7083 AHCグループ

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AHCグループ 7083 東証G

AHC Group Inc.|福祉事業、介護事業、外食事業を展開し、障害児通所支援、就労支援、デイサービス、外食店舗運営に加え、AI支援記録アプリにも取り組むサービス運営会社。
※2026年6月15日時点の情報

事業内容

2026年6月15日終値ベースの時価総額は約19億円。終値897円、2026年11月期第1四半期末の発行済株式数2,135,870株を基に算出しています。

AHCグループは2010年1月設立、本社は東京都千代田区岩本町、代表取締役社長は荒木喜貴氏、決算期は11月、市場区分は東証グロースです。福祉事業、介護事業、外食事業を主力とし、グループ経営管理、不動産、人材関連、AI支援記録アプリ、企業向けDX支援なども手がけています。

直近の2026年11月期第1四半期は、売上高1,677百万円、営業利益1百万円、経常損失0百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失6百万円でした。2026年11月期通期会社予想は、売上高7,242百万円、営業利益175百万円、経常利益165百万円、親会社株主に帰属する当期純利益92百万円です。

福祉事業

2026年11月期第1四半期の福祉事業は、売上高954百万円、営業利益47百万円、営業利益率5.0%でした。2025年11月期通期では、売上高3,748百万円、営業利益219百万円でした。
福祉事業はAHCグループの中核で、2026年11月期第1四半期末の事業所数は97事業所です。
児童福祉法や障害者総合支援法に基づく指定事業として、障害児通所支援、就労移行支援、就労継続支援B型、生活介護、共同生活援助などを展開しています。
児童向けでは、児童発達支援や放課後等デイサービスを運営し、発達に特性のある子どもに対して、日常生活、学習、集団活動、社会性の支援を行います。
就労支援では、一般就労を目指す方向けの就労移行支援、一般就労が難しい方向けの就労継続支援B型、日中活動を支える生活介護などを展開しています。
2024年にはmanaby型の就労移行支援、2024年12月には就労継続支援B型などを展開するパパゲーノをグループ化し、IT系作業やAI支援記録アプリ「AI支援さん」を活用したDX領域にも取り組んでいます。
2025年11月期は生活介護3事業所、共同生活援助2事業所、就労継続支援B型1事業所、児童発達支援1事業所を新設しました。
利用者数の増加という構造的な追い風がある一方、新規事業所の立ち上げ費用、人材採用、職員教育、稼働率改善までの時間が収益を左右します。

介護事業

2026年11月期第1四半期の介護事業は、売上高377百万円、営業損失15百万円でした。2025年11月期通期では、売上高1,563百万円、営業損失1百万円でした。
介護事業は、介護保険法に基づく通所介護、地域密着型通所介護、居宅介護支援、訪問介護などを展開しています。
主なサービスには、デイサービスを中心とした介護ジャパン系の事業所、居宅介護支援、訪問介護などがあります。
高齢化の進展により介護サービス需要は長期的に増加しやすい一方、介護職員の採用難、人件費上昇、制度報酬改定、稼働率の変動が収益性に大きく影響します。
2025年11月期は一部事業所の譲受があった一方で、2事業所を閉鎖しており、規模拡大だけでなく既存事業所の収益改善が重要テーマです。
2026年11月期第1四半期には居宅介護支援1事業所を新設し、期末事業所数は33事業所となりました。
ただし、足元では管理体制強化や採用・運営コストの負担もあり、セグメント損益は赤字が続いています。
福祉事業と顧客層や地域運営ノウハウを共有できる一方、黒字化には稼働率向上と職員配置効率の改善が必要です。

外食事業

2026年11月期第1四半期の外食事業は、売上高346百万円、営業利益24百万円、営業利益率7.1%でした。2025年11月期通期では、売上高1,347百万円、営業利益88百万円でした。
外食事業は、居酒屋やレストランの店舗運営、食材加工、物流、外販などを展開しています。
代表的な業態には「ねぎま三ぞう」「Bistro TERIYAKI」などがあり、店舗運営に加えて、福祉・介護事業とは異なる民間消費型の収益源を持っています。
2025年11月期は既存店舗の販売拡大、外販強化、価格改定などにより増収増益となりました。
2026年11月期も、メニュー改定、価格見直し、加工・物流機能の外部販売強化、新規出店が成長施策とされています。
外食事業は景気、客数、人件費、原材料価格、エネルギー価格の影響を受けやすいものの、2025年11月期と2026年11月期第1四半期では連結利益を支える黒字事業として機能しています。
福祉・介護が制度報酬型である一方、外食は店舗力と価格戦略で利益を伸ばせるため、事業ポートフォリオの分散効果があります。
ただし、事業規模は福祉より小さく、利益貢献を安定させるには、既存店収益、加工・物流外販、コスト管理の継続改善が必要です。

直近5年業績サマリー

項目 2021年11月期
連結
2022年11月期
連結
2023年11月期
連結
2024年11月期
連結
2025年11月期
連結
2026年11月期
会社予想
売上高 4,114 4,904
+790 / +19.2%
5,915
+1,011 / +20.6%
6,277
+362 / +6.1%
6,660
+383 / +6.1%
7,242
+582 / +8.7%
営業損益 △234 △215
+19 / 赤字縮小
20
+235 / 黒字転換
128
+108 / +540.0%
108
△20 / △14.9%
175
+67 / +60.9%
経常損益 39 △200
△239 / 赤字転落
70
+270 / 黒字転換
154
+84 / +120.0%
127
△27 / △17.8%
165
+38 / +30.1%
親会社株主に帰属する当期純利益 1 △253
△254 / 赤字転落
67
+320 / 黒字転換
98
+31 / +46.3%
1
△97 / △99.0%
92
+91 / 大幅増益見通し
EPS(一株利益) 0.63円 △121.82円 32.35円 47.01円 0.49円 44.07円
BPS 641.77円 518.44円 551.31円 579.69円 569.39円
純資産 1,331 1,085 1,157 1,204 1,179
営業CF △12 △102 97 439 192
投資CF △670 △909 △94 △358 △395
財務CF 879 582 △15 290 224
現金及び現金同等物 2,488 2,058 2,047 2,419 2,440
PER(期末日株価ベース) 1,393.7倍
赤字
19.2倍 28.8倍 1,787.8倍
PBR(期末日株価ベース) 1.4倍 1.4倍 1.1倍 2.3倍 1.5倍
単位は百万円。EPS、BPSは円、PER、PBRは倍。
2025年11月期より表示方法の変更が行われており、2024年11月期の売上高と営業利益は組替後の数値を記載しています。PER、PBRは2021年11月期878円、2022年11月期707円、2023年11月期622円、2024年11月期1,355円、2025年11月期876円を期末日株価として算出しています。EPSが赤字の期はPERを算出していません。

中期経営計画

2026年11月期は売上高72.42億円、営業利益1.75億円を計画

公式IRで独立した中期経営計画資料は確認できません。
そのため、本ページでは2026年11月期会社予想、IR通信、決算短信で示された成長戦略を代替情報として整理します。

2026年11月期の会社計画は、売上高7,242百万円、営業利益175百万円、経常利益165百万円、親会社株主に帰属する当期純利益92百万円です。
福祉事業では、就労継続支援B型を中心とした施設型事業所の出店、首都圏・東海地方での新規拠点拡大、既存事業所の収益改善、パパゲーノやmanabyとの連携、AI支援さんの活用・外販が重点です。
介護事業では、稼働率向上、利用頻度を高めるイベント運営、収益性の低い拠点の見直し、居宅介護支援など周辺サービスの強化が課題です。
外食事業では、既存店のメニュー改定、価格改定、加工・物流機能の外部販売強化、新規出店により増収を目指します。
また、2026年6月には株主優待制度の導入を発表しており、2026年11月末を初回基準日として、300株以上保有株主にデジタルギフト10,000円分を贈呈する制度を開始します。
中期的には、福祉拠点の立ち上がり速度、本社費用の吸収、介護事業の黒字化、外食事業の利益安定、AI支援さんの外部販売拡大が確認ポイントです。
IR通信へ

強みと注目点

① 福祉事業を中心に構造的な需要を取り込む事業基盤

AHCグループの最大の強みは、福祉事業を中核に据えた拠点運営力です。
障害福祉サービスや障害児サービスの利用者数は増加傾向にあり、同社の福祉事業はその需要を直営拠点で取り込むモデルです。
2026年11月期第1四半期末時点で福祉97事業所を展開しており、児童発達支援、放課後等デイサービス、就労移行支援、就労継続支援B型、生活介護、共同生活援助まで幅広いサービスを持っています。
年齢や支援段階に応じたサービスを複数持つことで、利用者や家族に対して継続的な支援導線を作りやすい点が特徴です。
2025年11月期は福祉事業の売上構成比が過半を占めており、連結成長の中心は明確です。
制度報酬型の事業であるため景気変動に対する耐性は相対的にありますが、拠点の稼働率、人材採用、法令遵守、サービス品質が収益の安定性を左右します。

② AI支援さんとパパゲーノ連携によるDX余地

同社は、福祉事業の現場負担を軽減するため、生成AIを活用した自社開発ツール「AI支援さん」の機能強化を進めています。
福祉・介護の現場では、支援記録、個別支援計画、請求関連、行政対応、スタッフ間共有などの事務負担が重くなりやすく、DXによる効率化余地があります。
AHCグループは自社で多数の事業所を運営しているため、現場課題を自社で把握し、ツール改善に反映しやすい立場にあります。
パパゲーノの完全子会社化により、就労継続支援B型、IT系作業受注、AI支援さん、企業向けDX支援を組み合わせる余地も広がりました。
AI支援さんが自社内の業務効率化だけでなく、外部事業者向け販売へ広がれば、従来の施設運営型モデルに加えて、ソフトウェア・DX支援型の収益候補になります。
ただし、現時点では売上規模や利益貢献は限定的であり、外部販売の進捗、導入事業者数、継続利用率が今後の確認点です。

③ 外食事業の黒字貢献と株主還元の材料性

外食事業は福祉事業に比べると規模は小さいものの、2025年11月期、2026年11月期第1四半期ともに黒字を確保しています。
店舗運営に加えて、加工・物流、外部販売の強化を進めており、店舗客数だけに依存しない収益機会を作ろうとしています。
福祉・介護が制度報酬に左右される一方、外食は価格改定や商品力で収益改善を狙えるため、事業ポートフォリオの分散要素になります。
また、2026年6月に導入を発表した株主優待制度は、300株以上保有株主にデジタルギフト10,000円分を贈呈する内容で、個人投資家の注目を集めやすい材料です。
初回は2026年11月末基準日で、1年以上継続保有の要件を設けないため、短期的には株主数や流動性の向上につながる可能性があります。
一方で、優待費用は会社負担となるため、株主還元の効果とコストのバランスも確認が必要です。

弱み・リスク要因

① 利益率が低く、本社費用と立ち上げコストの影響が大きい

2025年11月期の連結営業利益率は1.6%、2026年11月期第1四半期も営業利益は1百万円にとどまりました。
福祉事業と外食事業は黒字ですが、介護事業の赤字や本社費用、事業所新設費用、人件費上昇が連結利益を圧迫しています。
新規拠点は開設直後から人件費、家賃、採用費、研修費が発生する一方、利用者数が十分に増えるまで時間がかかります。
そのため、売上成長が続いても、拠点の稼働率改善が遅れると利益率は伸びにくくなります。
2026年11月期会社計画では営業利益175百万円を見込みますが、通期計画達成には、福祉拠点の早期黒字化、介護事業の赤字縮小、外食利益の維持、本社費用の抑制が必要です。

② 制度報酬、人材不足、コンプライアンスへの依存

福祉・介護事業は、児童福祉法、障害者総合支援法、介護保険法などに基づく制度事業であり、行政の指定、報酬改定、運営基準に強く依存します。
報酬単価や加算要件が変わると、売上や利益に直接影響します。
また、福祉・介護の現場は人材採用が難しく、職員の定着、教育、配置基準の遵守がサービス品質と収益性の両方に関わります。
利用者支援の質が低下した場合、稼働率の低下や行政対応リスクにつながる可能性があります。
同社の自己資本比率は2025年11月期末で19.4%、2026年11月期第1四半期末で19.2%と高くはありません。
制度変更や一時的な損失、出店投資が重なった場合、財務面での余裕が限られる点には注意が必要です。

③ 介護事業の赤字と外食事業の景気変動リスク

介護事業は2025年11月期、2026年11月期第1四半期ともにセグメント赤字で、構造的な改善途上にあります。
介護サービスは需要自体は長期的に増えやすいものの、職員配置、送迎、人件費、利用率の影響が大きく、一定規模の利用者を確保できない拠点では赤字化しやすい事業です。
外食事業は黒字貢献していますが、原材料費、エネルギーコスト、人件費、客数、天候、景気に左右されます。
価格改定で利益を守ることは可能ですが、値上げが客数減少につながる場合もあります。
さらに、株主優待制度は株式の投資魅力向上に寄与する一方、株主数が増えるほど優待費用も増加します。
事業の利益率がまだ低いため、拠点拡大、優待費用、採用費、外食コストが重なった場合、通期利益計画の変動リスクは大きくなります。
出典
本ページは公開情報に基づく銘柄分析であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。業績予想、成長戦略、株価指標は将来変更される可能性があります。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。

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