7072 インティメート・マージャー

インティメート・マージャー <7072> 企業紹介 | ストップ高安研究所

インティメート・マージャー 7072 東証グロース

DMP国内最大手 ─ 約4.7億UB(約9,400万人相当)のオーディエンスデータを保有、ポストCookie・AI-Readyデータ事業へ転換中

※2026年5月23日時点の情報

事業内容

インティメート・マージャーはDMP(データマネジメントプラットフォーム)国内最大手。創業以来蓄積してきたオーディエンスデータにより構成される独自のDMP「IM-DMP」を活用し、データの活用によりクライアント企業のオンライン・オフライン双方のマーケティング及びDXを支援する事業を展開。インターネット利用者の約9割をカバーする属性データベース(約4.7億ユニークブラウザ=約9,400万人相当)を保有し、データ・テクノロジー領域の中核プレイヤー。2019年10月24日に東京証券取引所マザーズ(現グロース)市場に上場。本社は東京都港区六本木。

主要事業(DMP事業の単一セグメント)

① マーケティング支援

顧客企業の広告配信・運用を支援するサービス。IM-DMPのオーディエンスデータを活用したターゲティング広告配信が中核。インターネット広告市場での競争力の源泉。

② データマネジメント

顧客企業自身が保有するデータとIM-DMPのデータを組み合わせてデータ分析を行う環境を提供。プライベートDMP連携による顧客データ価値化が特徴。

③ データアナリティクス

顧客に対してIM-DMPが保有するデータを提供。市場調査・分析、消費者インサイト抽出等の用途。

④ 共通IDソリューション「IM-UID」

クロスデバイス連携を可能にする共通ID基盤。Cookie規制(ポストCookie)時代の代替ID基盤として注力。

⑤ 新規領域(営業領域・人事領域・金融機関のリスク管理)

企業の営業領域や人事領域、金融機関のリスク管理向けのサービスを開発・展開。マーケティング以外の領域への展開で事業ポートフォリオを拡大。

主力プラットフォーム「IM-DMP」の特徴

IM-DMP(パブリックDMP)

インターネット利用者(ユーザー)の属性データベース。PC、スマートフォン、タブレット等で利用されるWebブラウザから得られる情報によって構築。1つのWebブラウザに1つのIDを割り当て、Webブラウザを最小構成単位として、インターネット利用者のデータベースを構築。

保有データの種類

デモグラフィックデータ(性別、年齢、職業等)、ジオグラフィックデータ(居住地等)、サイコグラフィックデータ(趣味、嗜好、興味、関心事項等)等を集積。Webメディアやデータプロバイダーやインターネットリサーチ会社から入手しており、個人情報は含まれていない。

データ規模

約4.7億UB(ユニークブラウザ)のIDを保有。同社によると約9,400万人相当のデータに相当。日本のインターネット人口の約9割をカバー。

直近3年の業績サマリー

2025年9月期は売上33.63億円(前期比+12.3%増)、営業利益2.27億円(+164.2%増)、経常利益2.29億円(前期比2.7倍)、当期純利益1.53億円(+268.3%増)と大幅な増収増益を達成。「ポストCookie」ニーズの高まりや、AI活用による業務効率化が業績向上に寄与し、5期連続増収・2期連続過去最高益更新の見通し。2026年9月期は売上37.04億円(+10.1%増)、営業利益2.84億円(+25.1%増)、経常利益2.83億円(+23.8%増)、純利益1.85億円(+20.6%増)を見込む。生成AIの急速な普及に伴い、「AI-Readyデータ」提供事業への戦略転換を表明。2026年9月期2Q(中間期)は経常利益1.62億円で通期予想に対する進捗率57.2%と順調に推移。

項目(連結・百万円) 2021年9月期 2022年9月期 2023年9月期 2024年9月期 2025年9月期 2026年9月期
会社予想
売上高 2,017 2,800
+38.8%
2,982
+6.5%
2,995
+0.4%
3,363
+12.3%
3,704
営業損益 51 94
+84.3%
138
+46.8%
86
△37.7%
227
+164.0%
284
経常損益 39 92
+135.9%
139
+51.1%
86
△38.1%
229
+166.3%
283
当期純損益 29 70
+141.4%
100
+42.9%
57
△43.0%
153
+168.4%
185
EPS(一株利益) 9.72円 21.91円 30.77円 17.29円 47.32円 59.72円
決算発表時株価
(参考)
3,225円 1,426円 1,100円 710円 1,382円
実績PER 331.79倍 65.08倍 35.75倍 41.06倍 29.21倍
予想PER 23.14倍
PBR 7.76倍 3.31倍 2.40倍 1.50倍 2.83倍
PSR 4.90倍 1.64倍 1.21倍 0.78倍 1.33倍
【業績数値に関する免責事項】
本ページに掲載している業績数値は、各社が公表する決算短信を一次情報として作成しています。 数値は決算短信発表時点のものであり、将来的に修正される可能性があります。 業績予想は会社発表時点のものであり、実績と異なる場合があります。 PER・PBR・PSRは決算発表日の終値で算出した参考値です。 正確な情報は各社公式IRサイトを必ずご確認ください。

業績のポイント

5期連続増収を達成。2025年9月期は売上33.63億円、営業利益2.27億円(前年比+164.2%増)、純利益1.53億円(+268.3%増)と利益面で大幅成長。利益急拡大の背景は、Cookie規制対応(ポストCookie)需要の取り込み、AI活用による業務効率化(人件費抑制)、データ・ソリューション単価の向上。2026年9月期予想は通期営業利益2.84億円(+25.1%増)、純利益1.85億円(+20.6%増)で2期連続過去最高益更新。2026年9月期2Q時点で経常利益1.62億円と進捗順調、通期予想を据え置き。生成AIモデルの教育・運用に不可欠な「AI-Readyデータ」提供事業への戦略転換を発表。配当は無配継続。

成長戦略・中期方針

戦略転換:「AI-Readyデータ」提供事業へ

生成AIの急速な普及に伴い、多領域におけるAIモデルの教育・運用に不可欠な「AI-Readyデータ」の提供事業へと戦略を転換し、更なる成長を目指す方針を表明。約4.7億UBのオーディエンスデータ資産を、AI学習データとして提供する新たなビジネスモデルを構築。

2026年9月期の重点施策

  • 「ポストCookie」需要への対応継続(共通IDソリューション「IM-UID」の拡販)
  • AI活用による業務効率化の継続
  • データ・ソリューション単価の向上
  • 新領域(営業領域・人事領域・金融リスク管理)への展開拡大
  • 来期に向けた積極的な事業投資の実施

業界環境の追い風

  • Cookie規制(ポストCookie)への対応ニーズが企業マーケティング部門で拡大
  • 生成AI普及によるデータ学習素材の需要急増
  • 個人情報保護規制強化に対応した適法なデータ利活用の需要拡大

強みと注目点

① DMP国内最大手のデータ規模

約4.7億UB(約9,400万人相当)のオーディエンスデータを保有し、日本のインターネット人口の約9割をカバー。データ規模の優位性は競合に対する強い参入障壁。

② 高い営業利益率と利益急拡大

2025年9月期営業利益率6.8%、2026年9月期予想7.7%と、DMP業界での高水準を維持。営業利益は2期で+164.2%増・経常利益2.7倍と急拡大しており、固定費型ビジネスのレバレッジが効き始めた。

③ ポストCookie時代の対応力

第3者Cookie廃止に向けた業界変革の中で、IM-UID等の共通IDソリューションを開発・提供。広告業界の構造変化を成長機会に転換。

④ AI-Readyデータへの戦略転換

生成AIの急速な普及をビジネス機会と捉え、AIモデルの教育・運用向けデータ提供事業へ転換。蓄積データの新たな収益源として注目。

⑤ 個人情報を含まないオーディエンスデータ基盤

Webメディアやデータプロバイダーやインターネットリサーチ会社から入手するデータは個人情報を含まない。プライバシー保護規制強化下でも安全に運用できる基盤。

⑥ unerry等との業務提携

2023年10月にunerry(5034)と共同でオンラインとオフラインを統合したマーケティング効果測定サービスを開始するなど、データ事業者間の連携を進めている。

弱み・リスク要因

① 配当無配継続

2024年9月期、2025年9月期、2026年9月期ともに無配。成長企業として再投資を優先する方針だが、配当を期待する株主にはデメリット。

② Cookie規制等の規制環境変化

事業基盤がWebブラウザのCookieデータに依存する部分があり、ブラウザベンダー(Google Chrome等)のポリシー変更や、各国のプライバシー保護規制強化が業績に影響する可能性。一方でこの規制対応自体が成長機会でもあり、両義的なリスク要因。

③ 小型グロース市場の流動性

時価総額26〜35億円程度の小型株。普通株式数3,163,250株と発行株数が少なく、流動性が限定的で株価変動が大きくなりやすい構造。

④ 単一セグメントによる事業集中リスク

DMP事業の単一セグメントで事業を展開。インターネット広告市場の動向や、データ利活用ビジネス全般の規制環境変化が業績に直接影響。事業ポートフォリオの集中度が高い。

⑤ AI-Readyデータ事業の実績不足

「AI-Readyデータ」提供事業への戦略転換を表明しているが、具体的な収益化までの道筋や実績の蓄積はこれから。戦略の実行力と市場開拓力が問われる局面。

⑥ 業績ボラティリティの大きさ

2024年9月期営業利益は前期比減益から2025年9月期は+164.2%増益と業績の変動幅が大きい。利益水準が小さく、四半期ごとの利益変動率が大きいため、安定的な利益成長軌道の確認には更なる実績の蓄積が必要。

会社概要

社名株式会社インティメート・マージャー(Intimate Merger, Inc.)
読みいんてぃめーとまーじゃー
代表取締役簗島 亮次
本社所在地東京都港区六本木三丁目5番27号 六本木山田ビル4階
電話番号03-5797-7997(代表)
資本金4億7,600万円(478,170千円)
従業員数57人(2025年9月末時点、前年比+3.6%)
事業内容データマネジメントプラットフォーム(DMP)事業:IM-DMPを活用したクライアント企業のマーケティング・DX支援
業種サービス業
上場市場東証グロース(2019年10月24日上場、旧マザーズ)
決算月9月
セグメントDMP事業の単一セグメント
普通株式数3,163,250株
主要事業区分マーケティング支援、データマネジメント、データアナリティクス、共通IDソリューション「IM-UID」、新規領域(営業/人事/金融リスク管理)
主要提携unerry(5034、リテールメディア領域での共同サービス展開)等

沿革 ─ 創業からの歩み

  • 創業オーディエンスデータの蓄積を開始、DMP事業を立ち上げ
  • 2019年10月24日東京証券取引所マザーズ(現グロース)市場に新規上場(証券コード7072)
  • 2023年10月unerry(5034)と共同でオンラインとオフラインを統合したマーケティング効果測定サービスの提供を開始
  • 2024年9月期売上29.96億円、純利益0.57億円
  • 2025年11月14日2025年9月期通期決算発表:売上33.63億円(+12.3%増)、営業利益2.27億円(+164.2%増)、経常利益2.29億円(前期比2.7倍)、純利益1.53億円(+268.3%増)と大幅増収増益。2026年9月期予想は経常利益2.83億円(+23.6%増)、5期連続増収・2期連続過去最高益更新の見通しを公表
  • 2026年5月15日2026年9月期2Q(中間期)決算発表:経常利益1.62億円、通期予想を据え置き
  • 2026年5月22日株価ストップ高、AI関連・データ関連株として注目を集める
主な出典:
  • 株式会社インティメート・マージャー 公式サイト
  • 株式会社インティメート・マージャー「2025年9月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」(2025年11月14日開示)
  • 株式会社インティメート・マージャー「2026年9月期 第2四半期決算短信」(2026年5月15日開示)
  • 株式会社インティメート・マージャー「2025年9月期 通期決算説明資料」(2025年11月14日)
  • みんかぶ「インティメート・マージャー(7072) 決算情報・業績」
  • Yahoo!ファイナンス「インティメート・マージャー(7072) 決算情報」
  • 証券リサーチセンター「インティメート・マージャー(7072)新規上場会社紹介レポート」(2019年10月25日)

本ページは投資情報の提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任において行ってください。

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