内外テック 3374 東証S
Naigai TEC Corporation|半導体製造装置・FPD製造装置向けの部品販売、受託製造、保守メンテナンスなどを展開。
※2026年8月10日時点の情報
事業内容
2026年8月10日の時価総額は約150億円。 同日の終値は4,210円。
販売事業
半導体製造装置やFPD製造装置向けに、FA機器、高真空機器、空圧機器、電気・電子機器などの販売を行う中核事業。顧客の設計・製造・保守工程で使用される機器や部品を扱う。
受託製造事業
グループ会社の内外エレクトロニクスを中心に、半導体製造装置関連の組立やモジュール製作を受託。クリーンルーム環境で顧客仕様に応じた組立・製造を行う。
製品開発・技術開発
メカトロニクス技術を用いた製品開発・技術開発を行う。温調制御や電装設計、機構設計などを通じ、装置周辺の制御・自動化ニーズに対応する。
精密加工
半導体製造装置関連部品を中心に、材料調達、切削、溶接、表面処理などを組み合わせた精密加工に対応する。装置部品販売・受託製造を支える加工機能として位置付けられる。
メンテナンスサポート
真空ポンプ、バルブ、温調機器など半導体・液晶関連装置で使用される機器のメンテナンス、オーバーホール、設置、サポートを行う。装置稼働後の保守需要に対応する事業領域。
1.会社予想と実績
2022年3月期から2026年3月期は、各期首に公表された通期会社予想と通期実績を比較。2027年3月期は2026年8月7日の上方修正後会社予想を掲載しています。
| 指標 | 2022/3 | 2023/3 | 2024/3 | 2025/3 | 2026/3 | 2027/3 | ||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 会社予想 | 実績 | 達成率 | 会社予想 | 実績 | 達成率 | 会社予想 | 実績 | 達成率 | 会社予想 | 実績 | 達成率 | 会社予想 | 実績 | 達成率 | 会社予想 | 実績 | 達成率 | |
| 売上高 (百万円) | 30,000 | 37,551 | 125.2% | 44,000 | 45,281 | 102.9% | 40,100 | 39,013 | 97.3% | 43,800 | 35,337 | 80.7% | 35,500 | 32,614 | 91.9% | 50,900 | — | 最新予想 |
| 営業利益 (百万円) | 1,400 | 2,121 | 151.5% | 2,360 | 2,349 | 99.5% | 1,290 | 1,218 | 94.4% | 1,540 | 1,552 | 100.8% | 1,230 | 1,402 | 114.0% | 2,560 | — | 最新予想 |
| 経常利益 (百万円) | 1,380 | 2,107 | 152.7% | 2,330 | 2,336 | 100.3% | 1,260 | 1,189 | 94.4% | 1,520 | 1,525 | 100.3% | 1,190 | 1,389 | 116.7% | 2,540 | — | 最新予想 |
| 親会社株主帰属純利益 (百万円) | 930 | 1,541 | 165.7% | 1,580 | 1,638 | 103.7% | 840 | 848 | 101.0% | 1,030 | 1,049 | 101.8% | 640 | 971 | 151.7% | 1,680 | — | 最新予想 |
| EPS(1株当たり当期純利益) (円) | 266.98 | 442.17 | 165.6% | 453.11 | 469.41 | 103.6% | 240.51 | 242.66 | 100.9% | 294.39 | 299.93 | 101.9% | 182.93 | 277.74 | 151.8% | 479.71 | — | 最新予想 |
達成率=実績÷会社予想×100。2027年3月期は最新会社予想のため実績欄は未記載です。
2.達成・未達理由
半導体・FPD製造装置向けの販売・受託製造の受注が年度を通じて好調で、期初予想を大きく上回りました。設備投資による増産対応も進み、過去最高実績を更新しました。
年度後半に受注減少が見られたものの、通期売上は予想超過。販売事業は増収増益でしたが、受託製造事業の利益低下が響き、営業利益だけがわずかに届きませんでした。
半導体メーカーの在庫調整や設備投資先送り、FPD製造装置市場の厳しさが響きました。受託製造事業がセグメント損失に転じ、営業利益・経常利益は未達となりました。
販売事業は想定より穏やかな回復にとどまり、在庫調整の影響で売上が大きく未達。一方、受託製造事業の受注回復と生産効率化が利益を押し上げました。
期前半の在庫調整で売上は予想に届きませんでしたが、第3四半期後半から受注が伸長。価格転嫁と販売事業の利益改善により、利益面は大幅に超過しました。
第1四半期時点で売上・利益が大きく伸び、通期予想は上方修正済み。今後は上方修正後の高い通期ハードルを、販売事業の受注拡大と受託製造の堅調さでどこまで消化できるかが焦点です。
3.事業セグメントの自信度
各年度の決算短信から、事業セグメント別に変化が分かる原文コメントをカード内へ抽出し、会社の自信度を推理しています。
販売事業
受注が年度を通じて好調に推移しました
旺盛な半導体・FPD製造装置需要で大幅増収増益。
年度後半に受注の減少がみられましたが
通期は増収増益だが、受注ピークアウトの兆し。
市場減速の影響を受け
半導体投資の先送りと在庫調整で減収減益。
想定より穏やかな回復に留まったことから、取引先の在庫調整の影響を受け
回復期待に対して売上が届かず、事業利益も減少。
第3四半期後半から受注が伸びたものの、期前半の顧客の在庫調整の影響による低迷
受注回復の芽はあるが、通期売上はまだ弱い。
市場の回復を背景に取引先の在庫調整が一巡し、受注が拡大した
在庫調整後の反転が明確化。
在庫調整が一巡し、Q1で売上高102億99百万円、セグメント利益3億68百万円へ回復。通期予想の上方修正を支える中核です。
受託製造事業
半導体・FPD製造装置などの組立及び保守・メンテナンス等の受託製造事業におきましては、売上高64億83百万円
増産対応と需要増で売上・利益とも増加。
売上高74億60百万円(前連結会計年度比15.1%増)、セグメント利益3億61百万円(前連結会計年度比23.7%減)
増収だが利益は低下し、採算に陰り。
セグメント損失2百万円
市場減速で赤字化。
期初より受注の回復が見られた
受注回復と生産効率化で黒字回復。
期初より堅調な受注を確保しました
受注は堅調だが、人員増による労務費増が利益を圧迫。
前期から引き続き堅調な受注環境が続いた
売上・利益とも高成長へ回復。
前期から受注環境が堅調で、Q1利益は前年同期比167.7%増。OMT株式取得によるFS事業拡充も好材料です。
4.最新予想信頼度
第1四半期は前年同期比で売上高59.9%増、営業利益612.5%増と急回復し、会社は同時に通期予想を上方修正しました。単純進捗率は通期に対して約22〜24%で、上方修正後としては順調な滑り出しです。
上記は第1四半期実績÷上方修正後通期予想、または第1四半期実績÷上方修正後第2四半期累計予想の単純進捗率です。
達成できるだろうと見る理由
- 販売事業で在庫調整が一巡し、受注拡大が確認されました。
- 受託製造事業も前期から堅調な受注環境が継続し、Q1利益が大きく伸びています。
- 生成AI、HBM、先端ロジック・メモリ投資、国内半導体製造拠点の新増設が需要を下支えしています。
- H1予想に対するQ1進捗はおおむね47〜51%で、上期計画には現実味があります。
達成できない可能性がある条件
- 通期予想は売上高56.1%増、営業利益82.5%増と高い伸びを前提にしています。
- Q1実績の単純4倍では売上高・営業利益とも通期予想にやや届かず、Q2以降はQ1を上回る売上水準が必要です。
- 原材料・人件費などのコスト増、FS事業強化に伴う人員増、顧客の投資先送りが再燃すると採算が下振れします。
- 過去2年は販売事業が顧客在庫調整の影響を受けており、需要回復の持続性が最大のリスクです。
収益計上の時期について
アップロード資料内では、売上・利益が特定四半期に偏重するという明確な説明は確認できません。Q1の単純進捗率だけで通期達成を断定せず、Q2以降の受注拡大と出荷ペースを追う必要があります。
最終判断:上方修正後でもQ1の進捗は弱くなく、販売事業の在庫調整一巡と受託製造の堅調受注を踏まえると達成可能性は「やや高い」。ただし通期予想は高成長前提で、Q2以降の売上加速が続くことが条件です。
直近5年業績サマリー
| 業績項目 | 2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 2027年3月期 会社予想 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 37,551+10,817 (+40.5%) |
45,281+7,730 (+20.6%) |
39,013-6,268 (-13.8%) |
35,337-3,676 (-9.4%) |
32,614-2,723 (-7.7%) |
50,900+18,286 (+56.1%) |
| 営業損益 | 2,121+1,072 (+102.2%) |
2,349+228 (+10.7%) |
1,218-1,131 (-48.1%) |
1,552+334 (+27.4%) |
1,402-150 (-9.6%) |
2,560+1,158 (+82.5%) |
| 経常損益 | 2,107+1,070 (+103.2%) |
2,336+229 (+10.8%) |
1,189-1,147 (-49.1%) |
1,525+336 (+28.3%) |
1,389-136 (-9.0%) |
2,540+1,151 (+82.8%) |
| 当期純利益 | 1,541+798 (+107.4%) |
1,638+97 (+6.3%) |
848-790 (-48.2%) |
1,049+201 (+23.7%) |
971-78 (-7.4%) |
1,680+709 (+72.9%) |
| EPS | 440.47+228.09 (+107.4%) |
468.19+27.73 (+6.3%) |
242.38-225.81 (-48.2%) |
299.84+57.45 (+23.7%) |
277.54-22.29 (-7.4%) |
479.71+202.17 (+72.8%) |
| PER | 6.42 | 5.40 | 13.43 | 7.39 | 8.45 | 8.788/10終値基準 |
| PBR | 1.04 | 0.82 | 1.00 | 0.65 | 0.64 | 1.158/10終値・2026年3月期BPS基準 |
| BPS | 2,713.68+400.45 (+17.3%) |
3,066.39+352.72 (+13.0%) |
3,269.33+202.94 (+6.6%) |
3,412.82+143.49 (+4.4%) |
3,647.49+234.67 (+6.9%) |
|
| 純資産 | 9,494+1,401 (+17.3%) |
10,728+1,234 (+13.0%) |
11,438+710 (+6.6%) |
11,940+502 (+4.4%) |
12,761+821 (+6.9%) |
|
| 営業CF | 2,345-562 (-19.3%) |
1,028-1,317 (-56.2%) |
1,185+157 (+15.3%) |
-277-1,462 (-123.4%) |
1,401+1,678 (+605.8%) |
|
| 投資CF | -321+110 (+25.5%) |
-2,458-2,137 (-665.7%) |
-634+1,824 (+74.2%) |
-361+273 (+43.1%) |
-13+348 (+96.4%) |
|
| 財務CF | -1,094-3,308 (-149.4%) |
1,903+2,997 (+273.9%) |
-1,108-3,011 (-158.2%) |
-1,465-357 (-32.2%) |
-538+927 (+63.3%) |
|
| 現金及び現金同等物 | 9,938+931 (+10.3%) |
10,414+476 (+4.8%) |
9,860-554 (-5.3%) |
7,756-2,104 (-21.3%) |
8,609+853 (+11.0%) |
中期経営計画
中期経営計画「MIRAI 2030(Naigai Frontier Gate)」
対象期間:2026年度から2030年度
基本方針・事業戦略
- 前中期経営計画「MIRAI 2026」で掲げた生産キャパシティ拡大、技術開発強化、メンテナンスビジネス拡大を継続。
- AI市場の拡大を踏まえ、フィジカルAI戦略、AI/SCMシステム戦略、AI人財育成戦略を新たな成長戦略として掲げる。
- 仙台第二工場、大衡工場増床、仙台開発センター、評価業務と新規製品事業の強化を通じ、半導体製造装置関連の供給能力と開発機能を高める。
- AI・ロボティクスによる組立自動化、AI予知保全、技術ナレッジのAI化、AI人財育成を推進する。
- 2027年3月期の会社予想は、第1四半期決算短信で売上高50,900百万円、営業利益2,560百万円、経常利益2,540百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,680百万円へ修正。
| 項目 | 2030年度目標 |
|---|---|
| 売上高 | 500億円以上 |
| AI関連売上高 | 100億円 |
| 営業利益率 | 7% |
| ROE | 12.5% |
| 株主還元 | 連結配当性向30%以上、DOE3%以上 |
出典
- 事業紹介
- 取扱メーカー・商品
- 販売
- 製品開発・技術開発
- 受託組立
- 精密加工
- メンテナンスサポート
- 会社概要
- 決算短信(IR資料室)
- 決算説明会資料(IR資料室)
- 中期経営計画(IR資料室)
- 株主の皆さまへ
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