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エスポア 3260 名証N
ESPOIR Co.,Ltd.|不動産の企画・開発、リセール、賃貸・管理、不動産コンサルティングを手掛ける名証ネクスト上場の不動産会社。
※2026年6月17日時点の情報
事業内容
2026年6月17日本日の株価(終値ベース)の時価総額は約40億円。終値699円、発行済株式数5,742,000株を基に算出。
エスポアは1972年9月1日設立、本社は東京都渋谷区南平台町15-1。代表取締役社長は鈴木魁太氏、上場市場は名古屋証券取引所NEXTで、事業内容はリアルエステートコーディネート&マネジメント。
2026年2月期連結業績は、売上高556百万円、営業利益10百万円、経常利益15百万円、親会社株主に帰属する当期純利益11百万円。前期の赤字から黒字転換した一方、営業キャッシュ・フローはマイナス928百万円となり、仕掛販売用不動産の増加と短期借入金の増加が大きい期となった。
エスポアは1972年9月1日設立、本社は東京都渋谷区南平台町15-1。代表取締役社長は鈴木魁太氏、上場市場は名古屋証券取引所NEXTで、事業内容はリアルエステートコーディネート&マネジメント。
2026年2月期連結業績は、売上高556百万円、営業利益10百万円、経常利益15百万円、親会社株主に帰属する当期純利益11百万円。前期の赤字から黒字転換した一方、営業キャッシュ・フローはマイナス928百万円となり、仕掛販売用不動産の増加と短期借入金の増加が大きい期となった。
開発・販売事業
セグメント売上高と利益の推移は、2022年2月期が売上高250百万円・利益6百万円、2023年2月期が売上高60百万円・損失0百万円、2024年2月期が売上高0百万円・損失19百万円、2025年2月期が売上高81百万円・損失14百万円、2026年2月期が売上高203百万円・利益4百万円。この事業は、同社の中核である不動産の企画・開発・再販領域である。会社は、潜在価値を引き出せる用地を取得し、物件ごとの地域特性や立地環境に合わせた企画を付加する。分譲マンション、商業施設、宅地開発のほか、他社が開発した物件を購入して再販するリセールも含む。
2026年2月期は、神奈川県横須賀市の宅地・建売で1区画を引き渡し、本物件の全区画販売が完了した。また、埼玉県深谷市と長野県佐久穂町の系統用蓄電池用地および発電設備等への送電系統に係る権利について、引渡しまで完了した。
リセールでは、長野県伊那市の建売、栃木県宇都宮市の宅地、愛知県岩倉市の販売活動を行い、長野県伊那市の物件を引き渡した。神奈川県横浜市保土ヶ谷区の開発物件は販売準備を継続している。
同事業は物件の仕入れ、販売時期、引渡しの有無で売上が大きく変動する。2024年2月期は売上計上がなく、2025年2月期も赤字だったが、2026年2月期は蓄電池用地関連と宅地・建売販売により黒字化した。
賃貸・管理事業
セグメント売上高と利益の推移は、2022年2月期が売上高1,221百万円・利益207百万円、2023年2月期が売上高1,322百万円・利益232百万円、2024年2月期が売上高497百万円・利益98百万円、2025年2月期が売上高208百万円・損失25百万円、2026年2月期が売上高189百万円・損失1百万円。賃貸・管理事業は、同社が所有する土地や建物を第三者に貸し付けるストック型事業である。かつては北海道北斗市、北海道札幌市厚別区、北海道苫小牧市、神奈川県横浜市中区、石川県河北郡の商業施設5物件を中心に賃貸・運営管理を行っていた。
2023年6月に北海道苫小牧市を除く4物件を売却したことで、同事業の規模は大きく縮小した。2024年2月期は物件売却前の収益が残ったため黒字だったが、2025年2月期は商業施設売却後の収益力低下と時間貸し駐車場事業の立ち上げにより赤字となった。
2026年2月期時点では、北海道苫小牧市の商業施設と神奈川県川崎市高津区の土地を所有し、賃貸を行っている。また2024年4月から時間貸し駐車場事業を開始している。
2026年2月期は売上高が前期比で減少したが、セグメント損失は25百万円から1百万円へ縮小した。過去の大型商業施設賃貸に比べると規模は小さいが、今後の固定収入基盤を再構築するうえで重要な位置付けにある。
不動産コンサルティング事業
セグメント売上高と利益の推移は、2022年2月期と2023年2月期は未設定、2024年2月期が売上高193百万円・利益193百万円、2025年2月期が売上高0百万円・利益0百万円、2026年2月期が売上高155百万円・利益155百万円。不動産コンサルティング事業は、2024年2月期から報告セグメントに追加された事業である。同社が長年展開してきたデベロップメント事業やリセール事業のノウハウを活かし、不動産のエリア特性や立地特性を分析し、専門的な知見やパートナーとの提携を通じて、潜在価値を引き出すことをコンセプトとしている。
2024年2月期はアークホールディングスとの間で計3件のコンサルティング業務を完結し、売上高193百万円を計上した。2025年2月期は相談事案はあったものの通常の仲介として成約したため、このセグメントでは売上を計上していない。
2026年2月期は東京都台東区および神奈川県横浜市中区の物件でコンサルティング業務を完結し、売上高155百万円・セグメント利益155百万円となった。
同社は、不動産コンサルティング事業の原価および販管費について、現時点では人件費のみを想定しているとしている。実際には開発・販売事業や賃貸・管理事業と兼務しており、単独の人件費を計上していないため、2024年2月期と2026年2月期は売上高とセグメント利益が同額となっている。
その他事業・子会社リユニオン
その他区分の売上高と利益の推移は、2022年2月期が売上高16百万円・利益2百万円、2023年2月期が売上高17百万円・利益4百万円、2024年2月期が売上高23百万円・利益10百万円、2025年2月期が売上高24百万円・損失0百万円、2026年2月期が売上高15百万円・損失1百万円。その他区分は、報告セグメントに含まれない事業であり、主として店舗運営事業および不動産仲介事業で構成される。2023年1月に連結子会社ネオフリークはリユニオンへ商号変更している。
2026年2月期は、神奈川県横浜市中区と北海道苫小牧市の2物件で、連結子会社リユニオンが店舗運営事業を行った。売上高は15百万円で、前期比37.5%減となり、セグメント損失1百万円を計上した。
全社規模に対する金額は大きくないが、不動産仲介、店舗運営、既存物件の活用を補完する役割を持つ。主力事業ではないため、収益貢献の安定性よりも、保有不動産や周辺サービスを活用する補助的な位置付けとして見るのが妥当である。
直近5年業績サマリー
| 業績項目 | 2022年2月期 | 2023年2月期 | 2024年2月期 | 2025年2月期 | 2026年2月期 | 2027年2月期 会社予想 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,483 | 1,395 △5.9% |
708 △49.2% |
306 △56.7% |
556 +81.6% |
未公表 |
| 営業損益 | 43 | 72 +66.5% |
139 +92.6% |
△211 赤字転落 |
10 黒字転換 |
未公表 |
| 経常損益 | △22 | 25 黒字転換 |
123 +388.2% |
△200 赤字転落 |
15 黒字転換 |
未公表 |
| 親会社株主帰属当期純損益 | △76 | △2,359 赤字拡大 |
1,421 黒字転換 |
△247 赤字転落 |
11 黒字転換 |
未公表 |
| EPS(一株利益) | △13.66円 | △418.83円 | 252.27円 | △43.92円 | 2.10円 | |
| PER(期末日株価ベース) | ||||||
| PBR(期末日株価ベース) | ||||||
| BPS | 153.13円 | △241.57円 | 10.70円 | △7.18円 | 3.78円 | |
| 純資産 | 862 | △1,360 | 60 | △40 | 21 | |
| 営業CF | 308 | 257 | △357 | △336 | △928 | |
| 投資CF | △196 | △60 | 6,699 | △99 | △68 | |
| 財務CF | △273 | △179 | △6,107 | 132 | 866 | |
| 現金及び現金同等物 | 377 | 395 | 629 | 326 | 196 |
単位は百万円。EPS・BPSは円、PER・PBRは倍。
2025年10月24日付の1株につき3株の株式分割、および2026年2月期末の自己株式控除後株式数5,633,769株を踏まえ、EPS・BPSを再計算。期末日株価の確認が困難なため、PER・PBRは空欄。2026年2月期の計算書類等について会社法監査で監査意見不表明の監査報告書を受領している点に注意。
2025年10月24日付の1株につき3株の株式分割、および2026年2月期末の自己株式控除後株式数5,633,769株を踏まえ、EPS・BPSを再計算。期末日株価の確認が困難なため、PER・PBRは空欄。2026年2月期の計算書類等について会社法監査で監査意見不表明の監査報告書を受領している点に注意。
中期経営計画
中期経営計画資料は確認できず。2026年2月期決算短信の方針を代替記載
エスポアについて、公式IR上で中期経営計画資料に相当する独立資料は確認できなかった。2027年2月期の連結業績予想についても、会社は「開示が可能となった時点で速やかに開示」としており、数値目標は未公表である。
一方、2026年2月期決算短信では、2025年4月17日の臨時株主総会で新経営体制へ移行したこと、新経営体制で既存事業の強化と新たな事業分野への挑戦を行う方針が示されている。具体的には、不動産投資事業、ホテル・分譲マンション等の開発事業、太陽光発電・蓄電池等の再生可能エネルギー事業、信託受益権売買等の不動産流動化事業を検討している。
また、2025年6月30日に系統用蓄電池用地および権利を購入したと記載されており、従来の不動産企画・再販に加え、再生可能エネルギー関連の不動産・権利ビジネスへ事業領域を拡張しようとしている。
IR情報へ
競合他社
1. ロードスターキャピタル(3482)
ロードスターキャピタルは、都心のオフィスビルやレジデンスを対象とした不動産投資・開発、リセール、賃貸管理を展開する企業。時価総額はエスポアより大きく、資金力と投資家ネットワークを背景に、バリューアップ型の不動産売買で競合する。同社は不動産クラウドファンディング「OwnersBook」も展開しており、投資家とのマッチング機能を持つ点が特徴。エスポアが強化する不動産コンサルティングや不動産価値再生の領域では、より規模の大きい上位競合と位置付けられる。
2. サンセイランディック(3277)
サンセイランディックは、底地や借地、居付き物件など、権利関係の調整が必要な不動産を扱う企業。土地や建物の潜在価値を引き出し、権利調整を経て再販する点で、エスポアの「コーディネート型」不動産ビジネスと重なる。エスポアが扱う宅地開発、リセール、不動産コンサルティングと比べると、サンセイランディックは底地・借地というニッチ領域での専門性が高い。権利調整や土地有効活用のノウハウ面では、エスポアにとって参考となる競合である。
3. イントランス(3237)
イントランスは、中古商業ビル、オフィス、レジデンスなどを対象とした不動産再生事業を展開する小型不動産会社。時価総額の規模感がエスポアに近く、中古・遊休不動産の再生、コンサルティング、施設運営で競合しやすい。自社で大規模な施工部隊を持つよりも、企画・マネジメントや外部委託を活用して物件価値を高める点はエスポアと共通する。市場での認知、再生案件の取得、資金調達力、売却先ネットワークが競争軸となる。
強みと将来性
小型不動産の企画・マネジメントに特化した事業転換力
エスポアの強みは、不動産そのものを単純に保有するだけでなく、企画、開発、再販、賃貸、管理、コンサルティングを組み合わせて、物件の使い方を再設計する点にある。公式サイトでは「当たり前の加工ではなく、エスポアならではのアイデアを」という考え方を掲げ、一区画の宅地から大規模商業施設まで幅広い不動産に新しい価値を創造するとしている。これは、規模の大きな総合デベロッパーとは異なり、個別案件の立地や地域性を見て収益化の形を組み替えるタイプの事業モデルである。
2026年2月期は、前期の営業赤字から営業黒字へ転換した。特に不動産コンサルティング事業は、2026年2月期に155百万円の売上高と同額のセグメント利益を計上しており、案件が成立した場合の利益貢献が大きい。
また、開発・販売事業では従来の宅地・建売に加え、系統用蓄電池用地および送電系統に係る権利の引渡しを行っている。新経営体制では太陽光発電・蓄電池等の再生可能エネルギー事業、不動産流動化事業なども検討しており、不動産を軸にしながら周辺領域へ広げる余地がある。
大型商業施設を多数保有していた時期と比べると、現在は資産規模も収益基盤も大きく変化している。ただし、その分、固定資産に依存するストック型から、案件ごとに収益を獲得する企画・販売・コンサルティング型へ再構築する局面にある。
将来性を見るうえでは、蓄電池用地、ホテル・分譲マンション、信託受益権などの新領域が、単発案件で終わらず継続的な収益源になるかが重要である。既存の不動産コーディネート力と外部パートナーネットワークを活かせれば、小規模ながら案件単価の高い収益機会を取り込める可能性がある。
弱みとリスク要因
薄い純資産、案件依存の収益構造、監査面のリスク
最大のリスクは財務基盤の薄さである。2026年2月期末の純資産は21百万円、自己資本比率は1.2%にとどまる。2025年2月期は債務超過であり、2026年2月期に形式上は純資産がプラスへ戻ったものの、利益剰余金は依然として大きなマイナスである。2026年2月期は営業利益10百万円、当期純利益11百万円と黒字化したが、営業キャッシュ・フローはマイナス928百万円だった。主な要因は棚卸資産の増加であり、同時に短期借入金が830百万円増加している。つまり、損益は黒字でも、事業資金の多くを借入で補っている状態である。
収益構造も案件依存が強い。2024年2月期は保有商業施設4施設の売却で固定資産売却益を計上し、当期純利益1,421百万円となった。一方、2025年2月期は売上高306百万円、営業損失211百万円、当期純損失247百万円と赤字転落している。2026年2月期も、不動産コンサルティングと開発・販売案件の成立が黒字化に寄与しており、継続的・安定的な収益とまでは言い切れない。
監査面にも注意が必要である。2026年2月期の計算書類および連結計算書類について、会社法監査では監査意見不表明の監査報告書を受領している。会社は監査証拠の取得を進め、金商法監査意見の表明を受けられるよう努めるとしているが、投資家にとっては開示信頼性と上場維持面の重要なリスクである。
事業面では、従業員数が少なく、開発、販売、賃貸、コンサルティング、新規事業を同時に進めるには外部パートナーや資金調達に大きく依存する。蓄電池用地や再生可能エネルギー関連の取り組みは成長余地がある一方で、資金負担、開発遅延、売却先確保、制度変更などの影響を受けやすい。
エスポアは小型株として材料性が強い一方、純資産が薄く、業績の振れ幅も大きい。したがって、今後の評価は、単発の開示や株価急騰だけでなく、営業キャッシュ・フローの改善、純資産の積み増し、監査上の不確実性の解消、継続的な案件獲得の有無を確認しながら見る必要がある。
出典
- 株式会社エスポア 公式サイト
- 株式会社エスポア 事業内容
- 株式会社エスポア 企業情報
- 株式会社エスポア IR情報
- 株式会社エスポア 2022年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社エスポア 2023年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社エスポア 2024年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社エスポア 2025年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社エスポア 2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
本ページは公開情報を基に作成した銘柄分析であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。掲載情報の正確性・完全性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任で行ってください。

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