5027 AnyMind Group

インターネット関連事業

インターネット関連事業 業績推移
報告セグメントは単一セグメント。2026年12月期は中間実績と最新通期会社予想を併記
売上収益営業利益
事業内容:インターネット関連事業は、ブランド企業、パブリッシャー、クリエイターに対し、マーケティング、EC・D2C、メディア・アプリ収益化、クリエイター支援、物流・生産管理などを自社プラットフォームとオペレーション支援で一体提供する事業です。マーケティングではAnyTag・AnyDigital、パートナーグロースではAnyManager・AnyCreator、D2C/ECではAnyX・AnyLogi・AnyChat・AnyAIなどを展開し、アジア・中東を中心に15ヵ国・地域で顧客の事業成長を支援します。会社開示上の報告セグメントは本事業のみで、プラットフォーム別売上収益は開示される一方、プラットフォーム別利益は開示されていません。

直近業績サマリー

業績項目2022年12月期2023年12月期2024年12月期2025年12月期2026年12月期予想
売上高
24,790
33,460
+8,670 / +35.0%
50,713
+17,253 / +51.6%
57,300
+6,587 / +13.0%
79,110
+21,810 / +38.1%
営業損益
30
747
+717 / +2390.0%
2,558
+1,811 / +242.4%
1,798
△760 / △29.7%
3,060
+1,262 / +70.2%
経常損益
(税引前利益で代替)
326
628
+302 / +92.6%
2,538
+1,910 / +304.1%
1,409
△1,129 / △44.5%
2,510
+1,101 / +78.1%
当期純利益
(親会社帰属)
239
559
+320 / +133.9%
2,335
+1,776 / +317.7%
927
△1,408 / △60.3%
1,630
+703 / +75.8%
EPS
4.46
9.73
+5.27 / +118.2%
39.52
+29.79 / +306.2%
15.45
△24.07 / △60.9%
一株配当金
0.00
0.00
±0.00 / —
0.00
±0.00 / —
2.00
+2.00 / —
2.00
±0.00 / 0.0%
純資産
11,515
13,604
+2,089 / +18.1%
16,715
+3,111 / +22.9%
17,086
+371 / +2.2%
営業CF
-702
1,028
+1,730 / +246.4%
2,399
+1,371 / +133.4%
268
△2,131 / △88.8%
投資CF
-102
-1,261
△1,159 / △1136.3%
-1,341
△80 / △6.3%
-5,866
△4,525 / △337.4%
財務CF
3,324
204
△3,120 / △93.9%
2,131
+1,927 / +944.6%
4,406
+2,275 / +106.8%
フリーCF
-804
-233
+571 / +71.0%
1,058
+1,291 / +554.1%
-5,598
△6,656 / △629.1%
1.会社予想と実績

2023~2025年12月期は期首会社予想と通期実績を比較し、2026年12月期は最新通期予想と中間期累計実績を比較しています。

売上高=IFRS売上収益経常利益=IFRS税引前利益で代替純利益=親会社の所有者に帰属する利益2026年の進捗率は単純進捗
売上高(売上収益)期首会社予想と実績(2026年は中間期実績による単純進捗)会社予想実績025,00050,00075,000100,00032,74433,4602023/12達成率 102.2%45,49050,7132024/12達成率 111.5%64,75057,3002025/12達成率 88.5%79,11038,2092026/12単純進捗 48.3%実績は中間期累計単位:百万円
赤=達成・超過、青=未達、黄=2026年12月期の単純進捗。EPSは会社予想が開示された年度のみ比較。
営業利益期首会社予想と実績(2026年は中間期実績による単純進捗)会社予想実績01,1252,2503,3754,5003097472023/12達成率 241.7%1,2502,5582024/12達成率 204.6%3,5051,7982025/12達成率 51.3%3,0601,0552026/12単純進捗 34.5%実績は中間期累計単位:百万円
赤=達成・超過、青=未達、黄=2026年12月期の単純進捗。EPSは会社予想が開示された年度のみ比較。
経常利益相当(税引前利益)期首会社予想と実績(2026年は中間期実績による単純進捗)会社予想実績01,0002,0003,0004,0002786282023/12達成率 225.9%1,1302,5382024/12達成率 224.6%3,3511,4092025/12達成率 42.0%2,5107352026/12単純進捗 29.3%実績は中間期累計単位:百万円
赤=達成・超過、青=未達、黄=2026年12月期の単純進捗。EPSは会社予想が開示された年度のみ比較。
親会社所有者帰属利益期首会社予想と実績(2026年は中間期実績による単純進捗)会社予想実績07501,5002,2503,000845592023/12達成率 665.5%7382,3352024/12達成率 316.4%2,6049272025/12達成率 35.6%1,6304952026/12単純進捗 30.4%実績は中間期累計単位:百万円
赤=達成・超過、青=未達、黄=2026年12月期の単純進捗。EPSは会社予想が開示された年度のみ比較。
EPS(基本的1株当たり利益)期首会社予想と実績(2026年は中間期実績による単純進捗)会社予想実績0.00122538501.489.732023/12達成率 657.4%予想非開示39.522024/12会社予想非開示予想非開示15.452025/12会社予想非開示予想非開示8.272026/12会社予想非開示実績は中間期累計単位:円
赤=達成・超過、青=未達、黄=2026年12月期の単純進捗。EPSは会社予想が開示された年度のみ比較。
指標 2023予想2023実績達成率 2024予想2024実績達成率 2025予想2025実績達成率 2026予想2026中間実績単純進捗
売上高(売上収益)
(百万円)
32,74433,460102.2%45,49050,713111.5%64,75057,30088.5%79,11038,209中間期累計48.3%単純進捗
営業利益
(百万円)
309747241.7%1,2502,558204.6%3,5051,79851.3%3,0601,055中間期累計34.5%単純進捗
経常利益相当(税引前利益)
(百万円)
278628225.9%1,1302,538224.6%3,3511,40942.0%2,510735中間期累計29.3%単純進捗
親会社所有者帰属利益
(百万円)
84559665.5%7382,335316.4%2,60492735.6%1,630495中間期累計30.4%単純進捗
EPS(基本的1株当たり利益)
(円)
1.489.73657.4%39.5215.458.27中間期累計

2024年12月期以降の通期EPS会社予想は、提供資料および確認できた会社開示で数値が示されていないため「—」としています。2026年12月期の実績欄は中間期累計であり、通期実績ではありません。

2.達成・未達理由
2023年12月期期首予想を全指標で上回る
売上 102.2%営業利益 241.7% 税引前 225.9%純利益 665.5%EPS 657.4%

AnyTag、AnyManager、AnyCreatorがグループ成長を牽引し、法人向けECも堅調でした。9月に取得したDDI社を第3四半期から連結したことも売上拡大に寄与。売上総利益の増加に対して販管費の伸びを抑え、営業利益が期首想定を大幅に上回ったため、税引前利益・純利益も予想を超過しました。

2024年12月期開示された4指標を大幅達成
売上 111.5%営業利益 204.6% 税引前 224.6%純利益 316.4%EPS予想 非開示

全事業で売上収益・売上総利益が順調に伸び、アジア地域が全社成長を牽引。マーケティング、パートナーグロース、D2Cの主要3領域がそろって拡大し、成長投資を続けながら対売上・売上総利益の人件費率が低下して収益性が改善しました。

2025年12月期開示された4指標は期首予想未達
売上 88.5%営業利益 51.3% 税引前 42.0%純利益 35.6%EPS予想 非開示

マーケティングとD2C/ECは成長した一方、パートナーグロース事業が市場環境変化の影響を受け、同プラットフォーム売上は前年同期比20.1%減少。販管費の増加で営業利益が下振れし、金融費用も前年114百万円から454百万円へ増えたため、税引前利益・純利益の未達幅がさらに拡大しました。

2026年12月期中間期時点・通期予想は据え置き
売上進捗 48.3%営業利益進捗 34.5% 税引前進捗 29.3%純利益進捗 30.4%EPS通期予想 非開示

中間期はマーケティングの成長回復、D2C/ECの大幅伸長、M&Aの寄与で売上収益が前年同期比47.8%増。利益も増加しましたが、通期予想に対する単純進捗は利益項目で3割前後です。会社は8月14日時点で通期予想を変更していません。

3.事業セグメントの自信度

報告セグメントは「インターネット関連事業」の単一セグメントですが、会社が継続的に業績を説明している主要プラットフォーム別にコメント変化を整理しています。

マーケティング

自信度推移:強気 → 強気 → 強気 → 強気
2023年12月期強気
マーケティング事業におけるインフルエンサーマーケティングプラットフォーム「AnyTag」、パートナーグロース事業におけるパブリッシャーグロースプラットフォーム「AnyManager」及びクリエイターグロースプラットフォーム「AnyCreator」が引き続きグループ全体の成長に寄与した

主力プロダクトが全社成長を牽引。

2024年12月期強気
すべての事業において売上収益及び売上総利益は順調に推移しており、特にアジア地域での事業展開が全社の成長を牽引しています。

アジア展開とテクノロジー強化が順調。

2025年12月期強気
マーケティング事業及びD2C/EC事業の法人向け支援領域が高い成長率を維持

パートナーグロース不振下でも法人支援が成長。

2026年12月期 中間期強気
営業体制の再強化及びクロスボーダー案件の増加により、前年同期比で20%台の成長率へと回復しております。

営業再強化で成長率が回復。

最新判断強気

中間期のマーケティングプラットフォーム売上は前年同期比19.4%増。営業体制再強化とクロスボーダー案件が回復を支えています。

パートナーグロース

自信度推移:強気 → 非常に強気 → 弱気 → 中立
2023年12月期強気
「AnyManager」及びクリエイターグロースプラットフォーム「AnyCreator」が引き続きグループ全体の成長に寄与

パブリッシャー・クリエイター双方が成長に寄与。

2024年12月期非常に強気
パートナーグロース事業の継続した安定成長が続くと見込んでおります。

大幅成長を受け、翌期も安定成長を想定。

2025年12月期弱気
パートナーグロース事業は市場環境の変化による影響を受けました

外部環境変化で売上が大きく減少。

2026年12月期 中間期中立
第1四半期における市場環境変化の影響が一巡し、第2四半期はタレントマネジメント領域の好調により成長基調へ回帰しております。

悪化は一巡したが、中間期売上は前年同期比で小幅減。

最新判断中立

2025年の環境悪化からQ2では成長基調へ戻りましたが、中間期売上は前年同期比1.3%減。回復の持続確認が必要です。

D2C/EC

自信度推移:強気 → 非常に強気 → 非常に強気 → 非常に強気
2023年12月期強気
D2C・Eコマース事業においても、国内外の法人向けEコマースが堅調に成長しました。

法人向けECが成長軸として定着。

2024年12月期非常に強気
越境EC支援やライブコマース支援を強化し、アジア太平洋地域の主要市場におけるプレゼンスを発揮しました。

越境EC・ライブコマースへ提供領域を拡張。

2025年12月期非常に強気
大型顧客の獲得により東南アジアが著しい成長を遂げるとともに、日本市場も順調に拡大いたしました。

大型顧客と日本・東南アジアの双方が拡大。

2026年12月期 中間期非常に強気
M&Aによる影響を除いたオーガニック成長におきましても、引き続き高い成長率を維持しております。

M&Aだけでなく既存事業も高成長を維持。

最新判断非常に強気

中間期売上は前年同期比176.5%増。サン・スマイル連結に加え、大型顧客、ライブコマース、アップセル、オーガニック成長が同時に寄与しています。

4.最新予想信頼度
中立〜やや高い

2026年12月期会社予想は中間決算時点で据え置き。売上成長と事業構成の改善は強い一方、利益達成には下期の利益率上昇が必要です。

売上収益予想79,110百万円 / 前期比+38.1%
営業利益予想3,060百万円 / 同+70.1%
税引前利益予想2,510百万円 / 同+78.1%
親会社帰属利益予想1,630百万円 / 同+75.8%
中間売上進捗48.3%単純進捗率

達成できると判断する理由

  • 中間期は売上収益が前年同期比47.8%増、営業利益が41.6%増と、通期の高成長計画に沿う方向で拡大しています。
  • D2C/ECプラットフォーム売上が前年同期比176.5%増、マーケティングも19.4%増。成長ドライバーが複数あります。
  • サン・スマイル、Bcode、MISMの新規連結が寄与し、取得企業の中間期売上収益3,859百万円・中間利益145百万円が連結業績に含まれています。
  • パートナーグロースは中間期全体では1.3%減ですが、第2四半期にはタレントマネジメント領域の好調で成長基調へ回帰しています。
  • M&Aを除く人員数を概ね横ばいに保ちながらAI活用で生産性向上を進めており、売上増加を利益率改善へつなげる余地があります。

達成できないと判断する理由

  • 中間期の単純進捗は営業利益34.5%、税引前利益29.3%、親会社帰属利益30.4%で、利益は売上より遅れています。
  • 残り下期で必要な営業利益は2,005百万円。下期売上必要額40,901百万円に対して営業利益率約4.9%が必要で、中間期の約2.8%から大幅な改善が前提です。
  • 2025年に大きく悪化したパートナーグロースは回復途上であり、クリエイター支援領域の環境変化が再び強まれば利益計画を押し下げます。
  • 中間期の金融費用は366百万円。M&Aに伴い借入金やのれんが増えており、営業利益の伸びがそのまま税引前利益に反映されない可能性があります。
  • M&A後の統合、ライブコマース・EC運営の拡大、複数国でのオペレーション高度化を同時に進めるため、統合コストや実行負荷が下期収益性のリスクです。

利益計上時期の見方

会社資料では、通期利益が明確に下期偏重になるとの説明は確認できません。一方、前年2025年12月期は中間期時点で通期実績に対し営業利益41.4%、税引前利益21.6%、親会社帰属利益17.2%の水準でした。したがって、現在の3割前後という単純進捗だけで未達と断定するのは適切ではありません。

最終判断:条件付きで達成可能。

売上収益は計画線に近く、D2C/ECの高成長、マーケティング回復、M&A寄与が下期を支えます。ただし、通期利益を達成するには下期営業利益率を約4.9%まで引き上げる必要があります。パートナーグロースの回復継続、M&A統合効果、AIによる販管費効率化が予定通り進むことを条件に、最新予想の信頼度を「中立〜やや高い」と判断します。

5027 / TOKYO GROWTH

AnyMind Group
最新中期経営計画・成長戦略分析

基準日:2026年8月17日 / 最新事業計画:2026年3月25日 / 最新進捗:2026年12月期 第2四半期

マーケティング EC・ソーシャルコマース クリエイター M&A 生成AI アジア15市場
最新中期目標: AnyMind Groupは2025年2月14日に2027年12月期を最終年度とする中期目標を公表。 2026年3月25日開示の「事業計画及び成長可能性に関する事項」でも同目標を継続しており、 2026年2月の会社FAQでも「変更なし」と明記している。

① 会社が掲げる目標業績数字

2027年12月期 売上収益 1,050億円 中期目標
2027年12月期 売上総利益 385億円 中期目標
2027年12月期 営業利益 63億円超 2026計画比 約2.1倍
営業利益率 6%以上 収益性改善が核心
指標 2025年12月期 実績 2026年12月期 計画 2027年12月期 中期目標 2026→2027 必要増加率
売上収益 約573億円 791.1億円 1,050億円 約+32.7%
売上総利益 約219.3億円 303.5億円 385億円 約+26.9%
営業利益 約18.0億円 30.6億円 63億円超 約+105.9%以上
営業利益率 約3.1% 3.9% 6%以上 +2.1pt以上

※「2026→2027 必要増加率」は会社開示数値からの単純計算。
※2027年の営業利益目標は「63億円以上」、営業利益率は「6%以上」のため、必要増加率も最低水準として表示。

数値目標の核心: 売上収益1,050億円だけでなく、営業利益を2026年計画30.6億円から 2027年に63億円超へほぼ倍増させる必要がある。 したがって中期計画達成の最大のテーマは「売上成長」以上に 営業利益率を3.9%から6%以上へ引き上げる収益性改善にある。 2025年実績から2027年目標までの売上収益は年平均約35%の成長が必要となる。

② 目標達成へのロードマップ・達成計画

1

企業ブランド支援事業を成長の中心へ

アジア15市場に構築したマーケティング・EC基盤を活用し、 各国単独の案件だけでなく、複数国を横断するリージョナル案件や クロスボーダーEC案件を拡大する。 マーケティングからEC運営、物流・販売までを一気通貫で支援し、 顧客単価と継続率を高める。

15市場 クロスボーダーEC クロスセル 一気通貫支援
2

ソーシャルコマースを次の成長領域へ

SNSでの需要創出から購買、EC・オフライン流通までをつなぐ 「ソーシャルコマース」モデルを強化。 2026年1月にMISM、Bcode、SUNSMILEをグループ化し、 クリエイティブ、ライブコマース、クリエイター活用、 店頭流通まで支援可能な体制を構築した。

SNS ライブコマース クリエイター オフライン流通
3

戦略的M&Aを継続

自社だけでの成長に限定せず、事業領域・地域の双方でM&Aを活用。 ECや企業ブランド支援との相乗効果が見込める企業、 優秀な経営陣・人材、顧客ネットワーク、 現地事業基盤などを取り込み、成長速度を引き上げる。

M&A EC周辺領域 地域拡張 シナジー
4

生成AIで利益率を引き上げる

営業提案、レポーティング、管理業務、クリエイティブ制作、 オペレーションなどへ生成AIを導入。 各国で蓄積した高収益な業務プロセスを標準化し、 売上総利益の成長に対して人員増加を抑えることで 営業レバレッジを高める。

生成AI 業務標準化 人員効率 営業レバレッジ
達成ロジック: 中期目標は「既存事業だけを伸ばして1,050億円を目指す」という計画ではない。 既存事業の高成長 + M&A + 生成AIによる生産性改善の3つを組み合わせ、 売上規模と利益率を同時に引き上げる設計となっている。 特にAIによる人員効率化は、2027年の営業利益63億円超を実現するうえで重要度が高い。

中期計画の成長エンジン

① 顧客LTVの拡大

マーケティングだけで終わらず、EC・物流・販売支援まで提供し、 1社当たりの利用サービス数と継続期間を伸ばす。

② 地理的拡張

日本企業の海外進出支援だけでなく、アジア各国のローカル企業を 別市場へ展開させるクロスボーダー案件を増やす。

③ 利益率改善

AI・業務標準化によって売上総利益の伸びより人員増を低く抑え、 SG&A比率を低下させることが2027年利益目標の鍵となる。

2026年8月時点の進捗

第2四半期も高成長を維持

2026年4~6月期は売上収益約204億円、売上総利益約78億円、 営業利益約8.61億円。 前年同期比では売上収益約+55%、売上総利益約+52%、 営業利益約+93%と、利益成長が売上成長を上回った。

企業ブランド支援が主力化

企業ブランド支援領域の売上総利益は第2四半期に前年同期比約65%増。 グループ全体の売上総利益に占める比率は約79%となり、 中期戦略の中心領域が実際の業績成長を牽引している。

AI・業務効率化にも進展

従業員数を大幅に増やさず成長を継続し、 従業員1人当たり月次売上総利益は前年同期比約34%増。 AI導入と業務プロセス標準化による生産性向上が進み、 会社は下期にさらなる効果を見込む。

2026年通期予想は据え置き

2026年上期の売上収益は382.09億円、営業利益は10.55億円。 第2四半期単独では計画を上回る推移となったものの、 会社は例年の下期偏重や今後の投資を踏まえ、 売上収益791.1億円・営業利益30.6億円の通期計画を維持している。

進捗評価: 現時点では売上成長だけでなく「利益成長率が売上成長率を上回る」という 中期計画にとって望ましい動きが確認できる。 ただし2027年目標は、2026年計画比で営業利益をさらに約106%以上伸ばす必要があるため、 2026年後半から2027年にかけてのAI効率化、 M&A後のシナジー実現、ソーシャルコマースの収益拡大が重要になる。

③ 目標達成上の主なリスク

技術革新への対応

デジタル広告、EC、生成AIなどの技術変化が速く、 対応が遅れればサービス競争力が低下する可能性がある。 会社は技術組織への投資とAI活用によって対応する方針。

競争激化

マーケティング、EC、クリエイター支援など各市場には多数の競合が存在する。 プロダクト強化、各国ネットワーク、営業体制を差別化要因として競争力を維持する必要がある。

人材の採用・定着

15市場で事業を拡大するうえで優秀な人材の確保が重要。 採用難や離職が進めば成長速度に影響するため、 採用・教育・企業文化の強化をリスク対応策としている。

海外展開リスク

国ごとに法規制、商習慣、市場環境、競争状況が異なる。 会社は新規市場への進出時に規制や事業機会、 競争環境を精査して展開判断を行うとしている。

M&A・PMIリスク

買収後に期待したシナジーが実現しない、 人材流出や事業統合が計画通り進まない可能性がある。 詳細なデューデリジェンスと統合後の管理が重要になる。

マクロ・事業環境

国内外の景気動向、広告・EC市場の変化、 各国経済や業界動向などにより、 将来予想と実績が乖離する可能性があることを会社自身が注意事項として示している。

総合分析

目標の難易度: 2027年売上収益1,050億円に対し、2026年会社計画は791.1億円。 売上収益はあと約33%の成長で到達できる一方、 営業利益は30.6億円から63億円超へ約2.1倍にする必要がある。 したがって、最終年度は「規模拡大」よりも「利益率改善」の難易度が高い。

達成のカギ: 企業ブランド支援の高成長を維持しながら、 MISM・Bcode・SUNSMILEなど買収企業とのクロスセルを実現し、 AIで営業・制作・運用の人員生産性を高められるかが最大のポイント。

ポジティブ材料: 2026年第2四半期は営業利益が前年同期比約93%増となり、 従業員1人当たりの売上総利益も約34%上昇。 中期計画が想定する「トップライン成長+営業レバレッジ」という方向性は、 最新四半期では一定程度確認できている。

今後の確認ポイント: 2027年目標達成を判断する際は、 売上収益そのものよりも 「営業利益率」「売上総利益に対するSG&A比率」 「従業員1人当たり売上総利益」 「M&A企業とのクロスセル」 「企業ブランド支援の売上総利益成長率」 を継続して確認することが重要となる。

主な出所
AnyMind Group株式会社「事業計画及び成長可能性に関する事項」 2026年3月25日
TDnet開示PDF
AnyMind Group株式会社「IR・事業概要」
公式IR
AnyMind Group株式会社「IR FAQ」
公式IR FAQ
AnyMind Group株式会社「2026年12月期 第2四半期 決算説明資料」 2026年8月14日
TDnet開示PDF
AnyMind Group株式会社「2024年度通期決算・中期目標発表」 2025年2月14日
公式ニュースリリース

本稿には、会社開示数値を用いた増加率・進捗等の単純計算および分析を含む。 将来の業績や中期目標の達成を保証するものではない。

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