604A ビーエイブル

ビーエイブル(604A)|個別銘柄分析

ビーエイブル 604A 東証S

beABLE Co., Ltd.|福島第一原子力発電所の廃炉工事を中核に、原子力プラント保守、遠隔操作ロボット、再生可能エネルギー、介護・料飲を展開する専門工事会社。

※2026年7月29日時点の情報

事業内容

2026年7月29日の時価総額は約134億円。 上場初日の終値は1,316円、期末発行済株式総数は自己株式を含む 10,175,000株であり、この2数値を用いて算出した。

ビーエイブルは1991年3月設立。本社は福島県双葉郡大熊町、代表取締役社長は佐藤順英、 決算期は7月、東京証券取引所スタンダード市場に上場する。 発電プラント機器のメンテナンス会社として発足し、福島第一原子力発電所の廃炉工事、 原子力発電所の保守・再稼働関連工事、一般産業プラント、再生可能エネルギーへ事業領域を広げている。

2026年7月期第3四半期累計は売上高7,347百万円、 営業利益880百万円、経常利益897百万円、 四半期純利益620百万円。 通期会社予想は売上高9,783百万円、営業利益1,131百万円、 経常利益1,110百万円、当期純利益729百万円である。

工事事業|廃炉・原子力と一般産業プラント

セグメント業績推移: 売上高は2024年7月期の7,063百万円から2025年7月期に 7,852百万円へ増加。2026年7月期第3四半期累計は 6,353百万円、セグメント利益は1,281百万円で、 利益率は20.2%となった。

工事事業は全社売上高の大宗を占める主力セグメントである。 会社開示では、工事事業売上のうち福島第一原子力発電所の廃炉関連工事が約7割、 残り約3割が原子力発電所の再稼働に伴うメンテナンス、一般産業プラント工事、 各種製作・据付工事で構成される。

廃炉分野では、施工計画、建設工事、予防保全に加え、 高線量環境で人が直接作業しにくい工程へ遠隔操作ロボットを投入する。 福島第一原子力発電所では、建屋雨水貯蔵施設の汚染水除去、 排気筒解体装置、遠隔操作室、アンカー打設補助ロボットなどの実績を持つ。

放射性廃棄物の減容では、金属を切断するギロチンシャー設備、 コンクリートを破砕する解砕機設備、粉じんの系外放出を抑える発塵防止材噴霧設備を扱う。 現場条件を把握したうえで、装置設計、モックアップ、据付、運用、保守・改造までをつなげる点が特徴である。

原子力プラント保守では、機器、装置、配管の据付とメンテナンスを行う。 2026年7月期は福島第一原子力発電所のガレキ処理、減容処理、運搬業務を中心に、 獲得済み案件の進捗と受注見込み案件の確度を積み上げて売上予算を策定している。

福島第一原子力発電所の元請案件が増加しているほか、 島根原子力発電所、志賀原子力発電所、東海第二原子力発電所の再稼働関連で新規受注を得ている。 廃炉現場で蓄積した品質・安全管理、工程管理、現場対応力を他の原子力施設へ横展開できるかが成長の焦点となる。

一般産業分野では、発電所配管、非常用ディーゼル発電機の据付・保守、 産業プラントの機器改修、鉄骨製作・建方、溶接を手掛ける。 原子力分野で求められる厳格な安全・品質基準を、火力、バイオマス、製造設備へ適用する事業構成である。

2026年7月期通期の工事事業売上高予想は8,477百万円、 前期比8.0%増。 受注残、案件進捗、元請比率、東京電力グループ向け売上集中、 外注費と人員配置が利益率を左右する。

2021年7月期から2023年7月期のセグメント別売上高・損益は、 確認した新規上場申請資料の主要指標に開示されていないため、グラフには含めていない。

再生可能エネルギー事業|発電設備の建設・O&M・電力小売

セグメント業績推移: 売上高は2024年7月期の1,466百万円から2025年7月期に 930百万円へ減少。2026年7月期第3四半期累計は 781百万円、セグメント損失は8百万円となった。

再生可能エネルギー事業は、太陽光、風力、バイオマスなどの発電設備について、 事業開発、建設、運転・保守を行う。 工事事業で蓄積した配管、機器据付、保守、人員配置の機能を発電設備へ転用している。

風力発電では、発電設備のオペレーション&メンテナンスを展開する。 会社開示ではGE製風車の保守受注を拡大しており、 定期点検、故障対応、部品交換、稼働率維持が継続収益の基盤となる。

太陽光・バイオマス分野では、発電所の建設と運営支援を行う。 一方、2025年7月期はバイオマス発電施設の建設延期が売上減少要因となり、 発電所建設の進捗や出資先プロジェクトのスケジュールが業績変動につながる構造が表れた。

2026年7月期から電力小売事業を開始した。 第3四半期時点では顧客獲得と運営体制の整備を進めているが、 顧客数が限定的で管理コストが収益を上回り、セグメント全体は赤字となった。

通期売上高予想は1,027百万円、前期比10.4%増。 O&Mの受注済み案件と受注見込み案件を積み上げ、 電力小売は見込み受注に一定の掛け目を適用して予算化している。

収益性の確認では、風力O&Mの契約基数と稼働率、 バイオマス案件の建設進捗、電力小売の顧客数・粗利・管理費を分けて見る必要がある。 売上回復だけでなく、固定的な運営コストを吸収して黒字化できるかが重要となる。

地域との合意形成、環境・景観への配慮、地産地消を重視する方針であり、 大規模EPC企業とは異なる地域密着型の案件形成を志向する。 福島県内の施工網と保守人材を活用できる案件では競争力を発揮しやすい。

2021年7月期から2023年7月期のセグメント別売上高・損益は、 確認した新規上場申請資料の主要指標に開示されていないため、グラフには含めていない。

その他事業|介護・料飲による地域サービス

セグメント業績推移: 売上高は2024年7月期の149百万円から2025年7月期に 200百万円へ増加。2026年7月期第3四半期累計は 211百万円、セグメント損失は63百万円で、 損失率は前年通期より縮小した。

その他事業は、報告セグメントに含まれない健康事業と料飲事業で構成される。 原子力・エネルギー分野とは事業特性が異なり、 福島県内の高齢化、過疎化、地域コミュニティの維持に対応する地域サービスとして展開する。

健康事業では、機能訓練型デイサービス、通所介護、 居宅介護支援、訪問看護などを扱う。 利用者数、稼働日数、人員配置、介護報酬が売上と採算を決める。

料飲事業では、レストランとバンケットを運営する。 来店客数、宴会件数、地域イベント、食材費、人件費の影響を受けるため、 工事事業の案件進捗とは異なる収益変動要因を持つ。

2024年7月期から2025年7月期に売上高は増加したが、 2期連続で約1億円のセグメント損失を計上した。 2026年7月期第3四半期累計では売上高が前年通期を上回り、 損失額は63百万円まで縮小している。

2026年7月期通期売上高予想は278百万円、 前期比38.8%増。 前期実績と当期の動向を踏まえ、介護・料飲の取引種類ごとに売上を積み上げている。

投資判断では、売上成長に加えて損失縮小の継続性を確認する必要がある。 地域貢献の意義は大きい一方、全社利益への寄与には人員稼働率と固定費管理の改善が必要となる。

2021年7月期から2023年7月期のセグメント別売上高・損益は、 確認した新規上場申請資料の主要指標に開示されていないため、グラフには含めていない。

技術開発・研究開発|遠隔施工を現場起点で製品化

開発投資の位置付け: 技術開発・研究開発は独立した報告セグメントではなく、 工事事業と再生可能エネルギー事業の付加価値を高める横断機能である。 2026年7月期は開発費347百万円を見込む。

技術開発では、協働ロボットを用いたラインシステムの提案、 開発、現地据付、アフターサービスを行う。 人とロボットが同じ作業空間で稼働する用途を対象に、作業負荷軽減と省人化を提案する。

3Dスキャナーで現場の点群データを取得し、 3D CAD化した構造物、重機、ロボットを合成して干渉確認を行う。 工程表に沿って機器を配置し、現場へ搬入する前に施工手順をシミュレーションする。

廃炉工事では、放射線環境、狭隘部、既設設備との干渉、 通信、電源、保守性を考慮した遠隔装置が必要になる。 現場作業者と設計者が一体となり、モックアップ試験で工法を検証する体制が競争力の源泉である。

研究開発では、準天頂衛星「みちびき」の測位情報を利用した自動運転、 遠隔操作、ロボット制御、波力発電などに取り組む。 開発成果を福島第一原子力発電所だけでなく、一般産業、鉄道、製造設備へ展開できれば顧客分散につながる。

beABLE研究開発センターと富津工場への設備投資は、 実証、組立、試験、装置内製の能力拡大を狙う。 上場調達資金の使途には研究開発センター、富津工場、借入金返済が含まれる。

開発費の増加は短期利益を押し下げる一方、 元請比率の上昇、自社装置の外販、知的財産、保守契約へ結び付けば収益性を高める。 受注実績、製品売上、特許、共同開発先、工場稼働率を継続確認する必要がある。

1.会社予想と実績

上場前の2024年7月期・2025年7月期は実績のみ、2026年7月期は上場日に公表された通期会社予想と第3四半期累計実績を比較しています。

2026年7月期予想は2026年7月29日公表で、2026年5月までの実績と2026年6月以降の予想を合算した数値です。通常の期首予想より既経過期間が長く、下記進捗率は第3四半期累計実績÷通期予想の単純計算です。EPSは公募による自己株式処分を織り込む通期予想と、第3四半期の期中平均株式数で算定した実績で分母が異なります。
売上高の会社予想と実績 売上高 会社予想と実績/2026年7月期は第3四半期実績 会社予想 実績/Q3 0 3,000 6,000 9,000 12,000 予想非公表 8,680 2024/7 達成率 算定不可 予想非公表 8,984 2025/7 達成率 算定不可 9,783 Q3 7,347 2026/7 単純進捗率 75.1% 通期実績未確定 単位:百万円
2024年7月期・2025年7月期は上場前で会社予想データを確認できないため実績のみ。2026年7月期は通期予想に対する第3四半期累計の単純進捗率です。
営業利益の会社予想と実績 営業利益 会社予想と実績/2026年7月期は第3四半期実績 会社予想 実績/Q3 0 375 750 1,125 1,500 予想非公表 751 2024/7 達成率 算定不可 予想非公表 671 2025/7 達成率 算定不可 1,131 Q3 880 2026/7 単純進捗率 77.8% 通期実績未確定 単位:百万円
2024年7月期・2025年7月期は上場前で会社予想データを確認できないため実績のみ。2026年7月期は通期予想に対する第3四半期累計の単純進捗率です。
経常利益の会社予想と実績 経常利益 会社予想と実績/2026年7月期は第3四半期実績 会社予想 実績/Q3 0 375 750 1,125 1,500 予想非公表 767 2024/7 達成率 算定不可 予想非公表 656 2025/7 達成率 算定不可 1,110 Q3 897 2026/7 単純進捗率 80.8% 通期実績未確定 単位:百万円
2024年7月期・2025年7月期は上場前で会社予想データを確認できないため実績のみ。2026年7月期は通期予想に対する第3四半期累計の単純進捗率です。
当期純利益の会社予想と実績 当期純利益 会社予想と実績/2026年7月期は第3四半期実績 会社予想 実績/Q3 0 250 500 750 1,000 予想非公表 526 2024/7 達成率 算定不可 予想非公表 475 2025/7 達成率 算定不可 729 Q3 620 2026/7 単純進捗率 85.0% 通期実績未確定 単位:百万円
2024年7月期・2025年7月期は上場前で会社予想データを確認できないため実績のみ。2026年7月期は通期予想に対する第3四半期累計の単純進捗率です。
EPSの会社予想と実績 EPS 会社予想と実績/2026年7月期は第3四半期実績 会社予想 実績/Q3 0.00 30.00 60.00 90.00 120.00 予想非公表 72.82 2024/7 達成率 算定不可 予想非公表 65.83 2025/7 達成率 算定不可 97.16 Q3 85.10 2026/7 単純進捗率 87.6% 予想とQ3で算定株式数が異なる 単位:円
2024年7月期・2025年7月期は上場前で会社予想データを確認できないため実績のみ。2026年7月期は通期予想に対する第3四半期累計の単純進捗率です。
指標 2024/7 実績 2025/7 実績 2026/7 会社予想 2026/7 Q3実績 単純進捗率 通期予想までの残り
売上高 8,680 8,984 9,783 7,347 75.1% 2,436
営業利益 751 671 1,131 880 77.8% 251
経常利益 767 656 1,110 897 80.8% 213
当期純利益 526 475 729 620 85.0% 109
EPS 72.82 65.83 97.16 85.10 87.6% EPSは単純差額の意味が限定的
2.達成・未達理由
2025年7月期会社予想比較:判定不可
予想データ未確認 売上高 前年比+3.5% 営業利益 前年比△10.6% 経常利益 前年比△14.4%

工事完成・大型工事の進捗・追加受注で増収となった一方、バイオマス発電所の建設延期、人材投資、開発体制強化、システム改善費用の増加で減益となりました。

2026年7月期通期実績未確定
売上進捗 75.1% 営業利益進捗 77.8% 経常利益進捗 80.8% 純利益進捗 85.1%

利益項目は9か月経過時点で75%を上回り、売上も計画線上です。主力工事の進捗と受注拡大が牽引する一方、再生可能エネルギー事業の電力小売に伴う管理コストと、その他事業の赤字が下振れ要因です。

3.事業セグメントの自信度

工事事業

自信度推移:強気 → 強気(さらに上向き)
2025年7月期 強気
工事事業は、福島第一原子力発電所を中心とした工事案件が引き続き堅調に推移し、安定した収益を確保しております。

売上高7,852百万円、セグメント利益1,143百万円。売上は二桁増で、主力事業の安定性を示しました。

2026年7月期 Q3 強気
主力である工事事業では、福島第一原子力発電所の廃炉工事を中心に、収益は前年同期を上回る水準で推移しております。 案件の進捗や受注の確度に応じたリスクを織り込み、確度区分ごとに一定の掛け目を適用することで、売上高を保守的に見積もっております。

Q3売上6,353百万円、利益1,281百万円。9か月で前期通期のセグメント利益を上回り、予算策定も保守的です。

最新売上進捗75.0%(通期予想8,477百万円に対しQ3実績6,353百万円)。主力事業として最も信頼度が高い状態です。

再生可能エネルギー事業

自信度推移:弱気 → 弱気(売上改善、採算は悪化)
2025年7月期 弱気
再生可能エネルギー事業は、風力発電施設のメンテナンス事業への展開は進んでおりますが、バイオマス発電施設の建設が延期となったことにより、売上は減少しております。

売上高930百万円、セグメント利益1百万円。売上減と低採算が課題でした。

2026年7月期 Q3 弱気
現状は顧客数も限られており、管理コストが収益を上回る状況が続いているため、セグメント全体の採算も赤字の結果になりました。

Q3売上781百万円、セグメント損失8百万円。売上進捗は良好ですが、新規電力小売の先行負担が利益を圧迫しています。

最新売上進捗76.1%(通期予想1,027百万円に対しQ3実績781百万円)。売上達成余地はあるものの、利益面の自信度は低めです。

その他事業

自信度推移:中立 → 中立(売上安定、赤字継続)
2025年7月期 中立
その他事業は、地域密着型のサービス展開が奏功し、着実な売上の積み上げにつながっております。

売上高200百万円、セグメント損失98百万円。売上は伸びましたが、採算改善には至っていません。

2026年7月期 Q3 中立
その他事業においては、地域密着型のサービス展開により安定した売上を確保するとともに、地域貢献を通じた企業価値の向上に寄与しております。

Q3売上211百万円、セグメント損失63百万円。売上計画は順調ですが、赤字が継続しています。

最新売上進捗76.2%(通期予想278百万円に対しQ3実績211百万円)。売上の確度は高めですが、利益寄与は期待しにくい状況です。
4.最新予想信頼度
高い:2026年7月期予想は達成可能性が高い

利益進捗が売上進捗を上回り、通期予想は2026年5月までの実績を織り込んでいます。主力工事の進捗が計画どおり続けば達成可能性は高い一方、売上には大きな余裕がなく、工事の期ずれが最大の注意点です。

売上高75.1%
営業利益77.8%
経常利益80.8%
当期純利益85.0%
EPS87.6%

上記は第3四半期累計実績÷通期会社予想の単純進捗率です。季節性や工事進捗の偏りは調整していません。

工事事業 売上進捗75.0%
再エネ事業 売上進捗76.1%
その他事業 売上進捗76.3%

達成できると判断する理由

  • 通期予想は5月までの実績を反映しており、予想対象は実質的に6~7月が中心です。
  • Q3の営業利益率12.0%、経常利益率12.2%、純利益率8.4%は、通期予想の11.6%、11.4%、7.5%を上回っています。
  • Q3後に必要な利益率は、営業利益10.3%、経常利益8.7%、純利益4.5%で、Q3までの実績を下回る水準です。
  • 工事事業は受注残・受注見込・進捗率を案件別に積み上げ、確度に応じた掛け目を適用して保守的に予算化しています。

達成できない可能性がある理由

  • 売上高は残り2,436百万円が必要で、残り3か月平均812百万円。Q3までの月平均816百万円とほぼ同水準で、余裕は小さいです。
  • 再生可能エネルギー事業は電力小売の管理コストが収益を上回り、その他事業も赤字が続いています。
  • 工事売上は案件ごとの進捗と売上計上時期に左右されるため、検収・工程・追加受注の時期ずれが通期売上を押し下げる可能性があります。
  • EPS予想は公募株式を織り込んだ期中平均株式数で算定され、Q3 EPSとの単純比較には限界があります。

収益計上時期の確認

資料上、特定四半期への利益偏重に関する明確な説明はありません。主力の工事事業は案件ごとに工事進捗率(売上計上時期の見込み)を設定して予算化しているため、季節性よりも工程・検収・受注時期の影響が大きいとみられます。

総合判断:工事事業が6~7月も計画どおり進み、大幅な原価悪化がなければ、売上高・営業利益・経常利益・当期純利益の達成可能性は高いと判断します。反対に、主力工事の期ずれや再エネ事業の赤字拡大が発生した場合は、売上高と営業利益が未達となる可能性があります。

直近5年業績サマリー

単位:売上高・損益・純資産・キャッシュフローは百万円、EPS・BPSは円、PER・PBRは倍。 EPS・PER・BPSは2026年7月期第3四半期末の発行済株式総数10,175,000株で再計算。 2021年7月期から2025年7月期は未上場で期末市場株価が存在しないため、PER・PBRは算出していない。 2026年7月期予想PERは2026年7月29日終値1,316円を使用。予想BPSが開示されていないため予想PBRは空欄。 2021年7月期から2023年7月期の営業利益は、確認した新規上場申請資料の主要指標に開示がないため空欄。
業績項目 2021/7
実績
2022/7
実績
2023/7
実績
2024/7
実績
2025/7
実績
2026/7
会社予想
売上高5,5576,507+950 / +17.1%7,426+919 / +14.1%8,680+1,254 / +16.9%8,984+304 / +3.5%9,783+799 / +8.9%
営業損益750671-79 / -10.5%1,131+460 / +68.6%
経常損益239491+252 / +105.4%1,132+641 / +130.5%767-365 / -32.2%656-111 / -14.5%1,110+454 / +69.2%
当期純利益159317+158 / +99.4%488+171 / +53.9%526+38 / +7.8%475-51 / -9.7%729+254 / +53.5%
EPS15.6331.15+15.52 / +99.3%47.96+16.81 / +54.0%51.70+3.74 / +7.8%46.68-5.02 / -9.7%71.65+24.97 / +53.5%
PER18.37
PBR
BPS301.23353.71+52.48 / +17.4%401.87+48.16 / +13.6%453.86+51.99 / +12.9%500.74+46.88 / +10.3%
純資産3,0653,599+534 / +17.4%4,089+490 / +13.6%4,618+529 / +12.9%5,095+477 / +10.3%
営業CF5273+21 / +40.4%-11-84 / 支出転換1,834+1,845 / 収入転換-305-2,139 / 支出転換
投資CF401-371-772 / 支出転換-262+109 / 支出減-289-27 / 支出増-120+169 / 支出減
財務CF-1,247662+1,909 / 収入転換149-513 / -77.5%-1,040-1,189 / 支出転換37+1,077 / 収入転換
現金及び現金同等物8401,204+364 / +43.3%1,081-123 / -10.2%1,585+504 / +46.6%1,197-388 / -24.5%

中期経営計画

専用の中期経営計画は未確認|2026年7月期予想と成長施策

2026年7月29日時点で、公式サイトのIRトップ、IRライブラリ、サイトマップに 「中期経営計画」「中期経営方針」「中長期戦略」を題名とする専用資料は確認できない。 このため、会社が公表した2026年7月期業績予想と新規上場申請資料の成長施策を代替指標とする。

2026年7月期 売上高予想 9,783百万円
営業利益予想 1,131百万円
営業利益率予想 11.6%
当期純利益予想 729百万円
廃炉工事の高付加価値化と元請化

福島第一原子力発電所の廃炉工事では、遠隔操作ロボットを使う高付加価値案件を進め、 元請案件を増やす方針である。 ガレキ処理、減容、運搬、設備解体で、現場施工だけでなく装置開発と工法提案を組み合わせる。

原子力発電所の再稼働関連へ顧客・拠点を拡大

島根、志賀、東海第二などの再稼働関連工事を受注し、 福島第一で蓄積した技術力、現場対応力、品質・安全管理を他の原子力施設へ展開する。 顧客集中の緩和と工事事業の受注基盤拡大につながるかが重要となる。

研究開発センター・富津工場への投資

beABLE研究開発センターはモックアップ、遠隔操作、ロボット制御、試験、人材育成を担う。 富津工場は装置の製作、組立、試験、改造能力を高める投資である。 設備投資を自社装置、知的財産、外販、元請受注へ結び付けることが収益化の条件となる。

再生可能エネルギー事業の収益基盤構築

風力発電設備のO&M受注を積み上げ、太陽光・バイオマス案件を進める。 電力小売は立ち上げ段階で管理コストが先行しているため、 顧客数、粗利、固定費の改善による黒字化が当面の課題となる。

通期予想の前提

2026年7月期会社予想は売上高9,783百万円、 営業利益1,131百万円、経常利益1,110百万円、 当期純利益729百万円。 工事事業売上高8,477百万円、再生可能エネルギー事業 1,027百万円、その他事業278百万円を見込む。

IR情報へ

競合他社

① 日揮ホールディングス(1963)

2026年7月29日株価 2,225.5円
時価総額 約5,436.7億円
上場市場 東証プライム

日揮ホールディングスは、エネルギー、化学、原子力、ライフサイエンス、 産業インフラの事業化調査、設計、調達、建設、試運転、運転・保守を担う総合エンジニアリング企業である。

原子力施設の廃止措置では、全体計画、放射能評価、工程・コスト管理、 放射性廃棄物の分別・処理・固化、処理施設の設計・建設を扱う。 ビーエイブルとは廃炉関連設備、廃棄物処理、遠隔化、施工安全、被ばく低減で競合する。

2026年3月期は売上高745,280百万円、 営業利益35,399百万円、経常利益58,188百万円、 親会社株主に帰属する当期純利益41,842百万円。 海外大型案件の完工で減収となった一方、採算改善により営業黒字へ転換した。

日揮は廃止措置の上流設計、大型EPC、プロジェクト管理、 放射性廃棄物処理施設のシステム統合に強い。 ビーエイブルは福島第一原発の現場知識、遠隔施工、装置の改造・運用を一体化する点で差別化する。

企業規模と受注階層は異なり、大型案件では競合だけでなく、 元請・協力会社、技術パートナーとして補完関係になる場合がある。 ビーエイブルが設計・製造能力を拡大するほど、上流工程での競合領域は広がる。

② 太平電業(1968)

2026年7月29日株価 2,393円
時価総額 約1,560.1億円
上場市場 東証プライム

太平電業は、国内外の火力・原子力・再生可能エネルギー設備と産業プラントについて、 建設、保守、運転、解体、廃止措置までを一貫して提供する。 競合3社の中でビーエイブルとの事業重複が最も大きい。

原子力分野では、重量機器据付、配管、電気計装、定期検査、 再稼働関連の安全対策、ポンプ・モーター保守、設備撤去を扱う。 工事会社の選定では、人員、施工実績、安全成績、工程、価格、現場対応力で直接競合する。

2026年3月期は売上高141,657百万円、 営業利益14,839百万円、経常利益16,246百万円、 親会社株主に帰属する当期純利益11,902百万円。 補修工事部門が売上高の約69%を占め、原子力発電設備工事の増加が寄与した。

太平電業は全国規模の施工網、長期常駐型の保全体制、 重量物施工、発電所運転、自社発電所の保有で優位に立つ。 ビーエイブルは福島第一原発の特殊環境、遠隔操作、自動化、現場起点の迅速な装置改造で対抗する。

再生可能エネルギーでも、風力、太陽光、バイオマス、地熱の建設・保守・運営で競合する。 ビーエイブルにとっては、福島県内の地域ネットワークと小規模・分散型設備への機動的対応が差別化軸となる。

③ 木村化工機(6378)

2026年7月29日株価 1,192円
時価総額 約245.6億円
上場市場 東証スタンダード

木村化工機は、化学・産業プラントと原子力を含むエネルギー・環境設備について、 開発、設計、製造、据付、試運転、保守を提供する。 競合3社の中ではビーエイブルとの企業規模の差が最も小さい。

原子力分野では、核燃料輸送容器、使用済燃料検査装置、 燃料サイクル設備、ホットセル、グローブボックス、 放射性廃棄物処理・減容・遮蔽設備を扱う。 廃棄物減容、遮蔽、遠隔化、設備据付、保守・改造で競合する。

2026年3月期は売上高27,972百万円、 営業利益3,024百万円、経常利益3,102百万円、 親会社株主に帰属する当期純利益2,259百万円。 エネルギー・環境事業は売上高8,398百万円、 セグメント利益1,613百万円だった。

木村化工機は機器設計、工場製作、材料・プロセス技術、 遮蔽・密閉・防食に強い。 ビーエイブルは福島第一原発の現場知識、モックアップ、遠隔操作、 装置の運用と現地施工を一体化する点で差別化する。

富津工場の稼働によりビーエイブルの装置内製・試験能力が高まると、 原子力装置、廃棄物処理設備、プラント保全で木村化工機との直接競合が強まる。 自社装置の受注額と工場稼働率が比較上の重要指標となる。

出典

本ページは公開情報を基に作成した企業分析であり、特定の有価証券の売買を推奨または勧誘するものではありません。 業績予想、株価、時価総額、投資指標、事業構成、競争環境は変動する可能性があります。 投資判断は最新の開示資料を確認したうえで、自身の責任で行ってください。

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