3549 クスリのアオキホールディングス

銘柄紹介
3549 クスリのアオキホールディングス|事業内容・業績推移・業績予想を分析

3549 クスリのアオキホールディングス

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事業内容と業績

近隣型小売事業

近隣型小売事業 業績推移
当社グループは単一セグメントのため、連結売上高と営業利益を表示
売上高営業利益
医薬品・化粧品・日用雑貨・食品・調剤薬局等を扱う近隣型小売事業を展開しています。ドラッグストアへの調剤薬局併設を進める一方、生鮮食品を含む食品の品揃えを拡大し、「フード&ドラッグ」によるワンストップショッピングを強化。2026年5月期末はドラッグストア1,107店舗、調剤専門薬局6店舗、スーパーマーケット31店舗の合計1,144店舗です。
ヘルス8.2%
ビューティ11.4%
ライフ16.7%
フード40.6%
生鮮12.6%
調剤10.5%
※商品構成比は2026年5月期。2026年5月期からフードと生鮮を分けて開示しています。

直近5年業績サマリー

業績項目2022年5月期2023年5月期2024年5月期2025年5月期2026年5月期2027年5月期予想
売上高
328,335
378,874
+50,539 / +15.4%
436,875
+58,001 / +15.3%
501,470
+64,595 / +14.8%
566,865
+65,395 / +13.0%
640,000
+73,135 / +12.9%
営業利益
14,070
15,296
+1,226 / +8.7%
18,569
+3,273 / +21.4%
26,601
+8,032 / +43.3%
27,096
+495 / +1.9%
32,000
+4,904 / +18.1%
経常利益
15,785
19,129
+3,344 / +21.2%
20,101
+972 / +5.1%
27,513
+7,412 / +36.9%
27,722
+209 / +0.8%
30,800
+3,078 / +11.1%
当期純利益
9,839
12,326
+2,487 / +25.3%
12,307
△19 / △0.2%
17,786
+5,479 / +44.5%
17,133
△653 / △3.7%
19,000
+1,867 / +10.9%
EPS
104.02円
130.31円
+26.29円 / +25.3%
130.11円
△0.2円 / △0.2%
175.42円
+45.31円 / +34.8%
176.95円
+1.53円 / +0.9%
200.08円
+23.13円 / +13.1%
一株配当金
8.67円
9.67円
+1円 / +11.5%
10.83円
+1.16円 / +12.0%
14.00円
+3.17円 / +29.3%
56.00円
+42円 / +300.0%
64.00円
+8円 / +14.3%
純資産
86,930
98,546
+11,616 / +13.4%
117,420
+18,874 / +19.2%
145,759
+28,339 / +24.1%
141,038
△4,721 / △3.2%
―
営業CF
20,286
31,249
+10,963 / +54.0%
26,864
△4,385 / △14.0%
22,167
△4,697 / △17.5%
37,321
+15,154 / +68.4%
―
投資CF
△27,771
△22,260
+5,511 / +19.8%
△21,104
+1,156 / +5.2%
△31,079
△9,975 / △47.3%
△42,883
△11,804 / △38.0%
―
財務CF
18,098
7,533
△10,565 / △58.4%
344
△7,189 / △95.4%
7,668
+7,324 / +2129.1%
16,486
+8,818 / +115.0%
―
フリーCF
△7,485
8,989
+16,474 / +220.1%
5,760
△3,229 / △35.9%
△8,912
△14,672 / △254.7%
△5,562
+3,350 / +37.6%
―
※単位表記のない金額項目は百万円。2023年5月期は2023年7月25日公表の訂正後数値を採用。EPS・2022~2024年の配当は2023年11月21日の1株→3株の株式分割を考慮した比較ベース。2026年5月期配当56円には設立40周年記念配当40円を含みます。
1.会社予想と実績

2023年5月期

売上高
360
予想
379
実績
達成率 105.2%
営業利益
15.2
予想
15.3
実績
達成率 100.6%
単位:10億円。売上高は会社予想3,600億円を5.2%上回り、営業利益も152億円をわずかに上回りました。訂正後の経常利益191億29百万円、純利益123億26百万円も期初予想を上回りました。

2024年5月期

売上高
410
予想
437
実績
達成率 106.6%
営業利益
17.8
予想
18.6
実績
達成率 104.3%
単位:10億円。売上高・営業利益・経常利益は期初予想を上回りました。純利益は130億円予想に対し123億7百万円で未達。減損損失3億70百万円、災害関連損失等を含む特別損失6億39百万円を計上しました。

2025年5月期

売上高
485
予想
501
実績
達成率 103.4%
営業利益
25.1
予想
26.6
実績
達成率 106.0%
単位:10億円。売上高・営業利益・経常利益は期初予想を上回りました。一方、純利益は181億7百万円予想に対し177億86百万円。減損損失13億29百万円、店舗閉鎖損失引当金繰入6億22百万円などの特別損失がありました。

2026年5月期

売上高
560
予想
567
実績
達成率 101.2%
営業利益
23.0
予想
27.1
実績
達成率 117.8%
単位:10億円。売上高は期初予想を1.2%上回り、営業利益は17.8%上回りました。経常利益・純利益・EPSも期初予想を上回りました。111店舗のドラッグストア出店、食品スーパー取得、フード・生鮮・調剤の伸長が売上拡大に寄与しました。
2023年5月期期初予想達成率
売上 105.2%営業 100.6%経常 119.6%純利益 114.1%EPS 114.1%
2024年5月期期初予想達成率
売上 106.6%営業 104.3%経常 110.4%純利益 94.7%EPS 94.7%
2025年5月期期初予想達成率
売上 103.4%営業 106.0%経常 107.4%純利益 98.2%EPS 91.6%
2026年5月期期初予想達成率
売上 101.2%営業 117.8%経常 122.1%純利益 110.5%EPS 115.4%
※2023・2024年5月期のEPS予想/実績は株式分割後ベースへ換算して比較しています。
2.達成・未達理由
2023年5月期主要5指標すべて達成

90店舗のドラッグストア出店、66薬局の併設調剤開局を進め、フード売上が前年比22.1%増、調剤が20.6%増。訂正後の営業利益152億96百万円は期初予想152億円を上回り、経常利益・純利益も予想超過となりました。

2024年5月期売上・営業・経常は達成、純利益・EPSは未達

45店舗のドラッグストア出店、M&Aによるスーパーマーケット10店舗取得、70薬局の開局で売上を拡大。フード売上は前年比24.5%増でした。営業・経常利益は期初予想を上回った一方、減損損失3億70百万円や災害関連損失などを含む特別損失6億39百万円を計上し、純利益は期初予想130億円に対し123億7百万円でした。

2025年5月期売上・営業・経常は達成、純利益・EPSは小幅未達

68店舗のドラッグストア出店、70薬局の開局に加え、M&A・事業譲受でスーパーマーケット72店舗を取得。フード売上は前年比21.7%増となりました。営業利益は予想を6.0%上回りましたが、減損損失13億29百万円、店舗閉鎖損失引当金繰入6億22百万円などを含む特別損失21億62百万円を計上し、純利益は予想を1.8%下回りました。

2026年5月期主要5指標すべて達成

111店舗のドラッグストア出店と食品スーパー37店舗の取得により売上高は5,668億65百万円へ拡大。商品別ではフード16.0%増、生鮮21.4%増、調剤15.3%増。営業利益270億96百万円は期初予想230億円を17.8%上回り、経常利益・純利益・EPSも期初予想を上回りました。

3.事業セグメントの自信度

近隣型小売事業

単一セグメント。店舗網拡大、調剤併設、生鮮を含む「フード&ドラッグ」を成長軸としています。
2022中立
「フード&ドラッグ」を実現し、お客様により一層、利便性を提供

売上は拡大しましたが、営業利益は前年を下回りました。

2023強気
既存店の改装を中心に生鮮食品等の品揃えを強化

売上15.4%増、訂正後営業利益8.7%増。食品・調剤が高成長でした。

2024強気
「フード&ドラッグ」によるワンストップショッピングを実現

売上15.3%増、営業利益21.4%増。株式報酬費用68億10百万円を計上しながら増益でした。

2025強気
一部小型店を除いて全店に青果、精肉並びに総菜の導入が完了

売上14.8%増、営業利益43.3%増。M&Aも店舗網拡大に寄与しました。

2026強気
生鮮食品を含めたフードカテゴリーの拡充をさらに進める

売上13.0%増。営業利益の伸びは1.9%に鈍化したものの、会社期初予想は大幅に上回りました。

最新判断強気

2027年5月期も90店舗のドラッグストア出店、31薬局の新規開局を計画し、フード・生鮮・調剤を軸に売上成長を継続する計画です。

4.最新予想信頼度
判定:2027年5月期の達成可能性は「やや高い」

会社予想は売上高6,400億円、営業利益320億円、経常利益308億円、親会社株主に帰属する当期純利益190億円、EPS200.08円。売上は前期比12.9%増、営業利益は18.1%増を計画しています。

売上高予想640,000百万円 / +12.9%
営業利益予想32,000百万円 / +18.1%
営業利益率5.0%前期4.8%
新規出店計画90ドラッグストア
新規調剤計画31併設薬局

達成を支える材料

  • 2023~2026年5月期の4期すべてで、期初の売上高・営業利益・経常利益予想を実績が上回っています。
  • 売上高は2023年5月期から2026年5月期まで毎期13%以上の成長を継続し、2027年5月期の会社計画は12.9%増です。
  • 2026年5月期はドラッグストア111店舗を出店し、フード16.0%増、生鮮21.4%増、調剤15.3%増と主要成長カテゴリーが拡大しました。
  • 2027年5月期もドラッグストア90店舗、併設調剤31薬局の新設を計画しています。

未達リスク

  • 営業利益は前期比18.1%増が必要で、2026年5月期の営業利益成長率1.9%から再加速を求める計画です。
  • 会社自身が、価格競争・人材獲得競争、業界再編、エネルギー価格高騰、インフレ圧力を厳しい事業環境として挙げています。
  • 2026年5月期末の自己資本比率は34.3%で、前期41.4%から低下。新規出店・M&Aに伴う投資負担の管理が必要です。
  • 純利益とEPSは過去4期の期初予想に対し、2024年5月期と2025年5月期で未達となっており、特別損失等で最終利益が振れる実績があります。

最新進捗について

添付資料は2026年5月期の期末決算短信までで、2027年5月期の四半期実績は含まれていません。そのため最新予想について進捗率は掲載していません。

最終判断

過去4期の期初予想では売上高・営業利益・経常利益を毎期上回っており、2027年5月期の売上成長率も直近実績の延長線上にあります。一方、営業利益は18.1%増への再加速が必要であり、価格競争、人件費・エネルギーコスト、新規出店・M&A投資の負担が主な確認点です。

3549 クスリのアオキホールディングス|中期経営計画分析

最新計画:第4次中期経営計画(2026年5月期~2030年5月期)
長期構想:50周年ビジョン(2026年5月期~2035年5月期)
情報基準:2026年10月2日

中期経営計画の核心

2030年5月期に 売上高8,000億円・営業利益440億円 を目標としています。

基本方針は 「フード&ドラッグ+調剤の進化」。 生鮮食品を集客装置として強化しつつ、PB・調剤・ローコスト運営で収益性を高め、 M&Aも利用しながら店舗網を拡大する計画です。

その先の2035年5月期には、 売上高1兆円 を長期目標として掲げています。

① 2030年5月期の目標業績

売上高8,000億円
営業利益440億円
営業利益率5.5%
5年間の出店400店舗
指標 2026/5実績 2030/5中計目標 必要成長
売上高 5,668.7億円 8,000億円 +41.1%
営業利益 271.0億円 440億円 +62.4%
営業利益率 約4.8% 5.5% +約0.7pt

2026年5月期実績から2030年5月期目標までに必要な年平均成長率は、 売上高で約9.0%、 営業利益で約12.9%です。

② 事業別の重要数値目標

項目 2030年5月期目標 狙い
生鮮食品売上高 1,300億円 集客力向上・大型店強化
PB売上高 800億円 粗利・価格競争力向上
調剤売上高 1,000億円 専門性・店舗収益性向上
新規出店 400店舗 店舗網拡大
M&Aによる出店比率 約30% 好立地・人材・大型店舗獲得
成長投資 総額2,000億円 出店・改装・M&A・人材投資

③ 目標達成へのロードマップ

1.生鮮食品を強化し、店舗集客力を最大化

青果・精肉・鮮魚など生鮮食品の品揃えと運営ノウハウを強化。 食品・日用品・医薬品・調剤を一度に利用できる 「フード&ドラッグ+調剤」の店舗モデルを進化させます。

2030年5月期の 生鮮売上高1,300億円 を目指します。

2.大型店舗の比率を引き上げる

大型店を中心とした立地開発を進め、 生鮮食品や食品カテゴリーを十分に展開できる店舗を増加。 店舗単位のMD・運営力向上も進めます。

3.食品物流インフラへの投資

生鮮食品の大量展開を支えるため、 各地域に PC(プロセスセンター)とチルド物流センター を構築する方針です。

店舗数拡大だけではなく、食品加工・物流を内製化・効率化することで 生鮮事業の収益性改善を狙います。

4.PB商品を収益改善の柱へ

原材料価格や仕入価格上昇への対策として、 PB商品の開発・販売を強化します。

2030年5月期のPB売上高目標は 800億円です。

5.EDLP+ローコストオペレーション

EDLP(Every Day Low Price)施策を継続するとともに、 店舗運営の標準化・効率化を進め、 販売価格競争力と利益率を両立させる方針です。

6.調剤併設率を高める

調剤薬局の併設を増やし、患者数拡大を進めます。 2030年5月期には 調剤売上高1,000億円 を目標としています。

7.M&Aを出店戦略に組み込む

中計期間中の400店舗の出店のうち 約3割をM&Aで補完する計画です。

M&Aによって店舗数を増やすだけでなく、 生鮮食品の専門人材・大型店舗・好立地物件も獲得し、 新エリアへの進出と早期収益化を狙います。

④ キャッシュアロケーション

配分先 割合 内容
成長投資 67% 新規出店・改装・M&A・人材投資など
株主還元 20% 配当・自己株式取得など
運転資金・有事対応 13% 運転資金・財務基盤維持

成長投資には5年間で 総額2,000億円 を充当する計画です。

株主還元についても方針を変更し、 配当性向30%を基本方針としています。 自己株式取得を含めた株主還元全体では、 キャッシュインの20%を目安としています。

⑤ 中計初年度・2026年5月期の実績

指標 2025/5実績 2026/5実績 前年比
売上高 5,014.7億円 5,668.7億円 +13.0%
営業利益 266.0億円 271.0億円 +1.9%
経常利益 275.1億円 277.2億円 +0.8%
当期純利益 177.9億円 171.3億円 ▲3.7%
ROE 13.9% 11.9% ▲2.0pt

中計初年度は売上高が大きく拡大した一方、 営業利益の増加率は売上高の伸びを下回っています。

したがって2030年5月期の 営業利益率5.5% を達成するには、今後は店舗数拡大だけでなく、 PB・生鮮物流・調剤・ローコスト運営による利益率改善が重要になります。

⑥ 最新進捗|2027年5月期 第1四半期

売上高1,590.4億円
営業利益84.2億円
経常利益85.7億円
純利益68.7億円
項目 1Q実績 前年同期比 2027/5通期予想 進捗率
売上高 1,590.4億円 +13.8% 6,400億円 24.9%
営業利益 84.2億円 +16.0% 320億円 26.3%
経常利益 85.7億円 +17.6% 308億円 27.8%
純利益 68.7億円 +36.4% 190億円 36.1%

1Q時点では売上高だけでなく、 営業利益が前年同期比16.0%増となっており、 2026年5月期に見られた「売上成長に対して利益成長が弱い」という状態は改善しています。

会社は1Q業績について 「概ね計画どおり」 とし、2027年5月期通期予想を据え置いています。

⑦ 店舗拡大の最新状況

2027年5月期第1四半期にはドラッグストアを 21店舗新規出店。 一方で5店舗を閉店しています。

調剤薬局については 20薬局を新規開設しました。

第1四半期末のグループ店舗数は、

ドラッグストア 1,123店舗 うち調剤併設 710店舗 調剤専門薬局 6店舗 スーパー 25店舗 合計 1,154店舗

⑧ 会社開示から確認できる主な達成リスク

  • 競争激化: ドラッグストア業界でM&A・店舗増加が進み、 商圏の狭小化や価格競争が激しくなっています。
  • 人件費上昇: 人手不足を背景とした人件費上昇が続いています。 店舗数を大幅に増やす計画のため、人員確保と生産性改善が重要です。
  • 原材料・エネルギー価格: 原材料価格・エネルギー価格の上昇が店舗運営コストや商品原価に影響します。
  • 消費者の節約志向: 物価上昇による生活防衛意識の高まりが続いており、 EDLPを維持しながら収益性を確保する必要があります。
  • M&A: 400店舗出店の約3割をM&Aで補う計画であるため、 適切な案件確保と買収後の統合・収益改善が計画達成に影響します。

⑨ 中期計画の構造

第4次中期経営計画は、 単純なドラッグストア店舗数の拡大ではなく、

生鮮食品による集客 + PBによる粗利改善 + 調剤による収益力向上 + 大型店化 + 物流インフラ + M&A

を組み合わせて 売上高8,000億円・営業利益440億円 を目指す構造です。

2026年5月期実績から見ると、 2030年までの売上高成長率より 営業利益の成長率を高くする必要があるため、 中計達成のポイントは店舗数そのものよりも 営業利益率を約4.8%から5.5%へ引き上げられるか にあります。

2027年5月期第1四半期では、 売上高+13.8%に対して営業利益+16.0%となっており、 現時点では利益成長も伴っています。

⑩ 長期目標

2030年5月期8,000億円
2035年5月期1兆円
2030年営業利益440億円
2030年営業利益率5.5%

2030年の第4次中計は、 2035年に売上高1兆円を達成するための中間地点として位置付けられています。

出典

株式会社クスリのアオキホールディングス「50周年ビジョン・第4次中期経営計画」
2026年5月期 財務ハイライト・決算資料
2027年5月期 第1四半期決算短信
株式会社クスリのアオキホールディングス公式IR

中期経営計画
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