メディア事業
医療法人向け事業
2022年12月期から旧「Webマーケティング事業」を旧「産婦人科向け事業」へ統合。2023年12月期から「産婦人科向け事業」を「医療法人向け事業」へ名称変更。2021年12月期は2022年短信に掲載された変更後区分の比較数値を使用しています。
直近5年業績サマリー
| 業績項目 | 2021年12月期 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 | 2025年12月期 | 2026年12月期予想 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,042 | 1,084 +42 / +4.0% | 1,203 +119 / +11.0% | 1,528 +325 / +27.0% | 1,927 +399 / +26.1% | 1,838 △89 / △4.6% |
| 営業損益 | 129 | 38 △91 / △70.5% | -31 △69 / — | 46 +77 / — | 214 +168 / +365.2% | 111 △103 / △48.1% |
| 経常損益 | 115 | 36 △79 / △68.7% | -26 △62 / — | 43 +69 / — | 204 +161 / +374.4% | 101 △103 / △50.5% |
| 当期純利益 | 75 | 21 △54 / △72.0% | -100 △121 / — | -14 +86 / — | 44 +58 / — | 70 +26 / +59.1% |
| EPS | 87.66 円 | 22.94 円 △64.72 / △73.8% | -111.17 円 △134.11 / — | -16.46 円 +94.71 / — | 50.00 円 +66.46 / — | 80.06 円 +30.06 / +60.1% |
| 一株配当金 | 0.00 円 | 0.00 円 ±0 / — | 0.00 円 ±0 / — | 0.00 円 ±0 / — | 0.00 円 ±0 / — | 0.00 円 ±0 / — |
| 純資産 | 871 | 805 △66 / △7.6% | 706 △99 / △12.3% | 672 △34 / △4.8% | 727 +55 / +8.2% | — |
| 営業CF | 95 | -2 △97 / — | -14 △12 / — | 194 +208 / — | 267 +73 / +37.6% | — |
| 投資CF | -16 | -133 △117 / — | -290 △157 / — | -599 △309 / — | -68 +531 / — | — |
| 財務CF | 726 | -189 △915 / — | -54 +135 / — | 284 +338 / — | 132 △152 / △53.5% | — |
| フリーCF | 79 | -135 △214 / — | -304 △169 / — | -405 △101 / — | 199 +604 / — | — |
単位:金額は百万円、EPS・一株配当金は円。フリーCF=営業CF+投資CF。2026年12月期は最新会社予想のみを掲載し、予想が開示されていない純資産・CFは「—」。前年差率は前年値が正の場合のみ表示し、赤字・符号反転をまたぐ場合は誤解を避けるため%を「—」としています。
1.会社予想と実績
| 指標 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 | 2025年12月期 | 2026年12月期 | ||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 予想 | 実績 | 達成率 | 予想 | 実績 | 達成率 | 予想 | 実績 | 達成率 | 予想 | 実績 | 達成率 | 予想 | 実績 | 達成率 | |
| 売上高 | 1,250 | 1,084 | 86.7% | 1,257 | 1,203 | 95.7% | 1,407 | 1,528 | 108.6% | 1,861 | 1,927 | 103.5% | 1,838 | 535Q1実績 | 29.1%単純進捗 |
| 営業利益 | 143 | 38 | 26.6% | 80 | -31 | -38.8% | 9 | 46 | 511.1% | 85 | 214 | 251.8% | 111 | 87Q1実績 | 78.7%単純進捗 |
| 経常利益 | 142 | 36 | 25.4% | 79 | -26 | -32.9% | 6 | 43 | 716.7% | 75 | 204 | 272.0% | 101 | 85Q1実績 | 84.1%単純進捗 |
| 当期純利益 | 92 | 21 | 22.8% | 51 | -100 | -196.1% | 3 | -14 | -466.7% | 48 | 44 | 91.7% | 70 | 55Q1実績 | 78.2%単純進捗 |
| EPS | 101.57 | 22.94 | 22.6% | 56.99 | -111.17 | -195.1% | 4.17 | -16.46 | -394.7% | 55.00 | 50.00 | 90.9% | 80.06 | 61.43Q1実績 | 76.7%単純進捗 |
達成率=実績÷会社予想×100。2026年12月期のみ「実績」欄はQ1実績で、達成率はQ1実績÷通期予想の単純進捗率です。レンジ予想はありません。
2.達成・未達理由
メディア事業でユーザー参加型コンテンツの投入とタイアップ広告の反映が遅れ、当初予定の売上を下回りました。医療法人向けの前身事業でも営業人員の増員・教育が遅れ、新規顧客獲得に影響。増収は確保したものの利益が大幅に縮小しました。
メディア事業でPV数と広告新メニューが計画通りに進まず、医療法人向け事業でも新規ホームページ制作案件が計画未達。両セグメントの売上・利益が計画を下回り、全社費用増加も重なって営業・経常・最終損益が赤字となりました。
メディア事業のPV・UU、広告販売が好調で、編集面の生産性向上も寄与し、本業利益は予想を大幅に上回りました。一方、訂正後数値では固定資産除却、貸倒引当、投資有価証券評価損、抱合せ株式消滅差損などの特別損失が重く、当期純損失となりました。
メディア事業のコンテンツ拡充、広告販売強化、専門家監修サービス、生産性向上で営業・経常利益は予想を大きく上回りました。ただし、訂正関連費用約81百万円、減損損失約37百万円などの特別損失により最終利益は予想に届きませんでした。
通期予想は一部YouTubeチャンネルの広告収益停止、産後ケア施設の立ち上げ費用、内部管理・内部統制強化費用を織り込み、減収減益を想定しています。Q1は医療法人向け事業が大幅増収・黒字化し、利益指標は通期予想に対して高い単純進捗となっています。
3.事業セグメントの自信度
メディア事業
当初想定した閲覧数を大幅に上回る状況で推移したことにより広告枠販売が大きく伸長しました。
閲覧数が想定を大幅超過し、広告収益の伸びに明確な手応え。
当期に予定していたユーザー参加型コンテンツの遅れ、タイアップ広告の反映が遅れたことにより、当初予定の売上を下回る結果となりました。
開発・広告反映の遅延で計画未達。
PV数及び広告新メニューが計画通りに推移しなかったこと等により売上及び利益が計画を下回った
主要KPIと新商品の双方が計画を下回る。
PV数およびUU数ともに好調に推移しており、広告販売枠においても当社運営サイトの伸長と並び順調に推移しております。
集客と広告販売が同時に改善。
編集業務を中心とした生産性向上に取り組んだことも、収益性の改善に寄与いたしました。
成長に加えて収益性改善も確認。
売上高は448,437千円(前年同期比6.5%増)、セグメント利益は123,367千円(前年同期比6.0%減)となりました。
売上は伸びる一方、利益は前年同期比で減少。広告収益停止リスクも残ります。
医療法人向け事業(旧 産婦人科向け事業)
ベビーパッド既存先の契約更新につきましては、当初の計画通りに推移したことにより収益を獲得できましたが、緊急事態宣言等の発令期間が想定より長期化したことにより新規取引先との面会数が計画を下回り
既存契約は安定、新規営業には制約。
営業人員の増員、教育が遅れたことにより、新規顧客獲得の営業活動に影響が生じました。
営業体制整備の遅れが成長の制約。
新規のホームページ制作案件が計画通りに推移しなかったこと等により売上及び利益が計画を下回った
新規案件獲得が計画未達。
「ベビーパッドシリーズ」における契約更新件数が多かった前年と比較すると売上高、セグメント利益ともに減少する結果となりました。
更新案件の反動で赤字化。
各種サービスの拡販及び医療機関向けスマートフォンアプリの提供等により、医療機関及び患者の利便性向上に取り組みました。
売上は小幅増、セグメント利益は黒字回復。
売上高は86,303千円(前年同期比66.9%増)、セグメント利益は31,891千円(前年同期は3,818千円のセグメント損失)となりました。
大幅増収と黒字転換で改善が鮮明。
4.最新予想信頼度
判断:達成可能性は高め
2026年12月期Q1は、売上高534.7百万円、営業利益87.4百万円、経常利益85.0百万円、四半期純利益54.7百万円。通期予想に対する単純進捗率はそれぞれ29.1%、78.7%、84.1%、78.2%で、利益面には大きな余裕があります。特に医療法人向け事業は前年同期のセグメント損失から31.9百万円の利益へ改善しています。
一方、通期会社予想は、一部YouTubeチャンネルの広告収益停止、産後ケア施設の先行費用、内部統制強化費用を織り込んだ慎重な計画です。メディア事業のQ1セグメント利益が前年同期比6.0%減である点、広告市場・外部プラットフォーム方針の影響を受けやすい点は下振れ要因です。会社はQ1時点で通期予想を据え置いています。
上記進捗率は単純な「Q1実績÷通期予想」で、季節性や利益計上時期を考慮していません。アップロード資料では、特定四半期への明確な利益偏重を示す説明は確認できませんでした。
株式会社ベビーカレンダー
最新・中長期経営計画分析
最新の「事業計画及び成長可能性に関する事項」に示された中長期計画では、 メディアの集客力・収益モデルを強化しながら、医療法人向けサービス、産後ケア、 AI、M&Aを組み合わせて事業領域を拡大する方針です。 数値面では2026年を一時的な利益調整局面とし、2027年以降の再成長を描いています。
1 目標業績数字
2025年実績の売上高19.27億円・経常利益2.04億円に対して減収減益計画。 動画コンテンツの収益化停止や管理体制強化費用、産後ケアの先行投資を織り込んでいます。
売上高23億円、経常利益2.3億円を計画。 経常利益率は10%まで戻り、2026年の一時的な利益低下からの回復を目指します。
売上規模の拡大と同時に利益率10%超を狙う構造。 計画数値に将来実施するM&Aの影響は含まれていません。
2 目標達成へのロードマップ
収益構造と経営基盤を整える
既存メディアのPV・広告単価向上、専門家・医師監修広告の拡大、 医療法人向け既存サービスの強化を進めます。同時に生成AIによる生産性向上、 内部統制・経営管理の強化、産後ケア事業への先行投資を実行します。
複数の収益モデルを本格拡大
PV連動型、タイアップ、成果報酬型、専門家・医師監修広告という4つの広告モデルを拡大。 医療法人の既存顧客に対するクロスセル・ストック売上を増やし、 産後ケアでは稼働率向上と標準運営モデルの確立を進めることで利益率回復を目指します。
領域・規模を拡大し、売上28億円へ
妊娠・出産・育児を起点に、女性、生活、シニアなどライフステージ全体へメディア領域を拡大。 医療・専門家・産後ケアとの顧客接点を組み合わせ、売上高28億円・経常利益3億円を目指します。
3 達成計画を支える6つの投資・成長領域
01|メディア事業の収益基盤強化
自社メディア、動画、タイアップ広告、専門家・医師監修広告を拡大。 外部プラットフォームへの依存度を下げ、収益源を分散します。
管理指標:売上高・粗利益・PV・広告単価・収益構成比02|医療法人向けサービス
ベビーパッド、エコー動画館、予約、Web・SEO・MEO等を拡充。 既存顧客へのクロスセルとストック型売上の拡大を狙います。
管理指標:導入施設数・受注件数・解約率・顧客単価03|産後ケア事業
芝浦・青山施設の運営体制、安全設備、人材育成を進め、 稼働率向上と標準運営モデル確立後に拠点展開を検討します。
管理指標:稼働率・利用者数・顧客満足度・施設損益04|AI・システム投資
編集・営業・管理業務の効率化とデータ活用を推進。 AI活用を単なる業務効率化にとどめず、財務効果につなげる方針です。
管理指標:制作工数・一人当たり生産量・業務削減時間05|経営管理・内部統制
内部監査、経理体制、IT権限、セキュリティを強化。 2025年までに改善計画を策定し、2026年以降は運用定着と継続モニタリングに移行します。
管理指標:監査指摘件数・改善完了率・照合実施率06|M&A・新規事業
事業領域・顧客接点・収益基盤の拡大を目的に選択的な投資を継続。 投資基準と撤退基準を設け、計画との乖離を管理します。
管理指標:投資回収・事業計画達成率・減損兆候4 計画に記載された主な達成リスク
内部統制・不正・コンプライアンス
可能性:中権限集中や承認手続の不備等による不正行為、財務損失、 決算・開示訂正、調査費用、信用低下などが業績に影響する可能性。
情報セキュリティ・個人情報
可能性:中不正アクセス、情報の不正持ち出し、誤送信等により機密情報・個人情報が漏洩し、 損害賠償や信用低下につながる可能性。
産後ケアの安全・サービス品質
可能性:低乳幼児突然死症候群、窒息、誤嚥、転落、感染症等の事故が発生した場合、 施設運営停止やブランド毀損等につながる可能性。
外部プラットフォーム・広告収益変動
可能性:中外部動画配信プラットフォームの規約・広告掲載ポリシー・収益化基準変更などで、 広告収益が停止・低下する可能性。
出生数減少・広告市場変化
可能性:低出生数減少による利用者・医療機関数の減少や、 インターネット広告市場の景気変動・広告単価低下が業績に影響する可能性。
M&A・新規事業の投資回収
可能性:中想定した売上・利益・シナジーが得られない場合、 投資回収の遅延や、のれん・ソフトウェア等の減損損失が生じる可能性。
5 最新開示を踏まえた確認事項
7月31日の中長期計画では、2026年業績に一部動画コンテンツの収益化停止影響を織り込んでいました。 その後8月10日、対象チャンネルの大部分で収益化が再開したことが公表されています。 ただし会社は広告収益の回復実績を確認する必要があるとして、 2026年12月期の通期業績予想を現時点では据え置いています。 したがって、本分析でも2026年計画を売上高18.38億円・経常利益1.01億円のままとしています。
- 株式会社ベビーカレンダー「事業計画及び成長可能性に関する事項」 (2026年7月31日開示、特に33~43ページ)
- 2026年7月「事業計画及び成長可能性に関する事項」PDF
- 株式会社ベビーカレンダー 「当社が運営する一部のチャンネルにおける収益化再開状況に関するお知らせ」 (2026年8月10日)
- 株式会社ベビーカレンダー IR情報

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