2026年6月2日(火)のストップ高安銘柄と理由
本日のポイント
2026年6月2日(火)
本日の東京株式市場では、量子コンピューター関連株の物色継続と、個別材料を持つ銘柄の急騰が目立ちました。一方、直近まで急騰していた銘柄には反動安が広がりました。(数値は一時ストップ高安を含みます。)
量子コンピューター・AI関連:HPCシステムズ(6597 +19.61%)は5月21日の米商務省による量子コンピューター関連投資(IBMなど米国内9社に20億1,300万ドルの出資意向表明)を契機とした物色が継続し、本日もストップ高引けで3連騰、上場来高値を更新する上昇基調が続きました。AI・ディープラーニングのリッジアイ(5572 +20.40%)もストップ高引けとなりました。
個別材料による物色:ハートシード(219A +8.26%)は6月1日大引け後発表のiPS細胞由来心筋球「HS-001」のLAPiS試験解析結果(安全性懸念なし・有効性は承認申請方針を支持)を好感し一時ストップ高。QDレーザ(6613 +13.08%)はTDKとの網膜投影技術によるXRグラス向け光学エンジンの事業協力契約締結と、2027年3月期業績予想の上方修正(最終損益を5,800万円赤字→4億4,100万円黒字へ)を好感し一時ストップ高。山大(7426 +20.00%)はナイス(8089)による完全子会社化TOB(買付価格601円・プレミアム20.2%)の発表でTOB価格にサヤ寄せしストップ高引け。アクセルマーク(3624 +15.91%)はコンヴァノからの39億円規模の資金調達・連結子会社化(5月29日発表)を引き続き材料視。
その他の物色:ソフトテックス(550A +21.54%)・インスペック(6656 +4.32%)・Hmcomm(265A +14.16%)も上昇しました。
ストップ安について:直近急騰していたデータセクション(3905 -17.89%)が大幅続落、自動車部品の武蔵精密(7220 -11.49%)も5月29日のストップ高から反動安となりました。アーキテクツ(6085 -21.88%)・アスタリスク(6522 -15.77%)も大幅安。いずれも当日付の新規開示材料は確認できていません。
ストップ高銘柄(9銘柄)
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ハートシード。iPS細胞由来の心筋細胞微小組織(心筋球)を心臓に移植する心筋再生医療を確立し、重症心不全患者への治療を目指すバイオベンチャー。6月1日大引け後、虚血性心疾患に伴う重症心不全を対象とした他家iPS細胞由来心筋球「HS-001」の第I/II相試験(LAPiS試験)の解析結果を発表。主要評価項目である安全性について製造販売承認申請に向けた方針に影響を及ぼす安全性上の懸念は認められず、副次評価項目の有効性についても複数項目で承認申請方針を支持する結果が得られたとし、2026年中の国内製造販売承認申請を目指すとした。本日は一時ストップ高をつけた。
Hmcomm。「音」に着目したAIの研究・開発を手掛ける産総研の技術移転ベンチャー。コンタクトセンター向けAI音声認識プロダクト「Voice Contact」、AI音声自動応答プロダクト「Terry」、AI議事録プロダクト「ZMEETING」、AI異音検知プロダクト「FAST-D」などのAIプロダクト事業と、AI開発・コンサルティングを行うAIソリューション事業を展開。本日は前日比+93円(+14.16%)と大幅高となった。当日付の新規開示材料は確認できていない。
アクセルマーク。携帯コンテンツ、トレーディングカード販売、ビューティー&ウェルネス事業などを手掛ける。5月29日取引終了後、ネイルサロン事業などを手掛けるコンヴァノ(6574)を割当先とする第三者割当増資9億円および融資極度額30億円のコミットメント型タームローン・ファシリティ契約の締結を発表。合計39億円規模の資金調達パッケージとなり、コンヴァノの連結子会社となる予定。6月1日のストップ高引け(88円・+51.72%)に続き、本日も大幅続伸した。
ソフトテックス。ソフトウェア開発支援、医療ITシステム、物流・防災システムの請負などを手掛ける独立系SIer。本日はストップ高引けとなった。当日付の新規開示材料は確認できていない。
リッジアイ(Ridge-i)。AI・ディープラーニングのコンサルティング・受託開発を手掛ける独立系AIベンチャー。衛星リモートセンシングデータの活用や異常検知・外観検査AIソリューションなどを展開。本日はストップ高引けとなった。当日付の新規開示材料は確認できていない。
HPCシステムズ。科学技術用高性能コンピューターの開発・販売、量子化学計算のクラウドサービス提供を主力とする企業。スーパーコンピューター分野で先駆し、官公庁の研究機関向け実績を有する国策関連銘柄として位置付けられる。5月21日に米商務省がCHIPS・科学法に基づきIBMなど米国内9社に対し量子コンピューター分野に20億1,300万ドルを出資する意向を表明したことを契機に量子コンピューター関連株として物色が継続。本日もストップ高引けで3連騰となり、5年ぶり上場来高値を更新する上昇基調が続いた。
QDレーザ。量子ドット技術を応用したレーザデバイス事業と、網膜投影技術を用いた視覚情報デバイス事業を展開する半導体レーザの開発企業。6月1日大引け後(17:00)、TDK株式会社との網膜投影技術によるXRグラス向け光学エンジンの事業協力契約締結を発表。同社はTDKに特許権の一部を譲渡し、対価約5億円を特別利益に計上する予定。同時に2027年3月期通期業績予想を上方修正し、最終損益(非連結)を従来予想の5,800万円赤字→4億4,100万円黒字(前期は3億5,700万円赤字)に修正、一転して黒字化する見通しを示した。本日は一時ストップ高(2,923円)をつけた。
インスペック。プリント基板の自動外観検査装置・自動測長装置などを開発・製造・販売する半導体・電子部品検査装置メーカー。半導体関連株高の中、取組妙味も意識されたと報じられた。6月1日のストップ高引け(995円・+17.75%)に続き、本日も続伸。決算発表予定日は6月12日。
山大。住宅資材・建設資材の卸・小売、住宅建築・大型木造建築、木材加工事業を手掛ける。6月1日、ナイス(8089)が完全子会社化を企図したTOB(株式公開買付け)の実施を発表。TOB価格は1株601円で6月1日終値500円に対し20.2%のプレミアム、買付期間は6月2日から7月13日まで、買付代金は約4億6,400万円。山大はTOBに賛同し株主に応募を推奨。同社は東証スタンダード市場の上場維持基準(流通株式時価総額)不適合で整理銘柄に指定され10月1日に上場廃止が決定していたが、ナイス傘下入りで販売・物流網を活用した収益力向上を見込む。本日はTOB価格にサヤ寄せする形でストップ高引け。
ストップ安銘柄(4銘柄)
データセクション。AI・データ分析やデータセンター関連を手掛けるAI企業。前日(6月1日)に一時ストップ安をつけた流れを引き継ぎ、本日も前日比-950円(-17.89%)と大幅続落となった。直近急騰していたAI関連株への利益確定売りが優勢の流れ。当日付の新規開示材料は確認できていない。
アーキテクツ・スタジオ・ジャパン。建築家ネットワークを活用した家造り仲介事業、ソフトウェア開発を手掛ける小型株。本日は前日比-79円(-21.88%)と急落した。当日付の新規開示材料は確認できていない。
アスタリスク。バーコードリーダー「AsReader」などの自動認識ソリューション、IoT機器の開発・製造・販売を手掛ける。本日は前日比-149円(-15.77%)と急落した。当日付の新規開示材料は確認できていない。
武蔵精密工業。ホンダ系の自動車部品メーカーで、差動機構部品や減速機構部品、トランスミッション部品などを手掛ける。海外売上高比率が高い。5月25日以降AI・ロボット関連の成長期待で連騰し、5月27日には野村証券が目標株価を引き上げ、5月29日にはストップ高(9,460円・+18.84%)をつけていた。本日は5営業日ぶりの大幅下落で、急騰銘柄の利益確定売りが優勢となった。当日付の新規開示材料は確認できていない。
- アクセルマーク IRニュース(適時開示)
- ソフトテックス IR情報
- インスペック IRニュース
- アスタリスク IRニュース
- 各社公式IRサイト・適時開示情報(TDnet)

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