6228 ジェイ・イー・ティ

ジェイ・イー・ティ(6228)企業分析|半導体洗浄装置メーカー、Innovation2027 | ストップ高安研究所

ジェイ・イー・ティ 6228 東証スタンダード

J.E.T Co., Ltd. ─ 岡山県浅口郡本社の半導体洗浄装置メーカー。中国・韓国・台湾向け輸出が中心、海外売上比率が高い

※2026年6月3日時点の情報

事業内容 ─ 枚葉式半導体洗浄装置の専業メーカー

ジェイ・イー・ティは岡山県浅口郡に本社を置く半導体洗浄装置の専業メーカー。主力の半導体洗浄装置を中国・韓国・台湾市場を中心に展開し、海外売上比率が高い。リチウムイオン電池検査装置の販売や、子会社・株式会社ジェイ・イー・ティ・アグリによるオスミック農産物のFC生産事業も手掛けている。2025年12月期の連結業績は売上高146億6,200万円(前期比△18.0%)、営業損失14億9,300万円(前期は7億8,900万円の黒字)と2期連続の減収、当期は赤字転落となった。

主要事業セグメント

半導体製造装置事業

主力の半導体洗浄装置(枚葉式洗浄装置「BW3500」等)を製造・販売。中国・韓国・台湾市場が中核で、2024年からは日本・北米市場への展開も開始。次世代の戦略商品として新型枚葉式洗浄装置の開発に注力している。

電池関連装置事業

リチウムイオン電池検査装置の販売を展開。半導体関連事業以外の収益源として、安定した経営基盤構築のための取り組みの一環となっている。

アグリ事業

2022年1月より子会社・株式会社ジェイ・イー・ティ・アグリにてオスミック農産物のFC生産事業を展開。2023年度には年間約22トンの生産・出荷を実現。2024年6月に議決権所有割合を100%とした。

直近5年の業績サマリー

2025年12月期は売上高146億6,200万円(前期比△18.0%)、営業損失14億9,300万円、経常損失15億7,500万円、当期純損失23億3,600万円となり、2期連続の減収・赤字転落となった。会社計画の営業損失18億8,000万円に対しては、収益性の高い装置の売上計上が寄与し赤字幅を縮小して着地した。なお、特別調査委員会の調査結果を踏まえた過年度訂正対応により、2026年12月期第1四半期決算の発表ができていない状況にあり、2026年12月期通期連結業績予想は第2四半期(中間期)の決算発表時に開示予定としている。

項目(連結・百万円) 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期 2026年12月期
会社予想
売上高 24,984 17,880
△28.4%
14,662
△18.0%
未定
営業損益 2,613 789
△69.8%
△1,493
赤字転落
未定
経常損益 2,444 662
△72.9%
△1,575
赤字転落
未定
当期純損益 1,651 318
△80.7%
△2,336
赤字転落
未定
EPS(一株利益) 419.50円 24.31円 △177.97円 未定
決算発表時株価
(参考)
3,860円 1,109円 607円
実績PER 9.20倍 45.62倍 -3.41倍
予想PER
PBR 1.36倍 1.17倍 0.82倍
PSR 0.61倍 0.81倍 0.54倍
【業績数値に関する免責事項】
本ページに掲載している業績数値は、各社が公表する決算短信を一次情報として作成しています。 数値は決算短信発表時点のものであり、将来的に修正される可能性があります。 業績予想は会社発表時点のものであり、実績と異なる場合があります。 PER・PBR・PSRは決算発表日の終値で算出した参考値です。 正確な情報は各社公式IRサイトを必ずご確認ください。
※2024年3月28日付で1株を3株に分割。EPS等の一株指標は分割時の発行済株式数ベースで算出されています。
※同社は特別調査委員会の調査結果を踏まえた過年度の有価証券報告書等の訂正報告書を提出しており、過去の業績数値は今後修正される可能性があります。

中期経営計画

Innovation2027(2025年~2027年)

2024年12月期の結果と経営環境を考慮し、現行の中期経営計画を見直して策定された新たな中期3カ年経営計画。2025年・2026年は「新製品の種まき、新組織の足固めを行う期間」と位置付けている。

  • 主力市場(韓国・中国)に加え台湾市場で新製品「BW3500」の拡販を推進
  • 2024年から取組を開始した日本・北米市場の事業展開を迅速化、早期売上計上を計画
  • 次世代戦略商品として新型枚葉式洗浄装置の開発に注力
  • 原価低減策(装置設計の見直し、装置仕様の最適化、装置製作の内製化等)の推進

詳細は中期経営計画へ

強みと注目点

① 半導体洗浄装置の専業メーカーとしての技術蓄積

枚葉式半導体洗浄装置を主力とする専業メーカーであり、岡山県浅口郡の本社をベースに装置設計から製造までを一貫して手掛ける。新製品「BW3500」を軸に、主力市場である韓国・中国・台湾で受注獲得を進めている。

② 日本・北米市場への展開拡大

2024年から取組を開始した日本・北米市場での事業展開を迅速化し、早期の売上計上を計画。中期経営計画「Innovation2027」で地理的展開の拡大を明確に位置付けている。

③ 事業多角化による経営基盤の安定化

半導体関連事業以外でも、リチウムイオン電池検査装置やオスミック農産物FCを採用したアグリ事業を展開し、収益源の多角化を進めている。アグリ事業は2024年6月に議決権所有割合を100%とし、個別採算管理体制を整備している。

弱み・リスク要因

有価証券報告書・決算短信および公開情報から判明している同社の事業上の課題・リスクは以下のとおりです。

① 2期連続の減収・営業赤字転落

2024年12月期の売上高は前期比△28.4%、営業利益は△69.8%減と急減速し、2025年12月期は売上高146億6,200万円(前期比△18.0%)、営業損失14億9,300万円、当期純損失23億3,600万円と赤字に転落した。当期純損益ベースでは2期連続の業績悪化となり、回復の確度には不透明感が残る。

② 過年度決算訂正対応中

特別調査委員会の調査結果を踏まえ、過年度の有価証券報告書等の訂正報告書を提出済み。2026年12月期第1四半期決算の発表ができていない状況にあり、財務諸表の信頼性および開示スケジュールに対する懸念が継続している。決算発表が期末後50日を超える事態となっており、ガバナンス上の課題が指摘される。

③ 海外売上比率の高さと地政学リスク

主力市場が中国・韓国・台湾と海外に集中しており、海外売上比率が高い構造。米中の半導体規制や為替変動、地政学リスク、各市場の半導体投資サイクルの影響を直接的に受けやすい。中国市場での拡販には拠点網およびテクニカルセンターを活用しているが、規制環境の変化は重大な業績リスクとなる。

主な出典:

本ページは投資情報の提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任において行ってください。

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