3987 エコモット

銘柄紹介

IoTインテグレーション事業

IoTインテグレーション事業の業績推移
2021/8~2025/8は単一報告セグメントのため連結売上高・営業損益を表示。2026/8 Q3からセグメント売上高・利益を表示。
売上高セクター利益セクター損失
デバイス、ネットワーク、クラウド、アプリケーション、AIまでIoTシステムを一気通貫で設計・実装し、企業や社会インフラのDXを支援する中核事業。現行の内部区分は、KDDIや積水樹脂との協業、融雪システム遠隔監視「ゆりもっと」、モビリティなどを扱うIoTビジネスイノベーションと、GRIFFYが「現場ロイド」、配筋検査AR「BAIAS」、エッジAIカメラ「PROLICA」等で建設・土木現場の安全性・生産性・施工品質向上を支援するコンストラクションソリューション。IoTパーツを自社で開発・掌握するフルスタック体制を強みに、現場固有の課題へ柔軟に実装している。

その他事業

その他事業の業績推移
藤山水産加工の連結子会社化に伴い2026/8 Q3から新設された報告セグメント。旧ソリューション区分「IoTパワード」は2025年8月29日の株式譲渡でグループから除外。
売上高セクター利益セクター損失
2026年3月に連結子会社化した藤山水産加工が担う水産物の加工・販売事業。水産加工現場をフィジカルAIの実装拠点として位置づけ、熟練者の経験依存、人手不足、夜間稼働などの制約に対し、センサー、画像解析、ロボティクスを組み合わせた水産物の自動選別や環境の最適制御を段階的に導入する構想を進める。建設DXなどで培ったエッジAI基盤「PROLICA」も活用し、加工現場で得た知見を水産・食品分野へ広げる次世代インフラのモデル化を目指している。

直近5年業績サマリー

業績項目 2021年8月期2022年8月期2023年8月期2024年8月期2025年8月期 2026年8月期 通期予想
最新会社予想
売上高
(百万円)
2,162
2,217
+55 / +2.5%
2,715
+498 / +22.5%
2,692
△23 / △0.8%
3,003
+311 / +11.6%
2,428
△575 / △19.1%
営業損益
(百万円)
61
19
△42 / △68.9%
-93
△112 / △589.5%
7
+100 / +107.5%
49
+42 / +600.0%
56
+7 / +14.3%
経常損益
(百万円)
75
34
△41 / △54.7%
-83
△117 / △344.1%
23
+106 / +127.7%
53
+30 / +130.4%
61
+8 / +15.1%
当期純利益
(百万円)
13
27
+14 / +107.7%
-174
△201 / △744.4%
-69
+105 / +60.3%
-35
+34 / +49.3%
41
+76 / +217.1%
EPS
(円)
2.66
5.38
+2.72 / +102.3%
-33.62
△39.00 / △724.9%
-13.13
+20.49 / +60.9%
-6.68
+6.45 / +49.1%
7.94
+14.62 / +218.9%
一株配当金
(円)
0.00
0.00
±0.00 / -
0.00
±0.00 / -
0.00
±0.00 / -
0.00
±0.00 / -
0.00
±0.00 / -
純資産
(百万円)
1,075
1,103
+28 / +2.6%
932
△171 / △15.5%
863
△69 / △7.4%
784
△79 / △9.2%
営業CF
(百万円)
303
84
△219 / △72.3%
-179
△263 / △313.1%
11
+190 / +106.1%
-295
△306 / △2781.8%
投資CF
(百万円)
-12
-213
△201 / △1675.0%
-104
+109 / +51.2%
-163
△59 / △56.7%
-247
△84 / △51.5%
財務CF
(百万円)
-161
-64
+97 / +60.2%
324
+388 / +606.2%
148
△176 / △54.3%
293
+145 / +98.0%
フリーCF
(百万円)
291
-129
△420 / △144.3%
-283
△154 / △119.4%
-152
+131 / +46.3%
-542
△390 / △256.6%

フリーCFは営業CF+投資CF。2026年8月期は会社が開示している通期予想のみを掲載し、純資産・キャッシュフローの予想値は開示がないため「-」としています。

1.会社予想と実績

2022年8月期~2025年8月期は各期首の通期会社予想と通期実績を比較。2026年8月期は最新の通期会社予想と第3四半期累計実績を比較しています。

売上高営業利益経常利益親会社株主帰属純利益EPS
2023年8月期の経常利益予想は、短信サマリーの「業績予想」表に記載された38百万円を採用しています。同短信本文「今後の見通し」には32.626百万円との記載があり、同一資料内で数値が一致していません。
売上高の会社予想と実績売上高期首会社予想と通期実績(2026/8の赤棒は第3四半期累計)会社予想実績 / Q3-4016361,6722,7093,7462,5672,2172022/8達成率 86.4%3,3452,7152023/8達成率 81.2%3,0452,6922024/8達成率 88.4%2,9963,0032025/8達成率 100.2%2,4281,5862026/8Q3単純比 65.3%通期未確定単位:百万円
赤=達成・超過、青=未達、黄=最新Q3の単純比。2026/8は通期未確定のため第3四半期累計を単純比較しています。
営業利益の会社予想と実績営業利益期首会社予想と通期実績(2026/8の赤棒は第3四半期累計)会社予想実績 / Q3-146-76-664134107192022/8達成率 17.8%59-932023/8達成率 -157.6%6972024/8達成率 10.1%33492025/8達成率 148.5%56-1192026/8Q3単純比 -212.5%通期未確定単位:百万円
赤=達成・超過、青=未達、黄=最新Q3の単純比。2026/8は通期未確定のため第3四半期累計を単純比較しています。
経常利益の会社予想と実績経常利益期首会社予想と通期実績(2026/8の赤棒は第3四半期累計)会社予想実績 / Q3-137-68170139112342022/8達成率 30.4%38-832023/8達成率 -218.4%72232024/8達成率 31.9%40532025/8達成率 132.5%61-1102026/8Q3単純比 -180.3%通期未確定単位:百万円
赤=達成・超過、青=未達、黄=最新Q3の単純比。2026/8は通期未確定のため第3四半期累計を単純比較しています。
親会社株主帰属純利益の会社予想と実績親会社株主帰属純利益期首会社予想と通期実績(2026/8の赤棒は第3四半期累計)会社予想実績 / Q3-204-126-492810676272022/8達成率 35.5%21-1742023/8達成率 -828.6%46-692024/8達成率 -150.0%21-352025/8達成率 -166.7%41-292026/8Q3単純比 -70.7%通期未確定単位:百万円
赤=達成・超過、青=未達、黄=最新Q3の単純比。2026/8は通期未確定のため第3四半期累計を単純比較しています。
EPSの会社予想と実績EPS期首会社予想と通期実績(2026/8の赤棒は第3四半期累計)会社予想実績 / Q3-39.4-24.4-9.45.620.614.775.382022/8達成率 36.4%4.14-33.622023/8達成率 -812.1%8.96-13.132024/8達成率 -146.5%4.09-6.682025/8達成率 -163.3%7.94-5.672026/8Q3単純比 -71.4%通期未確定単位:円
赤=達成・超過、青=未達、黄=最新Q3の単純比。2026/8は通期未確定のため第3四半期累計を単純比較しています。
2.達成・未達理由
2022年8月期全5指標で期首予想未達
売上 86.4%営業利益 17.8% 経常利益 30.4%純利益 35.5%EPS 36.4%

KDDI等を通じたインテグレーションの営業活動は順調でしたが、コンストラクションの開発案件受注が伸び悩み、モニタリングでは連結子会社の失注・期ずれ、モビリティでは3G端末の解約継続が重なりました。売上の未達が利益へ波及し、利益4指標も大幅未達となりました。

2023年8月期増収ながら全5指標未達・赤字転落
売上 81.2%営業利益 -157.6% 経常利益 -218.4%純利益 -828.6%EPS -812.1%

IoTビジネスイノベーションと新規のIoTパワードは伸長した一方、コンストラクションではNETIS登録品の期限切れ影響が残り既存レンタル商品の受注率が低下しました。売上増にもかかわらず売上総利益が減少し販管費が増加、さらに108百万円の減損損失を計上したため、営業・経常・最終損益がすべて会社予想を下回りました。

2024年8月期黒字転換も会社予想には未達
売上 88.4%営業利益 10.1% 経常利益 31.9%純利益 -150.0%EPS -146.5%

IoTパワードはGX需要を背景に伸び、コンストラクションも増収でしたが、IoTビジネスイノベーションでEV充電スタンドとモビリティサービスの受注が想定ほど伸びず減収となりました。粗利改善と販管費削減で営業黒字へ戻したものの予想水準には届かず、減損損失47百万円と投資有価証券評価損26百万円で最終赤字となりました。

2025年8月期売上・営業・経常は達成、純利益・EPSは未達
売上 100.2%営業利益 148.5% 経常利益 132.5%純利益 -166.7%EPS -163.3%

IoTビジネスイノベーション、コンストラクション、IoTパワードがいずれも増収となり、売上高・営業利益・経常利益は期首予想を上回りました。一方、訴訟和解金50百万円、棚卸資産評価損19百万円、関係会社株式売却損4百万円などの特別損失が最終損益を圧迫し、親会社株主帰属純利益とEPSは赤字で未達となりました。

2026年8月期第3四半期累計・通期未確定
売上 Q3単純比 65.3% 営業利益 Q3単純比 -212.5% 経常利益 Q3単純比 -180.3% 純利益 Q3単純比 -70.7% EPS Q3単純比 -71.4%

IoTパワード売却後の構成変化もあり売上高は前年同期比21.9%減。IoTビジネスイノベーションはモビリティ受注が想定より伸びず、IoTインテグレーション事業は第3四半期累計でセグメント損失となりました。藤山水産加工の連結に伴う負ののれん発生益87百万円を計上しても親会社株主帰属損益は赤字です。会社は通期予想を据え置いています。

3.事業セグメントの自信度

報告セグメントが単一だった期間は、会社が開示したソリューション区分のコメントを時系列で追跡しています。2026年8月期Q3からは「その他事業」が報告セグメントに追加されています。

IoTビジネスイノベーション(IoTインテグレーション事業内)

自信度推移:弱気 → 強気 → 強気 → 中立 → 中立 → 中立
2021年8月期弱気
新型コロナウイルス感染症の影響により営業機会を逸失した結果

旧インテグレーション領域で案件獲得が制約。

2022年8月期強気
KDDIおよび他チャネルにおける営業活動が順調に進行し

KDDIを軸とした営業チャネルに手応え。

2023年8月期強気
注力チャネルであるKDDI株式会社との営業活動、主力ソリューションゆりもっと導入、EV充電スタンドの端末販売が順調に推移

複数サービスの拡販を明確に評価。

2024年8月期中立
ゆりもっと、積水樹脂株式会社との共同開発が順調に推移し利益率も改善しておりますが、EV充電スタンド及びモビリティサービスの受注が想定より伸長せず

収益性改善と受注弱含みが同居。

2025年8月期中立
ゆりもっと、積水樹脂株式会社との共同開発が順調に推移し利益率も改善しておりますが、EV充電スタンド及びモビリティサービスの受注が想定より伸長せず

増収でも一部サービスの受注課題を継続認識。

2026年8月期 Q3中立
KDDI株式会社や積水樹脂株式会社等との協業を軸に今後も安定した売上成長に取り組んでいく所存です。

成長方針は維持する一方、足元はモビリティ受注が弱い。

最新判断中立

KDDI・積水樹脂との協業と成長市場への期待は維持されていますが、最新Q3ではモビリティサービスの受注が想定ほど伸びていません。

コンストラクションソリューション(IoTインテグレーション事業内)

自信度推移:中立 → 中立 → 中立 → 強気 → 強気 → 強気
2021年8月期中立
測量系のIoTや遠隔臨場に対応したGリポート等の新商品の出荷が好調となった一方で、定番商品のNETISの有効期限が切れ、その販売が伸び悩んだ

新製品好調と既存製品失速が相殺。

2022年8月期中立
遠隔臨場対応型サービスが依然好調となっており、顧客基盤の拡大は堅調に推移している一方で、開発案件の受注が伸び悩み

市場需要は強いが案件化に課題。

2023年8月期中立
遠隔臨場向け商材が前年実績を大きく上回り、またAI関連案件も堅調に推移し

新領域は伸長するがNETIS期限切れ影響が継続。

2024年8月期強気
建設業界においては、DX推進が喫緊の課題となっておりIT投資意欲は旺盛に推移しております。

建設DXの需要環境を明確に強く評価。

2025年8月期強気
本日、ゼネコン2社と株式譲渡契約及び資本業務提携契約を締結する予定です。

提携を使って先行投資と市場シェア拡大を狙う。

2026年8月期 Q3強気
配筋検査ARシステム「BAIAS」や熱中症対策ソリューション「GenVital LTE」は特に売上好調で推移し

具体的な製品導入とゼネコン連携に手応え。

最新判断強気

建設DXのIT投資意欲を旺盛と捉え、BAIAS・GenVital LTEの導入とゼネコンとの共同開発・資本業務提携を進めています。

IoTパワード(旧ソリューション区分・終了)

自信度推移:強気 → 強気 → 対象外
2023年8月期強気
太陽光設備に係る造成・販売施工、電気工事の事業を開始しております。

新規事業として立ち上げを加速。

2024年8月期強気
旺盛なGXニーズにより売上高は659,527千円

GX需要を成長ドライバーとして認識。

2025年8月期対象外
2025年8月29日に同社の全株式を譲渡し当社グループから除外しております。

株式譲渡により継続評価対象外。

最新判断対象外

パワーでんきイノベーションの全株式を2025年8月29日に譲渡したため、2026年8月期以降の継続事業には含まれません。

その他事業(藤山水産加工)

自信度推移:強気(立ち上げ期)
2026年8月期 Q3強気
当社は加工現場をフィジカルAIのコア拠点とし、センサー・画像解析・ロボティクスで水産物の自動選別や環境の最適制御を段階的に導入いたします。

足元は立ち上げ期だが、技術実装と他産業展開まで明示。

最新判断強気

水産加工をフィジカルAIの実装拠点とし、PROLICAを含む技術を水産・食品分野へ展開する構想を明確にしています。

4.最新予想信頼度
判定:2026年8月期の会社予想達成可能性は「低い」

第3四半期累計は売上高1,586百万円、営業損失119百万円、経常損失110百万円、親会社株主帰属純損失29百万円。通期予想は据え置かれていますが、営業・経常利益を達成するには最終四半期で大きな黒字転換が必要です。

売上高予想2,428百万円 / Q3単純進捗 65.3%
営業利益予想56百万円 / Q3は△119
経常利益予想61百万円 / Q3は△110
純利益予想41百万円 / Q3は△29
EPS予想7.94円 / Q3は△5.67円

売上進捗率は第3四半期累計÷通期予想の単純計算で、季節性・案件計上時期・連結範囲の変化を調整していません。

達成方向に働く要因

  • 会社は第3四半期決算発表時点でも通期予想を据え置いており、最終四半期の案件計上やコスト収束を一定程度見込んでいる可能性があります。
  • コンストラクションではBAIASやGenVital LTEが好調で、ゼネコンとの共同開発・資本業務提携を進めています。
  • 藤山水産加工を新たに連結し、その他事業が通期では第3四半期累計より長い期間寄与します。

未達方向に働く要因

  • 最終四半期だけで売上高約842百万円、営業利益約175百万円、経常利益約171百万円、純利益約70百万円が必要です。
  • 主力の売上計上ピークは、受託開発・ゆりもっとが3月まで、現場ロイドが9~12月であり、第4四半期の6~8月は通常のピーク期から外れます。
  • 第3四半期累計の売上高は前年同期比21.9%減、売上総利益も減少する一方、販管費は前年同期並みで、営業赤字が拡大しています。
  • 親会社株主帰属損益は、藤山水産加工取得に伴う負ののれん発生益87百万円をすでに含めても赤字であり、最終利益予想にも相応の本業回復が必要です。

収益計上時期を見る際の注意点

IoTビジネスイノベーションではシステム受託開発が3月、ゆりもっとが12~3月に売上計上のピークを迎えます。コンストラクションの現場ロイドは公共工事現場数に連動し9~12月がピークです。最新Q3はこれら主要ピークをおおむね含むため、単純進捗率が65.3%でも「残り25%の期間で35%を積む」というだけではなく、季節性を踏まえると売上達成のハードルは高めです。

総合判断:売上高は大型案件の検収・納品が第4四半期へ集中すれば条件付きで上振れ余地がありますが、営業・経常利益はQ3累計赤字から約170百万円規模の黒字を積み上げる必要があります。通常の季節性と足元の粗利減少を踏まえると、利益予想を含めた通期会社予想の完全達成は厳しいと判断します。
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エコモット
最新中期成長計画分析

基準資料:2025年11月28日「事業計画及び成長可能性に関する事項」
最新進捗:2026年7月13日「2026年8月期 第3四半期決算」まで反映

注意: 同社は2027年8月期以降の売上高・利益について、 複数年の具体的な数値目標を開示していません。 最新資料では2026年8月期の業績予想を数値目標とし、 その先の成長戦略を事業別・製品別に示しています。
2026年8月期 売上高目標
24.28億円
前年比19.2%減/子会社売却の影響
2026年8月期 売上総利益
10.14億円
売上総利益率41.8%を計画
2026年8月期 営業利益
0.56億円
営業利益率2.3%/前年比12.9%増
2026年8月期 純利益
0.41億円
前期赤字から黒字転換を計画

中期成長戦略の要旨

エコモットの成長戦略は、 IoT・AIを現実世界へ実装する「垂直統合型」の技術力 を軸に、既存事業の収益性を改善しながら、 建設DX、社会インフラ、エッジAI、フィジカルAIなどへ 事業領域を広げるものです。

2025年8月期まで損失要因となっていた パワーでんきイノベーションを売却し、 2026年8月期は売上規模よりも 粗利率・営業利益率の改善を優先。 KDDI・積水樹脂・ゼネコン各社との共創を拡大し、 自社プロダクトを横展開することで収益基盤を強化します。

① 企業が掲げる目標業績数字

指標 2025年8月期実績 2026年8月期目標 前年比 計画のポイント
売上高 30.03億円 24.28億円 ▲19.2% パワーでんきイノベーション売却に伴い売上規模は縮小
売上総利益 10.70億円 10.14億円 ▲5.2% 売上減に対し粗利益の減少を限定
売上総利益率 35.6% 41.8% +6.2pt 収益性改善の核心
営業利益 0.49億円 0.56億円 +12.9% 不採算子会社売却とコストコントロールで増益
営業利益率 1.7% 2.3% +0.6pt 売上縮小局面でも利益率を改善
純利益 ▲0.35億円 0.41億円 黒字転換 黒字化目標

最新進捗 ― 2026年8月期 第3四半期

指標 3Q累計実績 通期目標 進捗 4Qで必要な水準
売上高 15.86億円 24.28億円 65.3% 8.42億円
売上総利益 6.12億円 10.14億円 60.4% 4.02億円
営業利益 ▲1.19億円 0.56億円 赤字 +1.75億円
純利益 ▲0.29億円 0.41億円 赤字 +0.70億円
※4Q必要額は通期会社予想から3Q累計実績を差し引いた単純計算。 2026年7月13日時点で会社は通期業績予想を変更していません。

コンストラクションは好調

3Q累計売上高は7.64億円で前年同期比1.3%増。 PROLICA、Gウェーブ、GenVital LTE、BAIAS、 ゼネコンとの共創案件が売上増加に寄与しています。

IoTビジネスは課題

KDDIとのアライアンス案件がPoC段階にとどまったほか、 新規案件創出に苦戦。 IoTビジネスイノベーションは前年同期比で減収となっています。

② 目標達成へのロードマップ

STEP 1

事業ポートフォリオ改善

不採算だったパワーでんきイノベーションを売却。 売上高の絶対額よりも粗利率と営業利益率を高め、 収益構造を改善します。

STEP 2

大企業との共創拡大

KDDIのIoTクラウド、積水樹脂のICOT-LINK、 ゼネコン各社との共同開発を強化し、 大型案件と横展開による売上拡大を狙います。

STEP 3

建設DXを高付加価値化

販売代理店拡充、東京の営業組織強化、 SaaS連携、既存製品の機能改善・パッケージ化、 部材共通化による利益率向上を進めます。

STEP 4

AIを新市場へ横展開

道路、製造業、水産、食品などへ IoT・エッジAIを展開。 将来的には現場を自律制御する フィジカルAI領域への拡大を目指します。

製品別KPIと進捗

製品・サービス 会社目標 最新進捗 評価
GenVital LTE
体調管理ソリューション
2026年シーズン
導入3,000台
2026年6月時点
約4,500台
目標を大幅超過
BAIAS
配筋検査AR
月平均稼働現場数
70現場
3Q資料で「好調」と説明 成長継続
ゆりもっと
融雪遠隔監視
AIによる監視省人化 2026年5月
3,222箇所
ストック基盤
現場ロイド 既存製品普及・共創拡大 2026年5月
累計24,451件
導入拡大
Miruroad
エッジAI路面解析
社会インフラ市場への展開 国交省の点検支援技術性能カタログに掲載 社会実装へ前進

最新決算で追加された成長テーマ

フィジカルAI

IoTでデータを取得するだけでなく、 AIが現場を認識し、機器・ロボット等を制御する領域へ事業を拡張。 IoT・AIの垂直統合力を次の成長市場へ接続する戦略です。

水産DXを実証拠点化

2026年3月に藤山水産加工を子会社化。 水温センシングから開始し、 水質・冷却設備等を連携させて 省人化・自律化へ発展させる構想です。

道路インフラDX

Miruroadで車両走行中に路面をAI解析。 自治体、道路管理、インフラ維持管理という 継続性の高い市場への展開を狙います。

気象データとの融合

2026年7月にはGRIFFYが ライフビジネスウェザーの全事業を譲受。 建設・防災・インフラ領域との組み合わせによる 新たな事業展開が注目されます。

③ 会社が開示する達成リスク

計画達成に特に直結するリスク: 技術革新への対応、人件費・外注費を中心とする固定的な原価構造、 大口顧客依存、人材確保、サイバーセキュリティなどが 「成長の実現や事業計画の遂行に影響する主要なリスク」として明記されています。
リスク 顕在化可能性 / 時期 中計への影響 会社の主な対応策
技術革新 中 / 中長期 AI・IoTの急速な技術変化に対応できなければ競争力や業績が低下 技術者採用・教育、開発環境整備、新技術への継続投資
売上原価 中 / 中長期 技術者人件費が固定費のため受注減少時に利益率が悪化。外注単価上昇もリスク 顧客・事業の多様化、販売単価見直しによる収益性確保
主要顧客への依存 小 / 中長期 主要顧客との取引減少で売上・利益が大きく変動する可能性 新規顧客開拓と取引先分散
棚卸資産 中 / 中長期 技術革新等で独自デバイスが陳腐化し評価損が発生する可能性 在庫リスクの可視化と需要を踏まえた調達管理
競合参入 中 / 中長期 IoT市場の拡大に伴う競争激化で既存顧客との取引が縮小する可能性 クラウドセンシングノウハウ・独自技術で差別化
人材確保・育成 小 / 中長期 事業拡大に必要な技術者・営業人材を確保できなければ成長速度が低下 積極採用、教育、職場環境の改善
IoTサービスへのサイバー攻撃 中 / 中長期 サービス停止や遠隔制御障害による顧客資産への物理的被害・信用低下 JC-STAR適合推進、暗号化・認証・脆弱性管理、インシデント対応強化
ランサムウェア・情報漏えい 中 / 短期~中長期 クラウド停止、データ流出、復旧費用・法的責任が業績へ重大な影響 UTM、IPS、MFA、アカウント管理等を強化

分析 ― 2026年8月期目標の達成難易度

売上規模より収益性改善を狙う戦略は明確。ただし、営業利益目標の達成には4Qで大幅な利益回復が必要です。

第3四半期までの売上進捗は65.3%、 売上総利益は60.4%です。 通期目標を達成するには4Qだけで 売上高8.42億円、営業利益1.75億円が必要となります。

特に営業利益は3Q累計で▲1.19億円のため、 4Qに大幅な利益改善が必要です。 通期予想自体は据え置かれていますが、 現時点では営業利益目標のハードルは高い と見る必要があります。

一方、事業単位ではGenVital LTEが 会社目標3,000台を上回る約4,500台まで伸長し、 BAIAS・PROLICA・Gウェーブ等の建設DX製品も好調です。 そのため、今後の企業価値を見るうえでは、 全社売上高以上に 売上総利益率、コンストラクションの成長、 AI・IoT新規案件の収益化が重要になります。

今後の重要チェックポイント

  • 2026年8月期営業利益0.56億円を達成できるか
  • 売上総利益率41.8%まで改善できるか
  • KDDI連携案件がPoCから本番案件へ移行するか
  • GenVital LTEの好調が継続し、建設以外にも横展開できるか
  • BAIASの月平均稼働現場数70現場を達成できるか
  • Miruroadが自治体・道路管理市場で継続課金型ビジネスへ発展するか
  • フィジカルAI・水産DXが実証段階から外販事業へ移行するか
  • ライフビジネスウェザー事業とのシナジーが収益へ反映されるか
出典:エコモット株式会社 「事業計画及び成長可能性に関する事項」(2025年11月28日)、 「2026年8月期 第3四半期決算説明資料」 「2026年8月期 第3四半期決算短信」(2026年7月13日)、 「株式会社ライフビジネスウェザー 事業譲受完了に関するお知らせ」 (2026年7月1日)。
※進捗率・4Q必要額は会社公表値を基にした単純計算。 ※将来の業績を保証するものではありません。

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