7901 マツモト

マツモト <7901> 企業紹介 | ストップ高安研究所

マツモト 7901 東証スタンダード

北九州市門司区本社の学校アルバム・記念アルバム大手 ─ オンデマンド印刷とWeb3.0・NFT事業も展開、上場維持基準適合で監理銘柄指定解除

※2026年5月21日時点の情報

事業内容

マツモトは福岡県北九州市門司区に本社を置く印刷会社で、東証スタンダード上場(業種:その他製品)。学校アルバム・記念アルバムの大手として、印刷物の製造販売を主たる事業として展開。情報メディアのデジタル化リスクに対応するため、「印刷とITの融合」をメインテーマにインターネット関連事業に積極的に取り組み、ネット受注オンデマンド印刷、デジタル写真アルバム、写真プリント販売、自費出版サービス、印刷通販等インターネット関連事業のラインナップを充実させている。さらにWeb3.0とNFT事業にも進出し、印刷会社からデジタル領域への事業転換を進めている。2026年4月30日に東証より監理銘柄(確認中)に指定されていたが、2026年5月20日に上場維持基準(流通株式時価総額10億円以上)への適合が確認され、監理銘柄指定が解除された。

主要事業セグメント

① 学校アルバム・記念アルバム事業

同社の中核事業。卒業アルバム、入学記念アルバム、各種記念アルバムの企画・編集・印刷・製本を一貫して行う。長年培った印刷技術と編集ノウハウ、学校・自治体との関係性が競争優位の源泉。少子化による市場縮小に対応するため、付加価値の高い記念誌・写真集等への展開を進めている。

② ネット受注オンデマンド印刷

インターネット経由で印刷依頼を受注するオンデマンド印刷サービス。同社の印刷技術をデジタルチャネルで提供することで、地方の印刷会社の地理的制約を超えた展開を実現。印刷通販、自費出版サービス等を含む。

③ デジタル写真アルバム・写真プリント販売

デジタル化に対応した写真関連サービス。スマートフォン等で撮影した写真からのアルバム制作、写真プリント販売を展開。従来の学校アルバム事業のノウハウをデジタルチャネルで活用。

④ Web3.0・NFT事業(新領域)

2022年以降、Web3.0・NFT事業に参入。印刷会社からデジタル領域への事業転換を象徴する新規領域。記念アルバム事業との親和性を活用したNFTコンテンツ展開等が想定される。ただし収益貢献は限定的との見方が一般的。

直近の業績サマリー

2025年4月期は売上高2,169百万円(前期比△2.0%減)、営業損失△265百万円(前期△146百万円から赤字拡大)、経常損失△261百万円、当期純損失△653百万円(前期△86百万円から赤字拡大)と、業績悪化が継続。3期連続営業活動キャッシュフロー赤字で資金繰り懸念も発生。2026年4月期会社予想は売上高2,155百万円(△0.6%減)、営業損失△93百万円(赤字縮小)、経常損失△12百万円、当期純利益57百万円(黒字転換)と、改善見通しを示している。EPSは50.35円の見通し。事業構造改革の進展が今後の課題。

項目(個別・百万円) 2021年4月期 2022年4月期 2023年4月期 2024年4月期 2025年4月期 2026年4月期
会社予想
売上高 2,270 2,349
+3.5%
2,242
△4.6%
2,214
△1.2%
2,169
△2.0%
2,155
営業損益 △365 △207
赤字縮小
12
黒字転換
△146
赤字転落
△265
赤字拡大
△93
経常損益 △344 △188
赤字縮小
32
黒字転換
△137
赤字転落
△261
赤字拡大
△12
当期純損益 △389 △1,287
赤字拡大
74
黒字転換
△86
赤字転落
△653
赤字拡大
57
EPS(一株利益) △1,030.84円 △3,410.02円 197.22円 △76.50円 △577.14円 50.35円
決算発表時株価
(参考)
772円 1,280円 4,717円 1,590円 781円
実績PER -0.75倍 -0.38倍 23.92倍 -20.78倍 -1.35倍
予想PER 15.51倍
PBR 0.11倍 0.34倍 1.18倍 1.24倍 1.08倍
PSR 0.13倍 0.21倍 0.79倍 0.81倍 0.41倍
【業績数値に関する免責事項】
本ページに掲載している業績数値は、各社が公表する決算短信を一次情報として作成しています。 数値は決算短信発表時点のものであり、将来的に修正される可能性があります。 業績予想は会社発表時点のものであり、実績と異なる場合があります。 PER・PBR・PSRは決算発表日の終値で算出した参考値です。 正確な情報は各社公式IRサイトを必ずご確認ください。

業績ハイライト

2025年4月期は売上高△2.0%減、営業損失△265百万円(赤字拡大)、当期純損失△653百万円(赤字拡大)と業績悪化。EPSは△577.14円。ただし2026年4月期予想では営業損失△93百万円(赤字縮小)、当期純利益57百万円(黒字転換)と改善見通し。3期連続営業キャッシュフロー赤字の解消、事業構造改革の進展が今後の業績回復の鍵となる。

強みと注目点

① 学校アルバム・記念アルバム大手の地位

学校アルバム、記念アルバム分野の大手として、長年培った印刷技術と編集ノウハウ、学校・自治体との関係性を保有。少子化による市場縮小はあるが、特定領域における専門性と顧客基盤が事業の安定基盤。

② 上場維持基準への適合確認

2026年5月20日付で東証より監理銘柄(確認中)指定が解除された。会社側試算では2026年2月1日〜4月30日の終値平均1,186.25円・流通株式数9,100単位で、流通株式時価総額が10億7,948万円となり上場維持基準(10億円以上)に適合する見込みだった。上場廃止リスクが後退したことが直接の急騰要因。

③ 「印刷とITの融合」戦略

情報メディアのデジタル化リスクに対し、「印刷とITの融合」をメインテーマにインターネット関連事業に積極的に取り組み。ネット受注オンデマンド印刷、デジタル写真アルバム、写真プリント販売、自費出版サービス、印刷通販等を展開。事業転換への取り組みは継続している。

④ Web3.0・NFT事業の新領域

2022年以降、Web3.0・NFT事業にも進出。印刷会社からデジタル領域への事業転換を象徴する新規領域。記念アルバム事業との親和性を活用した展開を模索。

⑤ 2026年4月期予想で黒字転換見通し

2026年4月期会社予想は当期純利益57百万円(黒字転換)、EPS 50.35円(予想PER 15.51倍)。前期の△653百万円の純損失からの大幅改善見通しが、ターンアラウンド期待を支える。

弱み・リスク要因

① 4期連続営業赤字、業績悪化が継続

2022年4月期営業損失△207百万円、2024年4月期△146百万円、2025年4月期△265百万円と業績悪化傾向。2023年4月期に一時黒字転換(12百万円)したものの、その後再び赤字拡大。利益面の安定性に欠ける。

② 3期連続営業キャッシュフロー赤字

2025年4月期Yahoo!ファイナンスの決算短信AI要約等で「3期連続で営業活動によるキャッシュフローがマイナス」と報告され、資金繰りに懸念が生じていることが指摘されている。事業構造改革の進展が今後の課題。

③ 上場維持基準の境界線水準

監理銘柄指定は解除されたが、流通株式時価総額が10億円台前半の水準(会社試算10億7,948万円)であり、株価下落や流通株式数の変動次第で再び監理銘柄指定リスクが発生する可能性がある。

④ 印刷業界の構造的縮小

少子化、ペーパーレス化、デジタル化の進展により、印刷業界全体が構造的に縮小傾向にある。「印刷とITの融合」戦略の成否が中長期の事業継続を左右する。

⑤ 売上の長期減少傾向

売上高は2022年4月期2,349百万円をピークに5期連続で減少傾向(2,242→2,214→2,169→2,155予想)。トップラインの縮小傾向に歯止めがかからない状況。

直近の急騰要因(2026年5月21日 ストップ高)

2026年5月20日付で開示された監理銘柄指定解除が直接の急騰要因。東京証券取引所が4月30日付で同社を監理銘柄(確認中)に指定していたが、5月20日に上場維持基準(流通株式時価総額10億円以上)への適合が確認され、監理銘柄指定が解除された。会社側試算では、2026年2月1日〜4月30日の終値平均1,186.25円・流通株式数9,100単位で、流通株式時価総額は10億7,948万円となり上場維持基準に適合する見込みだった。指定解除を受け、上場廃止リスクの後退を好感した買いが入り5月21日に一時ストップ高となった。終値は935円(前日比+25円、+2.75%)で、一時ストップ高から大引けにかけては値を戻したものの、出来高は急増し、ストップ高材料として機能した1日となった。

出典: 株式会社マツモト 公式サイト / 株式会社マツモト 適時開示「監理銘柄(確認中)指定解除のお知らせ」(2026/5/20) / 日本取引所グループ「監理銘柄(確認中)の指定:(株)マツモト」(2026/4/30) / 株式会社マツモト「2025年4月期 決算短信」 / 株式会社マツモト「2026年4月期 業績予想」

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