4422 VALUENEX

VALUENEX(4422)企業分析|独自アルゴリズムでビッグデータ俯瞰解析 | ストップ高安研究所

VALUENEX 4422 東証グロース

VALUENEX JAPAN Inc. — 独自アルゴリズムによる特許・論文等のビッグデータ俯瞰解析ツール「VALUENEX Radar」とコンサルティングを提供。

※2026年6月5日時点の情報

事業内容 ─ ビッグデータ俯瞰解析のアルゴリズム企業

VALUENEX株式会社は2006年に設立された東京都文京区に本社を置くデータ解析企業で、代表取締役社長は創業者の中村達生氏。100%子会社のVALUENEX, Inc.(米国カリフォルニア州)と合わせ2社で連結グループを構成する。事業は中村社長が独自に開発したアルゴリズムを基盤としたビッグデータ解析ツールの提供(ASPサービス)と、これを活用したコンサルティングサービスおよびレポート販売であり、いずれも単一のアルゴリズムから派生した事業として「アルゴリズム事業」の単一セグメントで開示している。2025年7月期は売上高690百万円(前期比△12.2%)、営業損失73百万円と赤字転落となった。

主要事業セグメント

VALUENEX Radar(ASPサービス)

独自アルゴリズムにより文献の類似度を計算し、似ている文献を近く、似ていない文献を遠くに配置することで技術分布を1枚の俯瞰図に可視化するビッグデータ解析ツール。日本語・英語・中国語の3言語のテキスト解析に対応する。

VALUENEX Radar 4パッケージ構成

ASP型ライセンスサービスとして「Documents」「Patents DB」「Scope」「Radar QFD」の4パッケージで提供。Patents DBは特許データベースを内包し、Scopeは概念検索により類似特許を最大1,000件まで高速収集して俯瞰図化する。

コンサルティングサービス

VALUENEX Radarを活用した解析を専門アナリストが代行・支援するサービス。R&D戦略、知財評価・マネタイゼーション、技術コンバージェンス、M&Aシナジー分析等に対応する。2026年7月期第2四半期累計はコンサルティング売上が前年同期比177.6%増と大きく伸長した。

レポート販売・参考資料

解析ツールを用いた独自分析レポートを「マテリアル革新(複合材編・樹脂編)」「CCUS」「次世代空モビリティ」等のテーマで作成・販売。学術文献データベース「Lens.org」収録文献などを解析対象とする。

直近5年の業績サマリー

2025年7月期(連結)は売上高690百万円(前期比△12.2%)、営業損失73百万円、経常損失73百万円、当期純損失82百万円と赤字転落した。北米大手顧客の影響と投資コスト増加が要因とされる。5年の推移を見ると2021年7月期は営業損失181百万円、2023年7月期に営業利益38百万円で一旦黒字化したが、2024年7月期は営業利益4百万円まで縮小、2025年7月期は再び赤字となった。2026年7月期会社予想は売上高741百万円、営業損失39百万円が示されている(数値はテーブル参照)。

項目(連結・百万円) 2021年7月期 2022年7月期 2023年7月期 2024年7月期 2025年7月期 2025年7月期
会社予想
売上高 473 704 786
+11.6%
690
△12.2%
741
営業損益 △181 38 4
△89.5%
△73
赤字転落
△39
経常損益 △166 37 5
△86.5%
△73
赤字転落
△41
当期純損益 △175 37 3
△91.9%
△82
赤字転落
△41
EPS(一株利益) △62.10円 13.20円 1.21円 △28.93円 △14.52円
決算発表時株価
(参考)
352円 495円 380円 245円 200円
実績PER -5.67倍 28.77倍 202.48倍 -6.90倍
予想PER 42.09倍 -13.75倍
PBR 1.46倍 1.39倍 0.88倍 0.81倍
PSR 2.10倍 1.53倍 0.89倍 0.82倍
【業績数値に関する免責事項】
本ページに掲載している業績数値は、各社が公表する決算短信を一次情報として作成しています。 数値は決算短信発表時点のものであり、将来的に修正される可能性があります。 業績予想は会社発表時点のものであり、実績と異なる場合があります。 PER・PBR・PSRは決算発表日の終値で算出した参考値です。 正確な情報は各社公式IRサイトを必ずご確認ください。
※2026年1月29日に1:3の株式分割を実施。

中期経営計画

中期経営計画

  • ※当社の中期経営計画は確認できていない。

強みと注目点

① 創業者開発の独自アルゴリズム基盤

事業の中核となる解析技術は創業者・中村達生社長が独自に開発したもので、自然言語処理・類似性評価・2次元可視化・指標化等の技術を組み合わせている。有価証券報告書のリスク情報においても「他社による模倣は困難」と自社評価されている。

② 官公庁・特許庁での採用実績

2025年に防衛省 航空自衛隊より「イノベーション活動に必要な技術情報収集及び解析役務一式」を受注。2026年2月の第25回JIPAシンポジウムでは特許庁長官が当社俯瞰図を使用して事例紹介を行うなど、公的機関での活用実績がある。

③ 大型M&A資料への採用実績

2026年1月21日適時開示によれば、島津製作所が実施した1,000億円超のTescan社買収において、技術的補完性を示す資料としてVALUENEXの俯瞰解析が採用された。大型M&Aの意思決定支援領域での実績として注目される。

弱み・リスク要因

有価証券報告書・決算短信および公開情報から判明している同社の事業上の課題・リスクは以下のとおり。

① 上場維持基準への適合(改善期間入り)

2025年10月22日にTDnetで「上場維持基準への適合に向けた計画(改善期間入り)」を開示。2026年2月27日にも「上場維持基準への適合に関するお知らせ」を開示しており、東証グロース市場の上場維持基準に対する継続的な対応が必要な状況にある。

② 連続赤字基調と業績ボラティリティ

2025年7月期は売上高△12.2%減、営業損失73百万円・当期純損失82百万円の赤字転落。2023年7月期に一旦営業黒字化したものの、その後営業利益は急減し再び赤字に戻った。会社予想2026年7月期も営業損失39百万円と赤字見通しで、収益安定性に課題がある。

③ 特定顧客への依存と市場参入リスク

2025年7月期第3四半期決算では北米大手顧客の影響により業績が悪化したと開示されており、特定顧客への売上依存度がリスク要因となっている。また有価証券報告書のリスク情報には「巨大資本データベース事業会社の解析技術市場への参入」が業績に影響を与える可能性として明記されている。

主な出典:
  • VALUENEX 公式サイト
  • VALUENEX IR情報
  • VALUENEX IR Library(決算短信・有価証券報告書)
  • VALUENEX「2025年7月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」(2025年9月11日)
  • VALUENEX「2025年7月期 有価証券報告書」(2025年10月30日)
  • VALUENEX「2026年7月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年3月12日)
  • TDnet適時開示「上場維持基準への適合に向けた計画(改善期間入り)」(2025年10月22日)

本ページは投資情報の提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任において行ってください。

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