6668 アドテックプラズマテクノロジー
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事業内容と業績
半導体・液晶関連事業
研究機関・大学関連事業
直近5年業績サマリー
| 業績項目 | 2022年8月期 | 2023年8月期 | 2024年8月期 | 2025年8月期 | 2026年8月期 | 2027年8月期 会社予想 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 12,337 | 12,498 +161 / +1.3% | 11,298 -1,200 / -9.6% | 12,680 +1,382 / +12.2% | 13,884 +1,204 / +9.5% | 21,500 +7,616 / +54.9% |
| 営業損益 | 2,735 | 2,247 -488 / -17.8% | 1,485 -762 / -33.9% | 1,808 +323 / +21.8% | 2,562 +754 / +41.7% | 5,300 +2,738 / +106.9% |
| 経常損益 | 3,051 | 2,293 -758 / -24.8% | 1,612 -681 / -29.7% | 1,897 +285 / +17.7% | 3,010 +1,113 / +58.7% | 5,000 +1,990 / +66.1% |
| 当期純利益 | 2,174 | 1,678 -496 / -22.8% | 1,213 -465 / -27.7% | 2,007 +794 / +65.5% | 2,127 +120 / +6.0% | 3,700 +1,573 / +74.0% |
| EPS | 253.56円 | 195.66円 -57.90 / -22.8% | 141.83円 -53.83 / -27.5% | 234.40円 +92.57 / +65.3% | 248.98円 +14.58 / +6.2% | 433.42円 +184 / +74.1% |
| 一株配当金 | 14.00円 | 20.00円 +6 / +42.9% | 20.00円 +0 / +0.0% | 27.00円 +7 / +35.0% | 30.00円 +3 / +11.1% | 50.00円 +20 / +66.7% |
| 純資産 | 9,155 | 10,871 +1,716 / +18.7% | 12,096 +1,225 / +11.3% | 13,183 +1,087 / +9.0% | 15,517 +2,334 / +17.7% | — |
| 営業CF | △1,583 | △1,501 +82 / +5.2% | 3,032 +4,533 / +302.0% | 3,364 +332 / +10.9% | 2,100 -1,264 / -37.6% | — |
| 投資CF | △1,709 | △1,935 -226 / -13.2% | △937 +998 / +51.6% | △259 +678 / +72.4% | △247 +12 / +4.6% | — |
| 財務CF | 4,207 | 5,000 +793 / +18.8% | △1,665 -6,665 / -133.3% | △1,101 +564 / +33.9% | △1,331 -230 / -20.9% | — |
| フリーCF | △3,292 | △3,436 -144 / -4.4% | 2,095 +5,531 / +161.0% | 3,105 +1,010 / +48.2% | 1,853 -1,252 / -40.3% | — |
| 受注残高 | 10,311.8 | 7,692 -2,620 / -25.4% | 5,818 -1,874 / -24.4% | 4,255 -1,563 / -26.9% | 11,426 +7,171 / +168.5% | — |
金額:百万円、EPS・配当:円。前年比=(当年-前年)÷前年絶対値。フリーCF=営業CF+投資CF。2022年8月期の受注残高は千円資料を百万円換算。2027年8月期の会社予想がない項目は「—」。
1.会社予想と実績
2023〜2026年8月期:前期本決算発表時の翌期通期会社予想と最終実績。2027年8月期:最新の通期会社予想のみ。2022年8月期は比較対象の2021年8月期公表予想を添付資料から確認できないため比較対象外。
2.達成・未達理由
決算年度別の主な要因
半導体業界の在庫調整、対中輸出規制に伴う受注悪化、原材料・エネルギー等の製造コスト上昇で売上・利益とも期首想定に届かなかった。
主力の国内製造装置顧客に需要回復の兆しが弱く、出荷調整が継続。海外向け受注・成膜装置案件は回復途上にとどまり、IDXは保守案件減少により営業赤字。
半導体製造装置向け売上や大型案件で売上・経常利益は会社予想を超過。営業利益は期首予想をわずかに下回る。一方、親会社株主帰属純利益の大幅超過には持分変動利益693百万円(特別利益)が含まれるため、本業利益だけで説明できない。
第2四半期以降に半導体製造装置向けの受注が急回復し、ベトナム子会社の供給体制強化も進展。主力セグメントの増収・採算改善により売上・各段階利益すべてが期首会社予想を超過。2025年の持分変動利益693百万円は当期にはない。
3.事業セグメントの自信度
半導体・液晶関連事業
部材調達において半導体等の需給逼迫の影響により遅延が生じ
半導体投資は活況だったが、供給制約で出荷・生産計画の修正を迫られた。
受注環境が急速に悪化いたしました
在庫調整と対中規制に加え製造コスト上昇が収益を圧迫。
当社等を取り巻く環境が徐々に改善に向けて動き出しました
海外顧客の引き合いと新工場稼働は改善材料だが回復途上。
第3四半期以降において受注環境は急速に悪化いたしました
生成AI向けは堅調でも関税・通商政策が受注に逆風。
第2四半期以降、当社等を取り巻く受注環境は好転し、受注高は大幅に増加いたしました
受注回復・設備増強・新製品評価獲得が進展。
研究機関・大学関連事業
リピート品や小型案件、定期点検等の保守サービスを獲得し、堅調に推移いたしました
大型案件の反動を小口・保守受注で補う状況。
一般産業用向け製品の出荷により、売上は堅調に推移いたしました
売上は維持したが、セグメント利益は極めて薄い。
定期点検等の保守サービス案件が少なく、売上高は低調に推移いたしました
保守案件減少で営業赤字となった。
新たに医療装置向け電源の受注を獲得いたしました
大型案件と医療向け受注で黒字に復帰したが小幅利益。
前連結会計年度に計上した大型案件の売上がなかったことから、売上高は大幅に減少いたしました
前年大型案件の剥落で減収だが利益は増加、受注残は縮小。
4.最新予想信頼度
2026年8月期末の受注残高と直近の受注回復は強い裏付け。ただし、売上高54.8%増と営業利益106.8%増を同時に求める計画のため、生産能力・受注納期・採算改善がすべて重要となる。
達成できると判断する理由
- 2026年8月期の受注高は21,055百万円(前期比+89.4%)、受注残高は11,426百万円(同+168.5%)。翌期売上予想21,500百万円の約53.1%に相当する受注残が存在する。
- 主力の半導体・液晶関連事業で受注高20,422百万円、期末受注残10,652百万円。AI・クラウド投資を背景に装置メーカーの生産・調達活動が活発化。
- ベトナム子会社の人員・設備増強と新製品の評価案件獲得が供給量・商品競争力の増加要因になる。
達成できないと判断する理由
- 売上高は前期比+54.8%、営業利益は+106.8%。営業利益率は18.5%から24.7%への上昇が必要となり、過去5期実績の最高22.2%を上回る。
- 受注残高は将来売上の確定額ではなく、納期変更・受注取消・生産能力・部材調達の制約によって当期計上率が左右される。
- 主力事業の需要は半導体設備投資や通商政策に敏感。IDXは大型案件の有無で売上が振れ、2026年8月期は前年比39.0%減収。
収益計上時期を見る際の注意点
2027年8月期の会社予想は上期売上10,200百万円(通期47.4%)、上期営業利益2,450百万円(通期46.2%)を想定。現時点では2027年8月期の実績四半期を確認できないため、この比率は会社が想定する計画配分であり、実績進捗率ではない。2026年8月期の受注が2027年8月期のいつ売上計上されるかは個別に確定できない。
最終判断と予想達成時PER
受注高・受注残の回復から増収見通しには具体的根拠があるものの、営業利益率の一段高を必要とする利益計画のハードルは高い。上期の売上・利益計上状況、ベトナム増産の進展、半導体装置向け受注残の消化を継続確認したい。
2026年10月13日の株探表示値 5,630円(ストップ高気配、同時点の出来高0株) を参考にした場合、会社予想EPS 433.42円でのPERは 12.99倍(5,630円 ÷ 433.42円)。これは実際の約定株価ではない。直近の確認済み約定終値(10月9日、4,925円)で計算すると 11.36倍。
アドテックプラズマテクノロジー
中長期経営方針・業績見通し
2026年10月13日時点|会社公表資料ベース|中期経営計画の有無と直近の会社予想を区別して分析
会社は2025年12月10日付コーポレートガバナンス報告書において、半導体設備投資や技術革新で計画と実績が乖離し得ることを理由に、中期経営計画を策定していないと明記している。したがって、以下の2027年8月期の数値は「中計目標」ではなく、2026年10月9日公表の単年度業績予想である。
01|最新の会社予想:2027年8月期
2026年8月期実績から翌期にかけての会社予想。下記の金額は連結ベース、前期比は決算短信の公表値。
| 連結指標 | 2025年8月期 実績 | 2026年8月期 実績 | 2027年8月期 会社予想 | 27/8期 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 12,680 | 13,884 | 21,500 | +54.8% |
| 営業利益(百万円) | 1,808 | 2,562 | 5,300 | +106.8% |
| 経常利益(百万円) | 1,897 | 3,010 | 5,000 | +66.1% |
| 親会社株主帰属純利益(百万円) | 2,007 | 2,127 | 3,700 | +73.9% |
| EPS(円) | 234.40 | 248.98 | 433.42 | +74.1%※ |
| 年間配当(円) | 27 | 30 | 50 | +66.7%※ |
※EPS・配当の増減率は決算短信の開示数値から算出。2027年8月期は会社予想であり、実現を保証する数値ではない。
2026年8月期実績から2027年8月期予想へ、約6.2ポイントの改善を見込む。
営業利益24.5億円、当期純利益17.0億円、EPS199.14円を予想。
02|中長期の経営方針と実施施策
以下は直近の決算短信と前年度有価証券報告書で確認できる方針・取り組み。年次別マイルストーンや3〜5年後の業績KPIとして公表されたものではない。
生産能力の拡充と品質管理
半導体メーカー・製造装置メーカーからの需要増に対応するため、生産能力の拡充と品質管理体制を強化。2026年8月期にはベトナム子会社で人員・設備を増強。
新製品の提案営業・評価案件獲得
国内外の展示会を活用し、新製品PRと提案営業を展開。顧客ニーズを把握し、新規案件の獲得と事業拡大を進める。
研究機関・大学関連事業の収益安定化
IDXでは医療装置向け電源等に経営資源を集中し、コスト削減と収益基盤の安定化に取り組む。
技術開発・海外拠点・人材基盤
プラズマ用高周波電源や整合装置を軸に、技術開発、グループ拠点を活用した営業・生産連携、人材確保・育成を継続。関連技術の他分野への応用も中長期方針として示す。
公表資料は「施策の方向性」を示す一方、投資総額、年次マイルストーン、2028年以降の売上・利益目標は中期計画として提示していない。
03|事業構成とリスク
2026年8月期の半導体・液晶関連事業の売上高は130.59億円で、連結売上高138.84億円の約94.1%を占める(公表値より算出)。同分野の設備投資動向の影響を受けやすい構成である。
- 設備投資サイクル主要顧客の半導体設備投資は需給・景気・通商政策に左右され、受注・売上が大きく変動し得る。
- 技術革新・競争製造プロセスの変化、新しい競合製品、研究開発の遅延等で競争力や販売価格が変動する可能性がある。
- 量産・品質・調達急速な需要変化に対応した生産体制、製品品質、原材料の安定調達が重要となる。
- 海外事業・人材海外拠点の人材確保・サービス体制の維持や、地政学・通商環境の変化が事業遂行に影響する可能性がある。
04|業績目標と株価評価の取り扱い
中期計画の目標達成時PERによる割安度は算出対象外。中期経営計画そのものが策定されておらず、複数年先の公表EPS目標が存在しないため。2027年8月期会社予想EPS433.42円は確認できるが、単年度予想に基づく株価の割安・割高を、未確認の現在株価・PERを用いて断定しない。

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