と新たに5%を大幅に超過したことが明らかになった。保有目的は「純投資」とされる。前日は東証グロース市場の地合いに引きずられ一時ストップ安となっていたが、本日は中期的な企業価値向上への期待を背景にストップ高で寄り付き、買いを集めた。
Salesforce関連のクラウドインテグレーションを主力とする。同社は6月3日午前11時過ぎ、グループ会社のQuemixがホンダの研究開発部門である本田技術研究所との共同研究開発の成果として、マテリアルDXのコア技術である「密度汎関数理論(DFT)」の計算速度を指数関数倍に向上させる量子アルゴリズムの開発に成功したと発表。アルゴリズムを応用することで、本田技術研究所が注力する新素材の開発スピードの加速が期待されるとしている。発表を受けて前場終盤に上げ幅を急拡大し、一時ストップ高まで買い進まれた。
高純度燐酸など電子工業向け化学品、機械事業、電子材料事業を展開する化学メーカー。2026年4月1日付で1株を5株に分割。直近の2026年3月期は売上高477億円・営業利益60億円と増収増益で、電子材料事業が大幅増収増益となっている。本日は半導体材料・下水道関連の物色を背景に株価が急騰し、前日終値2,153円から+23%超の水準まで買われ、一時ストップ高(2,653円)に達した。
ライブ配信サービス「ツイキャス」を運営する。本日ストップ高まで買い進まれた。
AIソリューション開発を手掛ける。前日に続き本日もストップ高気配で推移した。SBIグループおよびAnthropic(米国の生成AI企業)との連携によるAIトランスフォーメーション推進が引き続き材料視されている。前日もストップ高となっており、人工知能関連の中核銘柄として連日の物色となった。
半導体製造装置(洗浄装置等)を手掛ける。5月29日に2025年12月期通期の連結営業損益が14.9億円の赤字(前期は10.9億円の黒字)だったと発表しており、26.12期1Q決算は過年度決算訂正対応に伴い上期決算発表時に開示する予定としている。本日ストップ高まで買い進まれた。
半導体パッケージ基板やFPC向けの外観検査装置メーカー(秋田県仙北市本社)。本日、検査装置で9億円超の大型受注を獲得したと発表し、ストップ高気配となった。生成AI普及に伴うチップレット導入の進展で配線の微細化が求められており、同社の高精度検査装置への需要拡大が継続している。受注残高は前年同期比103.5%増の20.59億円と大幅に増加している。
水晶デバイス(水晶振動子・水晶発振器)の大手メーカー。AIデータセンター向け光トランシーバー用水晶で世界首位とされる。2026年3月期は売上高546億円(前期比2.9%増)、次期は606億円・営業利益40億円を見込んでおり、AIデータセンター向け製品の販売増が成長を牽引する見通し。本日一時ストップ高まで買い進まれた。
富士通系の電池・電子部品メーカー。ニッケル水素電池、リチウム電池、ハイブリッドモジュール等を展開する。経済産業省が「蓄電池・電源産業戦略」を改定し、2035年に国内関連企業の世界売上高を現状の3倍にする目標を示すと報じられた。AI向けデータセンターやロボットなどへの蓄電池の用途拡大を踏まえ、生産基盤強化方針が示されるとの報道を材料視した買いが入った。
ホンダ向けを中心とする自動車駆動系部品(ギア・ディファレンシャル等)メーカー。本日は証券会社による目標株価引き上げが報じられ、買いを集めた。直近の2026年3月期は売上高8,444億円規模の事業展開で、ADASの高機能化や電動化対応が成長ドライバーと位置付けられている。
旧・堀田丸正で繊維事業を手掛けていたが、暗号資産・AIインフラ投資事業へ転換を進めている。2026年5月27日に子会社でAIインフラ投資事業開始とファンド出資を開示後、株価は急伸を継続。5/28に終値151円(前日比+49.50%)と急反応した後、6/2には終値276円(前日比+32.69%)と一段高となっており、本日も買いが継続した。
神奈川県を地盤とする百貨店。6月2日の取引終了後、保有不動産の潜在価値と中長期的な企業価値向上策に関する開示を行った。外部専門機関の評価を踏まえ、2025年8月末時点で横須賀中央駅周辺の土地・建物の鑑定総額が約25億円規模、藤沢駅前が約55億円規模となり、総額約80億円規模の不動産資産を保有しているとした。貸借対照表の純資産額約12億円に不動産含み益約14億円を加えた1株実質純資産は約415円となり、6月1日終値210円を大きく上回るとの認識を示した。ラウンドワン等の体験型施設の誘致、「横須賀市大滝町1丁目地区再開発事業」への参画、株主還元の充実を含む資本効率向上策を幅広く検討する方針を示し、株主還元強化への思惑が広がった。
リモートアシスタント等のBPaaS事業を主力とする。直近の2026年8月期第1四半期決算では売上高11.28億円(前年同期比3.2%減)、営業利益1,900万円・経常利益1,800万円・四半期純利益1,200万円と黒字転換していた。本日は引け買いでストップ高配分となった。
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