FDK 6955 東証スタンダード
FDK CORPORATION ─ 1950年創業、乾電池・充電池とエレクトロニクス関連部品を展開する電池・電子部品メーカー
事業内容 ─ ニッケル水素電池・リチウム電池を中核とする電池専業メーカー
FDKは1950年創業(旧東京電気化学工業)、乾電池・充電池およびエレクトロニクス関連の素材・部品とそれらの応用製品の製造・販売を主な事業内容とする電池・電子部品メーカー。本社は東京都港区港南。連結子会社10社を擁し、日本・アジア(うち中国)・米州・欧州で事業を展開する。電池事業(ニッケル水素電池、リチウム電池、ハイブリッドモジュール等)と電子事業(電子部品・モジュール)の2セグメント体制。2026年3月期の連結業績は売上高595億6,100万円(前期比△5.7%)、営業利益16億6,700万円(同+19.6%)、当期純利益7億4,500万円(同+39.0%)と減収増益となった。2026年2月にはEnergizer Holdings, Inc.とのブランドライセンス契約締結を発表している。
主要事業セグメント
電池事業
ニッケル水素電池(国内外の市販・工業用途、海外車載用途)、リチウム電池(海外セキュリティ・スマートメータ用途)、設備関連ビジネス(自動車関連設備)等を展開。中国子会社BAOTOU FDK CO., LTD.での生産も含む。PFASフリーニッケル水素電池の量産出荷を開始するなど、環境負荷低減技術を強化している。
電子事業
電子部品・モジュールを展開。半導体装置用途向けスイッチング電源、トナー等を手掛ける。新製品としてSMD小型酸化物系全固体電池「SoLiCell®」(RTCバックアップ、エネルギーハーベスト用途向け)のサンプル出荷を開始。
研究開発・新技術領域
次世代電池の研究開発を継続し、酸化物系全固体電池SoLiCell®、PFASフリーニッケル水素電池など新規材料採用の製品を市場投入。サステナビリティ対応と次世代エネルギー製品の両軸で開発を推進している。
直近5年の業績サマリー
2026年3月期は売上高595億6,100万円(前期比△5.7%)、営業利益16億6,700万円(同+19.6%)、経常利益14億1,600万円(同+12.3%)、当期純利益7億4,500万円(同+39.0%)と減収増益となった。次期(2027年3月期)会社予想は売上高600億円、営業利益14億円、経常利益13億円、親会社株主に帰属する当期純利益6億円と増収減益見通し。為替前提は1USドル=155.00円、1ユーロ=180.00円としており、米国政策動向や中東情勢の緊張に伴う原油価格変動などの影響は精査中で現時点の数値には織り込んでいない。
| 項目(連結・百万円) | 2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 2027年3月期 会社予想 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 61,456 | 62,784 +2.2% |
62,676 △0.2% |
63,171 +0.8% |
59,561 △5.7% |
60,000 |
| 営業損益 | 2,083 | 789 △62.1% |
568 △28.0% |
1,394 +145.4% |
1,667 +19.6% |
1,400 |
| 経常損益 | 1,968 | 851 △56.8% |
720 △15.4% |
1,261 +75.1% |
1,416 +12.3% |
1,300 |
| 当期純損益 | 740 | 318 △57.0% |
120 △62.3% |
536 +346.7% |
745 +39.0% |
600 |
| EPS(一株利益) | 21.47円 | 9.22円 | 3.50円 | 15.55円 | 21.60円 | 17.39円 |
| 決算発表時株価 (参考) |
789円 | 961円 | 725円 | 391円 | 447円 | ― |
| 実績PER | 36.75倍 | 104.23倍 | 207.14倍 | 25.14倍 | 20.69倍 | ― |
| 予想PER | ― | ― | ― | ― | ― | 25.70倍 |
| PBR | 2.19倍 | 2.51倍 | 1.61倍 | 0.83倍 | 0.81倍 | ― |
| PSR | 0.44倍 | 0.53倍 | 0.40倍 | 0.21倍 | 0.26倍 | ― |
本ページに掲載している業績数値は、各社が公表する決算短信を一次情報として作成しています。 数値は決算短信発表時点のものであり、将来的に修正される可能性があります。 業績予想は会社発表時点のものであり、実績と異なる場合があります。 PER・PBR・PSRは決算発表日の終値で算出した参考値です。 正確な情報は各社公式IRサイトを必ずご確認ください。
中期経営計画
中期事業計画「R3」(2026年3月期~2028年3月期)
新たな株主構成のもとで、より安定した事業運営を実現すべく、持続的成長を実現する施策を主眼に策定された3カ年計画。持続的成長に向けた三本柱として、①現行ビジネスの多角的拡大、②事業ポートフォリオの多様化、③失敗に学び、成長を実感できる文化の醸成を掲げる。
- R3期間累計目標:連結売上高 2,000億円
- 営業利益 70億円
- ROIC 5.5%(最終年度7.0%)
- 営業CF 150億円
- 取組:伸びる市場の追求と深掘り(顧客ポートフォリオ・製品アプリケーション拡大)、付加価値の増大(製造体制最適化・サービス/サポート拡充)、次世代電池など新テクノロジー製品の開発加速
詳細は中期経営計画へ。
強みと注目点
① ニッケル水素電池・リチウム電池の長年の事業基盤
1950年創業の電池専業メーカーとしての歴史を持ち、ニッケル水素電池では国内外の市販・工業用途、海外車載用途、中国子会社BAOTOU FDK CO., LTD.での生産まで含む幅広い事業基盤を有する。2026年2月にはEnergizer Holdings, Inc.とのブランドライセンス契約締結を発表し、グローバルブランドとの連携を強化している。
② 次世代電池・環境対応製品の開発推進
SMD小型酸化物系全固体電池「SoLiCell®」のサンプル出荷を開始し、RTCバックアップ・エネルギーハーベスト用途を視野に入れる。また、PFASフリーニッケル水素電池の量産出荷を開始するなど、新規材料採用による環境負荷低減と持続可能な社会への貢献を打ち出している。
③ 中期計画R3による収益性向上目標の明示
R1・R2の振返りを経て、R3期間累計で売上高2,000億円・営業利益70億円・ROIC 5.5%(最終年度7.0%)・営業CF 150億円を明確な数値目標として掲げ、ROIC向上を通じた収益性と資本効率の改善を企業価値向上の柱に位置付けている。
弱み・リスク要因
有価証券報告書・決算短信および公開情報から判明している同社の事業上の課題・リスクは以下のとおりです。
① 売上規模の縮小傾向と次期減益見通し
2026年3月期は売上高595億円(前期比△5.7%)と減収となり、ピーク時の600億円台前半から伸び悩みが続いている。次期(2027年3月期)会社予想は売上高600億円と微増だが、営業利益14億円・当期純利益6億円と前期実績比で減益見通しを示しており、収益拡大ペースには不透明感が残る。
② リチウム電池事業の縮小
リチウム電池は、海外のセキュリティ・スマートメータ用途向けが減少したことにより、前連結会計年度を下回る結果となっている。海外市場の需要変動・在庫調整の影響を直接受ける構造で、収益の柱の一つに変動リスクが顕在化している。
③ 収益性指標(ROE・ROA)の低水準
過去のPERは赤字期に200倍超まで悪化した時期もあり、ROEは一般的に望ましいとされる8~10%を下回る水準で推移している。中期計画R3では最終年度ROIC 7.0%を目標としているが、達成には収益性の継続的な改善が必要となる。
- FDK 公式サイト
- FDK 投資家の皆様へ(IR情報)
- FDK「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」
- FDK「2025年度(2026年3月期)決算説明資料および中期事業計画『R1・R2』の振返り、中期事業計画『R3』」
- FDK「有価証券報告書」
本ページは投資情報の提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任において行ってください。

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