4417 グローバルセキュリティエキスパート

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事業内容と業績

サイバーセキュリティ事業

サイバーセキュリティ事業 業績推移
単一セグメントのため全社売上高・営業利益を表示。2027年3月期は会社予想
売上高利益損失
GSXはサイバーセキュリティ事業の単一セグメントで、教育、コンサルティング、セキュリティソリューション、ITソリューションの4領域を展開しています。標的型メール訓練や「SecuriST」などの教育、脆弱性診断・リスクアセスメント、EDR・MDR・SASE等の製品導入と運用、セキュリティSES・専門人材提供までを一気通貫で提供。主に準大手・中堅・中小企業を対象に、課題抽出、組織構築、人材育成、製品導入、運用までセキュリティ対策のPDCA全体を支援し、企業の自衛力向上と人材不足の解消を狙う事業です。

直近5年業績サマリー

業績項目2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期2026年3月期2027年3月期予想
売上高
4,391
5,558
+1,167 / +26.6%
7,003
+1,445 / +26.0%
8,802
+1,799 / +25.7%
11,022
+2,220 / +25.2%
13,778
+2,756 / +25.0%
営業損益
440
736
+297 / +67.4%
1,113
+377 / +51.1%
1,615
+502 / +45.1%
2,238
+623 / +38.6%
2,939
+701 / +31.3%
経常損益
414
738
+323 / +78.0%
1,104
+367 / +49.7%
1,563
+459 / +41.5%
2,223
+660 / +42.2%
2,973
+750 / +33.8%
当期純利益
261
488
+227 / +86.9%
783
+295 / +60.5%
1,010
+227 / +28.9%
1,487
+477 / +47.2%
1,998
+511 / +34.4%
EPS
20.23円
36.10円
+15.87円 / +78.5%
52.42円
+16.32円 / +45.2%
67.24円
+14.82円 / +28.3%
98.85円
+31.61円 / +47.0%
133.19円
+34.34円 / +34.7%
一株配当金
3.75円
7.00円
+3.25円 / +86.7%
13.11円
+6.11円 / +87.2%
20.86円
+7.75円 / +59.1%
34.60円
+13.75円 / +65.9%
49.11円
+14.51円 / +41.9%
純資産
1,565
1,720
+155 / +9.9%
2,434
+713 / +41.5%
3,079
+645 / +26.5%
4,401
+1,322 / +42.9%
—
営業CF
328
595
+267 / +81.3%
714
+119 / +19.9%
1,019
+305 / +42.8%
1,135
+116 / +11.4%
—
投資CF
-295
-212
+82 / +28.0%
-2,005
△1,793 / △845.2%
-411
+1,594 / +79.5%
-151
+260 / +63.2%
—
財務CF
461
-456
△917 / △199.0%
1,448
+1,904 / +417.5%
-457
△1,905 / △131.6%
-726
△268 / △58.7%
—
フリーCF
34
383
+349 / +1040.3%
-1,292
△1,674 / △437.4%
608
+1,899 / +147.0%
983
+376 / +61.9%
—

2022~2024年3月期は非連結、2025年3月期以降は連結。EPS・一株配当金は2022年11月1日および2025年6月1日の1株→2株の株式分割を踏まえ、現行株式数ベースへ調整。フリーCF=営業CF+投資CF。受注残高は決算短信に記載がないため作成していません。

1.会社予想と実績

2022年3月期から2026年3月期は会社予想と通期実績を比較。2027年3月期は最新会社予想とQ1単純進捗率を表示しています。EPSは株式分割調整後です。

売上高期首会社予想と通期実績/2027年3月期はQ1単純進捗率を表示会社予想実績05,00010,00015,00020,0004,1724,391達成率 105.3%2022/35,4005,558達成率 102.9%2023/37,0007,003達成率 100.0%2024/38,8008,802達成率 100.0%2025/311,00011,022達成率 100.2%2026/313,778Q1進捗 20.1%Q1 2,7722027/3単位:百万円
2022~2026年は会社予想と通期実績を比較。2027年3月期は通期予想とQ1実績の単純進捗率です。
営業利益期首会社予想と通期実績/2027年3月期はQ1単純進捗率を表示会社予想実績01,2502,5003,7505,000400440達成率 110.0%2022/3701736達成率 105.1%2023/31,0851,113達成率 102.6%2024/31,5841,615達成率 102.0%2025/32,2002,238達成率 101.7%2026/32,939Q1進捗 17.0%Q1 5002027/3単位:百万円
2022~2026年は会社予想と通期実績を比較。2027年3月期は通期予想とQ1実績の単純進捗率です。
経常利益期首会社予想と通期実績/2027年3月期はQ1単純進捗率を表示会社予想実績01,2502,5003,7505,000381414達成率 108.7%2022/3700738達成率 105.4%2023/31,0841,104達成率 101.9%2024/31,5881,563達成率 98.4%2025/32,1812,223達成率 101.9%2026/32,973Q1進捗 16.6%Q1 4922027/3単位:百万円
2022~2026年は会社予想と通期実績を比較。2027年3月期は通期予想とQ1実績の単純進捗率です。
当期純利益期首会社予想と通期実績/2027年3月期はQ1単純進捗率を表示会社予想実績01,2502,5003,7505,000260261達成率 100.4%2022/3455488達成率 107.3%2023/3704783達成率 111.3%2024/31,0391,010達成率 97.2%2025/31,4171,487達成率 104.9%2026/31,998Q1進捗 16.1%Q1 3222027/3単位:百万円
2022~2026年は会社予想と通期実績を比較。2027年3月期は通期予想とQ1実績の単純進捗率です。
EPS(株式分割調整後)期首会社予想と通期実績/2027年3月期はQ1単純進捗率を表示会社予想実績0.050.0100.0150.0200.020.1420.23達成率 100.4%2022/334.1936.10達成率 105.6%2023/348.3452.42達成率 108.4%2024/369.5267.24達成率 96.7%2025/394.3898.85達成率 104.7%2026/3133.19Q1進捗 16.1%Q1 21.422027/3単位:円
2022~2026年は会社予想と通期実績を比較。2027年3月期は通期予想とQ1実績の単純進捗率です。
2.達成・未達理由
2022年3月期全項目で会社予想を達成
売上 達成営業利益 達成経常利益 達成純利益 達成EPS 達成

全サービス部門の需要増に加え、教育講座「SecuriST」の受講者数が好調に推移し、積極的なマーケティングとパートナー企業との協業拡大も寄与しました。売上高は予想比105.3%、営業利益は110.0%で着地しました。

2023年3月期ソリューションと教育需要が計画を上振れ
売上 達成営業利益 達成経常利益 達成純利益 達成EPS 達成

中堅・中小企業の事故対応ニーズを背景にセキュリティソリューションが伸長し、IT企業・SIer向け教育需要も拡大しました。人的資本投資を行いながら、増収効果と事業効率化で利益も計画を上回りました。

2024年3月期増収と業務効率化で全項目超過
売上 達成営業利益 達成経常利益 達成純利益 達成EPS 達成

教育・コンサルティング・ソリューション・人材領域を含むすべてのサービスが伸長しました。J-ESOP、期末賞与、教育などの人的資本投資と業容拡大コストを吸収し、増収効果と継続的な業務効率化で利益が上振れしました。

2025年3月期売上・営業利益は達成、経常・純利益は未達
売上 達成営業利益 達成経常利益 未達純利益 未達EPS 未達

すべてのサービスが伸び、売上高と営業利益は計画を上回りました。一方、本社移転の一時費用や人件費増に加え、持分法適用関連会社の投資損失、持分変動損失、法人税率上昇が重なり、経常利益・純利益は会社予想を下回りました。

2026年3月期全項目で会社予想を達成
売上 達成営業利益 達成経常利益 達成純利益 達成EPS 達成

すべてのサービスが伸長し、増収効果が人件費増を吸収しました。持分法適用関連会社の損失幅も縮小し、投資有価証券評価損などを計上しながらも、営業利益・経常利益・純利益はいずれも期首計画を上回りました。

2027年3月期Q1時点:通期予想は据え置き
売上 Q1進捗20.1%営業利益 Q1進捗17.0%経常利益 Q1進捗16.6%純利益 Q1進捗16.1%

Q1はすべてのサービスが伸長し、売上高+23.9%、営業利益+41.7%、経常利益+54.1%、純利益+60.9%と利益成長が先行しました。会社は2026年4月30日公表の通期予想を変更していません。

3.事業セグメントの自信度

決算短信の会社コメントのトーンから、単一セグメントであるサイバーセキュリティ事業への自信度を判定しています。

サイバーセキュリティ事業

推移:2022年3月期から2027年3月期Q1まで一貫して強気。需要拡大とサービス成長を継続的に示しています。
2022/3強気
すべてのサービス部門において需要が増大しました。

SecuriSTの受講好調、マーケティング、パートナー協業の進展を明示し、業容拡大に自信を示しました。

2023/3強気
セキュリティ教育のニーズは飛躍的に向上しております。

ソリューションと教育の両輪が伸び、売上・利益とも過去最高を更新しました。

2024/3強気
すべてのサービスが伸長

人的資本への投資とコスト増を吸収しながら利益率を引き上げ、成長継続を強く示す内容でした。

2025/3強気
すべてのサービスが伸長

連結化後も需要の強さを維持し、非営業要因の逆風がありながら売上・営業利益は計画を上回りました。

2026/3強気
すべてのサービスが伸長

AI攻撃、重要インフラ防御、能動的サイバー防御など市場拡大要因を挙げ、過去最高業績を更新しました。

2027/3 Q1強気
第1四半期業績として過去最高額を更新しました。

全サービスの伸長に加え、利益成長率が売上成長率を大きく上回り、通期予想も据え置いています。

最新判断強気

需要環境、全サービスの成長、利益率改善の長期トレンドはいずれも良好です。Q1時点では通期予想の上方修正までは行っていませんが、利益成長の勢いは会社計画を支える材料です。

4.最新予想信頼度
達成可能性は高め(利益率の上昇が条件)

2027年3月期の最新会社予想は、売上高13,778百万円、営業利益2,939百万円、経常利益2,973百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,998百万円、EPS133.19円です。Q1は売上高2,772百万円、営業利益499百万円、経常利益492百万円、純利益321百万円で、売上+23.9%に対して各利益は+41.7%~+60.9%と利益成長が先行しています。

通期売上予想13,778百万円
Q1売上実績2,772百万円
売上単純進捗率20.1%季節性未調整
通期営業利益予想2,939百万円
営業利益単純進捗率17.0%季節性未調整

達成できると判断する理由

  • Q1は売上高+23.9%に対し、営業利益+41.7%、経常利益+54.1%、純利益+60.9%と利益成長が強く、前年Q1より収益力が改善しています。
  • 前年の2026年3月期Q1は通期実績に対する進捗が売上20.3%、営業利益15.8%、経常利益14.4%、純利益13.5%でした。今期Q1は売上20.1%とほぼ同水準ながら、営業利益17.0%、経常利益16.6%、純利益16.1%と利益進捗が前年より上です。
  • Q1後に必要な残り9カ月の前年同期比は、売上高約+25.3%、営業利益約+29.4%、経常利益約+30.3%、純利益約+30.3%です。Q1の利益成長率を下回る水準であり、現時点では到達圏と判断できます。

達成できないと判断する理由

  • 通期営業利益率の会社計画は約21.3%ですが、Q1実績は約18.0%です。残り9カ月では約22.2%の営業利益率が必要で、利益率の一段の上昇が条件になります。
  • 売上高の通期増収率計画+25.0%に対し、Q1は+23.9%です。売上は大きな遅れではないものの、残り期間でわずかな成長加速が必要です。
  • 従業員増に伴う人件費増が続いており、持分法適用関連会社も利益貢献には至っていません。採用・教育投資の先行や関連会社損失の再拡大は利益計画の下振れ要因です。

収益計上時期を見る際の注意点

会社は年次で業務管理を行っており、第2四半期累計の会社予想を開示していません。決算短信には「4Q偏重」など明確な収益偏重の説明は確認できないため、Q1進捗率は季節性を調整していない単純進捗率として扱う必要があります。

最終判断

現時点では2027年3月期会社予想の達成可能性は高めと判断します。 Q1の利益成長率は通期計画を上回り、前年Q1より利益進捗も改善しています。一方で、通期営業利益率21.3%に対してQ1は18.0%であり、残り9カ月は約22.2%の営業利益率が必要です。2026年10月5日終値5,930円を最新予想EPS133.19円で割ると、会社予想が達成された場合のPERは約44.5倍です。

4417 / 東証グロース / 中期経営計画分析

グローバルセキュリティエキスパート

対象:中期経営計画 2026年3月期~2028年3月期 / 最新数値は2026年3月期実績を踏まえ更新 / 2027年3月期1Q資料でも継続掲載

2028年3月期 売上高目標
172.22億円
2026年3月期実績110.22億円 → 年率25%成長
2028年3月期 営業利益目標
38.48億円
営業利益率22.3% / 営業利益CAGR31.1%
中計の中核
AI × 全国展開
3事業ドメイン+アライアンス戦略

1. 最新の中期数値目標

指標 2026/3 実績 2027/3 予想 2028/3 最新目標
売上高 11,022百万円 13,778百万円 17,222百万円
営業利益 2,238百万円 2,939百万円 3,848百万円
営業利益率 20.3% 21.3% 22.3%

2026年3月期実績を起点に、既存事業で売上高CAGR25.0%、営業利益CAGR31.1%、営業利益率を毎年+1.0ポイント改善する計画。

2. 旧計画からの更新

指標 2027/3 従来目標 2027/3 最新予想 2028/3 従来目標 2028/3 最新目標
売上高 13,750 13,778 17,188 17,222
営業利益 2,888 2,939 3,781 3,848
営業利益率 21.0% 21.3% 22.0% 22.3%

単位:百万円。2026年3月期の実績が従来計画を上回ったため、2027年3月期・2028年3月期とも数値目標を上方更新。

3. 目標達成へのロードマップ

① サイバーセキュリティ事業

準大手・中堅・中小企業を主要ターゲットに、コンサルティング、脆弱性診断、製品導入・運用、訓練までワンストップで提供する。

② セキュリティ教育事業

IT企業・SIerのIT人材を「プラス・セキュリティ」人材、さらにAI時代のセキュリティ人材へ育成。教育講座と資格化のノウハウを成長に活用する。

③ セキュリティ人材事業

CyberSTARを通じて、深刻なセキュリティ人材不足に対応。IT人材を育成し、セキュリティ・AI人材として企業へ提供する。

④ アライアンス戦略

販路拡大、新エリア進出、サービスラインナップ拡充、人的リソース拡大の4領域で資本・業務提携を推進し、既存事業の25%成長を補強する。

4. AI台頭時代の成長戦略

既存サービスの生産性向上

AIを活用し既存セキュリティサービス、教育コンテンツ開発、人材育成カリキュラムの生産性と価格競争力を高める。

AI関連の新サービス

AIガバナンス体制構築、ISO42001認証支援、AI攻撃検知・対応、AIプロンプト診断などAI利用企業向けサービスを拡張する。

AI人材教育

AIセキュリティエンジニア、AI活用講座、セキュアAIエージェント実装講座など、AI時代の教育ラインナップを強化する。

全国展開

地方銀行との提携、既存販売チャネル強化、全国へのGSX拠点拡大を通じて、地方の準大手・中堅・中小企業へ販路を広げる。

5. 2027年3月期1Qの進捗

売上高
27.72億円
前年同期比 +23.9% / 通期進捗20.1%
営業利益
4.99億円
前年同期比 +41.7% / 通期進捗17.0%
四半期純利益
3.21億円
前年同期比 +60.9% / 通期進捗16.1%
営業利益率
18.0%
前年同期15.8% → +2.2pt
会社説明では、売上高・営業利益ともに「計画通りの進捗」。

第1四半期として売上高・利益とも過去最高額を更新。顧客ターゲット別の3事業ドメインがすべて伸長し、「AI台頭時代の成長戦略」「全国展開による成長戦略」を継続している。

6. 中期計画の要点

数値計画は「売上+25%を継続しながら、利益はそれ以上に伸ばす」設計。

2026年3月期は売上高+25.2%、営業利益+38.6%、営業利益率20.3%と従来目標を上回り、その実績を受けて中計を上方更新。2028年3月期は売上高172.22億円・営業利益38.48億円・営業利益率22.3%を目指す。計画の柱は、既存のセキュリティ事業に加え、教育・人材、AI関連サービス、全国展開、資本・業務提携の組み合わせ。

主要出典
・グローバルセキュリティエキスパート株式会社「2027年3月期 第1四半期 決算説明資料」(2026年7月31日)
https://irp-system.net/presenter/movie/movie936/pdf_d936.pdf
・グローバルセキュリティエキスパート株式会社「2026年3月期 決算説明資料」(2026年4月30日)
https://www2.jpx.co.jp/disc/44170/140120260430515364.pdf
・グローバルセキュリティエキスパート株式会社「中期経営計画(2026年3月期~2028年3月期)」(2025年7月30日)
https://www2.jpx.co.jp/disc/44170/140120250730524198.pdf

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