JUKI 6440 東証P
JUKI CORPORATION|工業用ミシンを中核に、家庭用ミシン、実装関連装置、受託開発・製造、自動倉庫、データエントリー領域まで展開する機械メーカー。
※2026年8月4日時点の情報
事業内容
2026年8月4日の時価総額は約191億円。同日の終値は640円、発行済株式総数は29,874,179株である。
JUKIは1938年12月15日創立。本社は東京都多摩市鶴牧2-11-1、代表取締役社長は成川敦、決算期は12月31日、東京証券取引所プライム市場に上場する。会社概要では主な事業を工業用ミシン、産業装置、家庭用ミシン他としており、事業紹介では工業用ミシン事業、家庭用ミシン事業、産業装置事業、受託事業、ストレージ事業を掲げる。
直近の2026年12月期中間期は、売上高43,846百万円、営業利益2,169百万円、経常利益802百万円、親会社株主に帰属する中間純利益494百万円。通期会社予想は売上高90,000百万円、営業利益4,500百万円、経常利益2,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,500百万円である。
縫製事業|工業用ミシン、家庭用ミシン、部品・サービス
縫製事業 業績推移
単位: 百万円 / 売上高・損益を同一縮尺で表示 / 最大目盛 80,000百万円
縫製事業はJUKIの最大セグメントであり、工業用ミシン、家庭用ミシン、関連システム、部品、サービスを中心に構成される。
公式事業紹介では、工業用ミシン事業、家庭用ミシン事業を独立した事業として掲載しているが、決算短信上の報告セグメントでは縫製事業に集約される。
工業用ミシンはアパレル、スポーツシューズ、家具、自動車内装、産業資材などの縫製工程に使われる生産設備である。
顧客の設備投資動向、アパレル生産国の景気、為替、各国の通商政策が売上に影響する。
2021年12月期はコロナ後の設備投資回復により、売上高63,213百万円、セグメント利益1,517百万円となった。
2022年12月期は売上高が79,937百万円へ拡大したが、原材料・物流費・為替影響などで利益は119百万円まで圧縮された。
2023年12月期はアパレル市場の需要低迷、在庫調整、設備投資の先送りにより、売上高58,204百万円、セグメント損失3,300百万円となった。
2024年12月期は中国・アジア・インドなどで工業用ミシン需要が持ち直したが、通年ではセグメント損失が残った。
2025年12月期は機種削減と生産能力適正化、ハイエンド市場への重点シフトにより、売上減少下でも黒字に回復した。
2026年12月期中間期は、中国・アジアにおけるグローバル顧客の需要回復が定着し、米州の車載関連市場も好調だった。
一方、インド以西では中東情勢の影響により顧客の投資先送りが見られ、売上高は前年中間期比で減少した。
同中間期の縫製事業は売上高32,669百万円、セグメント利益2,221百万円。売上は減少したが、利益率は改善を継続した。
投資判断上は、売上高の再拡大だけでなく、ハイエンド機種の構成比、生産機種数の削減効果、車載・産業資材向けの受注、アジア主要国の設備投資回復を同時に追う必要がある。
産機事業|実装関連装置、受託開発・製造、スマートファクトリー
産機事業 業績推移
単位: 百万円 / 売上高・損益を同一縮尺で表示 / 最大目盛 40,000百万円
産機事業は、実装関連装置、検査・印刷・搬送を含む電子部品実装工程向け装置、受託開発・製造、スマートファクトリー関連ソリューションを含む。
JUKIの製品・ソリューションページでは、実装関連装置、受託開発・製造、自動倉庫、データエントリーなどが掲載される。
実装関連装置は、電子基板に部品を搭載するチップマウンタや関連システムが中心である。
主な需要先は電子機器、車載、産業機器、通信機器、EMSであり、設備投資サイクルと在庫調整の影響を受けやすい。
2021年12月期は売上高37,834百万円、セグメント利益2,865百万円と、縫製事業より高い利益率だった。
2022年12月期は売上高37,253百万円、セグメント利益1,942百万円となり、利益率は低下した。
2023年12月期は需要減速と競争環境悪化により、売上高36,231百万円、セグメント利益392百万円まで低下した。
2024年12月期は報告セグメントの組替後ベースで売上高25,025百万円、セグメント損失971百万円となった。
2025年12月期は売上高21,847百万円、セグメント損失534百万円であり、構造改革後も通期黒字化には届かなかった。
2026年12月期中間期は、産業装置事業で主要市場である中国の受注が増加し、産業装置事業全体では増収となった。
受託事業では、JUKIの強みを活かした受注業務に特化する戦略が進み、AI・データセンター関連装置・蓄電池関連の受注増加が売上増に寄与した。
同中間期の産機事業全体は売上高11,040百万円、セグメント損失50百万円。前年中間期の営業損失1,119百万円から赤字幅が縮小した。
今後の焦点は、産業装置の重点領域・地域を絞ったグローバルニッチ戦略、欧州構造改革、受託事業の高付加価値案件化、在庫圧縮の進捗である。
その他|ビル管理等と周辺製品領域
その他 業績推移
単位: 百万円 / 売上高・損益を同一縮尺で表示 / 最大目盛 400百万円
その他セグメントは、決算短信上の報告セグメントに含まれない事業であり、全社売上に占める比率は小さい。
JUKIの製品・ソリューションページには、家庭用ミシン、受託開発・製造、自動倉庫、データエントリーシステムなどの製品カテゴリが掲載される。
ただし、家庭用ミシンや受託開発・製造、自動倉庫がすべてその他セグメントに対応するわけではない。
家庭用ミシンは公式事業紹介で独立した事業として掲げられるが、決算短信上の主要報告セグメントでは縫製事業に含まれる読み方になる。
受託開発・製造、自動倉庫、データエントリーの製品・サービスは、産機事業や関連ソリューションの補完要素として確認する必要がある。
2021年12月期のその他は売上高244百万円、セグメント利益75百万円だった。
2022年12月期は売上高263百万円、セグメント利益45百万円となった。
2023年12月期は売上高314百万円、セグメント利益82百万円と5年間で最も高い売上水準となった。
2024年12月期は売上高304百万円、セグメント損失2百万円、2025年12月期は売上高297百万円、セグメント損失42百万円だった。
この領域は、単独の成長ドライバーとして評価するよりも、縫製・産機の顧客接点、保守・サービス、受託案件、工場自動化提案の補完要素として読む位置付けとなる。
1.会社予想と実績
2021年12月期から2025年12月期は期首に公表された通期会社予想と通期実績を比較し、2026年12月期は最新の通期会社予想を掲載しています。
| 指標 | 2021年12月期 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 | 2025年12月期 | 2026年12月期 | ||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 会社予想 | 実績 | 達成率 | 会社予想 | 実績 | 達成率 | 会社予想 | 実績 | 達成率 | 会社予想 | 実績 | 達成率 | 会社予想 | 実績 | 達成率 | 会社予想 | 実績 | 達成率 | |
| 売上高 (百万円) | 100,000 | 101,292 | 101.3% | 116,000 | 117,454 | 101.3% | 127,000 | 94,750 | 74.6% | 113,000 | 95,185 | 84.2% | 105,000 | 88,761 | 84.5% | 90,000 | — | 最新予想 |
| 営業利益 (百万円) | 3,100 | 3,868 | 124.8% | 5,300 | 2,858 | 53.9% | 3,500 | △2,699 | -77.1% | 3,900 | △962 | -24.7% | 2,000 | 2,662 | 133.1% | 4,500 | — | 最新予想 |
| 経常利益 (百万円) | 2,800 | 3,439 | 122.8% | 5,000 | 1,163 | 23.3% | 3,000 | △3,684 | -122.8% | 2,500 | △3,327 | -133.1% | 1,000 | 1,412 | 141.2% | 2,000 | — | 最新予想 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 (百万円) | 2,000 | 2,154 | 107.7% | 3,100 | △78 | -2.5% | 1,900 | △7,035 | -370.3% | 850 | △3,235 | -380.6% | 1,000 | 1,399 | 139.9% | 1,500 | — | 最新予想 |
| EPS(1株当たり当期純利益) (円) | 68.27 | 73.55 | 107.7% | 105.82 | △2.66 | -2.5% | 64.74 | △238.54 | -368.5% | 28.82 | △109.00 | -378.2% | 33.70 | 46.96 | 139.3% | 50.56 | — | 最新予想 |
達成率=実績÷会社予想×100。予想はすべて単一値で、レンジ予想はありません。
2.達成・未達理由
需要回復を取り込み、売上増・工場稼働率向上・固定費削減・円安が部品不足や物流コスト増を吸収。利益は会社予想を大きく上回りました。
中国ロックダウン、部品不足、物流混乱、原材料・物流費高騰、値上げの遅れが利益を圧迫。売上は予想をわずかに上回ったものの、純損失となりました。
中国・東南アジアの設備投資遅延、新興国の外貨不足、在庫削減に伴う生産調整で売上と工場稼働率が急低下。円安コスト、構造改革費用、減損、繰延税金資産の取り崩しも重なりました。
アジア・中国の縫製需要は回復した一方、欧米の回復遅れと産業装置の中国低迷が継続。在庫削減コストと構造改革費用が重く、通期では赤字から抜けられませんでした。
「売上偏重」から「利益重視」へ転換し、低採算売上を抑制。ハイエンド市場への重点シフト、機種削減、生産能力適正化、資産売却で、減収でも利益予想を上回りました。
売上900億円、営業利益45億円を計画。縫製の利益率改善継続と産機の黒字定着化を前提に、営業利益率5.0%を目指します。
3.事業セグメントの自信度
報告セグメントの名称変更をつなげて表示し、各年度の変化を示す原文コメントを年度カード内に掲載しています。
縫製機器&システム事業 → 縫製事業
工業用ミシンの売上高は、欧米、中国等の市場の活性化により縫製工場の稼働率が向上し、主要な市場で増加しました
需要回復と稼働率向上で黒字転換。
全体の売上は伸びたものの、上期の中国工場のロックダウンなどによる工場稼働率の低下、諸コスト負担増に対応する値上げの遅れ、付加価値の高い事業ポートフォリオへの改善途上
増収でも採算が急悪化。
当初想定以上の大幅な売上の減少と工場稼働率の低下などにより、セグメント損失(経常損失)は33億円の損失
需要減と生産調整で大幅赤字。
第4四半期にかけて大きく改善しましたが、セグメント損失(経常損失)は24億3千9百万円の損失
回復兆候はあるが通期赤字が残存。
ハイエンド市場への重点シフトによる粗利益改善と機種削減による生産能力適正化により収益性が改善
戦略転換が利益へ明確に波及。
粗利率は改善を継続したことでセグメント利益(営業利益)は22億2千1百万円(前年同期は12億4千6百万円の利益)と改善を継続しました
中国・アジア、米州車載と粗利改善が支え。
利益重視への転換が定着し、中間期営業利益は22.2億円まで拡大。インド以西の投資先送りを中国・アジア、米州車載の需要と粗利改善で補っています。
産業機器&システム事業 → 産機事業
中国等を中心に5G関連等の設備投資需要を捉え、高速機を中心に戦略的な拡販を進め、対前年比55.6%増と好調であった2018年を上回る売上高となりました
5G投資と高速機が好調。
中国におけるゼロコロナ政策の影響による設備投資需要の低迷により売上は減少しました
中国低迷と戦略投資で減益。
欧米では堅調な設備投資需要を背景に前年比売上を伸ばしましたが、特に中国における電子部品製造受託工場の設備投資の低迷
欧米は堅調でも中国の落ち込みが重い。
利益率の高いIoT関連の売上が伸びたことや、円安やコスト構造改革の効果も手伝って、セグメント利益(経常利益)は7億5千7百万円(対前年同期比92.9%の増)となりました
減収ながら利益改善が進展。
産業装置事業は、年央以降、市場の回復等の外部環境に頼ることなく、重点領域・地域を絞った「グローバルニッチ戦略」に方針を転換
構造改革後の黒字定着を試す段階。
産業装置事業は欧州での構造改革遅延で黒字化が遅れていましたが、構造改革にも目途が立ったことから第4四半期には黒字化見込みです。
中間期はほぼ損益均衡、Q4黒字化が焦点。
受託事業は黒字化し、産機全体の中間期損失は0.5億円まで縮小。ただし産業装置はなお赤字で、欧州改革と第4四半期黒字化の実現が必要です。
4.最新予想信頼度
2026年12月期は、売上900億円、営業利益45億円、経常利益20億円、親会社株主帰属純利益15億円を据え置いています。中間期は利益重視への転換効果が定着しつつあり、下期に必要な営業利益は前年下期実績を下回ります。
進捗率は中間期実績を通期会社予想で割った単純な進捗率です。
達成できると判断する理由
- 中間期の営業利益は21.7億円で前年同期の0.9億円から大幅改善し、通期予想の48.2%まで進みました。
- 下期に必要な売上高は461.5億円、営業利益は23.3億円。前年下期の売上443.9億円に対して約4.0%増、営業利益25.7億円に対して約9.3%減で届く水準です。
- 縫製事業は中間期営業利益22.2億円、産機事業は損失0.5億円まで改善。粗利益率も前年同期比3.0ポイント上昇しました。
- 会社は縫製・受託事業の好調継続と産業装置の赤字縮小を確認し、期初予想を変更する必要はないと判断しています。
達成できないと判断する理由
- 純利益の単純進捗は32.9%で、下期に10.1億円が必要です。営業外損益、資産売却、構造改革費用の振れが影響します。
- 中東情勢でインド以西の投資先送りが発生し、米国通商政策、資源高、景気減速も需要を不安定にします。
- 産業装置は中間期も赤字で、欧州の構造改革遅延を解消し、第4四半期に黒字化する前提です。
- 売上高は2023年から2025年まで3期連続で期首予想を未達。2026年も数量回復が鈍れば、利益率改善だけでは売上目標に届かない可能性があります。
- 通期為替前提は1米ドル145円に対し、中間期平均は158円でした。急な円高は中間期までの為替面の追い風を弱めます。
利益計上時期の確認
2025年12月期は上期営業利益0.9億円に対し下期は25.7億円で、利益が下期、特に第4四半期へ偏重しました。2026年中間期はすでに21.7億円を確保しており、前年ほど極端な下期偏重を必要としません。
直近5年業績サマリー
| 業績項目 | 2021年12月期 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 | 2025年12月期 | 2026年12月期予想 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 101,292百万円 | 117,454百万円 前期比 +16,162 (+16.0%) | 94,750百万円 前期比 -22,704 (-19.3%) | 95,185百万円 前期比 +435 (+0.5%) | 88,761百万円 前期比 -6,424 (-6.7%) | 90,000百万円 前期比 +1,239 (+1.4%) |
| 営業損益 | 3,868百万円 | 2,858百万円 前期比 -1,010 (-26.1%) | -2,699百万円 前期比 -5,557 (-194.4%) | -962百万円 前期比 +1,737 (+64.4%) | 2,662百万円 前期比 +3,624 (+376.7%) | 4,500百万円 前期比 +1,838 (+69.0%) |
| 経常損益 | 3,439百万円 | 1,163百万円 前期比 -2,276 (-66.2%) | -3,684百万円 前期比 -4,847 (-416.8%) | -3,327百万円 前期比 +357 (+9.7%) | 1,412百万円 前期比 +4,739 (+142.4%) | 2,000百万円 前期比 +588 (+41.6%) |
| 当期純利益 | 2,154百万円 | -78百万円 前期比 -2,232 (-103.6%) | -7,035百万円 前期比 -6,957 (-8919.2%) | -3,235百万円 前期比 +3,800 (+54.0%) | 1,399百万円 前期比 +4,634 (+143.2%) | 1,500百万円 前期比 +101 (+7.2%) |
| EPS | 73.55円 | -2.66円 前期比 -76.21 (-103.6%) | -238.54円 前期比 -235.88 (-8867.7%) | -109.00円 前期比 +129.54 (+54.3%) | 46.96円 前期比 +155.96 (+143.1%) | 50.56円 前期比 +3.60 (+7.7%) |
| PER | 11.53倍 | – | – | – | 10.67倍 | 12.66倍 |
| PBR | 0.70倍 | 0.49倍 | 0.43倍 | 0.35倍 | 0.46倍 | – |
| BPS | 1203.14円 | 1250.84円 前期比 +47.70 (+4.0%) | 1069.34円 前期比 -181.50 (-14.5%) | 1049.72円 前期比 -19.62 (-1.8%) | 1083.78円 前期比 +34.06 (+3.2%) | – |
| 純資産 | 35,672百万円 | 37,482百万円 前期比 +1,810 (+5.1%) | 32,370百万円 前期比 -5,112 (-13.6%) | 32,234百万円 前期比 -136 (-0.4%) | 32,687百万円 前期比 +453 (+1.4%) | – |
| 営業CF | -6,589百万円 | -14,641百万円 前期比 -8,052 (-122.2%) | 2,254百万円 前期比 +16,895 (+115.4%) | 9,371百万円 前期比 +7,117 (+315.7%) | 11,712百万円 前期比 +2,341 (+25.0%) | – |
| 投資CF | -856百万円 | -4,930百万円 前期比 -4,074 (-475.9%) | -2,751百万円 前期比 +2,179 (+44.2%) | -2百万円 前期比 +2,749 (+99.9%) | 4,364百万円 前期比 +4,366 (+218300.0%) | – |
| 財務CF | -369百万円 | 17,485百万円 前期比 +17,854 (+4838.5%) | 2,456百万円 前期比 -15,029 (-86.0%) | -4,147百万円 前期比 -6,603 (-268.9%) | -16,145百万円 前期比 -11,998 (-289.3%) | – |
| 現金及び現金同等物 | 6,566百万円 | 4,910百万円 前期比 -1,656 (-25.2%) | 7,168百万円 前期比 +2,258 (+46.0%) | 13,146百万円 前期比 +5,978 (+83.4%) | 13,122百万円 前期比 -24 (-0.2%) | – |
中期経営計画
5か年中期計画「Building Sustainable JUKI」
JUKIは事業環境の大きな変化を踏まえ、主力事業におけるビジネスモデルの大幅な転換、サステナビリティ課題への対応に向けた経営基盤の再構築を目的として、5か年中期計画「Building Sustainable JUKI」を掲げている。
最初の3か年では「JUKIらしさを発揮し存在感のある戦略パートナー」となることを目指し、成長分野へのシフトにより新たなビジネスモデルを構築する。残り2か年では「衣と社会の未来を支える唯一無二のソリューションパートナー」となることを目指す。
基本方針
2大事業については、技術変化と市場環境の大きな変化を踏まえ、事業モデルを見直す方針である。財務戦略では、資本コストを意識した経営への転換、財務規律の堅持、キャッシュ・フロー経営の徹底を掲げる。ESG経営では、事業を通じた社会課題解決、ガバナンス高度化、人的資本経営を掲げる。
事業戦略
縫製事業では、ハイエンド市場への重点シフト、機種削減、生産能力適正化、IoT化された縫製工程全体の提案が焦点となる。産機事業では、チップマウンタ中心からMI全般に広げる方針と、スマートファクトリー向けの自動倉庫・周辺ソリューションの展開が読み筋となる。
直近業績との接続
2026年12月期会社予想は売上高900億円、営業利益45億円、経常利益20億円、親会社株主に帰属する当期純利益15億円。中計目標との距離は大きく、2026年中間期時点では、売上回復よりも収益性改善と財務体質の立て直しが先行している。
中期経営計画資料へ競合他社
ブラザー工業は、プリンティング、マシナリー、ドミノ、家庭・産業用製品を展開する電機・機械メーカーである。
JUKIとの競合軸は、工業用ミシン、家庭用ミシン、縫製周辺機器、産業用機械である。
2026年3月期は売上収益8,934億円、営業利益778億円。JUKIより売上規模、財務体力、ブランド展開が大きい。
JUKIは工業用ミシンの専門性、アパレル・非アパレル縫製工程の生産設備提案、ハイエンド機種、縫製工場向けソリューションで差別化する必要がある。
FUJIは、電子部品実装ロボット、工作機械、ロボットソリューションを展開する機械メーカーである。
JUKIとの競合軸は、実装関連装置、チップマウンタ、電子部品実装工程の自動化、スマートファクトリー領域である。
2026年3月期は売上高180,642百万円、営業利益29,282百万円、経常利益31,291百万円、親会社株主に帰属する当期純利益15,733百万円。
FUJIは実装工程の主力装置で高い収益性を持つ。JUKIの産機事業は規模・利益率で劣るため、重点領域を絞るグローバルニッチ戦略と受託・自動倉庫を含む周辺提案の質が重要となる。
PEGASUSは、工業用ミシンと自動車部品を展開する機械メーカーである。
JUKIとの競合軸は、工業用ミシン、とくにアパレル・ニット・伸縮素材・縫製ライン向けの特殊ミシンである。
2026年3月期は売上高21,657百万円、営業利益946百万円、経常利益1,104百万円、親会社株主に帰属する当期純利益323百万円。
規模はJUKIより小さいが、工業用ミシン領域では用途特化・顧客密着型の競争相手となる。JUKIはグローバル販売網、製品ラインアップ、工場全体のソリューション提案で優位性を確保する必要がある。
出典
- JUKI 公式サイト
- JUKI 会社概要
- JUKI 事業紹介
- JUKI 製品・ソリューション
- JUKI 株主・投資家情報
- JUKI 決算短信
- JUKI 2026年12月期 第2四半期決算短信
- JUKI 2025年12月期 決算短信
- JUKI 中期経営計画
- JUKI 中期経営計画ライブラリー
- JUKI 5か年中期計画 Building Sustainable JUKI
- ブラザー工業 決算短信・決算説明会資料
- FUJI 決算短信・決算説明会資料
- PEGASUS IRライブラリ 決算短信
本ページは公開情報を基に作成した企業分析であり、特定の有価証券の売買を推奨または勧誘するものではありません。業績予想、株価、時価総額、投資指標、製品構成、競争環境は変動する可能性があります。投資判断は最新の開示資料を確認したうえで、自身の責任で行ってください。

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