| 業績項目 | 2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 2027年3月期予想 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 26,929 | 28,853 +1,924 / +7.1% | 28,644 △209 / △0.7% | 30,127 +1,483 / +5.2% | 41,114 +10,987 / +36.5% | 45,000 +3,886 / +9.5% |
| 営業損益 | 663 | 948 +285 / +43.0% | 752 △196 / △20.7% | 554 △198 / △26.3% | 980 +426 / +76.9% | 1,600 +620 / +63.3% |
| 経常損益 | 781 | 1,054 +273 / +35.0% | 840 △214 / △20.3% | 563 △277 / △33.0% | 1,060 +497 / +88.3% | 1,600 +540 / +50.9% |
| 当期純利益 | 888 | 742 △146 / △16.4% | 539 △203 / △27.4% | 36 △503 / △93.3% | 702 +666 / +1850.0% | 1,100 +398 / +56.7% |
| EPS | 129.41円 | 108.16円 △21.25 / △16.4% | 78.56円 △29.60 / △27.4% | 5.37円 △73.19 / △93.2% | 102.35円 +96.98 / +1806.0% | 160.15円 +57.80 / +56.5% |
| 一株配当金 | 30.00円 | 33.00円 +3.00 / +10.0% | 33.00円 ±0.00 / +0.0% | 33.00円 ±0.00 / +0.0% | 35.00円 +2.00 / +6.1% | 50.00円 +15.00 / +42.9% |
| 純資産 | 6,677 | 7,295 +618 / +9.3% | 7,842 +547 / +7.5% | 7,848 +6 / +0.1% | 8,647 +799 / +10.2% | ー |
| 営業CF | △151 | 68 +219 / △145.0% | 1,567 +1,499 / +2204.4% | △96 △1,663 / △106.1% | 1,771 +1,867 / △1944.8% | ー |
| 投資CF | 1,227 | △235 △1,462 / △119.2% | △3 +232 / △98.7% | △2,207 △2,204 / +73466.7% | 1,139 +3,346 / △151.6% | ー |
| 財務CF | △1,323 | △103 +1,220 / △92.2% | △849 △746 / +724.3% | 3,637 +4,486 / △528.4% | △1,945 △5,582 / △153.5% | ー |
| フリーCF | 1,076 | △167 △1,243 / △115.5% | 1,564 +1,731 / △1036.5% | △2,303 △3,867 / △247.3% | 2,910 +5,213 / △226.4% | ー |
1.会社予想と実績
2022年3月期から2026年3月期は期初の通期会社予想と実績を比較。2027年3月期は2026年8月10日公表の最新通期予想と第1四半期実績を掲載しています。
| 指標 | 2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 2027年3月期 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 予想 25,400 実績 26,929 106.0% | 予想 29,000 実績 28,853 99.5% | 予想 31,500 実績 28,644 90.9% | 予想 30,000 実績 30,127 100.4% | 予想 40,000 実績 41,114 102.8% | 最新予想 45,000 Q1 12,028 単純進捗 26.7% |
| 営業利益 | 予想 610 実績 663 108.7% | 予想 1,000 実績 948 94.8% | 予想 1,150 実績 752 65.4% | 予想 850 実績 554 65.2% | 予想 1,000 実績 980 98.0% | 最新予想 1,600 Q1 682 単純進捗 42.6% |
| 経常利益 | 予想 573 実績 781 136.3% | 予想 1,010 実績 1,054 104.4% | 予想 1,110 実績 840 75.7% | 予想 827 実績 563 68.1% | 予想 962 実績 1,060 110.2% | 最新予想 1,600 Q1 708 単純進捗 44.2% |
| 親会社株主帰属純利益 | 予想 347 実績 888 255.9% | 予想 645 実績 742 115.0% | 予想 762 実績 539 70.7% | 予想 614 実績 36 5.9% | 予想 590 実績 702 119.0% | 最新予想 1,100 Q1 441 単純進捗 40.1% |
| EPS | 予想 50.52 実績 129.41 256.2% | 予想 93.91 実績 108.16 115.2% | 予想 110.94 実績 78.56 70.8% | 予想 89.39 実績 5.37 6.0% | 予想 85.90 実績 102.35 119.2% | 最新予想 160.15 Q1 64.28 単純進捗 40.1% |
達成率=実績÷期初会社予想×100。2027年3月期の進捗率は第1四半期実績÷最新通期予想の単純進捗率です。レンジ予想はありません。
2.達成・未達理由
切削工具と海外事業が大幅に回復し、提案営業と米中需要の回復が寄与。さらに本社ビル売却益も純利益を大きく押し上げ、期初予想を全面的に超過しました。
自動車向けの生産変動や製缶向け設備投資減で国内主力が伸び悩み、売上・営業利益は小幅未達。一方、価格転嫁、海外事業の拡大、円安効果が下支えし、経常利益・純利益は予想を上回りました。
主要進出国である中国経済の急速な失速が海外・切削工具・光製品に波及。国内でも自動車関連販売が弱く、成長施策の成果だけでは補えず、売上・利益とも期初予想を大きく下回りました。
売上はKamogawaグループのM&A寄与などで達成。一方、M&A関連費用、賃上げ、物流再構築、子会社吸収合併費用、減損損失などが重なり、特に純利益は期初予想を大幅に下回りました。
KMS事業の通年寄与と切削工具・海外の増収で売上は超過。のれん・顧客関連資産償却が営業利益を抑えたものの、非事業性資産売却なども寄与し、経常利益以下は予想を上回りました。
製品値上げ前の駆け込み需要、新商材、機械設備、リサイクル、半導体装置関連を取り込み、Q1は想定を上回る大幅増収増益。会社は通期予想を売上450億円、営業・経常利益16億円、純利益11億円へ上方修正しました。
3.事業セグメントの自信度
年度ごとの開示で変化が表れた原文を事業セグメント別に抜き出し、業績推移と合わせて会社の自信度を推理しています。
切削工具事業
回復基調の顧客状況にあわせた提案型の営業を積極的に推進したことにより
需要回復を提案営業で取り込む姿勢。
仕入コストの上昇を着実に製品販売価格へ転嫁しましたが売上高は低調に推移いたしました
価格転嫁は進展したが数量面は弱い。
1年目の受注目標を達成するなど一定の成果を得ることができたものの、主要販売先である自動車業界における中国向け輸出を主体とする顧客への販売が低迷
新施策は成果も、中国関連が重石。
全体として持続的な販売拡大には至らなかった
重点顧客・スポット案件では補い切れず。
航空機・防衛関連需要の安定した取り込みや大型案件の受注が寄与し、収益・利益面ともに堅調に推移いたしました
大型案件と値上げ需要を利益へ転換。
売上高・営業利益ともに大幅な増加となりました
値上げ前需要とシェア拡大が同時進行。
値上げ前需要とシェア拡大が同時進行。
耐摩工具事業
主力の製罐業界向けの大型設備案件の減少
大型案件減で減収減益。
主要販売先である製缶業界の設備投資案件の減少などにより主要顧客向けへの販売が低調
EV開拓中だが既存需要が弱い。
成長分野であるEV関連、特に車載電池・バッテリーを中心とした受注獲得への注力
EV案件が増収増益を牽引。
バッテリー関連や軽量缶分野の受注が総じて低調に推移
大型案件はあるが主力需要が低調。
売上は堅調に推移いたしました。一方で、仕入原価の高騰による粗利率の低下
売上回復より原価上昇が強い。
部門費用の適切なコントロールも寄与して売上高・営業利益ともに増加
価格改定と費用管理が利益に波及。
価格改定と費用管理が利益に波及。
海外事業
米国や、自動車販売や設備投資の増加を受けて工具需要が拡大する中国を中心に、一部の国を除き堅調に推移
米中回復で赤字から黒字化。
中国や米国を中心に円安の影響も追い風となり売上高及びセグメント利益は堅調に推移
グローバル展開と円安が追い風。
中国経済の長期下振れの影響を吸収するには至らなかった
インド・北米の成長で中国不振を補えず。
インドやメキシコをはじめとする成長市場において新規顧客の獲得や販売拡大が進み
成長市場は好調だが中国・ASEANが弱い。
インドや北米エリアの開拓が順調に進捗
売上は大幅増も関税で粗利率低下。
中国においても一部需要回復の影響により売上高が堅調に推移しました
北米案件と中国回復で増収増益。
北米案件と中国回復で増収増益。
光製品事業
高単価の商材に注力する施策を実施して参りましたが、原材料価格の高騰などもあり
高単価化は進めたが原価が重い。
積極的な在庫の確保による既存ビジネスの拡大に加えて、昨年度に事業譲受した画像処理ビジネスの進展
画像処理事業が大きく伸長。
年度を通じて主力のマシンビジョン関連ビジネスの低迷により売上が低迷
中国向け需要減が直撃。
粗利率の高いソフトウェアやシステム販売の構成が維持されたことに加え、新規顧客との開発・量産案件も着実に進展
高付加価値構成と新規案件で回復。
受注・売上ともに伸び悩みました。一方で、利益面では粗利率の改善などの施策に取り組み増益
数量は弱いが収益性改善。
画像処理ボード等が高粗利のスポット需要として貢献
高粗利スポット需要が利益を押し上げ。
高粗利スポット需要が利益を押し上げ。
eコマース事業
現時点では基盤づくりのための投資フェーズでもあることから、売上高、セグメント利益共に低調に推移
立ち上げ投資が先行。
新規顧客等のKPIが当初想定より低調に推移
顧客獲得KPIが未達。
通期の収益改善には至らなかった
会員増でも粗利低下。
通期の収益改善には至らなかった
増収でも赤字が継続。
新規顧客獲得に向けたシステム改修等の先行投資の影響により費用が増加
赤字縮小中だが先行投資継続。
赤字縮小中だが先行投資継続。
Kamogawaものづくりソリューション事業(KMS事業)
自社企画商品(脆性材加工向け電着工具など)の拡販等が進み、堅調に業績は推移
事業は堅調だがM&A費用等で赤字。
事業全体では売上高・営業利益ともに当連結会計年度のセグメント予算を超過いたしました
統合初年度から予算超過。
半導体装置関連の脆性材加工ユーザーにおける生産拡大を背景に、電着工具やダイヤモンドホイール等の需要が旺盛に推移
半導体需要が国内外で強い。
半導体需要が国内外で強い。
4.最新予想信頼度
第1四半期は全社的に想定を上回る大幅増収増益となり、会社は通期予想を上方修正しました。利益指標の単純進捗は約40~44%で、現時点では達成余地が大きいと判断します。
達成できると判断する理由
- Q1営業利益682百万円は最新通期予想1,600百万円の42.6%、経常利益708百万円は44.3%に到達しています。
- 切削工具は値上げ前需要、重点販売店でのシェア拡大、航空機・重電の大型案件、リサイクル関連が同時に寄与し、売上・利益が大幅増加しました。
- KMS事業は前期にセグメント予算を超過し、Q1も半導体装置関連需要を背景に増収増益を継続しています。
- 耐摩工具・海外・光製品もQ1は増収増益で、特定1セグメントだけに依存しない利益拡大になっています。
- 会社自身がQ1実績を受け、通期の営業利益を1,200百万円から1,600百万円、純利益を800百万円から1,100百万円へ引き上げています。
達成できないと判断する理由
- Q1の主力要因に「製品価格改定に伴う駆け込み需要」が含まれ、下期まで同じ伸び率が続くとは限りません。
- 光製品では高粗利のスポット需要が寄与しており、再現性には不確実性があります。
- 海外事業では中国・ASEANの価格競争や販管費増、前期には北米・メキシコの関税影響による粗利率低下が確認されています。
- 耐摩工具は超硬素材などの仕入原価上昇リスクが残り、価格改定が追いつかない場合は利益率が再び低下する可能性があります。
- eコマースは依然赤字で、システム改修等の先行投資も続いています。
収益計上時期の確認
最新決算資料には「期末偏重」や「下期偏重」を示す明確な説明は見当たりません。むしろ2027年3月期Q1は、値上げ前の駆け込み需要と高粗利スポット需要が含まれるため、足元の単純進捗率をそのまま年間ペースへ延長しない方が安全です。
Q1の利益進捗、全主要セグメントの改善、KMSの寄与、会社の上方修正を総合すると、最新予想は達成可能と判断します。ただし、駆け込み需要の反動と原材料・関税・価格競争の再悪化が重なる場合は、特に営業利益の達成余地が縮小します。

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