5616 雨風太陽

雨風太陽(5616)企業分析|産直「ポケットマルシェ」と関係人口創出 | ストップ高安研究所

雨風太陽 5616 東証グロース

株式会社雨風太陽。岩手発。生産者と消費者を直接つなぐ産直CtoCプラットフォーム「ポケットマルシェ」を中心に、都市と地方の「関係人口」創出を手掛ける情報・通信業の企業。

※2026年5月29日時点の情報

事業内容 ─ 都市と地方をつなぐ「関係人口創出事業」

雨風太陽は、岩手県を本拠とする東証グロース上場の企業です。2015年2月に設立され、2023年12月18日に東京証券取引所グロース市場へ上場しました。移住した「定住人口」でも観光で訪れる「交流人口」でもない、地域と多様に関わる「関係人口」を都市と地方の間に生み出す「関係人口創出事業」を単一セグメントとして展開しています。中核は、生産者から一次産品を直接購入できるCtoCプラットフォーム「ポケットマルシェ」で、収益モデルは商品代金に応じた手数料収入が中心です。2025年12月期は売上高10億27百万円(前期比1.1%増)、営業損益△7百万円、経常利益20百万円、親会社株主に帰属する当期純損益△4百万円となりました。

主要事業・サービス

ポケットマルシェ(個人向け産直プラットフォーム)

生産者と消費者が直接やり取りできる、顔の見えるCtoC産直ECです。一次産品の出品に特化した設計で、野菜・果物・魚介類などを多数の生産者が出品しています。

サブスク・食べる通信・ふるさと納税

旬の食材が定期的に届くサブスクリプションサービス、食材付き情報誌「食べる通信」、ふるさと納税プラットフォーム「ポケマルふるさと納税」などを提供しています。

企業・自治体向けサービス

生産者の販路拡大などを目的とした、企業・自治体向けの支援サービスを展開しています。

ポケマルおやこ地方留学

生産者のもとで学ぶ地方留学プログラムを提供し、都市と地方の間の人の流れを生み出す取り組みを行っています。

旅行予約サイト事業

2025年に関連会社から旅行予約サイト事業を譲り受け、新たな事業として開始しています。

直近5年の業績サマリー

2025年12月期は売上高10億27百万円(前期比1.1%増)、営業損益△7百万円、経常利益20百万円、親会社株主に帰属する当期純損益△4百万円となりました。上場前後を通じて事業規模を拡大しつつ、営業損益・当期純損益の赤字幅は縮小傾向にあり、2025年12月期は経常利益が黒字に転換しました。なお、上場前の2021年12月期・2022年12月期の数値は下表では非開示としています。

項目(連結・百万円) 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期 2026年12月期
会社予想
売上高 956 1,016
+6.3%
1,027
+1.1%
1,094
営業損益 △229 △161
赤字縮小
△7
赤字縮小
25
経常損益 △181 △160
赤字縮小
20
黒字転換
28
当期純損益 △182 △163
赤字縮小
△4
赤字縮小
30
EPS(一株利益) △103.14円 △67.92円 △1.71円 12.43円
決算発表時株価
(参考)
1,500円 978円 881円
実績PER -14.54倍 -14.40倍 -515.20倍
予想PER 70.88倍
PBR 7.85倍 6.83倍 6.17倍
PSR 2.78倍 2.32倍 2.08倍
【業績数値に関する免責事項】
本ページに掲載している業績数値は、各社が公表する決算短信を一次情報として作成しています。 数値は決算短信発表時点のものであり、将来的に修正される可能性があります。 業績予想は会社発表時点のものであり、実績と異なる場合があります。 PER・PBR・PSRは決算発表日の終値で算出した参考値です。 正確な情報は各社公式IRサイトを必ずご確認ください。
※同社は2023年12月に新規上場したため、上場前の一部期間の市場関連指標は記載していません。

経営方針・成長戦略

同社は東証グロース市場の上場会社として「事業計画及び成長可能性に関する説明資料」(初版2023年12月18日、最新版2026年3月27日)を公表し、成長の方向性を示しています。複数年の数値目標を伴う中期経営計画については、本資料作成時点で公表が確認できていません。なお、2025年5月15日付で報告セグメントを単一セグメント(関係人口創出事業)から「個人向けサービス」「法人向けサービス」の2セグメントへ変更しています。

事業の方向性

  • 「関係人口創出事業」を軸に、都市から地方へ人・物・お金の流れを生み出すことを目指す。
  • ポケットマルシェで築いた生産者・消費者の基盤を活用し、企業・自治体向けサービスや地方留学などへ展開する。

事業セグメント(2025年5月15日変更後)

  • 個人向けサービス:産直プラットフォーム「ポケットマルシェ」、「ポケマルふるさと納税」、月刊食情報誌「食べるタイムズ」、地方留学プログラム等。
  • 法人向けサービス:企業向けキャンペーン・福利厚生プラン、自治体向け販路拡大・関係人口創出支援、結婚相談「ちほこん!」等。

業績推移と見通し

  • 2025年12月期実績:売上高11.82億円(前期比+16.3%)、営業利益0.08億円、経常利益0.20億円。特別損失(減損損失)計上により当期純利益は前期予想を下回る着地。
  • 2026年12月期会社予想:売上高10.94億円、営業利益25百万円、経常利益28百万円、当期純利益30百万円(2期連続の最高益更新見通し)。
  • 複数年の数値目標を伴う中期経営計画については、本資料作成時点で公表が確認できていない。

強みと注目点

① 産直CtoCプラットフォームの基盤

生産者と消費者を直接つなぐ「ポケットマルシェ」を運営し、一次産品の出品に特化したプラットフォームとして生産者・消費者の双方の基盤を築いています。

② 「関係人口創出」という独自テーマ

都市と地方をつなぐ「関係人口創出」を経営の軸に据え、社会的インパクトも経営指標に取り入れている点が特徴です。

③ 個人向け・法人向けの多面展開

個人向けの産直ECに加え、企業・自治体向けサービス、ふるさと納税、地方留学、旅行予約など、基盤を活かした多面的な事業展開を進めています。

弱み・リスク要因

有価証券報告書・決算短信および公開情報から判明している同社の事業上の課題・リスクは以下のとおりです。

① 赤字基調と利益規模の小ささ

赤字幅は縮小傾向にあるものの、営業損益・当期純損益は赤字が続いており、安定的な黒字化が今後の課題です。

② 事業規模と先行投資の負担

売上規模が約10億円と相対的に小さく、サービス拡大に伴う先行投資や人件費等のコスト負担が利益を圧迫しやすい構造です。

③ 消費動向・生産者獲得への依存

食品ECやふるさと納税は競合も多く、消費者の利用動向や出品する生産者の獲得状況によって業績が左右されます。

主な出典:
  • 株式会社雨風太陽 公式サイト
  • 雨風太陽 IR情報(IRニュース一覧)
  • 雨風太陽「2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」
  • 雨風太陽「事業計画及び成長可能性に関する説明資料」(2026年3月27日最新版)
  • 雨風太陽「2025年12月期 決算短信/決算説明資料」(2026年2月13日)
  • 雨風太陽「報告セグメントの変更に関するお知らせ」(2025年5月15日)
  • 雨風太陽「有価証券報告書」

本ページは投資情報の提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任において行ってください。

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