ストップ高後の株価推移
| 経過期間 | 騰落率 | TOPIX超過 | 最大上昇 | 最大下落 |
|---|
9369 キユーソー流通システム
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事業内容と業績
共同物流事業
専用物流事業
関連事業
直近5年業績サマリー
| 業績項目 | 2021年11月期 | 2022年11月期 | 2023年11月期 | 2024年11月期 | 2025年11月期 | 2026年11月期予想 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 175,967 | 179,649 +3,682 / +2.1% | 184,617 +4,968 / +2.8% | 195,192 +10,575 / +5.7% | 202,602 +7,410 / +3.8% | 205,000 +2,398 / +1.2% |
| 営業損益 | 3,638 | 3,695 +57 / +1.6% | 4,030 +335 / +9.1% | 5,562 +1,532 / +38.0% | 5,644 +82 / +1.5% | 5,700 +56 / +1.0% |
| 経常損益 | 3,306 | 3,259 △47 / △1.4% | 3,470 +211 / +6.5% | 4,887 +1,417 / +40.8% | 4,820 △67 / △1.4% | 4,400 △420 / △8.7% |
| 当期純利益 | 1,561 | 1,458 △103 / △6.6% | -1,334 △2,792 / △191.5% | 2,660 +3,994 / +299.4% | 2,648 △12 / △0.5% | 2,100 △548 / △20.7% |
| EPS | 62.81円 | 58.67円 △4.14 / △6.6% | -53.70円 △112.37 / △191.5% | 107.04円 +160.74 / +299.3% | 106.54円 △0.50 / △0.5% | 84.48円 △22.06 / △20.7% |
| 一株配当金 | 23.00円 | 23.00円 ±0.00 / ±0.0% | 23.00円 ±0.00 / ±0.0% | 23.50円 +0.50 / +2.2% | 27.50円 +4.00 / +17.0% | 24.00円 △3.50 / △12.7% |
| 純資産 | 47,872 | 52,155 +4,283 / +8.9% | 51,455 △700 / △1.3% | 54,653 +3,198 / +6.2% | 57,162 +2,509 / +4.6% | — |
| 営業CF | 7,568 | 8,116 +548 / +7.2% | 9,093 +977 / +12.0% | 12,325 +3,232 / +35.5% | 9,571 △2,754 / △22.3% | — |
| 投資CF | -11,335 | -7,756 +3,579 / +31.6% | -8,286 △530 / △6.8% | -12,592 △4,306 / △52.0% | -12,597 △5 / △0.0% | — |
| 財務CF | -2,157 | 499 +2,656 / +123.1% | -1,850 △2,349 / △470.7% | 1,888 +3,738 / +202.1% | 2,109 +221 / +11.7% | — |
| フリーCF | -3,767 | 360 +4,127 / +109.6% | 807 +447 / +124.2% | -267 △1,074 / △133.1% | -3,026 △2,759 / △1033.3% | — |
単位はEPS・一株配当金を除き百万円。フリーCF=営業CF+投資CF。2021年11月期の一株配当金は、2021年12月1日の1株→2株の株式分割を考慮して比較可能な23.00円に調整しています。受注残高は決算短信に開示がないため掲載していません。
1.会社予想と実績
2021年11月期から2025年11月期は各期首の通期会社予想と通期実績を比較。2026年11月期は最新の通期会社予想を掲載しています。
| 指標 | 2021/11 | 2022/11 | 2023/11 | 2024/11 | 2025/11 | 2026/11 | ||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 予想 | 実績 | 達成率 | 予想 | 実績 | 達成率 | 予想 | 実績 | 達成率 | 予想 | 実績 | 達成率 | 予想 | 実績 | 達成率 | 予想 | 実績 | 達成率 | |
| 売上高(営業収益) (百万円) | 176,000 | 175,967 | 100.0% | 176,500 | 179,649 | 101.8% | 183,000 | 184,617 | 100.9% | 188,000 | 195,192 | 103.8% | 198,000 | 202,602 | 102.3% | 205,000 | — | 最新予想 |
| 営業利益 (百万円) | 3,800 | 3,638 | 95.7% | 4,300 | 3,695 | 85.9% | 4,000 | 4,030 | 100.8% | 4,600 | 5,562 | 120.9% | 5,600 | 5,644 | 100.8% | 5,700 | — | 最新予想 |
| 経常利益 (百万円) | 3,400 | 3,306 | 97.2% | 3,850 | 3,259 | 84.6% | 3,550 | 3,470 | 97.7% | 3,700 | 4,887 | 132.1% | 3,700 | 4,820 | 130.3% | 4,400 | — | 最新予想 |
| 親会社株主帰属純利益 (百万円) | 1,350 | 1,561 | 115.6% | 1,640 | 1,458 | 88.9% | 1,600 | -1,334 | -83.4% | 1,600 | 2,660 | 166.2% | 2,000 | 2,648 | 132.4% | 2,100 | — | 最新予想 |
| EPS (円) | 54.31 | 62.81 | 115.7% | 65.98 | 58.67 | 88.9% | 64.37 | -53.70 | -83.4% | 64.37 | 107.04 | 166.3% | 80.46 | 106.54 | 132.4% | 84.48 | — | 最新予想 |
達成率=実績÷期首会社予想×100。2021年11月期の予想EPSは、翌日の1株→2株の株式分割に合わせ54.31円へ調整して比較しています。
2.達成・未達理由
KIAT ANANDA GROUPの連結化で増収要因が加わり、コスト改善と適正料金の収受も進みました。一方、国内では外食需要に関連する業務用食品の出荷物量減少が残り、売上高・営業利益・経常利益は期首予想をわずかに下回りました。純利益・EPSが予想を上回った要因は、決算短信本文では期初予想との差異要因として個別には説明されていません。
専用物流の既存取引・事業領域拡大と、インドネシアの取扱物量増加で営業収益は期初予想を上回りました。一方、燃料・電気代・労務費などのコスト上昇、関連事業での燃料影響や適正料金での顧客獲得の遅れが利益を圧迫し、営業利益以下は期初予想に届きませんでした。
上期の鶏卵供給不足を下期の持ち直し、適正料金施策、インドネシアの新規・既存取引拡大で補い、売上高と営業利益は期初予想を上回りました。一方、共同物流事業に帰属する一部資産グループで34億47百万円の減損損失を計上し、親会社株主帰属純損失となったため、純利益・EPSは大幅未達でした。
前年の鶏卵供給不足からの回復、適正料金施策、インドネシアの新規・既存取引拡大で増収。利益面では増収効果に加え、電気代高騰の緩和と前期の減損損失計上に伴う減価償却費の減少が寄与し、売上高から純利益・EPSまで期初予想を上回りました。
共同物流の適正料金施策・既存取引拡大、関連事業の車両・燃料販売やインドネシア配送取引拡大で増収となりました。運送・倉庫コストやインドネシアの保管貨物減少はあったものの、増収効果とコスト改善で営業利益は期初予想を小幅に上回りました。経常利益・純利益の期初予想超過について、短信本文では予想差異の個別要因は説明されていません。
2026年7月3日の中間決算時点で通期予想は据え置かれています。中間実績は増収減益で、共同物流のコスト増が利益面の主要な確認点です。
3.事業セグメントの自信度
決算短信の会社コメントのトーンと各セグメントの増減益を基に、強気・中立・弱気を整理しています。原文コメントは各年度カード内にのみ掲載しています。
共同物流事業
コスト改善や適正料金の収受などが進捗し、前年を上回りました。
売上は減少しましたが、採算改善で営業利益が大幅増となりました。
運送・倉庫の効率化や適正料金施策の進捗などにより、前年を上回りました。
物量減とコスト高を効率化・料金施策で吸収する局面でした。
上期における電気代上昇や鶏卵供給不足の影響などにより、前年を下回りました。
増収でも利益が減少し、コスト・供給制約の影響が残りました。
前年の鶏卵供給不足に対する回復の動きや、適正料金施策などにより、前年を上回りました。
需要回復と料金施策が進み、営業利益は大きく改善しました。
増収による利益増加やコスト改善などにより、前年を上回りました。
適正料金と既存取引拡大が続き、増収増益を確保しました。
運送・倉庫のコストや労務費などの費用増加により、前年を下回りました。
売上は伸びた一方、主力事業の利益が前年同期比23.4%減となりました。
2026年中間期は増収ながら営業利益が前年同期比23.4%減。通期達成の最大の確認点は運送・倉庫コストと労務費の吸収です。
専用物流事業
労務費などの費用増加により、前年を下回りました。
新規・既存取引は拡大しましたが、物量減と人件費増で減収減益でした。
既存取引や事業領域の拡大などにより、増収となりました。
既存取引拡大とコスト改善で増収増益となりました。
コスト改善などが進捗したものの、労務費などの費用増加により、前年を下回りました。
増収を維持しましたが、人件費増で利益は減少しました。
増収による利益増加などがあったものの、労務費などの費用増加により、前年を下回りました。
売上拡大と料金施策は進んだ一方、労務費負担が残りました。
チェーンストアに関する取引減少による収益の適正化などにより、前年を上回りました。
売上は微減ながら採算改善で利益を伸ばしました。
増収による利益増加などにより、前年を上回りました。
料金施策・既存取引拡大で増収増益となりました。
2026年中間期は売上1.5%増、営業利益13.9%増。料金施策と既存取引拡大が利益成長につながっています。
関連事業
KIAT ANANDA GROUP4社が連結範囲に加わったことにより、収益、利益ともに前年を上回りました。
海外事業の連結化で事業規模と利益が大きく拡大しました。
適正料金での顧客獲得の遅れなどにより、前年を下回りました。
売上は伸びましたが、インドネシアの燃料影響と価格転嫁の遅れで減益でした。
インドネシアにおける新規・既存取引の拡大などにより、前年を上回りました。
国内施設工事と海外取引が拡大し、増収・大幅増益となりました。
インドネシアにおける新規・既存取引の拡大などにより、前年を上回りました。
国内施設工事と海外物流の拡大が継続し、増収増益となりました。
インドネシアにおける保管貨物の減少などにより、前年を下回りました。
売上は伸びたものの海外の保管貨物減少で利益が低下しました。
増収による利益増加などにより、前年を上回りました。
Coldrush株式取得の一時費用を吸収し、売上・利益とも前年同期を上回りました。
2026年中間期は売上12.2%増、営業利益23.6%増。一時費用を抱えながら増益で、国内施設工事と海外物流が牽引しています。
4.最新予想信頼度
2026年11月期の会社予想は、営業収益205,000百万円、営業利益5,700百万円、経常利益4,400百万円、親会社株主帰属純利益2,100百万円、EPS84.48円です。2026年中間期は営業収益102,735百万円、営業利益2,960百万円、経常利益2,481百万円、中間純利益1,263百万円で、会社は通期予想を据え置きました。
達成できると判断する理由
- 中間期の単純進捗率は売上50.1%、営業利益51.9%、経常利益56.4%、純利益60.1%で、全主要指標が50%前後以上です。
- 通期予想達成に必要な下期実績は、売上102,265百万円、営業利益2,740百万円、経常利益1,919百万円、純利益837百万円です。前年下期比では売上-0.7%、営業利益+6.5%、経常利益-12.4%、純利益-29.1%となります。
- 専用物流は中間営業利益13.9%増、関連事業は23.6%増で、主力の共同物流の減益を一部補っています。
達成できないと判断する理由
- 共同物流は中間売上1.9%増に対して営業利益23.4%減。運送・倉庫コストと労務費の上昇が続く場合、全社営業利益の達成余力が縮小します。
- 全社中間期は3.1%増収ながら営業利益3.6%減、経常利益5.7%減、純利益13.9%減で、増収がそのまま利益成長につながっていません。
- 下期の営業利益は前年下期比約6.5%増が必要で、共同物流の採算改善または専用物流・関連事業の増益継続が必要です。
収益計上時期を見る際の注意点
会社資料では特定四半期への利益偏重を示す明確な説明は確認できません。上記の進捗率は季節性を調整していない単純進捗率です。2026年11月期第3四半期決算は2026年9月30日発表予定のため、本ページの最新実績は2026年5月31日までの中間期です。
最終判断
中間期時点の必要残額と前年下期実績を比較すると、会社予想は達成可能な水準です。特に経常利益・純利益は前年下期を下回る水準でも通期予想に届きます。一方、営業利益だけは前年下期比約6.5%増が必要で、共同物流のコスト増が継続するかが最大の確認点です。2026年9月25日終値2,994円を予想EPS84.48円で割ると、会社予想が達成された場合のPERは約35.4倍です。
キユーソー流通システム|最新中期経営計画分析
第8次中期経営計画(2025年11月期~2028年11月期)/グループビジョン2036の第一段階
① 会社が掲げる最終年度の業績目標
| 指標 | 2024年11月期実績 | 2028年11月期目標 | 変化 |
|---|---|---|---|
| 営業収益 | 1,951億円 | 2,100億円 | +148億円 / +7.6% |
| 営業利益 | 55.6億円 | 73.5億円 | 約+17.9億円 / +32.1% |
| 営業利益率 | 2.9% | 3.5% | 約+0.6pt |
| ROE | 6.4% | 6%以上 | 6%以上を維持・確保 |
セグメント別の2028年度目標
| セグメント | 項目 | 2024年11月期 | 2028年11月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 共同物流 | 営業収益 | 1,325.8億円 | 1,388億円 | +4.7% |
| 共同物流 | 営業利益 | 25.6億円 | 35.0億円 | +36.8% |
| 専用物流 | 営業収益 | 400.3億円 | 427億円 | +6.7% |
| 専用物流 | 営業利益 | 13.2億円 | 15.5億円 | +17.2% |
| 関連事業 | 営業収益 | 225.8億円 | 285億円 | +26.2% |
| 関連事業 | 営業利益 | 16.4億円 | 23.0億円 | +40.0% |
共同物流は大幅な売上拡大より利益改善、関連事業は海外を中心に売上・利益とも高い成長を狙う構成。
② 目標達成へのロードマップ
- 物流サービスを再整理し、標準化・効率化を推進
- 効率性を軸に物流拠点を再配置
- 提携・協業を活用し輸配送モードを強化
- 原価上昇に対応した適正料金施策
- 温度管理物流の新分野、新規顧客・地域を開拓
- 事業ポートフォリオ最適化に向けセグメントを再編
- 部門横断型の新規事業開発体制を整備
- 自社物流システムの外販や新システムを研究
- AI活用、物流周辺事業、協業先を探索
- 海外で現地需要を取り込み、新地域へ展開
- 現地パートナーや人材など経営資源を拡充
- 採用強化とキャリア形成・教育制度の拡充
- 6つのマテリアリティに基づくサステナビリティ施策
- 資本効率の改善
- 最適な資金調達と資本構成を検討
- 成長投資と株主還元を両立
中計の現在地|2026年11月期
| 指標 | 2025年11月期実績 | 2026年11月期会社予想 | 2028年11月期中計目標 |
|---|---|---|---|
| 営業収益 | 2,026.0億円 | 2,050億円 | 2,100億円 |
| 営業利益 | 56.4億円 | 57億円 | 73.5億円 |
| 経常利益 | 48.2億円 | 44億円 | ― |
| 親会社株主帰属純利益 | 26.5億円 | 21億円 | ― |
③ 会社開示からみた主な達成リスク
- 人材確保・人件費:ドライバーや倉庫スタッフの確保が課題。採用・処遇改善による人件費上昇や、必要人員を確保できない場合の業績影響を会社がリスクとして開示。
- 燃料・電力コスト:燃料価格や冷蔵冷凍設備の電力料金上昇を十分に価格転嫁できない場合、収益性が悪化する可能性。
- 設備投資負担:物流拠点・車両などへの投資負担が業績へ影響する可能性。期待するキャッシュフローを得られなければ固定資産の減損リスクもある。
- 海外事業:法規制、政治・経済情勢、インフラ、税制、戦争・感染症、為替変動などをリスクとして開示。海外拡大を成長ドライバーとする中計だけに重要。
- 食品物流への依存:食品・小売・外食業界への依存度が高く、価格競争や貨物量減少が業績へ影響する可能性。
なお、2025年度有価証券報告書では、自然災害、物流品質、情報セキュリティなども事業リスクとして開示されている。
⑤ 目標達成時の株価水準をPER一定で参考試算
2026年9月25日終値は2,994円。 会社予想EPS84.48円を用いると予想PERは約 35.44倍。
ただし、中期計画では2028年度の純利益・EPS目標を開示していない。 そこで参考値として、EPSが営業利益と同じ割合で伸びると仮定する。
仮想EPS = 84.48円 × 1.289 ≒ 108.9円
理論株価 = 108.9円 × PER35.44倍 ≒ 3,861円
この単純モデルでは、現在値2,994円は理論株価3,861円に対して 約22.4%低い水準。 現在値からの上昇余地で表現すると約28.9%となる。
※これは会社予想ではなく参考試算。2028年度EPSが開示されていないため、営業利益成長率をEPSへ代理適用している。 税率、金利、特別損益、海外子会社の持分、株式数の変化などによって実際のEPSは大きく変わり得る。 またPER35.44倍が2028年度にも維持される保証はない。


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