7069 サイバー・バズ
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事業内容と業績
SMM事業
Instagram、X、TikTok、YouTube、LINEなどのSNSを利用する企業の広告・販売促進を支援する主力事業。インフルエンサーを起用する「NINARY」「Ripre」やクリエイター向け「Be One Agent」を通じ、ブランド認知から購買促進まで企画・実行する。企業公式アカウントのコンテンツ制作・投稿運用・効果測定、SNS業務支援ツール「Owgi」の提供、縦型ショート動画の企画やSNS広告の運用、他社インターネット広告商品の販売も手がける。クライアントの商品やターゲットに合わせて自社ネットワークと外部媒体を組み合わせ、広告企画から運用分析まで一貫して支援する。
ライブ配信プラットフォーム事業
連結子会社WithLIVEが運営する、アーティスト・タレントとファンをつなぐコミュニケーションプラットフォーム。専用アプリを使い、ファンと出演者がオンライン上で1対1のトークを行う機会を提供する。オンラインの特典会・イベントに加え、オフラインイベントの電子チケットや抽選システムの導入など「推し活」に関するイベント運営のデジタル化を支援。企業・芸能事務所などの主催者向けサービスとファン向けサービスの双方を扱い、販売、抽選、参加体験の管理を通じてオンライン・オフラインの接点を提供している。
その他事業
会社が報告セグメントとして区分するSMM事業・ライブ配信プラットフォーム事業以外の新規・周辺事業の合算。2026年9月期第3四半期には、インフルエンサーアフィリエイト、スタートアップ企業への投資と事業支援を行うCVC、VoiceMe関連サービス、HR事業などを含む。HR事業はマーケティング人材の転職支援・コーチングを行ってきたが、2026年8月に運営子会社BuzzJobの全株式を譲渡することを決議した。以前の年度にはD2C事業なども含まれ、事業内訳が一定ではないため長期の売上高・利益率を比較する際は注意を要する。
※2023年以降の過年度セグメント数値は2024年12月27日訂正後の区分を優先。2021〜22年の「その他」はD2C等を含む区分を合算。2026年9月期3Qは9か月累計で、通期実績とは比較期間が異なる。セグメント利益には全社費用の配賦前の金額を使用。
直近5年業績サマリー
| 業績項目 | 2021年9月期 | 2022年9月期 | 2023年9月期 | 2024年9月期 | 2025年9月期 | 2026年9月期 3Q累計 | 2026年9月期 会社予想 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 3,172 |
4,268 +1,096 / +34.6% |
5,757 +1,489 / +34.9% |
7,462 +1,705 / +29.6% |
7,131 -331 / -4.4% |
6,117 |
8,200 対2025年 +15.0% |
| 営業損益 | 2 |
143 +141 / +7050.0% |
391 +248 / +173.4% |
△1,719 -2,110 / -539.6% |
349 +2,068 / +120.3% |
482 |
520 対2025年 +49.0% |
| 経常損益 | 4 |
171 +167 / +4175.0% |
412 +241 / +140.9% |
△1,712 -2,124 / -515.5% |
344 +2,056 / +120.1% |
464 |
487 対2025年 +41.6% |
| 当期純利益 | △73 |
85 +158 / +216.4% |
205 +120 / +141.2% |
△1,954 -2,159 / -1053.2% |
385 +2,339 / +119.7% |
319 |
368 対2025年 -4.4% |
| EPS | △19.54円 |
22.16円 +41.70 / +213.4% |
52.06円 +29.90 / +134.9% |
△488.27円 -540.33 / -1037.9% |
95.93円 +584.20 / +119.6% |
39.39円 |
45.54円 対2025年 -5.1% |
| 1株配当金 | 0.00円 |
0.00円 |
0.00円 |
0.00円 |
0.00円 |
0.00円 |
0.00円 |
| 純資産 | 1,822 |
1,993 +171 / +9.4% |
2,258 +265 / +13.3% |
352 -1,906 / -84.4% |
752 +400 / +113.6% |
1,129 |
— |
| 営業CF | △73 |
225 +298 / +408.2% |
△70 -295 / -131.1% |
△933 -863 / -1232.9% |
272 +1,205 / +129.2% |
— | — |
| 投資CF | △118 |
△156 -38 / -32.2% |
△470 -314 / -201.3% |
△652 -182 / -38.7% |
433 +1,085 / +166.4% |
— | — |
| 財務CF | △130 |
68 +198 / +152.3% |
452 +384 / +564.7% |
748 +296 / +65.5% |
42 -706 / -94.4% |
— | — |
| フリーCF | △191 |
69 +260 / +136.1% |
△540 -609 / -882.6% |
△1,585 -1,045 / -193.5% |
705 +2,290 / +144.5% |
— | — |
単位:百万円(EPS・配当のみ円)。フリーCF=営業CF+投資CF。2026年3Qはキャッシュ・フロー計算書が未作成のため表示なし。2026年7月1日に1株→2株の株式分割を実施。2021〜25年のEPSは各短信の分割前報告値、2026年3Q・通期予想EPSは分割後基準。最新予想EPSの対2025年比のみ、2025年EPSを2分の1に換算。赤字↔黒字の前年比は前期絶対値を分母にした参考増減率。
1.会社予想と実績
売上高
期初会社予想と実績(2022〜25年)営業利益
期初会社予想と実績(2022〜25年)経常利益
期初会社予想と実績(2022〜25年)当期純利益
期初会社予想と実績(2022〜25年)EPS
期初会社予想と実績(2022〜25年)シアン:前期本決算時点の会社予想、マゼンタ:決算実績。各指標の棒は年ごとに共通縮尺・赤字はゼロ線より下へ表示。2024年のマイナス値は達成率で評価せず「赤字転落」と表示。期中修正前の期初予想による比較。
2.達成・未達理由
2022年9月期
売上高は予想4,350百万円を82百万円下回ったものの、営業利益143百万円・純利益85百万円は期初予想を上回った。SMM自社サービスのKPI達成が寄与。収益認識基準変更で営業利益等に76百万円の押し上げがあった点にも注意。
2023年9月期
売上高5,757百万円は期初予想を257百万円超過。SMMでインフルエンサーサービス・広告販売が伸長した。一方、営業利益391百万円は予想400百万円に9百万円届かなかった。経常利益と純利益は予想を上回った。
2024年9月期
売上高は期初予想6,720百万円を742百万円上回ったが、売上債権に対する貸倒引当金繰入額2,202百万円を販管費に計上。営業損失1,719百万円、純損失1,954百万円となり、利益予想から大きく乖離した。
2025年9月期
売上高7,131百万円は期初予想8,310百万円を1,179百万円下回り、営業利益349百万円も500百万円に未達。大型インフルエンサー案件の反動減とSNSアカウント運用の伸び悩みが主因。一過性の貸倒費用は消滅し、営業黒字へ回復。
3.事業セグメントの自信度
SMM事業
案件単価の上昇に伴い、増収となりました。
アカウント運用は伸長した一方、インフルエンサー広告は広告主の予算抑制で減収。
売上KPIを達成し、既存のSMM事業の売上は増収となりました。
主要自社サービスでKPI達成を明示。
過去最高売上高を更新いたしました。
インフルエンサーと広告販売の成長が売上更新に寄与。
SMM事業の売上高は7,022百万円(前年同期比30.1%増)
主力売上は増加したが、全社は売掛債権に対する巨額引当で赤字。
インフルエンサーサービスにおける大型案件の反動減の影響や、SNSアカウント運用の伸び悩み
主要サービスの停滞を会社が明記。
インフルエンサーマーケティング及びインターネット広告販売の伸長
主力二事業が増収増益をけん引。
ライブ配信プラットフォーム事業
「ライブ配信プラットフォーム事業」を行っております。
当時はその他区分に含まれ、独立した利益見通しは限定的。
ライブ配信プラットフォーム事業の伸長もあり
量的重要性の増大により独立した報告セグメントに再分類。
推し活における特典会のDXを一気通貫して手がける
電子チケット・抽選システムで提供領域が拡大。
高収益案件を中心とした安定的な需要の確保により
高収益案件を中心にtoB/toCの双方で伸長。
その他事業
HR事業(注5)を行っており、売上高は17百万円、営業損失は15百万円
HRは赤字、別区分のD2Cでも赤字。
上記事業のほかHR事業を行っており、その他セグメントとしております。
HRとD2Cの合算で、両事業の事業規模はまだ小さい。
その他では「D2C事業」「HR事業」「ライブ配信プラットフォーム事業」を行っております。
複数新規事業を束ねた区分で方向性は一様ではない。
「HR事業」「ライブ配信プラットフォーム事業」「新規事業開発」を行っております。
最新訂正ではライブ配信を分離し、残るその他は損失。
中途人材紹介人数と平均単価の増加により
HRの採算改善を確認したが、翌年に事業売却方針へ。
主力事業へのリソース集中に伴い事業規模が縮小したことが主因
その他事業の規模縮小と営業損失の拡大。
4.最新予想信頼度
最新通期予想は売上高8,200百万円、営業利益520百万円、経常利益487百万円、純利益368百万円、分割後EPS45.54円。3Q累計は売上高6,117百万円、営業利益482百万円、経常利益464百万円、純利益319百万円。利益進捗は高い一方、残る第4四半期の売上計上が条件となる。
達成できると判断する理由
- 第4四半期に必要な売上高は2,083百万円。前年同期の約1,957百万円に対し約6.4%の増加で到達でき、3Q累計の売上成長率18.2%を下回る。
- 第4四半期に必要な営業利益は38百万円、経常利益23百万円。3Q終了時点で営業利益は通期会社予想の92.7%を達成。
- SMM事業の3Q累計売上高は前年同期比19.5%増、利益は38.1%増。ライブ配信事業も増収増益で、両主力事業が拡大。
- 会社は2026年5月14日公表の上方修正予想を8月13日決算でも維持。
達成できないと判断する理由
- 2024年に売上債権の取立不能・遅延懸念で貸倒引当金繰入額2,202百万円を計上した経緯があり、与信・売掛債権の管理に注意が必要。
- その他事業は3Q累計で27百万円のセグメント損失。事業ポートフォリオの再編や人材事業の売却の影響が残る。
- 広告主の出稿縮小、大型案件の失注、季節性や売上計上時期のずれで第4四半期の売上が減速すれば、利益進捗率が高くても予想未達は起こり得る。
- 2026年3Qには社債繰上償還精算金38百万円を特別損失として計上しており、最終純利益は営業利益だけでは判断できない。
収益計上時期を見る際の注意点
会社は年間ベースで業績管理するため中間期会社予想を省略。3Q累計9か月の数値を通期12か月の数値で割った上記の進捗率は季節性未調整の単純進捗率。2025年9月期は第4四半期に売上高約1,957百万円・営業利益約156百万円を計上。2026年9月期の第4四半期に特段の利益偏重を要するとは、添付決算短信だけからは確認できない。
最終判断
2026年9月期の会社予想は、3Qまでの営業利益進捗と主力2事業の伸長から達成可能性が高め。ただし第4四半期売上高2,083百万円と純利益49百万円の積み上げ、予期せぬ貸倒・特別損失がないことが条件。確認できた直近の東証終値は2026年10月9日の490円。この株価を分割後予想EPS45.54円で割ると、会社予想が達成された場合のPERは約10.8倍(490÷45.54)。2026年10月13日の東証確定終値は資料から確認できないため使用していない。
株価出典:Yahoo!ファイナンス 株価時系列(2026年10月9日)/事業内容出典:企業公式IR。
事業計画・中長期成長戦略分析
SMM事業の収益拡大を基盤に、独自プロダクト・AI活用・新規事業へ展開。2025年11月公表の事業計画と、2026年10月9日の通期業績上方修正を分けて整理。
01|計画の位置づけ
確認できる最新の包括的な成長戦略資料は2025年11月12日公表「事業計画及び成長可能性に関する事項」。同資料で数値が示された業績計画は2026年9月期であり、2027年9月期以降についての年度別売上高・利益の定量目標は確認できない。そのため、本記事は複数年数値目標を補完・推計せず、開示済みの単年度予想と中長期の施策を区別する。
02|会社の業績目標と最新見通し
| 業績指標 | 2025年9月期 実績 | 2026年9月期 当初計画 2025/11/12 | 2026年9月期 最新予想 2026/10/09 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 7,131 | 7,700 | 8,600 | +20.6% |
| 営業利益 | 349 | 300 | 668 | +91.4% |
| 経常利益 | 344 | ― | 647 | +88.1% |
| 親会社株主帰属純利益 | 385 | ― | 520 | +35.1% |
| 営業利益率 | 4.9% | 3.9% | 7.8% | +2.9pt |
※単位:百万円。前期比・営業利益率は開示数値から算出した概数。「当初計画」は2025年11月策定時の数値を示し、未記載項目(―)は比較用に省略。最新予想は2026年10月9日公表。営業利益率の前年差は四捨五入した比率を使用。
2026年9月期 第3四半期累計の進捗
2026年6月末までの第3四半期累計実績は売上高6,117百万円、営業利益482百万円、経常利益464百万円、親会社株主帰属純利益319百万円。10月9日修正後の通期会社予想に対する比率は以下のとおり。
※第3四半期進捗率=第3四半期累計実績÷2026年10月9日修正後の通期予想。季節性や期末納品の影響があるため、達成確率を示す指標ではない。
03|目標達成に向けたロードマップ
既存SMMの拡大
Ripre・NINARYを中心とするインフルエンサー支援、SNS広告、SNSアカウント運用を総合提案。化粧品・日用品に加えて食品、飲料、金融、教育などへの顧客領域拡大を図る。
自社メディア・新規商品
短尺動画メディア「MYPE」「to buy」、TikTok Shop導入支援、男性向け・美容向けマーケティング、縦型動画などを展開。従来のSMMに新たなプロダクトを重ねる方針。
AIによる省力化と審査品質
広告クリエイティブ制作・KPI管理・バックオフィスにAIを活用。2026年8月の会社説明では月間約7,400時間の工数削減を目標とし、約80%の進捗と説明。広告審査AI「MamoRis」の運用も開始。
選択と集中・戦略投資
WithLIVEなど既存事業への投資、新規サービス開発、M&A、CVCを推進。2026年8月にはBuzzJob売却を決定し、主力成長領域に経営資源を寄せる方針を示した。
04|計画更新と実行状況
05|開示されている主なリスク
※以上の4項目は2025年11月事業計画資料の「リスク情報」(34~35ページ)に基づく要約。
06|今後の確認指標
主力事業の採算
SMM売上の伸びが売上総利益・営業利益の伸びにつながっているか。AIによる工数削減効果が継続しているか。
新規プロダクトの収益化
MYPE、to buy、TikTok Shop支援、AI審査等がどこまで継続案件・売上につながるか。
2027年9月期の投資計画
翌期に繰り越された約70百万円の費用の執行と、成長投資を反映した新年度利益計画。
中長期目標の正式開示
2026年11月に予定される次回「事業計画及び成長可能性に関する事項」で、2027年以降の新しい会社計画や複数年目標が示されるか。
07|公式資料・出典
- 2025年11月12日|事業計画及び成長可能性に関する事項(適時開示原本) — 戦略、当初業績計画、投資方針、リスク
- 2026年10月9日|連結業績予想の修正(上方修正)に関するお知らせ(適時開示原本) — 最新の業績見通し・費用繰延
- 2026年8月13日|2026年9月期第3四半期決算短信(公式IR) — 第3四半期の業績実績
- 2026年8月13日|第3四半期決算説明書き起こし(会社公式note) — 施策、AI工数削減、戦略投資進捗
本コンテンツは企業開示情報の整理であり、企業の未公表の数値目標・株価目標を推定していません。最新の会社公表値を優先し、記載の数値が予想か実績かを区別しています。2026年10月13日時点。

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