2026年9月24日(木)のストップ高銘柄と理由
本日のポイント
9月24日の終値ストップ高は、エレベーターコミュニケーションズ、フィーチャ、ジィ・シィ企画、ミンカブ・ジ・インフォノイド、akippa、大和自動車交通の6銘柄。上昇テーマは、自動運転・車載AI、金融AI・資本業務提携、人工衛星を利用した決済セキュリティ、直近IPO、不動産資産活用などに分散した。
材料の時系列が最も明瞭なのはフィーチャ、ジィ・シィ企画、ミンカブ、大和自動車交通。フィーチャは9月18日公表の成長戦略と自動運転関連物色、ジィ・シィ企画は9月25日開始予定の「みちびき」を用いた決済取引証明PoC、ミンカブはNTTデータ・SBIホールディングスとの金融領域での資本・業務提携、大和自動車交通は大和ハウス工業との資本業務提携と保有不動産の再開発が中心材料となった。
akippaは9月18日に東証スタンダードへ新規上場した直後のIPOで、公開価格570円に対して初値1,244円。本日は1,337円まで上昇した。エレベーターコミュニケーションズは直近の支店開設などは確認できるものの、9月24日の20.01%上昇を直接説明する明確な新規材料は確認できていない。
- 自動運転・AI:フィーチャ。車載画像認識AI、ADAS・DMS・OMS、量産ライセンス展開が焦点。
- 人工衛星・フィンテック:ジィ・シィ企画。「みちびき」の位置・時刻証明をキャッシュレス決済の不正対策へ応用するPoC。
- 金融AI・資本業務提携:ミンカブ。NTTデータ、SBIとの金融サービス共同開発と資本関係再構築。
- IPO:akippa。上場直後の駐車場マーケットプレイス企業。
- 不動産・資本業務提携:大和自動車交通。大和ハウスとの提携を通じた保有不動産の価値向上・再開発。
- その他:エレベーターコミュニケーションズ。昇降機保守・リニューアルを全国展開。
ストップ高銘柄(6銘柄)
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353A
エレベーターコミュニケーションズ
福証・札証
時価総額 約38億円
その他
1,799円(前日比+300円 +20.01%)
エレベーターコミュニケーションズは、エレベーター・エスカレーターなど昇降機設備の保守、管理、リニューアルを手掛ける独立系メンテナンス会社。
全国で支店・出張所を展開し、メーカー系保守会社とは異なる独立系の立場から、点検、故障対応、改修・更新工事までを提供している。
2026年3月には福岡証券取引所本則市場へ重複上場し、札幌証券取引所も本則市場へ市場変更している。6月1日付では普通株式1株を2株とする株式分割を実施した。
直近の会社発表では9月1日に高知支店と伊丹支店の開設を公表。拠点網の拡大を継続している。
一方、9月24日の終値は1,799円、前日比300円高、+20.01%のストップ高となったが、この上昇を直接説明する新規の会社発表は確認できていない。
8月にはストック・オプション発行、役員体制・支配株主関連の開示があるものの、今回の急騰との明確な因果関係は確認できないため、株価上昇理由としては採用しない。
したがって、本カードでは確認できる事業内容と直近公式情報のみを掲載し、需給や思惑を上昇理由として補完しない。
出典
4052
フィーチャ
東証G
時価総額 約67億円
自動運転
AI(人工知能)
1,135円(前日比+150円 +15.23%)
フィーチャは画像認識AIをコア技術とし、自動車向けMobility Solutionsと企業向けDX-AI Solutionsを展開するソフトウェア企業。
Mobility Solutionsでは、車載カメラを使ったADAS、DMS、OMSなどの画像認識ソフトウェアを開発し、自動車メーカーやサプライヤーの量産開発を支援している。
ADASは車両・歩行者などの認識、DMSはドライバーの状態監視、OMSは車室内の乗員認識を担い、自動運転・安全運転支援の中核領域に位置する。
9月18日に「事業計画及び成長可能性に関する事項」を公表し、Mobility SolutionsとDX-AI Solutionsの二本柱を成長戦略として提示した。
会社資料では車載分野のソフトウェアライセンス累計搭載台数が300万台を超え、研究開発段階だけでなく量産採用実績を積み上げている。
今後は生成AIを含む先端技術への研究開発、車載分野でのパートナーシップ強化、DX-AI領域への技術横展開を進める方針。
9月24日は1,135円、前日比150円高、+15.23%のストップ高。成長戦略の再評価に加え、市場では自動運転関連銘柄への物色が続き、車載画像認識AI企業として資金が向かった。
市場報道では、直近の調整局面で積み上がった空売りの買い戻しも上昇を増幅したとされており、企業材料とテーマ物色が重なった値動きとなった。
出典
4073
ジィ・シィ企画
東証G
時価総額 約16億円
人工衛星
フィンテック
情報セキュリティ
649円(前日比+100円 +18.21%)
ジィ・シィ企画は、クレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済システムを開発・提供する決済インフラ企業。
自社決済パッケージ「CARD CREW PLUS」を軸に、加盟店・決済事業者向けのシステム開発、クラウド型ASP、保守運用、決済端末関連サービスを提供する。
直近の中心材料は、BIPROGY完全子会社のSpacidと共同で行う、準天頂衛星システム「みちびき」を活用した決済取引証明の実証実験。
実証では「みちびき空間証明システム」と同社のキャッシュレス決済システムを連携し、決済データへ位置情報と時刻情報の証跡を付与する。
取引が実際にいつ、どこで行われたかを検証可能にし、決済端末の不正利用、決済場所のなりすまし、事後的なデータ改ざん対策への応用を検証する。
第1弾の実証場所は佐倉市立美術館のミュージアムショップで、開始予定日は9月25日。9月24日は実証開始の前営業日にあたる。
9月18日には「事業計画及び成長可能性に関する事項」も公表し、2027年6月期は売上高27.51億円、営業利益1.09億円を計画している。
9月24日は649円、前日比100円高、+18.21%のストップ高。「人工衛星」「フィンテック」「情報セキュリティ」が重なるテーマとして再び買いが集まった。
出典
4436
ミンカブ・ジ・インフォノイド
東証G
時価総額 約107億円
フィンテック
AI(人工知能)
700円(前日比+100円 +16.67%)
ミンカブ・ジ・インフォノイドは、金融情報・データを提供するソリューション事業と、ライブドアなどを通じたメディア事業を展開する情報サービス企業。
金融データ、投資情報、システム開発、生成AI・データ分析を組み合わせ、金融機関向けDX支援を成長領域としている。
中心材料は9月17日に発表した、NTTデータおよびSBIホールディングスとの金融領域における業務提携と、関連する資本関係の再構築。
NTTデータは既存株主からミンカブ株式を取得し、既保有分と合わせて議決権比率約16.38%を保有する筆頭株主となる予定。SBIは第2位株主として資本関係を継続する。
3社は金融機関・金融事業者向けに、営業支援AI、リサーチ・アナリスト業務の高度化、顧客サポートAI、マーケティング、投資教育、資産形成支援などの新サービスを共同で企画・開発する。
NTTデータの金融システム・AI技術、SBIの金融事業基盤、ミンカブの金融データ・投資情報・AI/DX技術を組み合わせる構想で、単独の業務提携にとどまらず資本面でも連携を深める。
同時に、ミンカブが保有するライブドア株式をSBIグループへ譲渡する事業再編も進められ、経営資源を金融情報・金融DX領域へ寄せる方向が明確になった。
9月24日は700円、前日比100円高、+16.67%のストップ高。9月17日、18日に続いて資本・業務提携のインパクトが継続評価された。
出典
627A
akippa
東証S
時価総額 約84億円
IPO(2026年)
1,337円(前日比+300円 +28.93%)
akippaは、個人宅、月極駐車場、施設などの空き駐車スペースをドライバーとつなぐ駐車場マーケットプレイス「アキッパ」を運営する企業。
ドライバーはアプリやWebから目的地周辺の駐車場を事前予約・決済でき、駐車場オーナーは未利用スペースを時間貸しすることで収益化できる。
9月18日に東京証券取引所スタンダード市場へ新規上場した直近IPO。公開価格は570円、初値は1,244円となり、公開価格の約2.18倍で初値を形成した。
上場時の2026年12月期会社予想は売上高43.0億円、営業利益3.40億円。2025年12月期の営業利益2.01億円から増益を見込む。
成長施策では、掲載駐車場数の拡大、高単価エリアの新規開拓、大規模イベント需要の取り込み、月極・定額利用、AIを用いた需要予測・需給マッチングなどを進める。
上場日の9月18日には、プラットフォームの安心・安全性向上を目的とした3つの新機能も公表している。
9月24日は1,337円、前日比300円高、+28.93%のストップ高。上場からまだ日が浅く、本日固有の新規IRではなく、直近IPOとしての高い注目度と事業成長期待が株価形成の中心となっている。
発行済株式総数は6,262,140株で、終値ベースの時価総額は約84億円。
出典
9082
大和自動車交通
東証S
時価総額 約147億円
不動産
資本業務提携
2,794円(前日比+500円 +21.80%)
大和自動車交通は、東京都内を中心にタクシー・ハイヤー事業を展開するほか、不動産、販売、サービス・メンテナンス事業を持つ交通サービス企業。
直近最大の材料は9月9日に公表した大和ハウス工業との資本業務提携と、第三者割当による新株式発行。
大和ハウス工業を割当先として490,100株を発行し、増資後の大和ハウスの持株比率は9.76%となる予定。大和ハウスは長期保有方針を示している。
提携では、大和自動車交通が保有する不動産について、大和ハウスの開発ノウハウを活用し、再開発、高度利用、資産価値向上を共同で検討する。
東京都中央区銀座一丁目の保有物件では、2027年4月の着工を念頭に、再開発契約の締結へ向けた協議を進める方針。
従来のタクシー・ハイヤー事業に加え、保有不動産の含有価値と再開発余地が株式市場で新たな評価軸となっている。
第三者割当増資の払込予定日は9月25日で、9月24日はその前営業日。提携実行が近づく日程でもある。
同社は9月10日にも同材料を受けてストップ高となっており、9月24日は2,794円、前日比500円高、+21.80%まで再上昇した。


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