4480 メドレー

直近5年業績サマリー

業績項目2021年12月期2022年12月期2023年12月期2024年12月期2025年12月期2026年12月期 通期予想
売上高
(百万円)
10,863
14,185
+3,322 / +30.6%
20,532
+6,347 / +44.7%
29,302
+8,770 / +42.7%
36,786
+7,484 / +25.5%
46,400
+9,614 / +26.1%
営業損益
(百万円)
733
1,290
+557 / +76.0%
2,661
+1,371 / +106.3%
2,326
△335 / △12.6%
2,150
△176 / △7.6%
2,950
+800 / +37.2%
経常損益
(百万円)
743
1,526
+783 / +105.4%
3,755
+2,229 / +146.1%
4,078
+323 / +8.6%
2,202
△1,876 / △46.0%
3,250
+1,048 / +47.6%
当期純利益
(百万円)
563
1,017
+454 / +80.6%
2,566
+1,549 / +152.3%
2,798
+232 / +9.0%
975
△1,823 / △65.2%
1,800
+825 / +84.6%
EPS
(円)
17.79
31.77
+13.98 / +78.6%
79.53
+47.76 / +150.3%
86.17
+6.64 / +8.3%
30.62
△55.55 / △64.5%
58.25
+27.63 / +90.2%
一株配当金
(円)
0.00
0.00
±0 / ±0.0%
0.00
±0 / ±0.0%
0.00
±0 / ±0.0%
0.00
±0 / ±0.0%
18.00
+18.00 / -
純資産
(百万円)
14,049
15,170
+1,121 / +8.0%
17,637
+2,467 / +16.3%
20,219
+2,582 / +14.6%
14,799
△5,420 / △26.8%
営業CF
(百万円)
1,038
2,013
+975 / +93.9%
3,871
+1,858 / +92.3%
2,447
△1,424 / △36.8%
3,486
+1,039 / +42.5%
投資CF
(百万円)
-3,294
-751
+2,543 / +77.2%
-1,662
△911 / △121.3%
-10,719
△9,057 / △544.9%
-7,128
+3,591 / +33.5%
財務CF
(百万円)
2,220
-927
△3,147 / 赤字転落
-1,218
△291 / △31.4%
11,899
+13,117 / 黒字転換
-6,776
△18,675 / 赤字転落
フリーCF
(百万円)
-2,256
1,262
+3,518 / 黒字転換
2,209
+947 / +75.0%
-8,272
△10,481 / 赤字転落
-3,642
+4,630 / +56.0%
1.会社予想と実績

2022年12月期から2025年12月期は各期首に公表された通期会社予想と通期実績を比較。2026年12月期は最新の通期会社予想を掲載しています。

売上高営業利益経常利益親会社株主帰属純利益EPS
売上高の会社予想と実績 売上高 期首会社予想と通期実績(2026/12は最新会社予想) 会社予想 実績 025,00050,00075,000100,00013,95014,1852022/12達成率 101.7%19,15020,5322023/12達成率 107.2%27,10029,3022024/12達成率 108.1%39,80036,7862025/12達成率 92.4%46,4002026/12最新会社予想 単位:百万円
達成率は実績÷期首会社予想。赤=達成・超過、青=未達、黄=最新予想。
営業利益の会社予想と実績 営業利益 期首会社予想と通期実績(2026/12は最新会社予想) 会社予想 実績 01,2502,5003,7505,0009001,2902022/12達成率 143.3%1,6302,6612023/12達成率 163.3%2,9502,3262024/12達成率 78.8%3,0002,1502025/12達成率 71.7%2,9502026/12最新会社予想 単位:百万円
達成率は実績÷期首会社予想。赤=達成・超過、青=未達、黄=最新予想。
経常利益の会社予想と実績 経常利益 期首会社予想と通期実績(2026/12は最新会社予想) 会社予想 実績 01,2502,5003,7505,0009001,5262022/12達成率 169.6%1,7603,7552023/12達成率 213.4%3,8504,0782024/12達成率 105.9%4,3002,2022025/12達成率 51.2%3,2502026/12最新会社予想 単位:百万円
達成率は実績÷期首会社予想。赤=達成・超過、青=未達、黄=最新予想。
親会社株主帰属純利益の会社予想と実績 親会社株主帰属純利益 期首会社予想と通期実績(2026/12は最新会社予想) 会社予想 実績 01,2502,5003,7505,0006501,0172022/12達成率 156.5%1,1802,5662023/12達成率 217.5%2,5702,7982024/12達成率 108.9%3,1009752025/12達成率 31.5%1,8002026/12最新会社予想 単位:百万円
達成率は実績÷期首会社予想。赤=達成・超過、青=未達、黄=最新予想。
EPSの会社予想と実績 EPS 期首会社予想と通期実績(2026/12は最新会社予想) 会社予想 実績 05010015020020.4031.772022/12達成率 155.7%36.7679.532023/12達成率 216.3%79.4386.172024/12達成率 108.5%95.3330.622025/12達成率 32.1%58.252026/12最新会社予想 単位:円
達成率は実績÷期首会社予想。赤=達成・超過、青=未達、黄=最新予想。
指標2022年12月期2023年12月期2024年12月期2025年12月期2026年12月期
予想実績達成率予想実績達成率予想実績達成率予想実績達成率予想実績達成率
売上高
(百万円)
13,95014,185101.7%19,15020,532107.2%27,10029,302108.1%39,80036,78692.4%46,400最新予想
営業利益
(百万円)
9001,290143.3%1,6302,661163.3%2,9502,32678.8%3,0002,15071.7%2,950最新予想
経常利益
(百万円)
9001,526169.6%1,7603,755213.4%3,8504,078105.9%4,3002,20251.2%3,250最新予想
親会社株主帰属純利益
(百万円)
6501,017156.5%1,1802,566217.5%2,5702,798108.9%3,10097531.5%1,800最新予想
EPS
(円)
20.4031.77155.7%36.7679.53216.3%79.4386.17108.5%95.3330.6232.1%58.25最新予想
2.達成・未達理由
2022年12月期全5指標を達成・超過
売上 101.7%営業利益 143.3%経常利益 169.6%純利益 156.5%EPS 155.7%

人材プラットフォームでは顧客事業所数が29.4万件まで増加し、ワクチン接種による採用遅延の影響も限定的となりました。医療プラットフォームも利用医療機関数が増加して増収となり、全社売上が予想を上回りました。人材事業の高い利益成長に加え、受取和解金303百万円なども経常利益以下を押し上げました。

2023年12月期全5指標を大幅超過
売上 107.2%営業利益 163.3%経常利益 213.4%純利益 217.5%EPS 216.3%

人材プラットフォーム売上は44.7%増、セグメント利益は47.4%増。医療プラットフォームも46.4%増収となり、営業損失が縮小しました。成長投資を続けながら営業利益が大幅増となったことに加え、受取和解金1,376百万円が営業外収益に計上され、経常利益・純利益の超過幅が大きくなりました。

2024年12月期営業利益のみ未達、他4指標は達成
売上 108.1%営業利益 78.8%経常利益 105.9%純利益 108.9%EPS 108.5%

期初予想にはグッピーズ公開買付の影響を織り込んでいませんでしたが、同社の連結化も加わり売上は予想を超過しました。一方、人材事業のマーケティング・研修投資、医療事業の人員増強、M&A後の費用増加により営業利益は未達。受取和解金2,234百万円が営業外収益に計上されたため、経常利益・純利益は予想を上回りました。

2025年12月期全5指標が未達
売上 92.4%営業利益 71.7%経常利益 51.2%純利益 31.5%EPS 32.1%

売上は25.5%増と高成長を維持しましたが、期初計画の35.8%増には届きませんでした。人材事業のマーケティング・研修投資、医療プラットフォームの組織見直しと高成長優先投資、新規開発サービスの米国事業投資により、医療・新規開発のセグメント損失が拡大しました。さらに受取和解金は372百万円と前年2,234百万円から大きく減り、経常利益・純利益の達成率が低下しました。

2026年12月期最新会社予想・中間期時点
売上 単純進捗48.9%営業利益 82.9%経常利益 86.2%純利益 83.2%EPS 84.9%

中間期は売上高22,683百万円、営業利益2,446百万円、経常利益2,802百万円、親会社株主帰属中間純利益1,497百万円。通期業績予想は据え置かれています。人材プラットフォーム事業の売上高は24.4%増、利益は29.2%増、医療プラットフォーム事業も22.8%増収となりました。

進捗率は中間期実績÷通期会社予想の単純計算です。

3.事業セグメントの自信度

2025年12月期から「メドレー早期資金サポート」を新規開発サービスから医療プラットフォーム事業へ区分変更。2024年12月期のセグメント数値は変更後区分に組み替えた値を使用しています。

人材プラットフォーム事業

自信度推移:中立 → 強気 → 強気 → 強気 → 強気 → 強気
2021年12月期中立
利便性の向上に向けたサービスサイトの機能改善を継続的に実施したこと等により応募数が伸長

COVID影響は残るが、応募・顧客基盤は拡大。

2022年12月期強気
COVID-19のワクチン接種による入職時期の遅延等の影響が限定的となった

外部環境が正常化し、顧客事業所・求人件数が増加。

2023年12月期強気
「ジョブメドレー」及び「ジョブメドレーアカデミー」において、生成AIを活用した機能改善をテストし、実装を進めました。

高成長に加え、生成AIによる機能強化へ踏み込む。

2024年12月期強気
2024年第2四半期より株式会社グッピーズの「グッピー求人」及び「グッピー新卒」が加わり、業績の更なる拡大に貢献しております。

M&Aで顧客・サービス基盤を拡張。

2025年12月期強気
「ジョブメドレー」における応募数は引き続き増加しており、掲載求人数についても前連結会計年度末比12.3%増

成長率は鈍化したが、主要KPIの拡大は継続。

2026年12月期 中間期強気
「ジョブメドレー」における応募数は引き続き増加しており、掲載求人数についても前連結会計年度末比1.3%増

中間期も24.4%増収・29.2%増益で高収益を維持。

最新判断強気

顧客事業所数・応募数・求人件数の増加が続き、最新中間期も売上・利益が2桁成長。全社利益の中核として高い収益力を維持しています。

医療プラットフォーム事業

自信度推移:中立 → 中立 → 強気 → 強気 → 強気 → 中立
2021年12月期中立
医療プラットフォーム事業全体の利用医療機関数は前連結会計年度に引き続き増加し、前連結会計年度末比89%増の10,611件

顧客基盤は急拡大したが、先行投資で赤字。

2022年12月期中立
医療プラットフォーム事業全体の利用医療機関数は前連結会計年度に引き続き増加し、前連結会計年度末比33.5%増の14,165件

導入拡大は強いが、人員・開発投資で損失拡大。

2023年12月期強気
各プロダクトの顧客への導入が堅調に推移したことにより、利用医療機関数が増加し、増収となりました。

増収と赤字縮小が同時進行。

2024年12月期強気
「Pharms」の機能拡充に伴うシステム活用機会の増加により、既存顧客内での利用店舗の増加が進んだ

顧客内浸透が進み、営業損失は大幅縮小。

2025年12月期強気
病院・診療所・歯科・調剤薬局など各領域の医療機関が患者・生活者とひとつにつながるAI機能を搭載した「MEDLEY AI CLOUD」の提供を開始しました。

AI基盤への投資を優先し、短期損失を許容。

2026年12月期 中間期中立
「MEDLEY AI CLOUD」において、医療現場における業務効率化と患者体験の向上を実現するための各種AI機能の拡充等を実施いたしました。

22.8%増収だが、成長投資で中間損失は拡大。

最新判断中立

利用医療機関数と売上は拡大し、MEDLEY AI CLOUDの開発も進む一方、成長優先投資によって赤字が拡大しています。売上成長への自信は高いものの、短期採算は慎重に見る局面です。

新規開発サービス

自信度推移:中立 → 中立 → 弱気 → 中立 → 中立 → 弱気
2021年12月期中立
「介護のほんね」は継続的なコンテンツ拡充及び紹介可能施設数の拡充のための積極的な営業活動を実施しました。

事業育成を続け、損失は縮小。

2022年12月期中立
米国において拠点を設立し、市場調査及びテストマーケティングを開始しております。

海外展開を開始した投資フェーズ。

2023年12月期弱気
米国における人材採用システムの市場調査及びテストマーケティングを実施しました。

売上は増えたが、米国投資で損失が大幅拡大。

2024年12月期中立
米国における人材採用システムの事業拡大に向けた投資を実施しました。

市場調査から事業拡大フェーズへ移行。

2025年12月期中立
株式会社ASFON TRUST NETWORKの「みんかい」が当セグメントに加わり、また、人材不足の短期的な需要に対応する人材採用システムとして「ジョブメドレースポット」の提供を開始しました。

サービス拡張は進むが、米国投資で損失は拡大。

2026年12月期 中間期弱気
当該セグメントで減収が発生している要因としては、グッピーヘルスケア事業の売却によるものであり

事業売却で減収、米国投資継続で赤字が続く。

最新判断弱気

みんかい・米国Jobleyなど将来の選択肢は保有していますが、最新中間期は事業売却で減収し、米国投資を主因に営業損失が続いています。

4.最新予想信頼度
判定:利益予想の達成可能性は高い。売上高は下期成長率を要確認

中間期の営業利益・経常利益・純利益は通期予想の8割超まで進捗しています。一方、人材プラットフォーム事業は4月入職増により第2四半期へ売上が偏重する傾向があるため、売上高48.9%という単純進捗をそのまま年率換算するのは適切ではありません。

売上高予想46,400百万円 / 48.9%
営業利益予想2,950百万円 / 82.9%
経常利益予想3,250百万円 / 86.2%
当期純利益予想1,800百万円 / 83.2%
EPS予想58.25円 / 84.9%

進捗率は中間期実績÷通期会社予想の単純計算です。

達成できると判断する理由

  • 営業利益は2,446百万円で通期2,950百万円の82.9%、経常利益は86.2%、純利益は83.2%まで進捗しています。
  • 下期に必要な営業利益は504百万円で、前年下期実績689百万円を下回る水準です。利益目標には大きなバッファがあります。
  • 人材プラットフォームは中間期24.4%増収・29.2%増益で、全社利益の中核が高成長を継続しています。
  • 医療プラットフォームも22.8%増収し、顧客導入とAI機能拡充が続いています。

達成できないと判断する理由

  • 通期売上達成には下期23,717百万円が必要で、前年下期18,321百万円に対して約29.5%増が必要です。上期の前年同期比22.8%増を上回る成長率が求められます。
  • 人材プラットフォームは4月入職増により第2四半期へ売上が偏重するため、上期売上には季節的な追い風が含まれます。
  • 医療プラットフォームは高成長を優先する投資で中間営業損失が484百万円まで拡大しており、追加投資が利益率を押し下げる可能性があります。
  • 新規開発サービスも米国事業投資により赤字が継続しており、全社費用と合わせて下期の利益変動要因です。

利益計上時期の見方

人材プラットフォーム事業は、採用者の入職日を基準に売上を計上するため、一般的な年度開始月である4月に入職が増え、第2四半期に売上高が偏重する傾向があります。したがって、売上進捗は50%未満でも直ちに未達懸念とは言えず、逆に上期の高利益進捗を単純に2倍することも適切ではありません。

総合判断

2026年12月期は、営業利益・経常利益・純利益の達成可能性は高いと判断します。 中間期で各利益指標が8割超まで進んでおり、下期に必要な利益水準は前年下期を下回ります。売上高については、季節性を踏まえつつも下期に前年同期比約29.5%増が必要であるため、利益よりハードルが高いと見ます。3Q以降は人材事業の採用決定数、医療プラットフォームの利用医療機関数、AI投資・新規開発投資の費用水準を確認する必要があります。

証券コード 4480 東証プライム 新中期目標 FY2029 調査基準日 2026.08.14

株式会社メドレー
最新中期経営計画分析

ミッション「医療ヘルスケアの未来をつくる」| 人材PF・医療PF・海外展開・M&Aを軸に売上高1,000億円へ

現行の最新中期目標はFY2029売上高1,000億円、EBITDA200億円。 メドレーは長期フリーキャッシュ・フローの最大化を経営方針とし、 売上高を「顧客事業所数 × ARPU」に分解して双方を継続的に拡大する。 中期目標期間は増収増益を原則とする一方、事業環境の変化への対応や 魅力的な投資機会を優先し、FY2029より前の早期達成にも挑戦する方針である。

① 企業が掲げる目標業績数字

FY2029
売上高目標
1,000億円 早期達成にも挑戦
FY2029
EBITDA目安
200億円 利益目標を新設
FY2029
EBITDAマージン
20% FY2025:約13%
計画策定時
FY23→FY29売上CAGR
約30% FY23売上205億円が起点
中計の特徴: 単なる売上1,000億円の到達だけではなく、 EBITDA200億円・マージン20%という利益目標を同時に設定している。 したがって、中期目標達成には「高成長の継続」と 「事業規模拡大による利益率向上」の両方が必要になる。

FY2029 基本シナリオの事業別内訳

領域 FY2029 売上高 EBITDAマージン 主な成長ドライバー
国内 人材PF 650億円前後 40%前後 顧客事業所数拡大、高単価職種、機能改善、サービス間連携
医療PF 250億円前後 20%前後 電子カルテ普及、顧客事業所数拡大、患者・生活者向けサービス
海外 人材PF 100億円前後 20%前後 米国を中心とした地域・業種拡大、従事者ユーザー母集団形成
全社共通費用 売上高比10~12%前後 事業規模拡大に伴い売上高比率の低下を継続
FY2029
海外売上比率
10%以上 米国中心に展開
Open Innovation
目標
10事業以上 将来連結可能な事業
組織規模
計画策定時想定
約4,000名 1,105名から拡大想定

現在地 ― FY2025実績とFY2026会社予想

指標 FY2025実績 FY2026会社予想 FY2029目標
売上高 367.86億円 464.00億円 1,000億円
EBITDA 48.21億円 58.00億円 200億円
EBITDAマージン 約13.1% 約12.5% 20%
営業利益 21.50億円 29.50億円
当期純利益 9.75億円 18.00億円
現在の必要成長率を再計算すると: FY2025実績からFY2029目標まで、売上高は年平均約28.4%、 EBITDAは年平均約42.7%の成長が必要となる。 売上以上にEBITDAを速く伸ばす必要があるため、 最終的な難易度は「1,000億円の売上」だけでなく EBITDAマージンを13%台から20%へ引き上げられるかにある。

最新2026年2Q累計の進捗

指標 2026年上期 前年同期比 2026年通期予想 進捗率
売上高 226.83億円 +22.8% 464.00億円 48.9%
EBITDA 38.66億円 +43.4% 58.00億円 66.7%
営業利益 24.46億円 +67.4% 29.50億円 82.9%
経常利益 28.02億円 +77.6% 32.50億円 86.2%
親会社株主帰属純利益 14.97億円 +131.2% 18.00億円 83.2%
売上高 通期進捗 48.9%
EBITDA 通期進捗 66.7%
営業利益 通期進捗 82.9%
足元では利益成長が売上成長を上回る。 2026年上期は売上高+22.8%に対してEBITDA+43.4%、 営業利益+67.4%となった。 会社側もQ2の各利益指標は期初計画をやや上回る進捗と説明している。 一方、FY2029までの売上高1,000億円を考えると、 今後も20%台後半の売上成長を長期継続する必要があり、 高い利益進捗だけで中期目標達成が確定する段階ではない。

② 目標達成へのロードマップ・達成計画

「顧客事業所数 × ARPU」を同時に伸ばす

全社の基本成長式は、顧客となる医療・介護事業所数を増やしながら、 1事業所当たり売上であるARPUも高めること。 継続的な顧客獲得、利用頻度向上、プロダクトラインナップ拡充へ投資する。

国内人材PFを650億円規模へ

ジョブメドレーの顧客基盤を拡大し、 医師など高単価職種、採用管理、スカウト、エージェントなどへ領域を拡張。 機能改善とサービス間連携によってARPUを高め、 40%前後のEBITDAマージンを目指す。

M&Aで人材PFの提供範囲を拡張

2026年8月にはRMキャリアを100%子会社化。 ジョブメドレーのIT・AI・集客基盤と、 RMキャリアの医師・薬剤師向けアドバイザー型支援を組み合わせ、 病院領域のシェア拡大や採用代行・BPOへの発展を狙う。

医療PFを「黒字で高成長」へ転換

電子カルテ、診療支援、薬局、患者向けサービス等を拡充。 顧客事業所数とARPUを引き上げ、 FY2029売上250億円前後、EBITDAマージン20%前後を目指す。 原則としてEBITDA黒字のもとで成長させる設計である。

クラウド・AIネイティブ化を加速

病院向け電子カルテ「MALL」はオンプレミス中心から クラウドネイティブ版へ移行。 「MALLクラウド」は2027年1月以降に段階的リリース予定。 CLINICS等でもAI機能を拡張し、医療従事者の生産性向上を提供価値にする。

海外人材PFを100億円規模へ

米国を中心に展開し、限定的な地域・業種から対象市場を拡大。 従事者ユーザーの母集団形成によってARPUを高め、 FY2029売上100億円前後、EBITDAマージン20%前後を目指す。

Open InnovationとM&Aを成長手段に

外部企業、研究者、起業家、専門職の技術・事業資産を活用し、 中期目標期間に将来連結可能な事業を10以上生み出す。 既存PFの強化だけでなく新規事業セグメントの創出も狙う。

「Global One」の経営基盤を構築

自社開発・M&A、国内・海外を問わず、 人事・法務・財務・IT等を横断した統一ガバナンスを構築。 事業数と地域が増えても一体運営できる組織基盤を作る。

計画策定時の投資余力

中期期間
営業CF想定
400億円超 計画策定時想定
追加借入含む
投資余力想定
約900億円 M&A等に活用
追加借入余地
計画策定時想定
約500億円 D/E 1.0倍以下を前提

※上記投資余力は2023年12月末の財務基盤を前提に中期目標設定時に示された見通しであり、 現在の貸借対照表上の余力をそのまま示すものではありません。

2026年8月時点の資本配分方針: 中期目標の折り返しにあたり、 「事業投資 → M&A → 直接的な株主還元」の優先順位を維持。 新サービス・新機能への投資を加速する一方、 株主還元は継続配当を軸とする方式へ移行し、 中期目標達成期間中は配当性向30%を目安とした。 2026年度は1株18円の初配を予定している。

最新の実行状況

重点領域 2026年2Q時点の動き 中期目標への意味
国内人材PF Q2売上高96.5億円、EBITDAマージン50%。 ATS契約数はFY2026予算想定顧客数の2倍超。 650億円・高収益化に向けたARPU拡大施策が進行
M&A RMキャリアを2026年8月3日に100%子会社化。 医師・薬剤師・病院領域のシェア、採用支援機能を拡張
海外 米国事業のQ2売上高は前四半期比2.5倍超と会社説明。 FY2029海外売上100億円、海外比率10%以上への布石
医療PF Q2売上高約26億円、EBITDAマージン0%。 MALLのクラウド版移行を進行。 250億円・EBITDA20%には今後の利益率改善が必要
AI CLINICSのAI機能を拡張し、社内業務もAIネイティブ化。 顧客価値向上と自社生産性の両面から利益率改善を狙う

③ 中期目標の実現に影響を及ぼす主なリスク

人材獲得競争の激化 全事業

優秀な人材の獲得競争やエンジニア採用単価の上昇により、 継続的な事業拡大が阻害されるリスク。 インセンティブプランの強化や、成長を見据えた人事制度の導入で対応する。

大規模な個人情報漏洩 全事業

医療・求職者情報等の流出・消失によって、 信用低下、競争力低下、損害賠償などが発生するリスク。 ISMS認証、社員教育、セキュリティ改善、アクセス管理、 内部管理体制強化で対応する。

大規模なシステム障害 全事業

システム障害が長期化した場合、顧客・利用者との信頼関係を損なう可能性。 安定運用のためのシステム・セキュリティ強化と、 短時間で復旧できる体制整備を進める。

事業競争の激化 人材PF・医療PF

人材PFでは広告宣伝・販促費増加、 医療PFでは競争による顧客単価低下がリスク。 人材PFでは会員基盤・プロダクト強化とコストリーダーシップ、 医療PFではラインナップ拡充、オペレーション効率化、 高付加価値サービスへの展開で対応する。

医療関連規制・政策の変化 医療PF

オンライン診療・オンライン服薬指導に関する規制や、 診療報酬改定等の政策変更によって顧客獲得が鈍化する可能性。 大規模な導入実績を活かし、医療機関に適切なサービス活用を促す方針。

達成可能性の分析

最大の焦点は「売上1,000億円」より、200億円のEBITDAをどう作るか

メドレーはFY2025に売上367.86億円まで到達し、 FY2026は464億円を見込む。 規模の面ではFY2029目標1,000億円の約半分が視野に入ってきたものの、 FY2025からなお年平均約28%の売上成長を4年間続ける必要がある。

より高いハードルはEBITDAである。 FY2025の48.21億円からFY2029の200億円には 年平均約43%の成長が必要で、 EBITDAマージンも約13%から20%まで高めなければならない。 国内人材PFの高収益成長だけでなく、 医療PFの黒字化・利益率向上、海外事業の規模拡大、 M&A後のシナジー実現が不可欠である。

最新2026年上期ではEBITDAが前年同期比43.4%増、 営業利益が67.4%増と利益成長が加速している点はプラス材料。 一方、医療PFは上期でセグメント損失を計上しており、 FY2029に同事業でEBITDAマージン20%を実現するには MALLクラウド、AI機能、新プロダクトの収益化が重要になる。

今後の中計進捗を判断する際は、 ①売上成長率が20%台後半を維持できるか、 ②全社EBITDAマージンが20%へ向けて上昇するか、 ③医療PFが安定黒字化するか、 ④米国売上の高成長が継続するか、 ⑤M&Aによる売上だけでなく利益・ARPUの上昇が確認できるか が主要なチェックポイントとなる。

※CAGR、進捗率、EBITDAマージン等の一部数値は会社公表値を基に単純計算しています。 ※中期目標の事業別数値は会社が示す「基本シナリオ」であり、 投資対効果や市場環境に応じて柔軟に調整する方針です。 ※本コンテンツは開示資料の整理・分析を目的とするもので、 特定の投資行動を推奨するものではありません。

主要参照資料
・株式会社メドレー「2023年12月期 通期決算説明資料/新中期目標」2024年2月
・株式会社メドレー「コーポレート・ガバナンスに関する報告書」2026年3月30日
・株式会社メドレー「2025年12月期 通期決算説明資料」2026年2月13日
・株式会社メドレー「2026年12月期 第2四半期(中間期)決算短信」2026年8月13日
・株式会社メドレー「MALLクラウド」発表 2026年8月13日
・株式会社メドレー「RMキャリアのメドレーグループ参画」2026年8月3日
・代表取締役社長 瀧口浩平「FY26-Q2 決算コメント」2026年8月13日

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