2026年8月3日(月)のストップ高銘柄と理由

2026年8月3日(月)のストップ高銘柄と理由

S高 9銘柄

本日のポイント

8月3日のストップ高9銘柄は、決算・業績予想修正を評価するファンダメンタルズ主導、生成AI・画像認識を軸とするAI関連、キャッシュレス決済の大型受注、公開買付けによる非公開化という複数の材料群に分かれた。

中心は決算・業績修正組。MIXIは2027年3月期純利益予想を135億円から250億円へ引き上げ、年間配当予想を125円から155円へ増額した。トーメンデバイスは第1四半期営業利益222億82百万円が従来の通期予想182億円を上回り、通期営業利益予想を489億円、年間配当予想を1,640円へ大幅に修正した。

マクセルは第1四半期営業利益が前年同期比44.8%増の28億7,000万円となり、カシオ計算機は第1四半期営業利益128億円を受けて通期営業利益予想を260億円から340億円へ引き上げた。両社は製品販売の改善に加え、為替や関税還付などの寄与を含むため、次回以降は基礎的な事業利益の持続性が焦点となる。

AI関連では、フィーチャが車載画像認識と図面解析AI、ビープラッツがAI導入支援コンソーシアム、AI設計支援基盤、生成AIサービス向け従量課金を材料棚に持つ。ジィ・シィ企画は4億6,300万円のキャッシュレス決済端末リプレイス案件、NSユナイテッド海運は公開買付価格1万600円のTOBが明確なイベント材料となった。

テーマ別グルーピング

  • 業績上方修正・増配:MIXI、トーメンデバイス、カシオ計算機。利益予想の切り上げと株主還元・資本政策が評価軸。
  • 好決算・利益進捗:マクセル。第1四半期の営業増益と通期計画に対する進捗が材料。
  • 人工知能/生成AI:フィーチャ、ビープラッツ。車載AI、図面解析AI、AIエージェント、AIマネタイズが主軸。
  • キャッシュレス決済・大型受注:ジィ・シィ企画。決済端末リプレイス案件を2027年6月期業績予想へ織り込む予定。
  • TOB・非公開化:NSユナイテッド海運。公開買付価格、開始条件、成立スケジュールを基準に評価するイベントドリブン案件。
  • 住宅・業績回復:誠建設工業。地域密着型の戸建住宅事業と2027年3月期の利益回復計画が確認軸。

ストップ高銘柄(9銘柄)

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2121 MIXI 東証P 時価総額 約2,425億円 その他 3,400円(前日比+504円 +17.40%)

MIXIは、デジタルエンターテインメント、スポーツ、ライフスタイル、投資を展開するインターネットサービス企業。主力のスマートフォンゲーム「モンスターストライク」に加え、公営競技関連、家族向け写真・動画共有サービス「家族アルバム みてね」など複数の収益基盤を持つ。

8月3日は3,400円、前日比504円高、17.40%上昇のストップ高となった。株価材料は、7月31日に公表した2027年3月期の通期連結業績予想と配当予想の上方修正。

親会社株主に帰属する当期純利益予想は、従来の135億円から250億円へ引き上げられた。前期比でも増益を見込む水準となり、純利益の見通しが大きく切り上がった。

修正には、持分法適用関連会社で暗号資産交換業を展開するbitbankの株式売却に伴う利益などが反映される。今回の増額には本業の営業活動とは性質が異なる利益が含まれるため、今後は営業利益と特別・持分法関連の利益を分けて確認する必要がある。

年間配当予想は1株125円から155円へ30円引き上げられた。業績予想の修正と同時に株主還元を強化したことで、利益の増額が株主価値へ反映される構図が明確になった。

同社は2027年3月期以降、DOE5%を目安とする方針を維持しつつ、連結配当性向の目安を40%へ引き上げる株主還元方針を掲げる。今回の増配は、この還元方針と利益上方修正が同時に表れた開示となった。

短期的な確認軸は、bitbank株式売却の実行時期、売却後の持分関係、本業各セグメントの利益進捗、修正後配当の実施状況。テーマは業績上方修正、増配、資本効率改善。

2737 トーメンデバイス 東証P 時価総額 約1,779億円 半導体 生成AI 26,150円(前日比+5,000円 +23.64%)

トーメンデバイスは、サムスン電子製のメモリー、システムLSI、液晶・有機EL関連製品などを扱う半導体商社。豊田通商グループの販売網と、サムスン電子との長期的な取引関係を事業基盤とする。

8月3日は26,150円、前日比5,000円高、23.64%上昇のストップ高。7月30日の決算発表を起点に、本日で3営業日連続のストップ高となった。

2027年3月期第1四半期の売上高は3,955億78百万円で、前年同期比286.4%増。営業利益は222億82百万円となり、前年同期の18億46百万円から急拡大した。

サーバー・ストレージ向けと車載向けの販売増加に加え、生成AI関連製品の需要拡大とメモリー価格の上昇が収益を押し上げた。第1四半期営業利益は、従来の通期営業利益予想182億円をすでに上回った。

会社は通期売上高予想を7,500億円から1兆4,000億円へ、営業利益予想を182億円から489億円へ引き上げた。親会社株主に帰属する当期純利益予想も110億円から300億円へ増額された。

年間配当予想は600円から1,640円へ大幅に引き上げられた。利益水準の切り上がりが配当へ直接反映され、業績と株主還元の両面で従来計画との差が大きい。

会社側は第2四半期以降について、物量確保の不透明感やメモリー価格上昇の一服を織り込む。今後の焦点は、生成AIサーバー向け需要、メモリー価格、在庫評価、上方修正後の利益進捗、増配の持続性。テーマは半導体、生成AI、メモリー市況。

4052 フィーチャ 東証G 時価総額 約27億円 人工知能 422円(前日比+80円 +23.39%)

フィーチャは、画像認識ソフトウェアを中核とするAI企業。車載分野ではADAS、ドライバーモニタリング、乗員モニタリングを提供し、DX分野では図面解析AI「Drawing-AI」やAI-OCRを展開する。

8月3日は422円、前日比80円高、23.39%上昇のストップ高配分。前営業日に続くストップ高となり、AI・画像認識関連として強い値動きが継続した。

同社の車載AIは、歩行者・車線・標識検知、よそ見・眠気検知、乗員の在席・体格・姿勢判定などを対象とする。Tier1、完成車メーカー、ドライブレコーダーメーカー向けの量産支援を行い、累計ライセンス搭載台数は350万台を超える。

2026年6月19日には、図面解析AI「Drawing-AI」を総合検図プラットフォームへ進化させた。回路図、金型図面、建築図面を対象に、比較、検索、寸法・注記確認、数量カウントなどの機能を拡充している。

生成AIとディープラーニングを用いて、文書・図面などの非構造データを解析するDX-AI領域は、製造業・建設業の検図負担や人手不足の解消と結びつく。車載AIと産業向け図面AIの二つの事業軸を持つ点が特徴。

2026年6月期第3四半期までの業績では、売上高と利益の伸びは限定的であり、製品開発の進展を契約・ライセンス売上へ転換できるかが重要となる。次回の本決算では、車載案件の量産進捗とDrawing-AIの導入状況が確認項目となる。

テーマは人工知能、車載AI、画像認識、製造業DX。株価評価では、技術テーマだけでなく、量産採用数、ライセンス単価、案件の売上計上時期を併せて確認したい。

4073 ジィ・シィ企画 東証G 時価総額 約13億円 その他 529円(前日比+80円 +17.82%)

ジィ・シィ企画は、クレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済システムを開発・提供する企業。決済ASPサービス、システム構築、端末導入、保守運用までを一体で支援する。

8月3日は529円、前日比80円高、17.82%上昇のストップ高。直近の事業材料として、7月21日に公表したキャッシュレス決済端末などのリプレイス案件がある。

受注金額は4億6,300万円。売上は2027年6月期に計上する予定で、会社は8月に公表する2027年6月期の業績予想へ織り込む方針を示している。

同社の事業規模に対して受注額が大きく、次期売上高と利益への寄与が注目される。案件は端末の更新に関するもので、キャッシュレス決済インフラの更新需要を取り込む内容。

2026年6月期本決算は8月14日に発表予定。決算では当期実績に加え、受注案件を含む2027年6月期の売上高、営業利益、案件採算、売上計上スケジュールが焦点となる。

キャッシュレス決済市場では、端末の更新、セキュリティ対応、決済手段の多様化、クラウド型運用の需要が継続する。同社は開発から運用保守までの継続収入を得られる事業構造を持つ。

テーマはキャッシュレス決済、決済端末更新、システム受注。短期的には4億6,300万円の受注が次期業績予想へどの程度反映されるかを確認したい。

4381 ビープラッツ 東証G 時価総額 約9億円 生成AI 363円(前日比+80円 +28.27%)

ビープラッツは、サブスクリプション事業者向けの統合管理プラットフォーム「Bplats」を提供するSaaS企業。契約、従量課金、請求、販売パートナー管理など、継続課金ビジネスの運用基盤を支援する。

8月3日は363円、前日比80円高、28.27%上昇のストップ高。直近では生成AIサービスの事業化、課金管理、AI駆動開発を支援する取り組みが相次いでいる。

7月8日には、AIエージェントの本格導入を支援する技術特化型企業による「AI導入支援コンソーシアム」の発足を発表した。AI導入の企画、設計、開発、運用、収益化を横断的に支援する体制を構築する。

7月10日にはクウジットと、AI駆動開発に関連するAI設計支援基盤の構築業務支援で事業提携した。開発工程へのAI導入と、AIサービスを継続課金型ビジネスとして運営するための基盤を組み合わせる。

同社は生成AIサービス事業者向けに、トークン消費量やGPUリソースに応じた従量課金、請求管理、販売階層管理を支援する「AIマネタイズ支援」を強化している。従来のサブスクリプション管理技術をAIサービスの収益化へ転用する戦略。

一方、2026年3月期は最終赤字となり、債務超過の状態にある。2027年3月期は営業黒字と最終黒字への転換を計画しており、AI関連施策を実際の受注・売上・キャッシュフローへ結びつけることが重要。

テーマは生成AI、AIエージェント、AIマネタイズ、SaaS。次回決算では、黒字転換計画の進捗、AI関連案件の受注、債務超過解消へ向けた純資産の改善を確認したい。

6810 マクセル 東証P 時価総額 約1,281億円 蓄電池 電子部品 2,570円(前日比+500円 +24.15%)

マクセルは、一次電池、二次電池、産業用部材、光学・システム製品、ライセンス事業などを展開する電気機器メーカー。電池技術、粘着・塗布技術、光学技術を基盤に、民生・産業・車載向けへ製品を供給する。

8月3日は2,570円、前日比500円高、24.15%上昇のストップ高。株価材料は、7月31日に発表した2027年3月期第1四半期決算の利益上振れ。

第1四半期営業利益は28億7,000万円で、前年同期比44.8%増。成長製品の販売拡大と為替の寄与により、前年同期を大きく上回った。

会社は通期営業利益予想100億円を据え置いた。第1四半期の進捗が高いことから、今後の四半期で販売構成と為替条件が維持されるかが重要となる。

電池分野では、コイン形リチウム電池、産業用電池、全固体電池関連技術などを持つ。産業用部材では粘着テープ、機能性材料、半導体関連工程向け製品など、複数の成長市場に接点がある。

利益上振れの評価では、数量増加、製品ミックス、価格改定、原材料費、為替の各要因を分解する必要がある。特に円安寄与を除いた事業利益の伸びが継続するかが確認軸。

テーマは蓄電池、電子部品、産業用材料。次回決算では、通期予想の修正有無、成長製品の受注、為替前提、営業利益率の推移を確認したい。

6952 カシオ計算機 東証P 時価総額 約5,000億円 電子部品 その他 2,164.5円(前日比+400.0円 +22.67%)

カシオ計算機は、G-SHOCKを中心とする時計、関数電卓・一般電卓、電子楽器、教育関連機器などを展開する電気機器メーカー。時計事業が収益の中核で、ブランド力とグローバル販売網を持つ。

8月3日は2,164.5円、前日比400.0円高、22.67%上昇のストップ高。材料は、7月31日に発表した2027年3月期第1四半期決算と通期連結業績予想の上方修正。

第1四半期営業利益は128億円で、前年同期比約3.4倍。時計事業の増収効果が利益を押し上げ、従来の市場予想を大きく上回る水準となった。

利益には約20億円の関税還付が含まれる。還付は一時的な要因だが、これを除いても時計事業の販売拡大と収益性改善が確認できる内容。

会社は通期営業利益予想を260億円から340億円へ引き上げた。修正後予想は前期比47.4%増となり、第1四半期の上振れを通期計画へ反映した。

7月28日には自己株式取得の完了と消却予定も公表した。業績改善に加え、発行済株式数の削減を通じた1株当たり価値の向上を意識した資本政策が並行している。

テーマは好決算、時計ブランド、自己株式消却。今後は関税還付を除く基礎利益、G-SHOCKを中心とする時計販売、地域別売上、為替、修正後営業利益の進捗を確認したい。

8995 誠建設工業 東証S 時価総額 約23億円 その他 1,140円(前日比+150円 +15.15%)

誠建設工業は、大阪府堺市を中心に戸建分譲住宅、注文住宅、リフォーム、不動産仲介を展開する地域密着型の住宅会社。土地の仕入れ、企画、設計、施工、販売、アフターサービスまでをグループ内で一貫して行う。

8月3日は1,140円、前日比150円高、15.15%上昇のストップ高。時価総額は約23億円で、東証スタンダード市場の小型不動産株。

2026年3月期の連結経常利益は3,700万円となり、前期比で約2.5倍に増加した。住宅販売の採算改善と費用管理により、利益水準が回復した。

2027年3月期は、連結経常利益1億500万円、営業利益1億1,500万円を計画する。経常利益は前期比約2.8倍、営業利益は前期比180.5%増を見込む。

同社は堺市と大阪南部を主要営業地域とし、一次取得者向け戸建住宅を中心に事業を展開する。地域の土地情報、施工体制、販売子会社との連携が競争力の基盤。

業績を見る際は、引き渡し棟数、販売価格、土地・建築コスト、完成在庫、販売用不動産の回転を確認する必要がある。住宅事業は物件引き渡し時期により四半期利益が変動しやすい。

テーマは住宅、不動産、業績回復。8月7日の第1四半期決算では、通期計画に対する売上・利益進捗、完成在庫、受注・販売状況を確認したい。

9110 NSユナイテッド海運 東証P 時価総額 約2,287億円 その他 9,540円(前日比+1,500円 +18.66%)

NSユナイテッド海運は、鉄鉱石、石炭、鋼材、穀物などを輸送する外航海運会社。大型ばら積み船を中心に、日本製鉄グループ向けを含む資源・原材料輸送を手掛ける。

8月3日は9,540円、前日比1,500円高、18.66%上昇のストップ高配分。材料は、日本郵船が同社の非公開化を目的とする公開買付けを実施する方針を発表したこと。

公開買付価格は1株1万600円。7月31日終値に対して約32%のプレミアムが設定され、本日終値と公開買付価格の間には1,060円の価格差が残る。

対象会社は公開買付けの開始予定に賛同し、株主に応募を推奨する方針を表明した。公開買付けと自己株式公開買付けなど一連の取引を通じ、上場廃止と非公開化を目指す。

取引後は、日本郵船が83.33%、日本製鉄が16.67%を保有する予定。海運事業における両社との取引関係を維持しながら、中長期的な船隊・環境投資を進める資本構成となる。

非公開化を前提に、2027年3月期の配当予想は無配へ修正された。今後の株価評価は通常の海運市況や配当利回りではなく、公開買付価格、開始条件、成立可能性、買付期間を中心に行われる。

テーマはTOB、非公開化、イベントドリブン。確認項目は、公開買付け開始の前提条件、正式な開始日、買付期間、応募手続き、上場廃止までのスケジュール。

主な出典

免責事項

本記事は公開情報をもとに作成した情報提供コンテンツであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式投資には価格変動リスク、流動性リスク、信用リスク等があります。投資判断は必ず各社の公式開示、最新の株価情報、決算資料を確認したうえで行ってください。

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