5331 ノリタケ

ノリタケ(5331)企業分析|砥石トップ・セラミック・工業炉・食器 | ストップ高安研究所

ノリタケ 5331 東証プライム

NORITAKE CO., LIMITED。森村グループの中核企業で、研削砥石・工具、セラミック材料、工業炉エンジニアリング、高級陶磁器を手掛ける1904年創業のものづくり企業。

※2026年5月29日時点の情報

事業内容 ─ 砥石から食器まで、セラミック技術の総合企業

ノリタケ(ノリタケカンパニーリミテド)は、愛知県名古屋市西区に本社を置く東証プライム上場のガラス・土石製品メーカーです。1904年に日本陶器合名会社として創業し、森村グループの中核を担います。事業は工機材事業・セラミック・マテリアル事業・エンジニアリング事業・食器事業の4つのセグメントで構成され、これに観光・サービス施設「ノリタケの森」が加わります。2026年3月期は売上高1,381億82百万円(前期比0.2%増)、営業利益102億13百万円(同4.6%減)、経常利益140億28百万円(同4.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益129億39百万円(同12.7%増)となりました。

主要事業セグメント

工機材事業

研削砥石やダイヤモンド工具などの研削・研磨工具を製造・販売する事業です。砥石分野で国内トップクラスの地位を持ち、自動車・電子部品など幅広い製造業の生産工程を支えます。

セラミック・マテリアル事業

電子ペーストや機能性材料などのセラミック関連材料を手掛ける事業です。電子部品・半導体関連分野などに材料を供給しています。

エンジニアリング事業

工業炉・焼成炉や乾燥機などの産業用設備を設計・製造する事業です。各種製造プロセス向けの熱処理・乾燥装置を提供しています。

食器事業

「Noritake」ブランドの高級陶磁器・食器を製造・販売する事業です。創業以来の中核事業のひとつで、国内外で展開しています。

ノリタケの森(サービス部門)

名古屋市の旧工場跡地に開設された複合施設「ノリタケの森」を運営し、企業や製品の歴史を紹介する場として展開しています。

直近5年の業績サマリー

2026年3月期は売上高1,381億82百万円(前期比0.2%増)、営業利益102億13百万円(同4.6%減)、経常利益140億28百万円(同4.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益129億39百万円(同12.7%増)となりました。売上高は概ね1,380億円規模で安定的に推移し、当期純利益は増益基調です。なお、下表の数値は提供データに基づき掲載しています。

項目(連結・百万円) 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期 2026年3月期
会社予想
売上高 127,641 139,494
+9.3%
137,912
△1.1%
138,182
+0.2%
142,908
+3.4%
141,000
営業損益 9,353 8,969
△4.1%
10,709
+19.4%
10,213
△4.6%
11,114
+8.8%
10,500
経常損益 12,509 12,405
△0.8%
14,643
+18.0%
14,028
△4.2%
15,194
+8.3%
14,500
当期純損益 9,068 10,024
+10.5%
11,480
+14.5%
12,939
+12.7%
14,178
+9.6%
12,000
EPS(一株利益) 628.27円 694.56円 396.46円 450.25円 254.64円 436.40円
決算発表時株価
(参考)
1,058円 1,201円 2,000円 1,845円 3,460円
実績PER 1.68倍 1.73倍 5.04倍 4.10倍 13.59倍
予想PER 7.93倍
PBR 0.13倍 0.14倍 0.39倍 0.35倍 1.14倍
PSR 0.12倍 0.12倍 0.42倍 0.38倍 1.35倍
【業績数値に関する免責事項】
本ページに掲載している業績数値は、各社が公表する決算短信を一次情報として作成しています。 数値は決算短信発表時点のものであり、将来的に修正される可能性があります。 業績予想は会社発表時点のものであり、実績と異なる場合があります。 PER・PBR・PSRは決算発表日の終値で算出した参考値です。 正確な情報は各社公式IRサイトを必ずご確認ください。

第13次中期経営計画(2025-2027年度)

同社は長期ビジョン「VISION2030」(マテリアル×プロセスの独自技術で変化する社会の欠かせない推進役へ)の実現に向け、2025年度から2027年度(2026年3月期~2028年3月期)までの3カ年を対象とする「第13次中期経営計画」を策定しています(2025年5月9日公表)。本計画は「成長基盤の確立」の期間と位置づけられています。想定為替レートはUS$=140円。

連結数値目標(最終年度=2027年度/2028年3月期)

  • 連結売上高 1,575億円
  • 連結営業利益 135億円
  • 連結経常利益 175億円
  • ROE 9%以上、PBR1倍超の早期実現

事業別2027年度目標

  • 工業機材:売上高615億円、営業利益31億円
  • セラミック・マテリアル:売上高540億円、営業利益79億円
  • エンジニアリング:売上高345億円、営業利益25億円
  • 食器:売上高75億円、営業利益0億円

計画の骨子(3本柱)

  • 強固な収益基盤の構築:合理化・収益改善(価格適正化、原価低減、設備更新)、高付加価値・高収益な事業機会の獲得。
  • 成長加速に向けた投資:成長領域への事業転換(増産・拡販・新商品開発)、市場起点による事業横断の戦略的企業連携(M&A・資本提携等)、オープンイノベーション・他社との協業による新事業創出。
  • 経営基盤の高度化:サステナビリティ経営の推進、人的資本経営の強化、DXの推進。

3つの成長領域

  • 環境(燃費向上・EV、エネルギー、電池・省エネ)
  • エレクトロニクス(電子部品、半導体)
  • ウェルビーイング(医療、歯科材料、食品・医療、食器)
  • 2027年度の成長領域向け売上高は2024年度比約30%増、2030年度には全体の50%超を目指す。

設備投資計画

  • 第13次計画期間中、累計350億円超の設備投資を計画。
  • このうちエレクトロニクス分野(MLCC用材料の生産能力増強等)には120億円超を充当。
  • キャピタルアロケーション:成長投資として350~500億円を見込む。

株主還元

  • 連結配当性向35%以上を基本方針とする(従来の30%以上から引き上げ)。
  • 本計画期間(2026年3月期~2028年3月期)は1株当たり年間140円(中計策定時の2025年3月期末配当金額×2を想定)を下限とした累進配当を実施。
    ※2026年4月1日付で普通株式1株につき2株の株式分割を実施したため、株式分割後ベースでは1株当たり年間70円下限に相当します。
  • 機動的な自己株式取得を実施。
  • 総還元性向50%以上(第13次計画期間累計)を目指す。

強みと注目点

① 砥石・研削工具で国内トップクラス

工機材事業で研削砥石・ダイヤモンド工具などの分野で国内首位級の地位を持ち、製造業の生産工程を支える安定した収益基盤を有します。

② 電子・半導体向けのセラミック材料

セラミック・マテリアル事業で電子ペーストや機能性材料を供給し、電子部品・半導体関連の需要を取り込める技術基盤を持ちます。

③ 多角的な事業ポートフォリオ

工機材・セラミック材料・工業炉エンジニアリング・高級食器ブランドという幅広い事業を持ち、特定分野への依存を抑えた事業構成となっています。

弱み・リスク要因

有価証券報告書・決算短信および公開情報から判明している同社の事業上の課題・リスクは以下のとおりです。

① 製造業の設備投資・景況への依存

工機材事業・エンジニアリング事業は、自動車・電子部品など製造業の設備投資動向や生産状況に左右されやすく、景気変動の影響を受けます。

② 為替・資源エネルギー価格の影響

海外売上を有するため為替変動の影響を受けるほか、資源・エネルギー価格の上昇や調達リスクが業績に影響し得るとしています。

③ 成熟市場での需要変化

食器事業など成熟した市場を含む事業では、ライフスタイルの変化や需要動向に応じた事業構造の最適化が継続的な課題となります。

主な出典:

本ページは投資情報の提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任において行ってください。

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