4840 トライアイズ

トライアイズ(4840)企業分析|建設コンサル・ブランド・投資の3事業 | ストップ高安研究所

トライアイズ 4840 東証グロース

建設コンサルタント・ファッションブランド・投資の3事業を持つ持株会社(TriIs)─ 河川/砂防の維持管理、濱野皮革工藝(HAMANO)、不動産投資・沖縄リゾート開発を展開

※2026年5月28日時点の情報

事業内容 ─ 建設コンサル・ブランド・投資の3事業を持つ持株会社

株式会社トライアイズ(TriIs)は、複数の事業子会社を傘下に持つ持株会社。代表取締役は東郷薫氏、本社は東京都千代田区紀尾井町。事業は、河川・砂防分野の維持管理などを行う「建設コンサルタント事業」、老舗皮革ブランド「濱野皮革工藝(HAMANO)」やライセンスブランド「CLATHAS(クレイサス)」を展開する「ファッションブランド事業」、米国・国内の不動産投資や沖縄リゾート開発を行う「投資事業」の3事業で構成される。社名の「トライアイズ(Tri-Is)」は、Insight(洞察力)・Integrity(誠実)・Innovation(革新)の3つの「I」を表す。投資企業としてトレードマーク(商標)を保有し、企業ブランド&ライセンスの価値構築ビジネスを営む側面も持つ。2025年12月期は売上高14.24億円(前期比+48.1%)と大幅増収となったが、沖縄リゾート開発プロジェクトの遅延影響などにより営業損失2.04億円・当期純損益4.23億円の赤字を計上した(経常損益は2.31億円の黒字)。次期は不動産投資事業の拡充や建設コンサルタント事業での震災復興支援参画により業績回復を目指す方針。自己資本比率は90%超と非常に高い。なお本日の株価上昇について、当社からの個別の適時開示は確認されていない。

主要事業セグメント

建設コンサルタント事業

河川・砂防分野の維持管理などを行う建設コンサルタント事業。公共インフラの維持管理ニーズを背景に、生産性向上と受注シェア拡大を図る。次期は震災復興支援への参画も見込まれ、安定的な受注基盤を持つ事業として位置付けられている。

ファッションブランド事業(濱野皮革工藝・CLATHAS)

創業125年以上の歴史を持つ老舗皮革ブランド「濱野皮革工藝(HAMANO)」と、ライセンスブランド「CLATHAS(クレイサス)」を展開。HAMANOは製造拠点のある長野県御代田町のふるさと納税返礼品にも認定され、上質なバッグを製造。CLATHASはSNSを活用したブランド価値向上と、既存・新規ライセンシーの開拓による収益基盤拡大を進めている。

投資事業(不動産投資・沖縄リゾート開発)

米国での不動産・証券投資を子会社TRIIS INTERNATIONAL AMERICA INC.が、国内不動産投資をトライアイズ本体が行う。不動産買取再販事業と開発事業を営み、開発事業では沖縄・恩納村でプール付き高級ヴィラやレンタカー等を提供する観光向け事業を展開。2016年にハワイで開始した不動産投資は、海外投資特有のリスクを考慮し国内投資に経営資源を振り向けている。

ライセンシングビジネス・ブランド価値構築

投資企業としてトレードマーク(商標)を保有し、企業ブランド&ライセンスの価値構築ビジネスを営む。3つの事業子会社を通じて、ブランド・知財の活用による価値創造を図る。経営理念として「Insight(洞察力)」「Integrity(誠実)」「Innovation(革新)」の3つの『I』を掲げている。

直近5年の業績サマリー

2025年12月期は売上高14.24億円(前期比+48.1%)と大幅増収となったが、沖縄リゾート開発プロジェクトの遅延影響などにより営業損失2.04億円、当期純損益4.23億円の赤字を計上した。一方、経常損益は2.31億円の黒字で、営業段階と経常・最終段階で損益が大きく異なるのは、投資事業に伴う営業外収益や特別損失の影響とみられる。2024年12月期は営業利益が4期ぶりに黒字転換していたが、2025年12月期は再び営業赤字に転じた。売上高は2021年12月期10.04億円から減少傾向だったが、2024年・2025年は不動産販売の計上等で回復・増加している。2026年12月期会社予想は当期純利益1.04億円と黒字転換を見込む。自己資本比率は90%超と非常に高く財務は健全だが、PBR0.60倍と純資産を大きく下回る評価。本日の株価上昇について、当社からの個別の適時開示は確認されていない。

項目(連結・百万円) 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期 2026年12月期
会社予想
売上高 1,004 721
△28.2%
636
△11.8%
961
+51.1%
1,424
+48.2%
1,416
営業損益 △150 △104
赤字縮小
△8
赤字縮小
2
黒字転換
△204
赤字転落
△22
経常損益 △222 △209
赤字縮小
227
黒字転換
250
+10.1%
231
△7.6%
△5
当期純損益 △224 468
黒字転換
102
△78.2%
194
+90.2%
△423
赤字転落
104
EPS(一株利益) △30.35円 60.14円 13.10円 24.95円 △54.20円 13.34円
決算発表時株価
(参考)
280円 416円 364円 351円 473円
実績PER -9.23倍 6.92倍 27.79倍 14.07倍 -8.73倍
予想PER 35.46倍
PBR 0.53倍 0.62倍 0.56倍 0.53倍 0.86倍
PSR 2.07倍 4.49倍 4.47倍 2.85倍 2.59倍
【業績数値に関する免責事項】
本ページに掲載している業績数値は、各社が公表する決算短信を一次情報として作成しています。 数値は決算短信発表時点のものであり、将来的に修正される可能性があります。 業績予想は会社発表時点のものであり、実績と異なる場合があります。 PER・PBR・PSRは決算発表日の終値で算出した参考値です。 正確な情報は各社公式IRサイトを必ずご確認ください。
※同社は投資事業の影響で営業損益と経常損益の差が大きい期があります。各損益段階の詳細は公式IRをご確認ください。

経営方針・成長戦略

同社は「Insight(洞察力)・Integrity(誠実)・Innovation(革新)」の3つの『I』を経営理念に掲げ、建設コンサルタント・ファッションブランド・投資の3事業を通じて企業価値の向上を目指している。2025年12月期は沖縄開発プロジェクトの遅延で営業赤字となったが、次期は不動産投資事業の拡充と建設コンサルタント事業での震災復興支援参画により業績回復を図る方針。

経営理念(3つの『I』)

  • Insight(洞察力):物事の本質を見抜く力
  • Integrity(誠実):常に正しいことを行う態度・考え
  • Innovation(革新):常に新しいことにチャレンジする精神

事業方針・成長戦略

  • 不動産投資事業の拡充(買取再販・沖縄リゾート開発)
  • 建設コンサルタント事業での震災復興支援への参画
  • 濱野皮革工藝(HAMANO)のふるさと納税返礼品展開、CLATHASのライセンス拡大
  • ブランド・知財(商標)の価値構築ビジネス

業績見通し(2026年12月期会社予想)

  • 当期純利益1.04億円・黒字転換を見込む
  • ※具体的な中期数値目標を明示した最新の中期経営計画は確認できていない

強みと注目点

① 非常に高い財務健全性(自己資本比率90%超)

自己資本比率は90%超と極めて高く、有利子負債への依存が小さい健全な財務体質を持つ。PBRは0.60倍前後と純資産を大きく下回る水準で、保有資産に対して株価が割安に評価されている。財務基盤が安定しているため、投資事業や開発事業への機動的な資金投下が可能な体力を備えている。

② 老舗ブランドと公共インフラ事業の組み合わせ

創業125年以上の老舗皮革ブランド「濱野皮革工藝(HAMANO)」やライセンスブランド「CLATHAS」を保有し、ブランド価値・知財を活用したビジネスを展開。一方で河川・砂防の維持管理を担う建設コンサルタント事業は公共インフラ需要を背景とした安定収益源。性格の異なる事業を組み合わせ、ブランド価値構築と安定収益の両面を持つ。

③ 不動産・沖縄リゾート開発による収益機会

国内外の不動産投資(買取再販・開発)と、沖縄・恩納村でのプール付き高級ヴィラ等のリゾート開発を展開。インバウンド需要や国内観光需要を背景とした収益機会を持つ。次期は不動産投資事業の拡充を業績回復の柱と位置付けており、開発案件の進捗が収益に寄与する可能性がある。

弱み・リスク要因

有価証券報告書・決算短信および公開情報から判明している同社の事業上の課題・リスクは以下のとおりです。

① 営業赤字・最終赤字と業績の不安定さ

2025年12月期は売上高が増加したものの、沖縄リゾート開発プロジェクトの遅延影響などにより営業損失2.04億円・当期純損益4.23億円の赤字を計上。2024年12月期に4期ぶりに営業黒字転換した直後の再赤字で、業績の振れが大きい。投資事業・開発事業の進捗に業績が左右されやすく、各損益段階(営業・経常・最終)で大きく結果が異なる不安定さがある。

② 開発プロジェクトの進捗・収益計上の不確実性

沖縄リゾート開発プロジェクトの遅延が2025年12月期の営業赤字の主因となったように、不動産開発・投資事業は計画の遅延や市況変動による収益計上のずれが生じやすい。海外投資には為替動向やその他海外投資特有のリスクもある。開発案件の進捗次第で業績が大きく上下するため、収益の予見性が低い。

③ 小型株の流動性・株価変動リスク

時価総額が小型(数十億円規模)で、東証グロース市場の銘柄のため株価変動が大きくなりやすい。業績の振れと相まって、株価が短期的な需給や思惑で大きく動く傾向がある。本日の株価上昇についても当社からの個別の適時開示は確認されておらず、需給・思惑による値動きの可能性があり、反動安のリスクに留意が必要。

主な出典:

本ページは投資情報の提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任において行ってください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました