デジタルハーツホールディングス 3676 東証P
DIGITAL HEARTS HOLDINGS Co., Ltd.|ソフトウェアテストを主力とし、ゲーム等のエンターテインメントコンテンツ向けDHグループ事業と、エンタープライズシステム向けAGESTグループ事業を展開。
※2026年8月10日時点の情報
事業内容
2026年3月31日の時価総額は約199億円。 同日の終値は835円。
DHグループ事業
コンソールゲームやモバイルゲーム等のデバッグ、翻訳・LQA、マーケティング支援、ゲーム開発支援、カスタマーサポートを提供。2026年3月期は国内デバッグがNintendo Switch 2関連需要を追い風に伸長し、収益性の高い国内デバッグが利益を押し上げた。
AGESTグループ事業
エンタープライズシステム向けのシステムテスト、セキュリティテスト、ERP導入支援、ソフトウェア開発支援、セキュリティ監視等を提供。2026年3月期はシステムテストが増収の一方、受託開発やセキュリティ監視の縮小が利益を圧迫。
1.会社予想と実績
2022年3月期から2026年3月期は期首会社予想と通期実績を比較。2027年3月期は最新通期会社予想と第1四半期実績を比較しています。
| 年度 | 売上高 予想 | 売上高 実績/1Q | 達成率 | 営業利益 予想 | 営業利益 実績/1Q | 達成率 | 経常利益 予想 | 経常利益 実績/1Q | 達成率 | 親会社株主帰属純利益 予想 | 親会社株主帰属純利益 実績/1Q | 達成率 | EPS 予想 | EPS 実績/1Q | 達成率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2022/3 | 28,420 | 29,178 | 102.7% | 2,100 | 2,696 | 128.4% | 2,100 | 2,774 | 132.1% | 1,400 | 1,778 | 127.0% | 64.77 | 82.25 | 127.0% |
| 2023/3 | 35,500 | 36,517 | 102.9% | 3,290 | 3,000 | 91.2% | 3,290 | 3,152 | 95.8% | 2,250 | 799 | 35.5% | 104.02 | 36.50 | 35.1% |
| 2024/3 | 40,750 | 38,790 | 95.2% | 3,120 | 2,039 | 65.4% | 3,160 | 2,059 | 65.2% | 2,100 | 176 | 8.4% | 95.86 | 7.94 | 8.3% |
| 2025/3 | 44,100 | 39,748 | 90.1% | 3,100 | 2,430 | 78.4% | 3,100 | 2,278 | 73.5% | 2,100 | 629 | 30.0% | 94.27 | 28.25 | 30.0% |
| 2026/3 | 39,750 | 38,928 | 97.9% | 2,640 | 2,626 | 99.5% | 2,640 | 2,582 | 97.8% | 1,660 | 1,181 | 71.1% | 74.49 | 53.00 | 71.2% |
| 2027/3 | 41,080 | 9,847 | 単純進捗率 24.0% | 2,730 | 624 | 単純進捗率 22.9% | 2,730 | 562 | 単純進捗率 20.6% | 1,850 | 358 | 単純進捗率 19.4% | 82.96 | 16.07 | 単純進捗率 19.4% |
2.達成・未達理由
期首予想に対する達成・未達の主因を年度別に要約しています。
3.事業セグメントの自信度
各年度の会社コメントから、事業に対する自信度の変化を推理しています。
DHグループ事業(旧エンターテインメント事業)
国内デバッグは2024/3に一度反動減となったが、2025/3以降はグローバル化とSwitch 2需要で再加速。最新Q1も増収増益で、自信度は強気寄り。
主力のエンターテインメント事業では、国内デバッグサービスにおいてコンソールゲーム向けの大型タイトル案件を複数獲得したことやテストセンターであるLab.の効率化等により、大幅増収増益を達成致しました。
大型タイトルと効率化が同時に出て、収益性の高さを確認。
当連結会計年度の国内デバッグサービスでは、好調なコンソールゲーム市場における需要拡大を追い風に新規案件の獲得が進み、売上高2桁成長を実現いたしました。
国内デバッグだけでなくグローバルも案件獲得が進み、強気を維持。
以上の結果、当連結会計年度のエンターテインメント事業の売上高は、前期好調だった国内デバッグの反動減の影響が大きく、19,180,801千円(前期比3.2%減)、セグメント利益は、3,325,129千円(前期比21.1%減)となりました。
好調期の反動が表面化。新施策は多いが当期実績は弱い。
以上の結果、当連結会計年度のDHグループ事業は、IDの連結除外の影響があったものの、国内デバッグの底堅い成長に加え、グローバルサービスが好調に推移したことにより、売上高は23,906,371千円(前期比1.8%増)、セグメント利益は1,941,426千円(前期比11.9%増)と増収増益を達成いたしました。
子会社除外を吸収し、国内・グローバルの両方で成長。
当連結会計年度の国内デバッグサービスでは、Nintendo Switch 2の発売を機とする旺盛な需要を背景に、豊富な新型ハード専用テスト機材等を強みとした積極的な営業活動を展開するとともに、拠点間の垣根を越えたリソース共有等、顧客ニーズに合わせた柔軟かつ機動的なオペレーションを全社一丸となって推進することで着実に新規案件を獲得し、2桁増収を達成いたしました。
Switch 2需要を取り込み、収益性の高い国内デバッグがけん引。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間のDHグループ事業の売上高は6,180,165千円(前年同四半期比12.1%増)と増収となり、セグメント利益も688,353千円(前年同四半期比7.4%増)と増益を達成いたしました。
最新でも成長が継続し、会社予想達成の主因になり得る。
AGESTグループ事業(旧エンタープライズ事業)
2022~2023/3は第二の柱として急成長したが、2024/3以降は海外・受託開発・セキュリティ監視の課題が目立つ。最新Q1は赤字で弱気。
以上の結果、当連結会計年度のエンタープライズ事業の売上高は11,491,525千円(前期比63.7%増)と前期に続き高い成長を継続するとともに、セグメント利益は、649,872千円(前期比244.8%増)と大幅な増益を達成致しました。
M&A・SAP・セキュリティまで拡大し、高成長フェーズ。
その結果、当連結会計年度のエンタープライズ事業の売上高は、既存事業の力強い成長に加えM&Aの効果もあり、16,840,460千円(前期比46.5%増)と大幅増収を達成いたしました。一方、セグメント利益は、今後の成長に向けた戦略投資を積極的に行ったものの、増収効果により639,306千円(前期比0.9%減)と前期並みを確保いたしました。
売上の自信は強いが、投資先行で利益は横ばい。
一方、セグメント利益は、海外子会社における収益性の低下や、グループ間における人材の再配置の影響を含めたスピンオフ上場準備関連費用の増加等により、423,766千円(前期比33.7%減)となりました。
売上は伸びたが利益悪化。スピンオフ費用と海外収益性が課題。
以上の結果、当連結会計年度のAGESTグループ事業は、国内事業が業績をけん引し、売上高は16,158,981千円(前期比1.1%増)、セグメント利益は488,641千円(前期比60.0%増)と増収・大幅増益を達成いたしました。
国内は改善。ただし海外低迷の再建途上で中立。
以上の結果、当連結会計年度のAGESTグループ事業の売上高は、受託開発や収益性の高いセキュリティ監視の縮小の影響大きく、15,994,761千円(前期比1.0%減)、セグメント利益は380,609千円(前期比22.1%減)となりました。
AI普及で受託開発が縮小し、高収益領域も一時的に落ちた。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間のAGESTグループ事業の売上高は、ERP導入支援や受託開発の減収の影響が大きく3,690,226千円(前年同四半期比5.8%減)となりました。また、利益面では、減収による採算性悪化等もあり、セグメント損失60,699千円(前年同四半期はセグメント利益67,173千円)となりました。
最新では減収・赤字。通期達成には下期回復が必要。
CVC関連事業
2027/3期から新設された探索領域。現時点では売上なし・小幅損失で、業績予想達成への直接貢献はまだ限定的。
また、AIをはじめとする先端技術の急速な進展により業界構造や事業モデルが大きく変化しつつあることを踏まえ、新たな成長の芽の発掘を目的にCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)部門を新設し、当社グループにはない技術・アイディア・ビジネスモデル等を有する企業への投資を積極化するなど、新たな市場や領域への挑戦を加速しております。
戦略的には前向きだが、短期業績にはコスト先行。
当第1四半期連結累計期間のCVC関連事業の売上高はなく、セグメント損失は2,716千円(前年同四半期は実績なし)となりました。
投資段階であり、成果確認には時間を要する。
4.最新予想信頼度
2027年3月期会社予想は、売上高41,080百万円、営業利益2,730百万円、経常利益2,730百万円、親会社株主帰属純利益1,850百万円。1Qの単純進捗率は売上高24.0%、営業利益22.9%、経常利益20.6%、純利益19.4%です。
達成できるだろうと判断する理由
- 売上の単純進捗率は24.0%で、1Q時点としては大きく遅れていません。
- DHグループ事業はSwitch 2関連需要と海外・翻訳LQAの拡大で増収増益を維持しています。
- 通期の営業利益計画は前期比4.0%増と、売上計画ほど高いハードルではありません。
達成できないだろうと判断する理由
- 1Qの営業利益・経常利益・純利益はいずれも前年同期比で減益です。
- AGESTグループ事業は1Qで減収かつセグメント赤字となり、通期達成には改善が必要です。
- 最新決算では業績予想の変更はありませんが、配当予想は無配へ修正され、保守的な資金配分姿勢が見えます。
直近5年業績サマリー
| 業績項目 | 2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 2027年3月期予想 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 29,178+6,509 (+28.7%) |
36,517+7,339 (+25.2%) |
38,790+2,273 (+6.2%) |
39,748+958 (+2.5%) |
38,928-820 (-2.1%) |
41,080+2,152 (+5.5%) |
| 営業損益 | 2,696+788 (+41.3%) |
3,000+304 (+11.3%) |
2,039-961 (-32.0%) |
2,430+391 (+19.2%) |
2,626+196 (+8.1%) |
2,730+104 (+4.0%) |
| 経常損益 | 2,774+799 (+40.5%) |
3,152+378 (+13.6%) |
2,059-1,093 (-34.7%) |
2,278+219 (+10.6%) |
2,582+304 (+13.3%) |
2,730+148 (+5.7%) |
| 当期純利益 | 1,780+806 (+82.8%) |
799-981 (-55.1%) |
176-623 (-78.0%) |
629+453 (+257.4%) |
1,181+552 (+87.8%) |
1,850+669 (+56.6%) |
| EPS | 79.86円+36.15 (+82.7%) |
35.86円-44.00 (-55.1%) |
7.93円-27.92 (-77.9%) |
28.23円+20.29 (+255.8%) |
52.99円+24.76 (+87.7%) |
82.96円+29.97 (+56.6%) |
| PER | 22.47倍 | 40.55倍 | 121.37倍 | 34.72倍 | 15.76倍 | |
| PBR | 5.72倍 | 3.68倍 | 2.55倍 | 2.44倍 | 1.93倍 | |
| BPS | 313.51円+58.30 (+22.8%) |
394.91円+81.39 (+26.0%) |
377.37円-17.53 (-4.4%) |
401.50円+24.13 (+6.4%) |
431.86円+30.36 (+7.6%) |
|
| 純資産 | 7,566+1,252 (+19.8%) |
9,474+1,908 (+25.2%) |
8,852-622 (-6.6%) |
9,260+408 (+4.6%) |
9,961+701 (+7.6%) |
|
| 営業CF | 3,077+1,661 (+117.3%) |
2,850-227 (-7.4%) |
1,759-1,091 (-38.3%) |
3,119+1,360 (+77.3%) |
3,224+105 (+3.4%) |
|
| 投資CF | -2,537-724 (-39.9%) |
-1,903+634 (+25.0%) |
-2,369-466 (-24.5%) |
-5+2,364 (+99.8%) |
-3,724-3,719 (-74380.0%) |
|
| 財務CF | -546-2,276 (-131.6%) |
141+687 (+125.8%) |
934+793 (+562.4%) |
-2,555-3,489 (-373.6%) |
-92+2,463 (+96.4%) |
|
| 現金及び現金同等物 | 5,173+132 (+2.6%) |
6,456+1,283 (+24.8%) |
6,858+402 (+6.2%) |
7,593+735 (+10.7%) |
7,132-461 (-6.1%) |
中期経営計画
中期経営計画の開示状況
公式サイト上で、現在進行中の中期経営計画専用ページは確認できない。代替として、2026年3月期決算短信および2027年3月期第1四半期決算短信で確認できる会社予想と成長方針を掲載。
成長方針・事業戦略
- DHグループ事業は、デバッグ、翻訳・LQA、多言語音声収録、マーケティング支援等を組み合わせ、エンターテインメント業界向けのグローバル・クオリティ・パートナーを目指す。
- AGESTグループ事業は、シフトレフト対応QA、AIや自動化ツールを活用したテスト精度向上・効率化、セキュリティ領域のサービス強化を進める。
- 2027年3月期第1四半期では、売上高9,847百万円、営業利益624百万円を計上し、通期業績予想は売上高41,080百万円、営業利益2,730百万円で据え置き。
- 2027年3月期第1四半期決算短信では、2027年3月期の配当予想を0円とし、株主優待制度の廃止を注記。
出典
- 株式会社デジタルハーツホールディングス 会社概要
- 株式会社デジタルハーツホールディングス デジタルハーツホールディングスの事業
- 株式会社デジタルハーツホールディングス DHグループ事業
- 株式会社デジタルハーツホールディングス AGESTグループ事業
- 株式会社デジタルハーツホールディングス 決算短信
- 2022年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2023年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2024年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2025年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
本ページは公開情報に基づき作成した参考情報であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。掲載情報の正確性・完全性を保証するものではなく、投資判断は利用者自身の責任で行ってください。

コメント