インティメート・マージャー 7072 東証グロース
DMP国内最大手 ─ 約4.7億UB(約9,400万人相当)のオーディエンスデータを保有、ポストCookie・AI-Readyデータ事業へ転換中
事業内容
インティメート・マージャーはDMP(データマネジメントプラットフォーム)国内最大手。創業以来蓄積してきたオーディエンスデータにより構成される独自のDMP「IM-DMP」を活用し、データの活用によりクライアント企業のオンライン・オフライン双方のマーケティング及びDXを支援する事業を展開。インターネット利用者の約9割をカバーする属性データベース(約4.7億ユニークブラウザ=約9,400万人相当)を保有し、データ・テクノロジー領域の中核プレイヤー。2019年10月24日に東京証券取引所マザーズ(現グロース)市場に上場。本社は東京都港区六本木。
主要事業(DMP事業の単一セグメント)
① マーケティング支援
顧客企業の広告配信・運用を支援するサービス。IM-DMPのオーディエンスデータを活用したターゲティング広告配信が中核。インターネット広告市場での競争力の源泉。
② データマネジメント
顧客企業自身が保有するデータとIM-DMPのデータを組み合わせてデータ分析を行う環境を提供。プライベートDMP連携による顧客データ価値化が特徴。
③ データアナリティクス
顧客に対してIM-DMPが保有するデータを提供。市場調査・分析、消費者インサイト抽出等の用途。
④ 共通IDソリューション「IM-UID」
クロスデバイス連携を可能にする共通ID基盤。Cookie規制(ポストCookie)時代の代替ID基盤として注力。
⑤ 新規領域(営業領域・人事領域・金融機関のリスク管理)
企業の営業領域や人事領域、金融機関のリスク管理向けのサービスを開発・展開。マーケティング以外の領域への展開で事業ポートフォリオを拡大。
主力プラットフォーム「IM-DMP」の特徴
IM-DMP(パブリックDMP)
インターネット利用者(ユーザー)の属性データベース。PC、スマートフォン、タブレット等で利用されるWebブラウザから得られる情報によって構築。1つのWebブラウザに1つのIDを割り当て、Webブラウザを最小構成単位として、インターネット利用者のデータベースを構築。
保有データの種類
デモグラフィックデータ(性別、年齢、職業等)、ジオグラフィックデータ(居住地等)、サイコグラフィックデータ(趣味、嗜好、興味、関心事項等)等を集積。Webメディアやデータプロバイダーやインターネットリサーチ会社から入手しており、個人情報は含まれていない。
データ規模
約4.7億UB(ユニークブラウザ)のIDを保有。同社によると約9,400万人相当のデータに相当。日本のインターネット人口の約9割をカバー。
直近3年の業績サマリー
2025年9月期は売上33.63億円(前期比+12.3%増)、営業利益2.27億円(+164.2%増)、経常利益2.29億円(前期比2.7倍)、当期純利益1.53億円(+268.3%増)と大幅な増収増益を達成。「ポストCookie」ニーズの高まりや、AI活用による業務効率化が業績向上に寄与し、5期連続増収・2期連続過去最高益更新の見通し。2026年9月期は売上37.04億円(+10.1%増)、営業利益2.84億円(+25.1%増)、経常利益2.83億円(+23.8%増)、純利益1.85億円(+20.6%増)を見込む。生成AIの急速な普及に伴い、「AI-Readyデータ」提供事業への戦略転換を表明。2026年9月期2Q(中間期)は経常利益1.62億円で通期予想に対する進捗率57.2%と順調に推移。
| 項目(連結・百万円) | 2021年9月期 | 2022年9月期 | 2023年9月期 | 2024年9月期 | 2025年9月期 | 2026年9月期 会社予想 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,017 | 2,800 +38.8% |
2,982 +6.5% |
2,995 +0.4% |
3,363 +12.3% |
3,704 |
| 営業損益 | 51 | 94 +84.3% |
138 +46.8% |
86 △37.7% |
227 +164.0% |
284 |
| 経常損益 | 39 | 92 +135.9% |
139 +51.1% |
86 △38.1% |
229 +166.3% |
283 |
| 当期純損益 | 29 | 70 +141.4% |
100 +42.9% |
57 △43.0% |
153 +168.4% |
185 |
| EPS(一株利益) | 9.72円 | 21.91円 | 30.77円 | 17.29円 | 47.32円 | 59.72円 |
| 決算発表時株価 (参考) |
3,225円 | 1,426円 | 1,100円 | 710円 | 1,382円 | ― |
| 実績PER | 331.79倍 | 65.08倍 | 35.75倍 | 41.06倍 | 29.21倍 | ― |
| 予想PER | ― | ― | ― | ― | ― | 23.14倍 |
| PBR | 7.76倍 | 3.31倍 | 2.40倍 | 1.50倍 | 2.83倍 | ― |
| PSR | 4.90倍 | 1.64倍 | 1.21倍 | 0.78倍 | 1.33倍 | ― |
本ページに掲載している業績数値は、各社が公表する決算短信を一次情報として作成しています。 数値は決算短信発表時点のものであり、将来的に修正される可能性があります。 業績予想は会社発表時点のものであり、実績と異なる場合があります。 PER・PBR・PSRは決算発表日の終値で算出した参考値です。 正確な情報は各社公式IRサイトを必ずご確認ください。
業績のポイント
5期連続増収を達成。2025年9月期は売上33.63億円、営業利益2.27億円(前年比+164.2%増)、純利益1.53億円(+268.3%増)と利益面で大幅成長。利益急拡大の背景は、Cookie規制対応(ポストCookie)需要の取り込み、AI活用による業務効率化(人件費抑制)、データ・ソリューション単価の向上。2026年9月期予想は通期営業利益2.84億円(+25.1%増)、純利益1.85億円(+20.6%増)で2期連続過去最高益更新。2026年9月期2Q時点で経常利益1.62億円と進捗順調、通期予想を据え置き。生成AIモデルの教育・運用に不可欠な「AI-Readyデータ」提供事業への戦略転換を発表。配当は無配継続。
成長戦略・中期方針
戦略転換:「AI-Readyデータ」提供事業へ
生成AIの急速な普及に伴い、多領域におけるAIモデルの教育・運用に不可欠な「AI-Readyデータ」の提供事業へと戦略を転換し、更なる成長を目指す方針を表明。約4.7億UBのオーディエンスデータ資産を、AI学習データとして提供する新たなビジネスモデルを構築。
2026年9月期の重点施策
- 「ポストCookie」需要への対応継続(共通IDソリューション「IM-UID」の拡販)
- AI活用による業務効率化の継続
- データ・ソリューション単価の向上
- 新領域(営業領域・人事領域・金融リスク管理)への展開拡大
- 来期に向けた積極的な事業投資の実施
業界環境の追い風
- Cookie規制(ポストCookie)への対応ニーズが企業マーケティング部門で拡大
- 生成AI普及によるデータ学習素材の需要急増
- 個人情報保護規制強化に対応した適法なデータ利活用の需要拡大
強みと注目点
① DMP国内最大手のデータ規模
約4.7億UB(約9,400万人相当)のオーディエンスデータを保有し、日本のインターネット人口の約9割をカバー。データ規模の優位性は競合に対する強い参入障壁。
② 高い営業利益率と利益急拡大
2025年9月期営業利益率6.8%、2026年9月期予想7.7%と、DMP業界での高水準を維持。営業利益は2期で+164.2%増・経常利益2.7倍と急拡大しており、固定費型ビジネスのレバレッジが効き始めた。
③ ポストCookie時代の対応力
第3者Cookie廃止に向けた業界変革の中で、IM-UID等の共通IDソリューションを開発・提供。広告業界の構造変化を成長機会に転換。
④ AI-Readyデータへの戦略転換
生成AIの急速な普及をビジネス機会と捉え、AIモデルの教育・運用向けデータ提供事業へ転換。蓄積データの新たな収益源として注目。
⑤ 個人情報を含まないオーディエンスデータ基盤
Webメディアやデータプロバイダーやインターネットリサーチ会社から入手するデータは個人情報を含まない。プライバシー保護規制強化下でも安全に運用できる基盤。
⑥ unerry等との業務提携
2023年10月にunerry(5034)と共同でオンラインとオフラインを統合したマーケティング効果測定サービスを開始するなど、データ事業者間の連携を進めている。
弱み・リスク要因
① 配当無配継続
2024年9月期、2025年9月期、2026年9月期ともに無配。成長企業として再投資を優先する方針だが、配当を期待する株主にはデメリット。
② Cookie規制等の規制環境変化
事業基盤がWebブラウザのCookieデータに依存する部分があり、ブラウザベンダー(Google Chrome等)のポリシー変更や、各国のプライバシー保護規制強化が業績に影響する可能性。一方でこの規制対応自体が成長機会でもあり、両義的なリスク要因。
③ 小型グロース市場の流動性
時価総額26〜35億円程度の小型株。普通株式数3,163,250株と発行株数が少なく、流動性が限定的で株価変動が大きくなりやすい構造。
④ 単一セグメントによる事業集中リスク
DMP事業の単一セグメントで事業を展開。インターネット広告市場の動向や、データ利活用ビジネス全般の規制環境変化が業績に直接影響。事業ポートフォリオの集中度が高い。
⑤ AI-Readyデータ事業の実績不足
「AI-Readyデータ」提供事業への戦略転換を表明しているが、具体的な収益化までの道筋や実績の蓄積はこれから。戦略の実行力と市場開拓力が問われる局面。
⑥ 業績ボラティリティの大きさ
2024年9月期営業利益は前期比減益から2025年9月期は+164.2%増益と業績の変動幅が大きい。利益水準が小さく、四半期ごとの利益変動率が大きいため、安定的な利益成長軌道の確認には更なる実績の蓄積が必要。
会社概要
| 社名 | 株式会社インティメート・マージャー(Intimate Merger, Inc.) |
|---|---|
| 読み | いんてぃめーとまーじゃー |
| 代表取締役 | 簗島 亮次 |
| 本社所在地 | 東京都港区六本木三丁目5番27号 六本木山田ビル4階 |
| 電話番号 | 03-5797-7997(代表) |
| 資本金 | 4億7,600万円(478,170千円) |
| 従業員数 | 57人(2025年9月末時点、前年比+3.6%) |
| 事業内容 | データマネジメントプラットフォーム(DMP)事業:IM-DMPを活用したクライアント企業のマーケティング・DX支援 |
| 業種 | サービス業 |
| 上場市場 | 東証グロース(2019年10月24日上場、旧マザーズ) |
| 決算月 | 9月 |
| セグメント | DMP事業の単一セグメント |
| 普通株式数 | 3,163,250株 |
| 主要事業区分 | マーケティング支援、データマネジメント、データアナリティクス、共通IDソリューション「IM-UID」、新規領域(営業/人事/金融リスク管理) |
| 主要提携 | unerry(5034、リテールメディア領域での共同サービス展開)等 |
沿革 ─ 創業からの歩み
- 創業オーディエンスデータの蓄積を開始、DMP事業を立ち上げ
- 2019年10月24日東京証券取引所マザーズ(現グロース)市場に新規上場(証券コード7072)
- 2023年10月unerry(5034)と共同でオンラインとオフラインを統合したマーケティング効果測定サービスの提供を開始
- 2024年9月期売上29.96億円、純利益0.57億円
- 2025年11月14日2025年9月期通期決算発表:売上33.63億円(+12.3%増)、営業利益2.27億円(+164.2%増)、経常利益2.29億円(前期比2.7倍)、純利益1.53億円(+268.3%増)と大幅増収増益。2026年9月期予想は経常利益2.83億円(+23.6%増)、5期連続増収・2期連続過去最高益更新の見通しを公表
- 2026年5月15日2026年9月期2Q(中間期)決算発表:経常利益1.62億円、通期予想を据え置き
- 2026年5月22日株価ストップ高、AI関連・データ関連株として注目を集める
- 株式会社インティメート・マージャー 公式サイト
- 株式会社インティメート・マージャー「2025年9月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」(2025年11月14日開示)
- 株式会社インティメート・マージャー「2026年9月期 第2四半期決算短信」(2026年5月15日開示)
- 株式会社インティメート・マージャー「2025年9月期 通期決算説明資料」(2025年11月14日)
- みんかぶ「インティメート・マージャー(7072) 決算情報・業績」
- Yahoo!ファイナンス「インティメート・マージャー(7072) 決算情報」
- 証券リサーチセンター「インティメート・マージャー(7072)新規上場会社紹介レポート」(2019年10月25日)
本ページは投資情報の提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任において行ってください。

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