7681 レオクラン

レオクラン <7681> 企業紹介 | ストップ高安研究所

レオクラン 7681 東証スタンダード

医療機関向け機器販売・コンサル ─ メディカルトータルソリューション、遠隔画像診断、給食事業、「狩猟型」医療機器商社

※2026年5月25日時点の情報

事業内容 ─ 「狩猟型」医療機器商社

レオクランは2001年1月設立、大阪府摂津市に本社を構える医療機器専門商社。代表取締役会長は杉田昭吾氏、代表取締役社長は竹内興次氏。「医療機関の良きパートナー」をミッションに、医療機関・福祉施設等に対する企画段階から開設に至るまでの総合的なコンサルティング、医療機器・医療設備・医療情報システム等の販売を行う。連結子会社4社及び持分法適用関連会社1社で構成、連結従業員155名(臨時68名)。同社は「狩猟型」商社を標榜し、全国の大型の移転新築・改築の案件を中心に営業活動を展開。創業メンバーは前職の西本産業(現キヤノンライフケアソリューションズ)のメディカル事業部出身で、医療機器の選定から設計段階の技術支援、プロジェクト全体の予算管理・スケジュール管理までをワンストップで提供する「トータルソリューション型」ビジネスモデルが特徴。事業年度は毎年10月1日から翌年9月30日(9月期決算)。比較銘柄である一般的な医療機器商社とは差別化されたユニークなポジションを構築している。

主要事業セグメント

メディカルトータルソリューション事業(主力)

当社及び連結子会社3社(㈱医療開発研究所、㈱レオクラン東海、㈱L&Gシステム)で展開。医療機関・健診施設・介護福祉施設等に対して、医療機器の選定等のコンサルティング業務をベースに、医療機器・医療設備・医療情報システム(電子カルテ等)の販売、付帯する保守・メンテナンスサービス、内装工事・設置工事の請負も行う。「狩猟型」商社を標榜し、全国の大型の移転新築・改築の案件を中心に営業活動を展開。プロジェクトの根幹に係わる重要なファクターとなる医療機器・医療設備・医療情報システム等の選定から活用、施設の運営を展望して、設計段階からの技術支援、プロジェクト全体の予算管理と開業までのスケジュール管理をワンストップで提供。

遠隔画像診断サービス事業

医療機関で撮影されたCTやMRI等の医用画像を遠隔で診断し、情報提供するサービス。デジタル医療・遠隔医療のトレンドに沿った成長領域。

給食事業

介護・福祉施設向け給食サービス事業。安定的な収益基盤の一つとして位置付けられている。

MSE(メディカルサポートエンジニアリング)事業(新規強化領域)

医療機器メンテナンスを一括請負する「MSE事業」を強化中。新しい病院の建設に依存せず、全国にある既存の病院すべてが潜在的な顧客となる点が特徴。同社が抱える売上ボラティリティ(病院の新築・移転数やプロジェクトの進捗状況に左右される問題)を解消するための戦略事業として位置付けられている。

ファスキアグループ子会社化(2026年9月期効果)

2025年9月期にファスキアホールディングス(保有比率1.22%の大株主)等を子会社化し、事業規模を大幅拡大。2026年9月期の連結業績予想は売上高+95.4%増の420億円、営業利益+59.6%増の4.6億円、経常利益+23.0%増の3.8億円とファスキアグループ子会社化の効果が業績に大きく反映される見込み。EBITDAは2025年9月期と比較して2.5倍の水準となる見込み。

直近5年の業績サマリー

2025年9月期は売上高214億8,952万円(前期比+8.51%増)、営業利益2億8,829万円(同+61.86%増)、経常利益3億884万円(同+70.49%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1億5,277万円(同+12.29%増)と大幅増益で着地。会社予想経常利益3億円を上回る上振れ決算となりました。2026年9月期会社予想は売上高420億円(+95.4%、ファスキアグループ子会社化効果)、営業利益4.6億円(+59.6%)、経常利益3.8億円(+23.0%)、当期純利益800万円(同△94.8%、のれん償却費や株式取得関連費用が税務上損金不算入のため)と、ファスキアグループ子会社化を反映した急拡大計画。一方、従来のレオクラングループ単体では、メディカルトータルソリューション事業の採算良い新増改築案件減少により2.4億円の減益見込みとなっており、ファスキア効果との両輪での成長を計画しています。

項目(連結・千円) 2022年9月期 2023年9月期 2024年9月期 2025年9月期 2026年9月期
会社予想
売上高 26,624,000 19,804,248
△25.6%
21,489,520
+8.5%
42,000,000
+95.4%
営業利益 439,000 178,107
△59.5%
288,290
+61.9%
460,000
+59.6%
経常利益 431,000 181,146
△58.0%
308,840
+70.5%
380,000
+23.0%
当期純利益 271,000 136,057
△49.9%
152,770
+12.3%
8,000
△94.8%
EPS(一株利益) 22.99円 25.85円 38.84円
(予)
年間配当 15円 15円 17円
(予)
自己資本比率 21.58%
【業績数値に関する免責事項】
本ページに掲載している業績数値は、各社が公表する決算短信を一次情報として作成しています。 2026年9月期予想は2025年11月14日発表の決算短信に基づきます。 当期純利益が△94.8%減となる主因は、のれん償却費や株式取得関連費用が税務上損金に算入されないため。 事業年度は9月期決算(毎年10月1日~翌年9月30日)。 数値は決算短信発表時点のものであり、将来的に修正される可能性があります。 業績予想は会社発表時点のものであり、実績と異なる場合があります。 正確な情報は各社公式IRサイトを必ずご確認ください。

業績のポイント

2025年9月期は売上高214.9億円(+8.5%)、営業利益2.88億円(+61.9%)、経常利益3.09億円(+70.5%)と大幅増益で着地。会社予想経常利益3億円を上回る上振れ決算。2026年9月期はファスキアグループ子会社化により売上高+95.4%増の420億円へ急拡大計画、EBITDAは2.5倍の水準となる見込み。ただし、当期純利益は△94.8%減のれん償却費・株式取得関連費用が税務上損金不算入のため大幅減益。従来のレオクラングループ単体では、メディカルトータルソリューション事業の採算良い新増改築案件減少により2.4億円の減益見込み。MSE(メディカルサポートエンジニアリング)事業強化による収益安定化、ファスキアグループ統合効果の早期実現が今後の業績鍵。MLCC関連株一斉急騰の地合いで個別物色対象となった。

事業戦略・成長方針

同社が抱える主要な経営課題として「売上の変動(ボラティリティ)」がある。病院の新築・移転数やプロジェクトの進捗状況に大きく左右されるため、安定的な収益基盤の確立が求められている。これを解決するため、同社の資産を活かした出資・業務提携を通じた新たな事業展開を推進中。2025年9月期のファスキアグループ子会社化、MSE事業強化はその一環。

事業戦略の柱

  • 「狩猟型」医療機器商社ビジネスモデルの磨き上げ
  • 全国の大型移転新築・改築案件の獲得継続
  • MSE(メディカルサポートエンジニアリング)事業強化による収益安定化
  • ファスキアグループ子会社化による事業規模拡大
  • 遠隔画像診断サービス事業の継続拡大
  • 給食事業の安定収益基盤確保

2026年9月期見通し(ファスキアグループ子会社化効果)

  • 連結売上高:420億円(前期比+95.4%増)
  • 営業利益:4.6億円(同+59.6%増)
  • 経常利益:3.8億円(同+23.0%増)
  • EBITDA:2025年9月期比2.5倍の水準
  • 当期純利益:800万円(同△94.8%減、のれん償却費・株式取得関連費用が税務上損金不算入のため)

従来のレオクラングループの課題

  • メディカルトータルソリューション事業:増収だが採算良い新増改築案件の減少により粗利率低下
  • 売上総利益はほぼ横ばい見込み
  • 人件費等で1億7,000万円の販管費増加
  • 営業外収支で支払利息増加により8,000万円の減益要因
  • 合計2億4,000万円の減益見込み(従来事業ベース)

注力領域

  • 医療情報システム(電子カルテ等)の伸長
  • MSE事業(既存病院全てが潜在顧客)
  • 新規事業・M&A による事業ポートフォリオ強化

株主還元

  • 2026年9月期予想配当:17円(前期15円)
  • 予想配当利回り:2.19%(2026/5/22終値ベース)

強みと注目点

① 「狩猟型」医療機器商社のユニークなポジション

創業当初から「狩猟型」医療機器商社を標榜し、全国の大型移転新築・改築案件を中心に営業活動を展開。新規に開業する医療機関やクリニックを獲得する手法で近畿地方を中心に成長し、2007年に全国展開へ舵を切った。14年9月にコンサルティング機能を持つ医療開発研究所を子会社化、16年10月に放射線関連大型機器のコンサルティング販売会社L&Gシステムを設立するなど、ビジネスモデルを磨き上げてきた。比較銘柄である一般的な医療機器商社とは差別化されたユニークなポジションを構築している。

② トータルソリューション型ワンストップサービス

医療機関・福祉施設等の新築、増改築、移転等のプロジェクトの根幹に係わる重要なファクターとなる医療機器・医療設備・医療情報システム等の選定から活用、施設の運営を展望して、設計段階からの技術支援、プロジェクト全体の予算管理と開業までのスケジュール管理をワンストップで提供。コンサルティングと販売を一体化したビジネスモデルが特徴。

③ 2025年9月期業績V字回復(経常+70.5%増)

2024年9月期は経常利益△58.0%減と大幅減益となったが、2025年9月期は経常利益+70.5%増と急回復を達成。会社予想経常利益3億円を上回る上振れ着地となり、収益性改善が顕在化。

④ ファスキアグループ子会社化による事業規模急拡大

2025年9月期にファスキアグループ等を子会社化し、2026年9月期は売上高+95.4%増の420億円へ急拡大計画。EBITDAは2.5倍の水準となる見込みで、事業規模の質的拡大が期待される。新規事業・M&Aによる事業ポートフォリオ強化戦略の象徴的な案件。

⑤ MSE事業強化による収益安定化戦略

医療機器メンテナンスを一括請負する「MSE(メディカルサポートエンジニアリング)事業」を強化中。新しい病院の建設に依存せず、全国にある既存の病院すべてが潜在的な顧客となる点が特徴。同社が抱える売上ボラティリティ問題を解消するための戦略事業として位置付けられている。

弱み・リスク要因

有価証券報告書、決算短信および中期経営計画資料から判明している同社の事業上の課題・リスクは以下のとおりです。

① 売上の変動(ボラティリティ)が最大の経営課題

同社が公式に認識している最大の経営課題。病院の新築・移転数やプロジェクトの進捗状況に大きく左右されるため、安定的な収益基盤の確立が求められている。過去5期の業績推移でも2024年9月期に売上△25.6%減・営業利益△59.5%減・純利益△49.9%減と大きく落ち込んだ経緯がある。10年平均成長率は売上△1.78%、純利益△11.44%と長期的にはマイナス成長基調。

② 2026年9月期は採算良い案件減少で従来事業△2.4億円減益見込み

2026年9月期の従来のレオクラングループ単体では、メディカルトータルソリューション事業の採算良い新増改築案件減少により粗利率が低下し、売上総利益はほぼ横ばい。販管費は人件費等で1億7,000万円増加、営業外収支は支払利息増加により8,000万円の減益要因。合計2億4,000万円の減益見込みで、ファスキア効果に依存しない単独成長は厳しい状況。

③ ファスキアグループ統合に伴うのれん償却・株式取得関連費用負担

2026年9月期の当期純利益は800万円(前期比△94.8%減)と大幅減益見込み。主因は、のれん償却費や株式取得関連費用が税務上損金に算入されないため。EBITDAベースでは2.5倍の水準となる見込みだが、最終利益では大幅悪化となる構造。M&A効果の最終的な業績への寄与は段階的となる。

④ 医療業界の厳しい環境継続

医療業界においては、物価高や人手不足に伴う建築費の高騰、人手不足の常態化など、医療機関にとっては厳しい経営環境が継続。建築費の高騰などで新増改築計画の延期が発生し、同社の主力事業に直接影響している。コスト増や案件の遅延などのリスクが残存。

⑤ 自己資本比率21.58%の低水準

自己資本比率21.58%(2025年9月期末)と、フジクラやニッカトーなどの比較対象銘柄と比較して相対的に低い水準。ファスキアグループ子会社化に伴う有利子負債増加リスクや、財務面の機動性制約が課題。

⑥ 時価総額約46億円の小型株

時価総額約46億円(2026/5/22時点)の小型株で、株価流動性が限定的。発行済株式総数5,920,800株、株主数509名と少数。事業環境の急変等に対するバッファーが限定的で、業績変動が株価に大きく反映される構造。

⑦ 業績ボラティリティと過去最高益からの距離

過去最高純利益は2019年9月期の7億3,295万円であり、2025年9月期実績1億5,277万円はその20.8%水準にとどまる。10年前比較で売上は0.8倍、純利益は0.3倍と長期的には事業規模が縮小傾向。

主な出典:
  • 株式会社レオクラン IR情報
  • 株式会社レオクラン「2025年9月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」(2025年11月14日開示)
  • 株式会社レオクラン「2024年9月期 有価証券報告書」
  • 株式会社レオクラン「2024年9月期 決算補足説明資料」
  • 株式会社レオクラン 決算説明会資料(ファスキアグループ子会社化に関する説明)

本ページは投資情報の提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任において行ってください。

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