6810 マクセル

マクセル 6810 東証P

Maxell, Ltd.|高信頼の小型電池を中核に、全固体電池、粘着テープ・機能性材料、車載光学部品、半導体関連システム、健康・理美容製品を展開する。

※2026年8月3日時点の情報

事業内容

2026年8月3日の時価総額は約1,045億円。 同日の終値は2,570円で、2026年5月29日の自己株式消却後の発行済株式総数 40,664,000株を基準に算出した。

マクセルは1960年9月設立。本社は東京都港区と京都府乙訓郡大山崎町、 代表取締役取締役社長は中村啓次、決算期は3月、東証プライム市場に上場する。 2026年3月31日時点の従業員数は単独1,286名、連結3,765名。 電池、機能性部材料、光学部品、デバイス、電気機械器具を製造・販売する。

2026年3月期は売上高129,429百万円、営業利益7,891百万円、 経常利益8,601百万円、親会社株主に帰属する当期純利益8,260百万円。 2027年3月期第1四半期は売上高37,665百万円、営業利益2,872百万円、 経常利益3,127百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益2,397百万円。 通期会社予想は売上高143,000百万円、営業利益10,000百万円、 親会社株主に帰属する当期純利益6,700百万円

エネルギー事業|高信頼の小型電池・全固体電池

セグメント業績推移: 売上高は2022年3月期の38,631百万円から2024年3月期の34,971百万円まで減少した後、 2025年3月期は新セグメント基準で42,453百万円、2026年3月期は42,458百万円。 営業利益は4,050百万円2,359百万円504百万円2,388百万円2,065百万円で推移した。

エネルギー事業は、リチウム一次電池、酸化銀電池、コイン形リチウム二次電池、円筒形リチウム電池、充電器、電極応用製品、全固体電池などを扱う。

主力は自動車、医療機器、スマートメーター、産業機器、IoT機器など、長寿命、高耐熱、高信頼性が求められる小型電池である。

耐熱コイン形リチウム電池は車載のタイヤ空気圧監視システムなどを主要用途とし、高温環境での信頼性が採用条件となる。

円筒形リチウム電池はスマートメーターや産業機器、酸化銀電池は医療機器や精密機器などの用途を持つ。

2022年3月期は耐熱コイン形電池、補聴器向けコイン形二次電池、スマートメーター向け円筒形電池の増収が寄与し、営業利益率は10.5%だった。

2023年3月期は二次電池の減収とリチウム、コバルトなどの原材料費上昇で、営業利益率が6.4%へ低下した。

2024年3月期は二次電池の販売減に加え、全固体電池の開発費と量産体制構築費用を計上し、営業利益は504百万円、利益率は1.4%となった。

2025年3月期は一次電池の増収と円安効果が寄与した一方、角形リチウムイオン電池の生産終了に伴う営業費用が発生した。

2026年3月期は売上高がほぼ横ばい、営業利益は前期比13.5%減。小型電池の原材料である銀価格の上昇が収益性の主要な圧迫要因となった。

2026年3月1日に村田製作所と東北村田製作所からマイクロ一次電池事業を譲受し、マクセルサクラを連結範囲に加えた。

譲受事業は酸化銀電池に強みを持ち、マクセルのコイン形・円筒形二酸化マンガンリチウム電池と製品構成を補完する。

2027年3月期第1四半期は売上高15,246百万円で前年同期比47.3%増、営業利益は758百万円15.2%減

一次電池の販売拡大で売上高は増えたが、前年同期に一過性のライセンス収入があった反動により、利益は売上高と逆方向に動いた。

通期会社予想は売上高53,000百万円、営業利益3,100百万円。村田製作所から譲受した事業とのQCD改善と開発シナジーが達成度を左右する。

全固体電池では硫化物系小型全固体電池を量産し、産業用ロボットのバックアップ電源モジュール、インフラ監視、医療、工場DXなどへの用途拡大を進める。

全固体電池と周辺回路を一体化した電源モジュールは、従来電池からの置換容易性とメンテナンス負担の低減を訴求点とする。

投資判断では、一次電池の数量成長だけでなく、銀などの材料価格、価格転嫁、譲受事業の利益率、全固体電池の量産採用件数を分けて追う必要がある。

機能性部材料事業|粘着テープ・塗布型セパレータ・インク

セグメント業績推移: 売上高は28,018百万円から32,614百万円へ拡大。 営業利益は2022年3月期の1,861百万円から2023年3月期に863百万円へ低下した後、 2026年3月期は1,467百万円まで回復した。

機能性部材料事業は、包装、建築・建材、半導体、自動車などに使われる粘着テープと、塗布型セパレータ、工業用ゴム、産業用インクジェット・3Dプリンター向けインクなどを展開する。

共通基盤は、素材を均一に混ぜる混合分散技術と、粘着剤や塗料を均一な厚さで形成する精密塗布技術である。

建築・建材用テープでは、施工性、接着力、耐候性、基材との適合性が競争軸となる。

半導体製造工程向け粘着テープでは、耐熱性、クリーン性、剥離時の残渣管理、工程安定性が採用条件となる。

自動車向け材料では、耐熱、耐振動、軽量化、異種材料接合、長期信頼性への対応が必要となる。

2022年3月期は粘着テープと工業用ゴムの増収、塗布型セパレータの採算改善で営業利益1,861百万円を計上した。

2023年3月期は売上高が増加した一方、ナフサやゴムなどの原材料費上昇により、営業利益率が2.9%へ低下した。

2024年3月期は販売価格適正化、高付加価値品の拡販、産業用部材の収益改善により、営業利益が1,350百万円へ回復した。

2025年3月期は粘着テープと塗布型セパレータが増収だったが、一時的な開発費増加で営業利益は1,166百万円となった。

2026年3月期は売上高32,614百万円、営業利益1,467百万円。5期間の最高売上高となり、利益率は4.5%へ改善した。

2027年3月期第1四半期は売上高9,596百万円で前年同期比22.5%増、営業利益950百万円210.5%増

中東情勢を背景とした需給逼迫に備える顧客の在庫積み増し需要を含み、粘着テープと塗布型セパレータなどの産業用部材が増収となった。

第1四半期営業利益率は約9.9%で、2026年3月期通期の4.5%を大きく上回る。

ただし、在庫積み増しは将来需要の前倒しを含む可能性があるため、第2四半期以降の受注と顧客在庫の正常化を確認する必要がある。

通期会社予想は売上高34,700百万円、営業利益1,900百万円。上期の利益進捗と、原材料費の価格転嫁が通期達成の焦点となる。

MEX26では半導体DMSや建築・建材用テープへの投資を進め、成長性と財務規律に基づく製品ポートフォリオ管理を掲げる。

アナログコア技術を転用したEMC対策部材では、高周波帯域の磁気ノイズを抑える薄膜・屈曲性シートを自動車、スマート工場、インフラ向けに展開する。

競争環境は日東電工などの高機能材料大手と重なる。採用工程の深さ、顧客共同開発、量産歩留まり、製品別利益率が評価の中心となる。

光学・システム事業|車載光学部品・半導体関連システム

セグメント業績推移: 売上高は2024年3月期の41,369百万円が5期間の最高値。 営業利益も同年度の5,606百万円が最高で、2026年3月期は売上高36,413百万円、 営業利益3,540百万円、利益率9.7%となった。

光学・システム事業は、LEDヘッドランプレンズ、車載カメラ用レンズユニット、ヘッドアップディスプレイ、ICカード、カードリーダ・ライタ、半導体関連組込みシステムなどを扱う。

高精度金型と成形技術、光学設計、部品組立、認証・読み取りシステムを組み合わせた事業構成である。

車載光学部品では、レンズの寸法精度、耐熱性、耐候性、光学性能、量産安定性が採用条件となる。

LEDヘッドランプレンズは照射配光と耐久性、車載カメラ用レンズユニットは画像品質と環境耐性が重視される。

半導体関連組込みシステムは顧客設備投資と在庫調整の影響を受けやすく、車載部品とは異なる需要サイクルを持つ。

2022年3月期はプロジェクター事業の縮小影響があった一方、車載光学部品、HUD、半導体関連システムの改善で黒字化した。

2023年3月期はプロジェクターの減収を車載・半導体関連の増益で補い、営業利益率は10.4%へ上昇した。

2024年3月期は車載光学部品とライセンス収入の増加により、営業利益率13.6%を記録した。

2025年3月期は車載カメラ用レンズユニット、半導体関連製品、ライセンス収入の減少で売上高・利益とも低下した。

2026年3月期は売上高が前期比1.3%増、営業利益は19.9%減。売上増に対して採算が低下した。

2027年3月期第1四半期は売上高9,206百万円で前年同期比17.4%増、営業利益1,132百万円101.4%増

車載光学部品の増収に加え、半導体関連製品で顧客在庫の消化が進み、販売が回復傾向へ転じた。

第1四半期営業利益率は約12.3%。2024年3月期の高収益水準に近づいたが、通期予想は売上高35,700百万円で前期比減収を見込む。

MEX26では光学レンズユニット事業を子会社へ移管し、開発、金型設計、成形を一体運営して効率化を進める。

半導体関連ではEF2事業をソノコムへ譲渡する方針を示し、経営資源の再配分を進める。

事業ポートフォリオの変更があるため、過去の売上高だけで将来の事業規模を外挿せず、継続事業の売上高と利益率を確認する必要がある。

車載向けではモデル採用期間が長い一方、立ち上げ時期、生産数量、顧客車種構成によって四半期採算が変動する。

半導体関連製品の回復が一過性の在庫正常化にとどまるか、設備投資サイクルの本格回復へつながるかが中期的な焦点となる。

価値共創事業|健康・理美容・小型電気機器

セグメント業績推移: 旧ライフソリューションを含む売上高は32,026百万円から17,944百万円へ縮小。 2023年3月期は営業損失1,473百万円を計上した後、2024年3月期に黒字転換し、 2026年3月期は営業利益819百万円となった。

価値共創事業は、健康・理美容製品、小型電気機器、音響機器、光ディスク、充電機器、アクセサリーなどを扱う。

2025年3月期以前の旧ライフソリューションには、コンシューマー製品と電設工具などが含まれていた。

2025年3月期の比較数値から報告区分が変更され、アナログコア事業群へ経営資源を集中する構成となった。

グラフの2022年3月期から2024年3月期は旧ライフソリューション、2025年3月期以降は組替後の価値共創事業であり、区分変更をまたぐ単純比較には制約がある。

2022年3月期は感染症拡大期に伸びた除菌消臭器の反動、健康関連製品、理美容、光ディスクの減収で営業利益が83百万円まで低下した。

2023年3月期はBtoC製品の減収、円安による輸入価格上昇、国内事業の構造改革費用で1,473百万円の営業損失となった。

2024年3月期は国内コンシューマー販売事業の移管で売上高が減少した一方、シェーバーなど健康・理美容製品の採算改善と海外生産拠点の生産性向上で黒字化した。

2025年3月期の組替後数値は売上高19,631百万円、営業利益1,345百万円

2026年3月期は売上高17,944百万円、営業利益819百万円で、売上高・利益とも前期を下回った。

2027年3月期第1四半期は売上高3,617百万円で前年同期比14.9%減、営業利益32百万円85.6%減

国内と北米向けを中心に健康・理美容製品が減収となり、営業利益率は約0.9%まで低下した。

通期会社予想は売上高19,600百万円、営業利益1,100百万円。第1四半期からの利益回復が必要な計画となる。

コンシューマー分野ではブランド認知、量販・ECチャネル、製品更新周期、広告費、為替、外部調達価格が収益に影響する。

OEM製品は販売数量を獲得しやすい一方、顧客構成と契約条件によって利益率が変動する。

事業規模の縮小はポートフォリオ改革の結果を含むため、売上減少だけで評価せず、継続製品の利益率、固定費、在庫回転を確認する必要がある。

競合は総合家電、理美容機器、音響・アクセサリー、記録メディアなど製品ごとに異なる。

全社の成長ドライバーは小型電池へ移っており、価値共創事業には安定黒字と資本効率の改善が求められる。

投資判断では、健康・理美容の売上回復、構造改革後の損益分岐点、在庫評価、製品別撤退・拡大方針を継続して確認する。

1.会社予想と実績

2022年3月期から2026年3月期は期首通期会社予想と通期実績を比較。2027年3月期は最新通期予想と第1四半期累計実績を掲載しています。

売上高営業利益経常利益親会社株主帰属純利益EPS
売上高の会社予想と実績 売上高 期首会社予想と通期実績(2027/3の赤棒は第1四半期累計) 会社予想 実績/最新Q1 0 50,000 100,000 150,000 200,000 125,000 138,215 2022/3 達成率 110.6% 130,000 132,776 2023/3 達成率 102.1% 133,000 129,139 2024/3 達成率 97.1% 128,000 129,806 2025/3 達成率 101.4% 136,500 129,429 2026/3 達成率 94.8% 143,000 Q1 37,665 2027/3 Q1進捗 26.3% 単純進捗率 単位:百万円
達成率は実績÷期首会社予想。赤=達成・超過、青=未達、黄=最新Q1の単純進捗。
営業利益の会社予想と実績 営業利益 期首会社予想と通期実績(2027/3の赤棒は第1四半期累計) 会社予想 実績/最新Q1 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 6,000 9,332 2022/3 達成率 155.5% 9,500 5,638 2023/3 達成率 59.3% 7,500 8,083 2024/3 達成率 107.8% 8,000 9,318 2025/3 達成率 116.5% 10,000 7,891 2026/3 達成率 78.9% 10,000 Q1 2,872 2027/3 Q1進捗 28.7% 単純進捗率 単位:百万円
達成率は実績÷期首会社予想。赤=達成・超過、青=未達、黄=最新Q1の単純進捗。
経常利益の会社予想と実績 経常利益 会社は通期予想を非開示。赤棒は実績(2027/3は第1四半期累計) 会社予想 実績/最新Q1 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 非開示 9,888 2022/3 会社予想非開示 非開示 6,727 2023/3 会社予想非開示 非開示 9,786 2024/3 会社予想非開示 非開示 9,770 2025/3 会社予想非開示 非開示 8,601 2026/3 会社予想非開示 非開示 Q1 3,127 2027/3 会社予想非開示 単位:百万円
経常利益は各年度とも通期会社予想が非開示のため、達成率は算定していません。
親会社株主に帰属する当期純利益の会社予想と実績 親会社株主に帰属する当期純利益 期首会社予想と通期実績(2027/3の赤棒は第1四半期累計) 会社予想 実績/最新Q1 -5,000 0 5,000 10,000 3,500 -3,659 2022/3 達成率 -104.5% 6,000 5,193 2023/3 達成率 86.6% 5,200 7,544 2024/3 達成率 145.1% 6,000 4,090 2025/3 達成率 68.2% 7,000 8,260 2026/3 達成率 118.0% 6,700 Q1 2,397 2027/3 Q1進捗 35.8% 単純進捗率 単位:百万円
達成率は実績÷期首会社予想。赤=達成・超過、青=未達、黄=最新Q1の単純進捗。
EPS(1株当たり当期純利益)の会社予想と実績 EPS(1株当たり当期純利益) 期首会社予想と通期実績(2027/3の赤棒は第1四半期累計) 会社予想 実績/最新Q1 -200 -100 0.0 100 200 300 70.77 -73.98 2022/3 達成率 -104.5% 121.31 109.33 2023/3 達成率 90.1% 113.48 164.59 2024/3 達成率 145.0% 130.88 93.12 2025/3 達成率 71.1% 162.32 202.03 2026/3 達成率 124.5% 181.76 Q1 65.03 2027/3 Q1進捗 35.8% 単純進捗率 単位:円
達成率は実績÷期首会社予想。赤=達成・超過、青=未達、黄=最新Q1の単純進捗。
指標2022/32023/32024/32025/32026/32027/3
会社予想実績達成率会社予想実績達成率会社予想実績達成率会社予想実績達成率会社予想実績達成率会社予想実績達成率
売上高
(百万円)
125,000138,215110.6%130,000132,776102.1%133,000129,13997.1%128,000129,806101.4%136,500129,42994.8%143,000Q1 37,66526.3%
単純進捗
営業利益
(百万円)
6,0009,332155.5%9,5005,63859.3%7,5008,083107.8%8,0009,318116.5%10,0007,89178.9%10,000Q1 2,87228.7%
単純進捗
経常利益
(百万円)
9,888算定不可6,727算定不可9,786算定不可9,770算定不可8,601算定不可Q1 3,127算定不可
親会社株主帰属純利益
(百万円)
3,500-3,659-104.5%6,0005,19386.6%5,2007,544145.1%6,0004,09068.2%7,0008,260118.0%6,700Q1 2,39735.8%
単純進捗
EPS
(円)
70.77-73.98-104.5%121.31109.3390.1%113.48164.59145.0%130.8893.1271.1%162.32202.03124.5%181.76Q1 65.0335.8%
単純進捗

2027年3月期の達成率は第1四半期実績÷通期予想の単純進捗率です。経常利益の通期会社予想は各年度とも非開示。2022年3月期の期首予想は2021年3月期決算短信で補完し、2026年3月期実績は2026年6月2日の再訂正版を優先しました。レンジ予想はありません。

2.達成・未達理由
2022年3月期売上・営業利益は達成、純利益は大幅未達
売上 110.6%営業利益 155.5%経常 予想非開示純利益 -104.5%EPS -104.5%

自動車・半導体市場の回復、事業改革、原価低減、価格転嫁で売上と営業利益は期首計画を上回りました。一方、投資有価証券評価損103億円を計上したため、最終損益は35億円の黒字予想から36億円の赤字へ大幅に下振れしました。

2023年3月期売上のみ達成、営業利益・純利益は未達
売上 102.1%営業利益 59.3%経常 予想非開示純利益 86.6%EPS 90.1%

円安と自動車・半導体向け製品が売上を支えましたが、二次電池とBtoC製品の販売減、原材料・エネルギー費上昇、国内BtoC事業の構造改革費用が重く、営業利益は計画の約6割にとどまりました。固定資産売却益があっても純利益は未達でした。

2024年3月期売上は小幅未達、利益は達成
売上 97.1%営業利益 107.8%経常 予想非開示純利益 145.1%EPS 145.0%

国内コンシューマー販売事業の移管、二次電池、半導体関連製品の減収で売上は小幅未達でした。一方、車載光学部品、ライセンス収入、健康・理美容製品の採算改善に加え、為替差益も寄与し、営業利益と純利益は計画を上回りました。

2025年3月期売上・営業利益は達成、純利益は未達
売上 101.4%営業利益 116.5%経常 予想非開示純利益 68.2%EPS 71.1%

一次電池、粘着テープ、塗布型セパレータ、健康・理美容製品の増収と円安で、売上・営業利益は達成しました。角形リチウムイオン電池の生産終了に伴う営業費用10億円と特別損失26億円が発生し、純利益は計画を大きく下回りました。

2026年3月期売上・営業利益は未達、純利益は達成
売上 94.8%営業利益 78.9%経常 予想非開示純利益 118.0%EPS 124.5%

一次電池と産業用部材は堅調でしたが、二次電池、半導体関連製品、健康・理美容製品の減収、原材料費高騰で売上・営業利益は未達でした。連結子会社の持分譲渡に伴う特別利益により、純利益とEPSは期首予想を上回りました。

2027年3月期第1四半期は計画線を上回る進捗
売上 Q1 26.3%営業利益 Q1 28.7%経常 予想非開示純利益 Q1 35.8%EPS Q1 35.8%

一次電池、粘着テープ、車載光学部品、半導体関連製品が伸び、第1四半期は増収増益となりました。通期予想は据え置きです。機能性部材料と光学・システムが先行する一方、価値共創事業の回復と一時的な在庫積み増し需要の反動が今後の焦点です。

3.事業セグメントの自信度

各年度の決算短信で変化が大きかった原文コメントを、セグメント別・年度別に整理し、強気・中立・弱気を推定しました。

エネルギー

自信度推移:強気 → 弱気 → 弱気 → 強気 → 中立 → 中立
2022年3月期強気
原価低減策の効果や耐熱コイン形リチウム電池などの増益により、営業利益は、22.4%(741百万円)増の4,050百万円となりました。

原材料高を吸収し、車載・医療・インフラ用途の基盤を示しました。

2023年3月期弱気
二次電池の減収の影響に加え、リチウム、コバルトなどの原材料費高騰の影響により、営業利益は、41.8%(1,691百万円)減の2,359百万円となりました。

二次電池の数量減と材料高が同時に発生しました。

2024年3月期弱気
全固体電池の開発費及び量産体制構築費用の計上などにより、78.6%(1,855百万円)減の504百万円となりました。

先行投資負担が利益を大きく圧迫しました。

2025年3月期強気
一次電池の増収に加え円安の影響により、279.2%(1,407百万円)増の1,911百万円となりました。

一次電池の伸長で収益力が回復しました。

2026年3月期中立
一部原材料費の高騰や全固体電池の開発費の増加により、13.5%(323百万円)減の2,065百万円となりました。

一次電池は好調でも、材料費と開発投資が利益を抑えました。

2027年3月期Q1中立
医療機器用や車載用などの一次電池の販売が好調に推移したことにより、エネルギー全体の売上高は、47.3%(4,897百万円)増の15,246百万円となりました。

売上は強い一方、前年のライセンス収入反動で利益は減少しました。

最新判断中立

一次電池と譲受事業で売上は年計画の28.8%まで進みましたが、営業利益は24.5%。価格転嫁の継続が達成条件です。

機能性部材料

自信度推移:強気 → 弱気 → 強気 → 中立 → 強気 → 強気
2022年3月期強気
工業用ゴム製品の増収による増益、塗布型セパレーターの増益により、69.2%(761百万円)増の1,861百万円となりました。

複数製品の増益で収益基盤が広がりました。

2023年3月期弱気
ナフサ、ゴムなどの原材料費高騰の影響により、53.6%(998百万円)減の863百万円となりました。

増収でも材料高を吸収できませんでした。

2024年3月期強気
粘着テープの販売価格適正化や高付加価値製品の販売拡大の効果、産業用部材の収益性改善により、56.4%(487百万円)増の1,350百万円となりました。

価格適正化と製品構成改善が利益に表れました。

2025年3月期中立
一時的に開発費が増加した粘着テープや工業用ゴム製品の減益により、13.6%(184百万円)減の1,166百万円となりました。

売上成長は続いたものの、開発費が一時的に重くなりました。

2026年3月期強気
粘着テープと産業用部材の増収により、25.8%(301百万円)増の1,467百万円となりました。

増収が素直に利益へ波及しました。

2027年3月期Q1強気
営業利益は、粘着テープと産業用部材の増収により、210.5%(644百万円)増の950百万円となりました。

第1四半期で通期利益計画の50%に達しました。

最新判断強気

現時点で最も強いセグメントです。ただし粘着テープには顧客の在庫積み増し需要が含まれ、下期の反動には注意が必要です。

光学・システム

自信度推移:強気 → 中立 → 強気 → 弱気 → 弱気 → 強気
2022年3月期強気
プロジェクターの事業改革による効果、自動車市場向け光学部品、ヘッドアップディスプレイの収益性改善、半導体関連組込みシステムの増益などにより、6,272百万円増の3,338百万円となりました。

事業改革と成長用途が黒字転換を支えました。

2023年3月期中立
プロジェクターの減収影響を車載光学部品、半導体関連製品の増益でカバーし、16.5%(551百万円)増の3,889百万円となりました。

縮小事業を成長製品で補う構図でした。

2024年3月期強気
車載光学部品やライセンス収入の増益により、44.2%(1,717百万円)増の5,606百万円となりました。

車載と知財収入が高収益を牽引しました。

2025年3月期弱気
車載カメラ用レンズユニットや半導体関連製品の減益、ライセンス収入の減少により、21.2%(1,187百万円)減の4,419百万円となりました。

主要3要因がそろって減益方向に働きました。

2026年3月期弱気
半導体関連製品の減収影響や棚卸資産の評価損などにより、19.9%(879百万円)減の3,540百万円となりました。

半導体回復の遅れと評価損が継続しました。

2027年3月期Q1強気
車載光学部品や半導体関連製品の増益により、101.4%(570百万円)増の1,132百万円となりました。

半導体在庫調整の一巡が業績に表れ始めました。

最新判断強気

半導体関連製品の回復と車載光学部品の増収で、営業利益は通期計画の29.0%。前年までの弱さから明確に反転しています。

ライフソリューション → 価値共創事業

自信度推移:弱気 → 弱気 → 中立 → 強気 → 弱気 → 弱気
2022年3月期弱気
健康関連製品及び理美容機器の減益などにより96.4%(2,248百万円)減の83百万円となりました。

巣ごもり需要の反動が直撃しました。

2023年3月期弱気
国内BtoC事業の構造改革費用が発生したことにより、1,556百万円減の1,473百万円の損失となりました。

円安と販売不振に改革費用が重なりました。

2024年3月期中立
シェーバーをはじめとした健康・理美容製品の収益改善や海外生産拠点の生産性向上が貢献し、2,096百万円増の623百万円となりました。

事業縮小後に黒字へ戻しました。

2025年3月期強気
健康・理美容製品の増収により、192.5%(1,199百万円)増の1,822百万円となりました。

OEM製品が高成長を実現しました。

2026年3月期弱気
健康・理美容製品の減収影響により、39.1%(526百万円)減の819百万円となりました。

米国関税措置と販売減が収益を押し下げました。

2027年3月期Q1弱気
健康・理美容製品の減収により、85.6%(190百万円)減の32百万円となりました。

第1四半期の利益進捗は通期計画の2.9%にとどまりました。

最新判断弱気

全社計画の最大の弱点です。通期営業利益11億円には第2四半期以降の大幅回復が必要で、健康・理美容製品の需要回復が鍵です。

4.最新予想信頼度
達成可能性は高め。ただし営業利益は価値共創事業の回復が条件

第1四半期は売上・営業利益とも25%を上回る単純進捗で、主力3セグメントが増収。通期予想は据え置かれています。

売上高 Q1進捗26.3%
営業利益 Q1進捗28.7%
経常利益予想非開示
純利益 Q1進捗35.8%
EPS Q1進捗35.8%

達成できると判断する理由

  • 第1四半期の売上は前年同期比24.4%増、営業利益は44.8%増で、通期に必要な増収率10.5%・増益率26.7%を上回る立ち上がりです。
  • 機能性部材料は営業利益の通期計画に対して50.0%、光学・システムは29.0%まで進み、全社利益を先導しています。
  • 一次電池、車載光学部品、半導体関連製品の販売が伸び、前年まで弱かった半導体関連製品にも回復傾向が見られます。
  • コスト増の販売価格への反映と、入手困難な原材料のグループ内融通を進め、会社は通期予想を据え置いています。
  • 純利益予想は前期の特別利益反動を織り込んだ減益計画で、第1四半期の単純進捗35.8%には余裕があります。

達成できないと判断する理由

  • 機能性部材料の好調には供給不安を背景とした顧客の在庫積み増し需要が含まれ、下期に反動が出る可能性があります。
  • 価値共創事業の営業利益は第1四半期32百万円で、通期計画1,100百万円に対する進捗は2.9%。大幅な回復が必要です。
  • エネルギーは売上が大きく伸びた一方、前年の一過性ライセンス収入の反動で第1四半期は減益でした。
  • 中東情勢に伴う原材料・エネルギー・輸送費上昇、供給不足、顧客の生産調整が利益率を押し下げるリスクがあります。
  • 第1四半期の平均為替は1ドル159円で、通期前提150円より円安でした。円高方向への修正は輸出製品の追い風を弱めます。

利益計上時期の見方

決算短信には明確な下期偏重・期末偏重の説明はありません。前期の第1四半期は通期実績に対し、売上23.4%、営業利益25.1%でした。今期は売上26.3%、営業利益28.7%で前期の同時点を上回ります。ただし、ここで示す進捗率は季節性や一時要因を調整しない単純進捗率です。

総合判断:

売上高143,000百万円と営業利益10,000百万円は、主力3セグメントの第1四半期実績からみて達成可能性が高めです。機能性部材料の一時需要が剥落しても、半導体関連の回復と一次電池の拡大が続けば吸収できます。一方、価値共創事業の回復が遅れ、原材料高の価格転嫁が後手に回る場合は営業利益未達の可能性があります。純利益6,700百万円は第1四半期進捗と前期特別利益の反動を織り込んだ水準から、相対的に達成確度が高いと判断します。

直近5年業績サマリー

単位:売上高・損益・純資産・キャッシュフローは百万円、EPS・BPSは円、PER・PBRは倍。 2026年5月29日の自己株式消却後の発行済株式総数40,664,000株を用いて、全期間のEPS・PER・PBR・BPSを再計算。 過去5期のPER・PBRは各期末の最終取引日終値、2027年3月期会社予想PERは2026年8月3日終値2,570円を使用。 2026年3月期の営業CF・投資CFは2026年5月22日公表の訂正後数値。
業績項目 2022/3
実績
2023/3
実績
2024/3
実績
2025/3
実績
2026/3
実績
2027/3
会社予想
売上高138,215132,776-5,439 / -3.9%129,139-3,637 / -2.7%129,806+667 / +0.5%129,429-377 / -0.3%143,000+13,571 / +10.5%
営業損益9,3325,638-3,694 / -39.6%8,083+2,445 / +43.4%9,318+1,235 / +15.3%7,891-1,427 / -15.3%10,000+2,109 / +26.7%
経常損益9,8886,727-3,161 / -32.0%9,786+3,059 / +45.5%9,770-16 / -0.2%8,601-1,169 / -12.0%会社予想は非開示
当期純利益-3,6595,193+8,852 / 黒字転換7,544+2,351 / +45.3%4,090-3,454 / -45.8%8,260+4,170 / +102.0%6,700-1,560 / -18.9%
EPS-89.98円127.71円+217.69円 / 黒字転換185.52円+57.82円 / +45.3%100.58円-84.94円 / -45.8%203.13円+102.55円 / +102.0%164.76円-38.37円 / -18.9%
PER12.05倍8.59倍18.12倍10.13倍15.60倍
PBR0.58倍0.73倍0.67倍0.79倍0.93倍
BPS2,080.86円2,113.42円+32.56円 / +1.6%2,392.95円+279.53円 / +13.2%2,315.83円-77.12円 / -3.2%2,217.76円-98.07円 / -4.2%会社予想は非開示
純資産84,61685,940+1,324 / +1.6%97,307+11,367 / +13.2%94,171-3,136 / -3.2%90,183-3,988 / -4.2%会社予想は非開示
営業CF18,4424,001-14,441 / -78.3%14,240+10,239 / +255.9%9,836-4,404 / -30.9%8,372-1,464 / -14.9%会社予想は非開示
投資CF-3,9081,713+5,621 / 収入転換-4,848-6,561 / 支出転換-8,025-3,177 / 支出拡大65.5%-14,505-6,480 / 支出拡大80.7%会社予想は非開示
財務CF-6,211-13,985-7,774 / 支出拡大125.2%-9,490+4,495 / 支出縮小32.1%-7,749+1,741 / 支出縮小18.3%2,911+10,660 / 収入転換会社予想は非開示
現金及び現金同等物43,33736,569-6,768 / -15.6%38,665+2,096 / +5.7%33,072-5,593 / -14.5%31,557-1,515 / -4.6%会社予想は非開示

中期経営計画

MEX26|2024年度から2026年度

MEX26は2024年度から2026年度までの3年間を対象とし、事業戦略と財務戦略の両輪で収益成長と資本効率向上を進める。

2026年度 当初売上高目標1,500億円
2026年度 最新売上高予想1,430億円
2026年度 当初営業利益目標120億円
2026年度 最新営業利益予想100億円
2026年度 最新ROIC予想5.5%
MEX26 成長投資約350億円
数値目標と進捗

当初計画は2026年度に売上高1,500億円、営業利益120億円、営業利益率8.0%、ROIC7.5%、ROE10.0%を目標とした。

2026年4月公表の進捗報告では、2026年度予想を売上高1,430億円、営業利益100億円、営業利益率7.0%、ROIC5.5%、ROE7.5%とした。

2025年度実績は売上高1,294億円、営業利益79億円、営業利益率6.1%、ROIC4.6%、ROE9.3%。銀価格上昇、半導体市況の回復遅れ、米国関税影響などで当初計画に対して遅れが生じた。

2027年3月期第1四半期決算では通期予想を据え置き、売上高143,000百万円、営業利益10,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益6,700百万円、年間配当56円を見込む。

事業戦略

既存事業ではメリハリ付けを強化し、小型電池を成長のメインドライバーに位置付ける。高信頼の小型電池領域で規模と先進性の両面からグローバル首位を目指す。

2026年3月に村田製作所から一次電池事業を譲受し、酸化銀電池と二酸化マンガンリチウム電池の製品・生産能力を補完した。

全固体電池では、電池と周辺回路を一体化した電源モジュールを産業用ロボット、インフラ監視、医療、工場DXへ展開し、社会実装を進める。

新規テーマとして、混合分散、精密塗布、積層プロセスを活用した高周波対応EMC対策部材を市場投入する。

光学レンズユニット事業の子会社移管とEF2事業の譲渡を進め、成長性と資本効率を基準にポートフォリオを更新する。

営業面では事業部門と営業部門の技術接点を増やし、グローバルでの技術提案を拡大する。経営基盤では基幹システム共通化、人財育成、DXを進める。

投資・キャッシュアロケーション

成長投資はMEX23の2倍超となる約350億円。エネルギーに200億円超、他セグメントに100億円超、戦略R&D・人財・DXに50億円超を配分する。

医療機器用一次電池、耐熱コイン形リチウム電池、村田製作所からの一次電池事業譲受、半導体DMS、建築・建材用テープなどが主な投資対象となる。

MEX26期間累計の営業キャッシュフロー見通しは当初400億円から270億円以上へ見直した。成長投資と株主還元は、有利子負債200億円以上の調達と手元資金の活用を含めて遂行する方針である。

株主還元は総還元性向100%以上を掲げ、普通配当に加えて自己株式取得132億円を実施した。2026年5月29日に自己株式6,292,200株を消却した。

計画評価では、売上高だけでなく、小型電池の利益率、譲受事業の統合効果、全固体電池の採用、営業CF、ROIC、自己株式取得後の資本効率を同時に追う必要がある。

MEX26進捗報告資料へ

競合他社

① パナソニック ホールディングス(6752)

2026年8月3日終値4,281円
時価総額約10.51兆円
上場市場東証プライム

パナソニック ホールディングスは、エナジー、くらし、コネクト、インダストリー、オートモーティブなどを展開する総合電機グループである。

マクセルとの直接競合は、コイン形・円筒形リチウム一次電池、コイン形二次電池、リチウムイオン電池、乾電池、ニッケル水素電池、健康・理美容機器で発生する。

パナソニック エナジーは電池の量産規模、ブランド力、販売網、民生・産業・車載までの幅広い用途展開に強みを持つ。

マクセルはEV向け大型車載電池より、耐熱コイン形電池、医療・産業・インフラ向け小型電池、全固体電池など高信頼のニッチ用途で対抗する。

競合用途はスマートメーター、IoT機器、医療・ヘルスケア機器、産業機器、バックアップ電源、小型電子機器、店頭電池である。

2027年3月期第1四半期の連結売上高は2兆189億円、営業利益は1,824億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,351億円

前年同期比では売上高6.4%増、営業利益110.0%増、四半期純利益89.2%増となった。

パナソニックは電池単体だけでなく、パック、充電、蓄電システム、家電との組み合わせを持つ。マクセルは特殊用途での材料設計と長期信頼性が差別化軸となる。

② TDK(6762)

2026年8月3日終値3,092円
時価総額約5.85兆円
上場市場東証プライム

TDKは受動部品、センサ応用製品、磁気応用製品、エナジー応用製品を展開する電子部品・電子材料大手である。

マクセルとはリチウムイオン電池、全固体電池、産業機器・IoT向け小型電源、センサ、磁性材料、EMC対策部材で競合する。

TDKはスマートフォン、ウェアラブル、ICT機器向けの薄型リチウムポリマー電池に強く、電子部品やセンサと組み合わせた提案が可能である。

マクセルは耐熱コイン形電池、一次電池、医療・インフラ向け小型電池、硫化物系全固体電池で用途を絞った差別化を進める。

全固体電池では量産性、安全性、動作温度、寿命、電源回路との統合、顧客採用数が競争軸となる。

2027年3月期第1四半期の連結売上高は7,410億円、営業利益は863億円、親会社帰属四半期純利益は806億円

前年同期比では売上高38.3%増、営業利益53.0%増、四半期純利益94.4%増となった。

TDKの規模と製品横断提案に対し、マクセルは小型電池の高信頼性、アナログコア技術、特定用途に合わせたカスタム対応で競争する。

③ 日東電工(6988)

2026年8月3日終値3,349円
時価総額約2.27兆円
上場市場東証プライム

日東電工はインダストリアルテープ、オプトロニクス、ヒューマンライフを展開する高機能材料メーカーである。

マクセルとの直接競合は、粘着テープ、半導体製造工程用材料、電子部品用材料、車載・産業用機能材料、光学フィルムで発生する。

半導体工程ではバックグラインド、ダイシング、保護、仮固定、剥離などに用いる高機能粘着材料で採用を争う。

日東電工は粘着技術の用途展開、顧客基盤、光学フィルム、グローバル供給規模に強みを持つ。

マクセルは混合分散と精密塗布を基盤に、建築・建材、半導体、自動車、塗布型セパレータ、インクへ展開する。

2027年3月期第1四半期の売上収益は2,717億円、営業利益は492億円、親会社所有者帰属四半期利益は338億円

前年同期比では売上収益10.3%増、営業利益15.4%増、四半期利益8.2%増となった。

インダストリアルテープではAIサーバー向け半導体プロセス材とスマートフォン向け部材が伸びた。マクセルにとって半導体向けテープの数量・採算を比較する主要企業となる。

出典

本ページは公開情報を基に作成した企業分析であり、特定の有価証券の売買を推奨または勧誘するものではありません。 業績予想、株価、時価総額、投資指標、製品構成、競争環境は変動する可能性があります。 投資判断は最新の開示資料を確認したうえで、自身の責任で行ってください。

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