5010 日本精蝋

ワックス及び関連製品

ワックス及び関連製品 業績推移
単一セグメントのため連結売上高・営業損益を表示。2025年から「石油精製及び石油製品」より名称変更(名称変更のみ)。
売上高利益損失
パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスを中核に、配合品、化成品、FTワックス、ワックスエマルジョン、植物由来のライスワックスなどを製造・販売する事業です。ワックスの防湿・防水、潤滑、離型、接着性、光沢、粘着性、電気絶縁などの特性を生かし、ろうそく、紙加工、ゴム・タイヤ、接着剤、インキ・塗料、化粧品、医薬、電気・電子、セラミック、建材等の幅広い用途へ供給します。近年は高付加価値品への集中、重油副生量の削減、水系エマルジョンやライスワックスの開発・拡販を進め、原料・市況依存度を下げる事業構造への転換を図っています。
直近5年業績サマリー
業績項目2021年12月期2022年12月期2023年12月期2024年12月期2025年12月期2026年12月期 通期予想
売上高
(百万円)
27,918
38,457
+10,539 / +37.7%
21,704
△16,753 / △43.6%
22,045
+341 / +1.6%
19,776
△2,269 / △10.3%
21,900
+2,124 / +10.7%
営業損益
(百万円)
587
-2,043
△2,630 / △448.0%
-552
+1,491 / +73.0%
2,245
+2,797 / +506.7%
1,173
△1,072 / △47.8%
3,100
+1,927 / +164.3%
経常損益
(百万円)
467
-2,263
△2,730 / △584.6%
-785
+1,478 / +65.3%
1,682
+2,467 / +314.3%
680
△1,002 / △59.6%
2,700
+2,020 / +297.1%
当期純利益
(百万円)
444
-2,368
△2,812 / △633.3%
-1,221
+1,147 / +48.4%
1,776
+2,997 / +245.5%
697
△1,079 / △60.8%
2,000
+1,303 / +186.9%
EPS
(円)
22.5
-119.92
△142.42 / △633.0%
-61.87
+58.05 / +48.4%
89.96
+151.83 / +245.4%
35.33
△54.63 / △60.7%
101.27
+65.94 / +186.6%
一株配当金
(円)
2.5
2.5
±0 / ±0.0%
0
△2.5 / △100.0%
0
0
未定
純資産
(百万円)
7,744
5,394
△2,350 / △30.3%
3,784
△1,610 / △29.8%
5,673
+1,889 / +49.9%
6,378
+705 / +12.4%
営業CF
(百万円)
666
-1,625
△2,291 / △344.0%
1,410
+3,035 / +186.8%
2,943
+1,533 / +108.7%
3,686
+743 / +25.2%
投資CF
(百万円)
-680
-339
+341 / +50.1%
-495
△156 / △46.0%
-149
+346 / +69.9%
-596
△447 / △300.0%
財務CF
(百万円)
198
2,420
+2,222 / +1122.2%
-1,115
△3,535 / △146.1%
-2,367
△1,252 / △112.3%
-2,729
△362 / △15.3%
フリーCF
(百万円)
-14
-1,964
△1,950 / △13928.6%
915
+2,879 / +146.6%
2,794
+1,879 / +205.4%
3,090
+296 / +10.6%
1.会社予想と実績

2022年12月期から2025年12月期は期首の通期会社予想と通期実績を比較。2026年12月期は2026年8月14日公表の修正後通期予想を掲載しています。

売上高営業利益経常利益親会社株主帰属純利益EPS
売上高期首会社予想と通期実績(2026/12は最新修正予想)会社予想実績010,76821,53632,30443,07231,30038,4572022/12達成率 122.9%26,90021,7042023/12達成率 80.7%22,30022,0452024/12達成率 98.9%21,30019,7762025/12達成率 92.8%21,9002026/12最新通期予想単位:百万円
売上高:青=会社予想、赤=実績。2026年12月期は最新修正予想のみ。
営業利益期首会社予想と通期実績(2026/12は最新修正予想)会社予想実績-2,660-1,0665282,1233,717710-2,0432022/12達成率 -287.7%480-5522023/12達成率 -115.0%1,0802,2452024/12達成率 207.9%1,4001,1732025/12達成率 83.8%3,1002026/12最新通期予想単位:百万円
営業利益:青=会社予想、赤=実績。2026年12月期は最新修正予想のみ。
経常利益期首会社予想と通期実績(2026/12は最新修正予想)会社予想実績-2,859-1,3202181,7573,296590-2,2632022/12達成率 -383.6%250-7852023/12達成率 -314.0%5301,6822024/12達成率 317.4%8606802025/12達成率 79.1%2,7002026/12最新通期予想単位:百万円
経常利益:青=会社予想、赤=実績。2026年12月期は最新修正予想のみ。
親会社株主帰属純利益期首会社予想と通期実績(2026/12は最新修正予想)会社予想実績-2,892-1,538-1841,1702,524490-2,3682022/12達成率 -483.3%-390-1,2212023/12達成率 313.1%(未達)4801,7762024/12達成率 370.0%7906972025/12達成率 88.2%2,0002026/12最新通期予想単位:百万円
親会社株主帰属純利益:青=会社予想、赤=実績。2026年12月期は最新修正予想のみ。
EPS期首会社予想と通期実績(2026/12は最新修正予想)会社予想実績-146.5-77.9-9.359.2127.824.81-119.922022/12達成率 -483.4%-19.75-61.872023/12達成率 313.3%(未達)24.389.962024/12達成率 370.2%4035.332025/12達成率 88.3%101.272026/12最新通期予想単位:円
EPS:青=会社予想、赤=実績。2026年12月期は最新修正予想のみ。
指標2022年12月期2023年12月期2024年12月期2025年12月期2026年12月期
会社予想実績達成率会社予想実績達成率会社予想実績達成率会社予想実績達成率会社予想実績達成率
売上高31,30038,457122.9%26,90021,70480.7%22,30022,04598.9%21,30019,77692.8%21,900最新予想
営業利益710-2,043-287.7%480-552-115.0%1,0802,245207.9%1,4001,17383.8%3,100最新予想
経常利益590-2,263-383.6%250-785-314.0%5301,682317.4%86068079.1%2,700最新予想
親会社株主帰属純利益490-2,368-483.3%-390-1,221313.1%(未達)4801,776370.0%79069788.2%2,000最新予想
EPS24.81-119.92-483.4%-19.75-61.87313.3%(未達)24.389.96370.2%4035.3388.3%101.27最新予想

達成率=実績÷期首会社予想×100。赤字予想の指標は比率の大小だけでなく、実績が予想値以上(赤字縮小・黒字化)かで達成判定しています。レンジ予想はありません。

2.達成・未達理由
2022年12月期売上は達成、利益4指標は大幅未達
売上 122.9%営業利益 -287.7%経常利益 -383.6%純利益 -483.3%EPS -483.4%

原油高・円安と価格改定で売上高は期首予想を上回った一方、軽油価格連動の主要原料コストが想定以上に高騰し、国内ワックスの価格改定が追い付かなかったほか、下期の輸出需要減と棚卸資産評価損も重なりました。売上増が利益に結び付かず、営業・経常・純利益は赤字へ転落しました。

2023年12月期全指標で計画を下回る
売上 80.7%営業利益 -115.0%経常利益 -314.0%純利益 313.1%(未達)EPS 313.3%(未達)

海外汎用品と重油の縮小は事業モデル転換として計画的に進めたものの、第1四半期の主要原料供給元の装置トラブルによる販売調整、国内需要の弱さ、代替原料調達コスト、主要蒸留原料契約解除に伴う特別損失が重石となりました。純損失予想390百万円に対し実績は1,221百万円の損失となり、赤字幅が拡大しました。

2024年12月期売上はほぼ計画線、利益4指標は大幅超過
売上 98.9%営業利益 207.9%経常利益 317.4%純利益 370.0%EPS 370.2%

売上高は予想比1.1%未達にとどまりました。一方、原料転換の前倒し、高付加価値品への集中、逆ザヤの重油削減、製品価格見直しが採算を大きく改善しました。販売数量が減っても単価改善と製品ミックスの良化が利益を押し上げ、利益4指標は期首予想を大幅に上回りました。

2025年12月期全5指標が未達
売上 92.8%営業利益 83.8%経常利益 79.1%純利益 88.2%EPS 88.3%

主に上期、トランプ関税などを背景とする世界経済の先行き不透明感から需要が弱く、国内・輸出ワックスの販売数量が減少しました。下期は回復基調となったものの通期では取り戻せず、会社自身も「主に上期において販売が低調」で利益が当初予想を下回ったと説明しています。棚卸資産削減と財務体質改善は進みましたが、収益面は未達でした。

2026年12月期Q2時点で通期予想を上方修正
売上 21,900営業利益 3,100経常利益 2,700純利益 2,000EPS 101.27円

中東情勢緊迫化による原材料高に対してサーチャージ制度を導入し販売価格を改定しました。上期は値上がり前の原材料も使用したため売上原価の上昇が遅れ、在庫単価上昇も利益を押し上げました。この上振れを受けて通期予想を修正しましたが、会社は下期に原材料高が売上原価へ反映され、上昇幅が小さくなる見通しも示しています。

3.事業セグメントの自信度

当社は単一セグメントです。2025年に名称のみ「ワックス及び関連製品」へ変更しており、事業内容の連続性を保ったまま年度別コメントから自信度を推理しています。

ワックス及び関連製品(旧:石油精製及び石油製品)

自信度推移:強気 → 弱気 → 中立 → 強気 → 弱気 → 強気
2021年12月期強気
当社ワックスに対するお客様からの信頼は揺るぎないものと確信しております。

高機能・高品質品の採用拡大とライスワックスの市場性に手応えを示しました。

2022年12月期弱気
「中期計画21-24」が計画2年目にして上記要因にて頓挫した結果を真摯に受け止め

原料契約、価格改定の遅れ、輸出需要減が同時に発生し、従来計画を撤回する局面でした。

2023年12月期中立
第2四半期以降は前年から持ち越した高値在庫を徐々に解消しつつ、連結営業利益、連結当期純利益を共に3四半期連続で黒字化

通期は赤字ながら、原料転換と不採算汎用品縮小の効果が四半期ベースで見え始めました。

2024年12月期強気
高付加価値品販売の追求と製品価格の見直しを行いました。その結果、数量△7%・単価+20%となり、増益に貢献しました。

販売数量より採算を優先する構造改革が利益へ明確に反映されました。

2025年12月期弱気
主に上期において販売が低調であったことにより、利益は当初予想を下回る結果となりました

在庫削減と財務改善は進んだ一方、需要の弱さにより収益計画は未達でした。

2026年12月期 中間期強気
こうした状況下、当社グループの上半期業績は売上高が前年同期比5.9%増で推移し、利益は当初予想よりも増加しました。

上期上振れを受け通期予想を上方修正。ただし原価遅行の反動を会社自身が下期リスクとして明示しています。

最新判断強気(ただし下期反動に注意)

2026年中間期は利益が当初予想を上回り、通期予想も上方修正されました。一方、上期の原価遅行・在庫単価上昇の効果は下期に薄れる見込みで、強気判断には条件が付きます。

4.最新予想信頼度
判定:2026年12月期の達成可能性は「やや高い」。ただし上期の一時的な原価遅行・在庫効果をそのまま通期へ延長しない前提です。

最新通期予想は売上高21,900百万円、営業利益3,100百万円、経常利益2,700百万円、親会社株主帰属純利益2,000百万円、EPS101.27円。中間期実績は売上高9,954百万円、営業利益1,723百万円、経常利益1,480百万円、中間純利益1,156百万円、EPS58.56円です。

売上高予想21,900百万円 / H1単純進捗 45.5%
営業利益予想3,100百万円 / H1単純進捗 55.6%
経常利益予想2,700百万円 / H1単純進捗 54.8%
親会社帰属純利益2,000百万円 / H1単純進捗 57.8%
EPS予想101.27円 / H1単純進捗 57.8%

進捗率は2026年中間期実績÷2026年8月14日修正後通期予想の単純計算で、季節性・原材料価格の反映時期・在庫単価変動を調整していません。

達成できると判断する理由

  • 通期予想は中間期の上振れを確認した2026年8月14日に上方修正されており、最新の原材料・販売価格環境を一定程度織り込んだ数値です。
  • 利益指標の中間期単純進捗は営業55.6%、経常54.8%、純利益57.8%、EPS57.8%で、折り返し時点としては50%を上回っています。
  • 残り下期で必要な営業利益は1,377百万円、経常利益1,220百万円、純利益844百万円。上期より低い利益水準でも通期予想へ到達できる設計です。
  • サーチャージ制度による販売価格改定、高付加価値ワックスへの集中、重油削減、劣後ローン返済・工場更新など、収益性と財務体質の改善施策が継続しています。

達成できない可能性がある理由

  • 会社は、上期の原材料価格上昇が下期中に売上原価へ全て反映される見込みと説明しており、上期の高い利益率は持続しにくいとみられます。
  • 上期の利益増には、値上がり前原料の使用による原価上昇の遅れと在庫単価上昇が含まれます。原材料価格が下落する局面では逆方向の反動減が生じると会社自身が示しています。
  • 売上高の単純進捗は45.5%で、下期に11,946百万円が必要です。数量・需要が弱含む場合は価格改定効果だけでは補えない可能性があります。
  • 徳山工場リニューアルに伴う設備撤去・更新を進めており、工事進捗や操業への影響、原材料・物流市況の再変動が業績の振れ要因です。
東証STD 5010 | 日本精蠟

中期経営計画(23-27)分析

調査基準日:2026年8月15日 | 現時点で公表されている最新中期経営計画

最新版確認: 現行の最新公表中計は「中期経営計画(23-27)」。 当初2026年半ばに予定されていた新中期経営計画は、 中東情勢や原油・石油製品市場の先行き不透明感を理由として 2027年2月へ策定延期となった。

企業が掲げる目標業績数字

2027年12月期 売上高
288億円
営業利益
20億円
営業利益率
7
当期利益
15億円
棚卸資産
69億円
有利子負債
150億円
指標 2023計画 2025計画 2027最終目標
売上高 269億円 286億円 288億円
平均販売単価 ※単体 370円/kg 365円/kg 365円/kg
営業利益 5億円 15億円 20億円
営業利益率 2% 5% 7%
当期利益 ▲4億円 10億円 15億円
棚卸資産 85億円 69億円 69億円
有利子負債 206億円 176億円 150億円
設備投資 7億円 13億円 9億円

数値目標に加え、「可能な限り早期での復配」も中計の目標として掲げている。

現行中計の進捗チェック

指標 2025中計目標 2025実績 評価
売上高 286億円 197.76億円 目標比69.1%
営業利益 15億円 11.73億円 目標比78.2%
当期純利益 10億円 6.97億円 目標比69.7%
棚卸資産 69億円 72.29億円 目標を3.29億円上回る
指標 2026年8月修正予想 2027中計最終目標 単純比較
売上高 219億円 288億円 76.0%
営業利益 31億円 20億円 155.0%
当期純利益 20億円 15億円 133.3%
棚卸資産 ※2026年6月末 97.70億円 69億円 最終目標比141.6%
分析ポイント

2026年予想では営業利益・純利益が既に2027年最終目標を上回る。 ただし会社は、中東情勢による原材料価格上昇、旧単価原料の使用、 在庫単価上昇などによって利益が一時的に押し上げられていると説明している。 したがって「営業利益20億円を構造的に達成した」と判断するのは早い。 一方、売上高は2026年予想219億円に対し現行中計最終目標288億円であり、 現行目標をそのまま維持するなら2027年に約31.5%の増収が必要となる。

目標達成へのロードマップ

2023-2024 | 構造改革を前倒し

大量生産・大量販売モデルからの脱却

海外の汎用ワックス市場から不採算品を中心に撤退。 高機能・高品質ワックスに経営資源を集中し、価格改定、 原料ミックス変更、一部生産工程停止、固定費・在庫削減を進める。

2025-2026 | 基盤強化期・現在地

「高付加価値ワックスへの集中」と「脱重油」

R&D・新製品開発、ライスワックス、水系ワックスエマルジョン等を強化。 財務健全化と徳山工場の再構築を同時に進め、 収益構造を市況依存型からスペシャリティ型へ変える。

2027- | 飛躍前進期への移行

世界で唯一無二のワックス専業メーカーへ

高付加価値商品の拡販、石油・天然ガス由来・バイオマス由来の ワックスポートフォリオ構築を進め、収益性と持続可能性を両立する。

生産構造 2023 2025 2027
蒸留原料使用量 20,000kl 0kl 0kl
ワックス生産量 50,000t 53,000t 55,000t
重油生産量 55,000kl 57,000kl 57,000kl

中計の主要5施策

1
事業モデル転換 不採算汎用品撤退、原料ミックス変更、一部工程停止、 重油販売の高付加価値化・多角化。
2
ワックス価格改定 高付加価値品への集中と原料価格上昇を販売価格へ反映し、 平均販売単価を引き上げる。
3
固定費削減 設備投資圧縮、人員配置最適化、経費予実管理の強化で 損益分岐点を引き下げる。
4
在庫削減 「根雪在庫」を資金化してキャッシュフロー改善と 有利子負債削減につなげる。
5
組織体制見直し KPIの月次管理、業績予測高度化、 業務執行と監督機能の分離を進める。

2026年「基盤強化期」の最新進捗

高付加価値ワックス

R&Dセンターを増員し、新規製品比率の目標値を設定。 ライスワックスのサンプルワークを開始。

水系ワックスエマルジョン

インキ・塗料用途向けに品質を改良した製品サンプルを 顧客へ提案。

財務健全化

資本性劣後ローン残額のうち元本5億円相当を 2026年7月31日に返済。

徳山工場リニューアル

老朽化設備の解体工事を2026年6月から開始。 跡地に新製品・生産効率・品質向上設備を導入する方針。

サーチャージ制度

原材料価格高騰に対応し2026年4月から価格改定。 原料価格変動の販売価格への転嫁力を強化。

利益改善

2026年営業利益予想を18億円から31億円へ上方修正。 ただし一部は在庫・原価タイミング要因。

目標達成リスク

中東情勢・原油/石油製品市場の変動

会社自身が将来の市場環境を合理的に見通すことが難しいと説明。 この不透明感が、新中計を2027年2月へ延期する直接的な理由となっている。

原材料価格と販売価格・売上原価のタイムラグ

原料価格上昇局面では旧価格原料の使用と在庫単価上昇が利益を一時的に押し上げる一方、 原料価格下落局面では高値原料の使用と在庫単価低下が反動減を発生させる。 利益の振れが大きくなりやすい構造が残る。

海外汎用品市場の価格競争

海外では他国メーカーの廉価品との競争により価格転嫁が困難になるケースがあり、 同社は汎用品から撤退して高機能・高品質品へ経営資源を集中する戦略を採っている。

在庫増加とキャッシュフロー

2026年6月末の棚卸資産は97.70億円まで増加。 原材料・製品価格上昇に伴う在庫増により、 2026年上期の営業キャッシュフローは▲4.09億円となった。

総合評価

現行中計は「構造改革の方向性」は継続しているが、数値計画は更新待ちの状態。

2025年度は現行中計の売上高・利益目標を下回った一方、 2026年度は価格転嫁と原材料・在庫要因によって利益が急改善している。 ただし会社自身が来期以降の反動減を見込み、 新中計の策定も2027年2月まで延期している。 このため、現行の2027年度「売上高288億円・営業利益20億円」は 現時点では最新の公式目標値ではあるものの、 今後の新中計で再設定される可能性が高い点に注意したい。

出典:日本精蠟株式会社 公式IR

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