3787 テクノマセマティカル

テクノマセマティカル 3787 東証S

Techno Mathematical Co., Ltd.|独自アルゴリズムDMNAを核に、映像・音声関連のソフトウェアIP、半導体チップ向けハードウェアIP、各種ソリューションを開発・ライセンス提供する企業です。

※2026年6月12日時点の情報

事業内容

2026年6月12日終値ベースの時価総額は約7.3億円。株式会社テクノマセマティカルは2000年6月設立、東京都品川区に本社を置く情報・通信関連企業で、代表者は田中正文氏、決算期は3月、市場区分は東証スタンダードです。同社は数学的手法に基づく独自アルゴリズムDMNAを中核技術とし、映像・画像・音声関連のソフトウェアIP、半導体チップ設計データを中心とするハードウェアIP、各種ソリューションを提供しています。直近の2025年3月期では、売上高416百万円、営業損益△286百万円、経常損益△282百万円、当期純損益△285百万円を計上しました。

ソフトウェアIP

映像、画像、音響、音声に関連するソフトウェアIPを開発・ライセンス提供する事業です。独自アルゴリズムDMNAを活用し、圧縮・伸長、符号化・復号化などのマルチメディア処理領域に製品を展開しています。

ハードウェアIP

主に半導体チップに搭載するための設計データとして、映像・画像・音声関連のハードウェアIPを開発・ライセンス提供する事業です。LSI、FPGA、映像処理向けの組み込み用途を対象としています。

ソリューション

自社IPや単機能LSIなどを組み合わせ、顧客の用途に応じたマルチメディア関連ソリューションを構築・販売・ライセンス提供しています。低遅延伝送、リモート操作、映像配信などの用途に対応しています。

映像・画像コーデック関連製品

H.265、H.264、JPEG、JPEG XSなど、映像・画像圧縮に関する製品を展開しています。高画質、低遅延、低消費電力を重視したエンコード・デコード技術が製品群の中心です。

音声・音響関連技術

音声・音響処理向けのIPやソリューションも提供しています。音声強調、音響処理、通信・配信システムでの利用を想定した技術を、ソフトウェアIPやシステム提案に組み込んでいます。

直近5年業績サマリー

2021年3月期から2023年3月期にかけて売上高は416百万円から599百万円まで増加し、営業損益、経常損益、当期純損益はいずれも赤字ながら縮小しました。一方、2024年3月期と2025年3月期は売上高が減少し、各利益項目の赤字幅が拡大しています。ご提供データに基づく2026年3月期会社予想では、売上高710百万円、営業利益55百万円、経常利益75百万円、当期純利益60百万円と黒字転換を見込んでいました。

項目(非連結・百万円) 2021年3月期 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
会社予想
売上高 416 569+36.8% 599+5.3% 527△12.0% 416△21.1% 710+70.4%
営業損益 △250 △74赤字縮小 △53赤字縮小 △157赤字拡大 △286赤字拡大 55黒字転換
経常損益 △242 △68赤字縮小 △43赤字縮小 △141赤字拡大 △282赤字拡大 75黒字転換
当期純損益 △245 △70赤字縮小 △46赤字縮小 △144赤字拡大 △285赤字拡大 60黒字転換
EPS(一株利益) △94.80円 △27.36円 △17.85円 △55.75円 △109.91円 23.14円
BPS 904.65円 872.00円 850.38円 798.50円 679.77円
純資産 2,345 2,261 2,204 2,070 1,762
営業CF △143 △230 70 △272 △202
投資CF 1 △54 △3 △1 0
財務CF 0 0
現金及び現金同等物 1,313 1,033 1,111 845 637
PER(期末日株価ベース) △8.55倍 △21.56倍 △42.41倍 △11.93倍 △4.78倍
PBR(期末日株価ベース) 0.90倍 0.68倍 0.89倍 0.83倍 0.77倍
※売上高、営業損益、経常損益、当期純損益、純資産、営業CF、投資CF、財務CF、現金及び現金同等物は百万円単位。EPSとBPSは円、PERとPBRは倍。実績数値はご提供データおよび会社公表の決算短信を基に作成しています。PERとPBRは、2021年3月期811円、2022年3月期590円、2023年3月期757円、2024年3月期665円、2025年3月期525円の期末日株価を基準に算出しています。EPSが赤字の期のPERは、期末日株価をマイナスEPSで除した参考値です。会社予想列のPERとPBRは、基準株価または予想BPSが確認できないため空欄としています。会社予想は会社発表時点の内容であり、将来の業績を保証するものではありません。

中期経営計画

中期経営計画の公表状況と単年度方針

現時点で、売上高、営業利益、ROEなどの複数年数値目標を含む中期経営計画の公表は確認していません。同社の事業方針は、独自アルゴリズムDMNAを核に、映像・画像・音声関連のソフトウェアIP、半導体チップ向けハードウェアIP、ソリューションを開発・ライセンス提供することを中心としています。

事業面では、H.265、H.264、JPEG XSなどの映像・画像コーデック、低遅延伝送、FPGA関連、音声・音響処理などの用途に製品を展開しています。数値目標については、会社が公表する単年度業績予想を確認する必要があります。

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強みと注目点

1. 独自アルゴリズムDMNAを核にした技術基盤

同社は、少ない演算量で高速・高品質・低消費電力・低遅延の処理を目指す独自アルゴリズムDMNAを中核技術としています。映像、画像、音声、音響など複数のマルチメディア領域に技術を展開している点が特徴です。

2. ソフトウェアIPとハードウェアIPの両方を展開

ソフトウェアIPだけでなく、半導体チップ向けの設計データを中心とするハードウェアIPも手掛けています。顧客の用途に応じてIP単体のライセンス提供からソリューション構築まで対応できる点が注目されます。

3. 映像伝送・低遅延処理など用途展開の幅

製品群は、映像・画像コーデック、FPGA関連、IP伝送、音声処理などに広がっています。リモート操作、映像配信、機器組み込みなどの用途に対応する製品を保有している点は、事業展開上の注目点です。

弱み・リスク要因

1. 上場廃止決定と流動性リスク

東京証券取引所は2026年6月3日、同社株式について上場維持基準への不適合を理由に、整理銘柄指定および2026年10月1日付の上場廃止を決定しました。上場廃止までの期間および上場廃止後は、株式の流動性や売買手段に大きな制約が生じる可能性があります。

2. 赤字継続期と業績変動

2021年3月期から2025年3月期まで、営業損益、経常損益、当期純損益はいずれも赤字で推移しています。IPライセンスやソリューション案件は受注時期や顧客の開発計画の影響を受けやすく、売上高と利益の変動に注意が必要です。

3. 技術競争と採用タイミングのリスク

同社の事業は、映像・画像・音声処理、半導体向けIP、FPGA関連など技術変化の速い領域に属しています。顧客製品への採用可否、標準規格の変化、競合技術との比較、開発投資の回収時期が業績に影響する可能性があります。

出典

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