3445 RS Technologies 

RS Technologies 3445 東証P

RS Technologies Co., Ltd.|シリコンウェーハ再生加工を中核に、プライムシリコンウェーハ、半導体製造装置向け消耗部材、半導体関連装置・部材等の買取販売、再生可能エネルギー関連を展開する半導体材料関連企業。
※2026年7月5日時点の情報

事業内容

2026年7月5日の時価総額は約2,245億円。2026年7月3日の株価終値8,450円と、2026年12月期第1四半期末の発行済株式数26,567,102株を基準にした概算値である。

RS Technologiesは2010年12月10日設立、本社は東京都品川区大井1-47-1 NTビル17F、工場は宮城県大崎市三本木音無字山崎26-2。代表者は代表取締役社長の方永義氏、決算期は12月、上場市場は東京証券取引所プライム市場。主要業務はシリコンウェーハの再生・販売、半導体材料・パーツ、電子材料、電子機器部品等の販売、半導体関連装置・部材等の買取及び販売、太陽光発電事業、半導体シリコンウェーハ製造の技術コンサルティング。

2026年12月期第1四半期は売上高19,153百万円、営業利益3,630百万円、経常利益4,247百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益1,926百万円。通期会社予想は売上高84,000百万円、営業利益15,400百万円、経常利益17,200百万円、親会社株主に帰属する当期純利益10,000百万円、EPS376.54円。第1四半期時点では、ウェーハ再生、プライムシリコンウェーハ、半導体関連装置・部材等がいずれも前年同期比で増収増益となった。

ウェーハ再生事業

ウェーハ再生事業は、2021年12月期の売上高12,716百万円、セグメント利益4,732百万円から、2025年12月期には売上高27,528百万円、セグメント利益10,167百万円へ拡大した。5年間で売上高は2.16倍、セグメント利益は2.15倍となり、会社全体の利益の中核を担う。
ウェーハ再生事業 セグメント業績推移(単位:百万円)
30,831 23,124 15,416 7,708 0 2021 2022 2023 2024 2025 12,716 17,891 20,499 23,794 27,528 4,732 7,313 8,115 9,059 10,167 売上高セグメント利益
ウェーハ再生事業は、半導体製造工程で使用されたモニターウェーハ、ダミーウェーハ、テスト用ウェーハを再加工し、再利用可能な状態に戻す事業である。

半導体製造では、量産用のプライムウェーハだけでなく、工程確認、装置条件出し、膜厚測定、異物管理、歩留まり確認に使う評価用ウェーハが大量に必要になる。再生ウェーハは、この工程管理需要に対して、新品ウェーハより低コストで安定した基板を供給する役割を持つ。

同社は、最先端設備と高水準の化学、研磨、洗浄技術を組み合わせ、高品質の再生ウェーハを提供する。公式事業ページでは、独自の研磨技術によってウェーハの再生回数を増やし、顧客のコストダウンに貢献すること、金属不純物の除去に強く、新品シリコンウェーハと同等の清浄度まで再生可能であることが示されている。

競争力の中心は、単純な研磨能力ではなく、顧客工程で再使用できる清浄度、平坦性、金属汚染管理、最小限の研磨量、歩留まりに影響しにくい品質安定性である。再生回数を増やせるほど、半導体メーカー側ではウェーハ購入費、廃棄費、資源使用量を下げられるため、コスト削減と環境負荷低減の双方で採用メリットが出る。

2025年12月期は売上高27,528百万円、セグメント利益10,167百万円となり、セグメント利益率は36.9%。同社グループの中でも最も高い収益性を持つ事業であり、半導体市況が回復する局面では稼働率上昇が利益増加に直結しやすい。

一方で、再生ウェーハは半導体製造装置の稼働率、顧客の量産ライン稼働、半導体メーカーの工程管理需要に影響される。市況悪化時には顧客の稼働率低下や在庫調整が発生し、再生処理量が減少する可能性がある。

プライムシリコンウェーハ製造販売事業

プライムシリコンウェーハ製造販売事業は、2021年12月期の売上高13,377百万円から2022年12月期に20,657百万円へ急拡大した後、2023年以降は17,000百万円から19,000百万円前後で推移。2025年12月期は売上高18,778百万円、セグメント利益4,159百万円となった。
プライムシリコンウェーハ製造販売事業 セグメント業績推移(単位:百万円)
23,136 17,352 11,568 5,784 0 2021 2022 2023 2024 2025 13,377 20,657 17,258 18,984 18,778 2,539 5,996 3,742 4,744 4,159 売上高セグメント利益
プライムシリコンウェーハ製造販売事業は、再生ウェーハとは異なり、新品の半導体用シリコンウェーハを製造・販売する事業である。

公式事業ページでは、子会社の山東有研半導体材料有限公司が125mm、150mm、200mmプライムウェーハと半導体消耗部材の製造・販売を行うこと、結晶引上げからシリコンウェーハまでの一貫製造工程を持つこと、製品は主にパワー半導体向けに使用されることが示されている。

同社にとってこの事業は、再生ウェーハ専業から総合ウェーハメーカーへ事業領域を広げる意味を持つ。再生ウェーハは工程管理用ウェーハの色彩が強いのに対し、プライムウェーハはデバイス形成用の基板材料であり、顧客の量産計画、パワー半導体投資、シリコンウェーハ市況の影響を受ける。

2022年12月期は売上高20,657百万円、セグメント利益5,996百万円まで拡大した。その後は中国を中心とする需給環境、価格競争、顧客在庫調整の影響を受け、利益水準は2022年のピークから低下している。

2025年12月期は売上高18,778百万円、セグメント利益4,159百万円。売上高は2024年12月期から小幅減少し、セグメント利益も減少した。利益率は22.1%であり、ウェーハ再生事業より低いものの、製造業としては一定の収益性を維持している。

中長期では、パワー半導体、自動車電動化、産業機器、再生可能エネルギー関連の需要が200mm前後のウェーハ需要を支える。一方、競争相手には信越化学工業、GlobalWafers、SUMCOなどの大手シリコンウェーハメーカーが存在し、品質、価格、供給能力、長期契約、顧客認定で厳しい競争が続く。

半導体関連装置・部材等

半導体関連装置・部材等は、2021年12月期の売上高8,450百万円から2025年12月期には30,244百万円へ拡大した。2025年12月期は売上高が前期比で大きく伸び、セグメント利益も1,624百万円へ増加した。
半導体関連装置・部材等 セグメント業績推移(単位:百万円)
33,873 25,405 16,937 8,468 0 2021 2022 2023 2024 2025 8,450 11,246 14,057 16,284 30,244 383 915 882 884 1,624 売上高セグメント利益
半導体関連装置・部材等は、半導体製造装置向け消耗部材、半導体関連装置・部材の買取販売、電子材料・電子機器部品、グループ会社を通じた部材事業を含む。

公式事業一覧では、半導体製造装置向け消耗部材として、石英ガラス、単結晶・多結晶シリコン製品を中心に製造販売していることが示されている。半導体製造装置内部で使われる石英部材、シリコン部材は、プラズマ、熱、薬液、微粒子管理などの厳しい環境にさらされるため、品質安定性と加工精度が重要になる。

この事業の特徴は、ウェーハ再生やプライムウェーハと同じ半導体製造工程に入り込みながら、装置側の消耗部材や周辺機器にも収益源を広げている点にある。半導体メーカーが新規ラインを立ち上げる局面ではウェーハ需要が伸び、稼働率が上がる局面では部材交換需要や再生ウェーハ需要が増えるため、同一顧客群に複数の商材を提案できる。

2025年12月期の売上高30,244百万円は、同社セグメントの中で最大規模である。利益率はウェーハ再生やプライムウェーハより低いが、売上成長の寄与度は大きい。

事業領域には、半導体製造装置向け消耗部材、半導体関連装置の買取・販売、Laser Diode販売、超音波映像装置、再生可能エネルギー関連などが含まれる。収益構造は製造、販売代理、買取再販、部材供給が混在するため、売上高の伸びと利益率の変化を分けて見る必要がある。

今後の焦点は、半導体設備投資の回復局面で、装置部材、消耗部材、関連商材の売上増を利益にどこまで転換できるかである。単純な売上規模拡大だけでなく、グループ内での加工・販売・顧客基盤の重なりを高めることが利益率改善の鍵になる。

その他事業

その他事業は、ソーラー事業や技術コンサルティング等を含む小規模セグメント。売上高は2021年12月期77百万円から2025年12月期155百万円へ増加したが、セグメント利益は年度ごとに振れが大きく、2025年12月期は5百万円の損失となった。
その他 セグメント業績推移(単位:百万円)
175 125 76 27 -22 2021 2022 2023 2024 2025 77 72 79 139 155 42 -9 42 7 -5 売上高セグメント利益
その他事業は、報告セグメントに含まれないソーラー事業、技術コンサルティング等で構成される。

公式会社概要では、太陽光発電事業と半導体シリコンウェーハ製造の技術コンサルティングが主要業務に含まれている。公式事業一覧にも、再生可能エネルギー事業、太陽光発電事業、技術コンサルティング事業が掲載されている。

この区分は売上規模が小さく、会社全体の利益を左右する主力事業ではない。ただし、半導体ウェーハ製造や加工で蓄積した技術知見を外部に提供する技術コンサルティングは、顧客接点の拡張や新規案件の入口になり得る。

再生可能エネルギー関連では、定置用大型蓄電池向けのレドックスフロー電池用電解液など、半導体材料企業の枠を越えた周辺領域も扱う。現時点で売上規模は限定的であり、投資判断上は中核3事業の補完要素として見る必要がある。

2025年12月期はセグメント損失5百万円となった。小規模事業であるため、案件の有無や費用計上のタイミングで損益が振れやすい。

直近5年業績サマリー

業績項目 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期 2026年12月期
会社予想・直近指標
売上高
百万円
34,620 49,864+44.0% 51,893+4.1% 59,200+14.1% 76,707+29.6% 84,000+9.5%
営業損益
百万円
6,874 13,018+89.4% 11,894△8.6% 13,108+10.2% 14,281+8.9% 15,400+7.8%
経常損益
百万円
8,832 15,500+75.5% 14,921△3.7% 15,668+5.0% 16,635+6.2% 17,200+3.4%
当期純利益
百万円
3,303 7,739+134.3% 7,703△0.5% 9,446+22.6% 9,297△1.6% 10,000+7.6%
EPS
255.56円 299.29円 292.76円 358.21円 351.40円 376.54円
PER
13.32倍 11.84倍 10.21倍 9.66倍 10.73倍 22.44倍2026年7月3日終値8,450円基準
PBR
1.54倍 1.99倍 1.40倍 1.34倍 1.25倍 2.65倍2026年1Q自己資本BPS基準
BPS
2,216.56円 1,784.76円 2,127.87円 2,588.63円 3,018.06円 3,186.43円2026年1Q実績ベース
純資産
百万円
55,011 101,473+84.5% 115,428+13.8% 135,548+17.4% 153,331+13.1% 162,2012026年1Q実績
営業CF
百万円
9,337 15,391+64.8% 13,857△10.0% 13,143△5.2% 14,836+12.9%
投資CF
百万円
△15,614 △1,804+13,810 △8,960△7,156 △6,630+2,330 △15,223△8,593
財務CF
百万円
8,069 32,928+24,859 △4,801△37,729 1,964+6,765 10,302+8,338
現金及び現金同等物
百万円
21,641 66,745+208.4% 69,645+4.3% 83,759+20.3% 95,888+14.5%

中期経営計画

中期経営計画の開示状況と成長方針

RS Technologiesの公式IRサイトでは、2026年7月5日時点で独立した中期経営計画ページは確認できない。IRライブラリーでは、決算説明資料を通じて事業方針、設備投資、各セグメントの進捗を確認する形となる。

2026年12月期の会社予想は、売上高84,000百万円、営業利益15,400百万円、経常利益17,200百万円、親会社株主に帰属する当期純利益10,000百万円、EPS376.54円。2025年12月期実績に対して、売上高は9.5%増、営業利益は7.8%増、経常利益は3.4%増、当期純利益は7.6%増を見込む。

成長方針の中心は、ウェーハ再生事業の高収益性維持、プライムシリコンウェーハ事業の安定化、半導体関連装置・部材等の売上拡大である。再生ウェーハでは、三本木工場や台湾拠点を軸に、顧客の工程管理用ウェーハ需要を取り込む。プライムウェーハでは、中国子会社の山東有研半導体材料有限公司を通じ、125mm、150mm、200mmを中心としたパワー半導体向け需要を狙う。

12インチ領域では、合弁会社である山東有研RS半導体材料有限公司を通じた研究開発・量産対応が長期の重要テーマとなる。300mmウェーハ市場は信越化学工業、SUMCO、GlobalWafersなど大手が強い領域であり、RS Technologiesにとっては投資規模、品質認定、顧客獲得の難易度が高い。

半導体関連装置・部材等では、石英ガラス、単結晶・多結晶シリコン製品、半導体関連装置・部材の買取販売、電子部品・光学関連部材などを含む売上拡大が続いている。売上規模の拡大に対して利益率を高められるかが、中期的な評価ポイントとなる。

決算説明資料へ

競合他社

1 信越化学工業 4063
時価総額は約12.94兆円。株価は2026年7月上旬時点で7,259円近辺。

信越化学工業は、塩ビ、シリコーン、半導体材料、電子材料、機能材料を展開する大手化学メーカーである。RS Technologiesと最も大きく重なる領域は、半導体用シリコンウェーハを含む電子材料である。

競合製品は、ラップドウェーハ、ポリッシュドウェーハ、拡散ウェーハ、エピタキシャルウェーハ、SOIウェーハ、アニールウェーハなど。RS Technologiesの再生ウェーハ、プライムウェーハ、モニターウェーハ、ダミーウェーハと、半導体製造工程で使われる基板材料として競合する。

2026年3月期の連結業績は、売上高2兆5,739億円、営業利益6,352億円、経常利益7,082億円、親会社株主に帰属する純利益4,744億円。電子材料部門は売上高1兆157億円、営業利益3,445億円で、半導体材料の収益力が高い。

信越化学工業は、300mmを含む大口径ウェーハで世界的な競争力を持つ。RS Technologiesが強みを持つ再生ウェーハとはビジネスモデルが異なるが、品質、供給量、顧客基盤、加工領域では最も大きい競争圧力となる。
2 GlobalWafers Co., Ltd. 6488
時価総額は約6000億台湾ドル、円換算で約3.0兆円規模。株価は2026年7月上旬時点で1,255台湾ドル近辺。

GlobalWafersは台湾を本拠とするシリコンウェーハ大手であり、ポリッシュドウェーハ、エピタキシャルウェーハ、アニールウェーハ、拡散ウェーハなどを展開する。台湾、日本、米国、欧州を含むグローバル生産体制を持つ。

RS Technologiesとの競合範囲は、プライムウェーハ、モニター・ダミー用途、エピタキシャル・アニール・拡散などの加工ウェーハ、200mm・300mmクラスのウェーハ供給である。

2025年12月期の業績は、売上高606億台湾ドル、営業利益86億台湾ドル、純利益73億台湾ドル、EPS15.29台湾ドル。報告通貨ベースでは為替影響を受けたが、半導体メーカー向けの基礎需要は継続している。

GlobalWafersは再生ウェーハ専業ではないものの、RS Technologiesが拡大を狙うプライムウェーハ、パワー半導体向けウェーハ、200mm・300mm市場で強力な競合となる。
3 SUMCO 3436
時価総額は約1.78兆円。株価は2026年7月3日終値で5,094円。

SUMCOは、半導体用シリコンウェーハの専業メーカーである。300mmを中心とする高品質ウェーハに強みを持ち、メモリ、ロジック、パワー半導体、各種デバイスメーカーに基板材料を供給している。

RS Technologiesとの競合範囲は、プライムシリコンウェーハ、SOIウェーハ、アニールウェーハ、再生ポリッシュウェーハ、顧客工程に合わせた加工ウェーハである。SUMCOは製品ラインとして再生ポリッシュウェーハも扱うため、RS Technologiesの中核である再生ウェーハと直接的に重なる部分がある。

2026年12月期第1四半期の業績は、売上高1,014億円、営業損失52億円、経常損失79億円、親会社株主に帰属する四半期純損失84億円。AI関連向け300mmウェーハ需要は回復方向にある一方、非AI用途の調整や減価償却負担が利益を圧迫している。

RS Technologiesは再生によるコスト低減を訴求し、SUMCOは新規ウェーハメーカーとしての品質管理、顧客基盤、大口径供給力を持つ。半導体メーカーが新品ウェーハと再生ウェーハをどう使い分けるかが競争の焦点となる。

強みと将来性

再生ウェーハの高収益性と半導体周辺領域への横展開
RS Technologiesの最大の強みは、ウェーハ再生事業の収益性である。2025年12月期のウェーハ再生事業は売上高27,528百万円、セグメント利益10,167百万円、セグメント利益率36.9%。この利益率は、同社の他セグメントを大きく上回る。

再生ウェーハは、半導体メーカーの量産ラインや装置稼働に密接に関わる。顧客が製造工程を維持する限り、モニターウェーハやダミーウェーハの需要が発生し、使用済みウェーハの再生ニーズも生じる。新品ウェーハの購入費を抑えながら工程管理を続けられる点は、顧客にとって明確な経済メリットである。

同社は、独自の研磨技術、金属不純物除去、最小限の研磨量、高水準の洗浄技術を強みとして掲げる。再生回数を増やすことができれば、顧客側の総コストを下げられる。半導体メーカーがコスト管理と資源循環を重視するほど、再生ウェーハの価値は高まりやすい。

もう一つの強みは、再生ウェーハだけに依存せず、プライムシリコンウェーハ、半導体製造装置向け消耗部材、関連装置・部材の販売へ事業領域を広げている点である。同じ半導体製造工程に対し、ウェーハ、消耗部材、装置関連商材を複数提供できるため、顧客接点の深さが増す。

2025年12月期には半導体関連装置・部材等の売上高が30,244百万円となり、売上規模では最大セグメントとなった。利益率はまだ低いが、売上の伸びが続けば、グループ内での調達、加工、販売、顧客基盤の連携により収益改善余地が出る。

将来性を見るうえでは、半導体製造装置の稼働率、パワー半導体需要、300mmウェーハ関連投資、半導体メーカーのコスト削減志向が重要となる。ウェーハ再生の高収益を維持しながら、プライムウェーハと部材事業をどこまで利益成長に転換できるかが、同社の中期的な評価軸である。

弱みとリスク要因

半導体市況依存、プライムウェーハ競争、大型投資の回収リスク
最大のリスクは、半導体市況への依存度である。ウェーハ再生、プライムウェーハ、半導体関連装置・部材等のいずれも、半導体メーカーの設備稼働、在庫調整、設備投資計画に強く影響される。半導体市況が悪化し、顧客のライン稼働率が下がれば、再生ウェーハ処理量や部材需要が減少する可能性がある。

プライムシリコンウェーハ事業では、信越化学工業、GlobalWafers、SUMCOなど、規模、品質、顧客基盤、技術蓄積で優位性を持つ大手メーカーが競合する。RS Technologiesは125mm、150mm、200mmを中心に事業を展開しているが、300mm領域では投資負担と顧客認定の難易度が高い。

2022年12月期にプライムウェーハ事業は高い利益を計上したが、その後は利益水準が低下している。市況、価格競争、需要変動の影響を受けやすく、ウェーハ再生事業ほど安定した高収益を確保できるとは限らない。

半導体関連装置・部材等は売上高が急拡大している一方、2025年12月期のセグメント利益率は5%台にとどまる。売上が増えても利益率が改善しなければ、全社利益への寄与は限定される。商流、製造、代理販売、買取再販が混在するため、売上の質を継続的に確認する必要がある。

財務面では、2025年12月期末の現金及び現金同等物は95,888百万円と厚い。一方で、設備投資、子会社投資、海外事業展開が続く場合、投資CFのマイナスが拡大しやすい。2025年12月期の投資CFは△15,223百万円であり、成長投資の回収が遅れた場合は資本効率が低下する。

海外事業比率が高い点もリスクである。中国、台湾を含む海外拠点では、為替、地政学、輸出規制、顧客認定、現地競争、政策変更の影響を受ける。半導体材料は安全保障やサプライチェーン政策の対象になりやすく、規制環境の変化が事業計画に影響する可能性がある。

出典

本ページは、企業が公表する決算短信、公式IR資料、公式事業ページ、提供された期末株価情報をもとに作成した分析情報であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。掲載情報は作成時点の確認内容に基づくものであり、将来の業績、株価、配当、企業価値を保証するものではありません。投資判断は必ず最新の会社公表資料、取引所開示、各種リスク情報を確認したうえで行ってください。

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