アール・エス・シー 4664 東証S
JAPAN RELIANCE SERVICE CORPORATION|大規模複合施設を中心に、警備、受付、設備管理、清掃、人材派遣、工事をワンストップで提供。AI・ロボットを組み込んだ省人化型の施設運営へ事業モデルを拡張する。
※2026年6月24日時点の情報
事業内容
2026年6月24日の時価総額は約28.4億円。同日の終値は910円で、前日比150円高のストップ高となった。発行済株式総数3,120,000株を基準に算出している。
1971年9月10日設立。本社は東京都豊島区東池袋のサンシャインシティ ワールドインポートマートビル、代表取締役社長は金井宏夫氏、決算期は3月、東証スタンダード上場。資本金は3億6,077万円で、総合警備保障、ビルメンテナンス、人材サービス、一級建築士設計、建築一般、マンション管理を展開する。2025年3月末時点の従業員数は臨時従業員、人材派遣スタッフ等を含め1,350名。
2026年3月期は売上高8,232百万円、営業利益217百万円、経常利益234百万円、親会社株主に帰属する当期純利益140百万円。大規模イベント案件の反動などで減収減益となった一方、建物総合管理サービス事業は増収増益を確保した。2027年3月期は売上高8,392百万円、営業利益117百万円、経常利益124百万円、当期純利益68百万円を予想し、新中期経営計画の初年度として人的資本、AI・ロボティクス、DX、M&Aへの成長投資を織り込む。
建物総合管理サービス事業
売上高は2022年3月期の4,632百万円から2026年3月期の7,569百万円へ拡大。2026年3月期は前期比10.0%増収、セグメント利益は669百万円で同6.8%増となり、人材サービスの反動減を補う主力事業として連結売上高の約92%を占めた。
建物総合管理サービス事業 売上高推移(百万円)
警備、清掃、設備管理、受付、建築・設備工事を一体で受託する総合ビルマネジメントが中核である。
原点はサンシャインシティの施設警備であり、大規模複合施設に必要な常駐警備、巡回、出入管理、防災センター運営、案内、環境衛生、設備監視、修繕工事までを同一グループで組み合わせる。
単一業務の受注にとどまらず、施設全体の動線、来館者属性、テナント構成、イベント運営を把握したうえで複数業務を設計できる点が特徴である。契約範囲を横断して現場情報を共有できれば、異常の早期発見、緊急時の連携、要員配置の最適化、顧客窓口の一本化につながる。
2026年3月期は、大阪・関西万博の警備、丸の内エリアのイベント警備、千代田区内ホテルの警備、豊洲セイルパークの施設警備、三田ガーデンヒルズでの警備ロボット「cocobo」を活用した業務など、新規案件が寄与した。
清掃では大阪地区の大型複合施設などを受注し、設備・工事ではサンシャインシティ内のシャッター関連工事を含む案件を積み上げた。子会社の友和商工を通じて大規模建物の設備工事・修繕対応を内製化し、警備や清掃から工事へ受注範囲を広げる構造を持つ。
名古屋・中部圏ではアール・エス・シー中部を軸に営業基盤を持ち、愛知・名古屋アジア競技大会の選手村関連業務など大型案件の獲得を目指す。東京中心部で蓄積した運営ノウハウを他地域へ展開できるかが中期的な売上拡大の鍵となる。
利益面では、労務費上昇に対する契約単価の改定、現場ごとの採算管理、採用・教育コスト、設備投資負担が重要である。AIカメラ、遠隔監視、警備ロボット、清掃ロボットを人員配置と組み合わせ、品質を維持しながら一人当たり生産性を引き上げることが計画の中心に置かれている。
人材サービス事業
売上高は2025年3月期に大型イベント案件で1,966百万円まで拡大した後、2026年3月期は663百万円へ減少。前期比66.3%減収、セグメント利益は13百万円で同88.8%減となり、案件の開催時期と規模による変動の大きさが表れた。
人材サービス事業 売上高推移(百万円)
受付、案内、電話交換、事務、イベント運営、駐車場対応など、施設運営に必要な人材を派遣・配置する。
大規模複合施設では警備員だけでなく、来館者と接するインフォメーション、催事対応、テナント支援、公共施設の案内など多様な役割が発生する。建物総合管理サービスとの一体提案により、施設の安全性と接客品質を同時に提供できる。
固定的な受付・案内業務は継続収益になりやすい一方、周年行事、展示会、スポーツ大会、行政関連事業などの大型案件は年度ごとの売上変動が大きい。2025年3月期の伸長と2026年3月期の反動減は、この事業特性を示す。
人材確保では、採用チャネルの多様化、現場責任者の育成、研修の標準化、離職抑制が採算を左右する。短期間に多数のスタッフを確保する案件では、募集費、教育費、交通費、勤怠管理コストが先行しやすい。
同社は警備・清掃・設備管理の受託先に対し、受付やイベント人材を追加提案できる。反対に、人材サービスを起点として施設警備や清掃へ契約範囲を広げることも可能であり、顧客接点を増やす役割を担う。
今後は、単発案件への依存度を抑えながら、公共施設、オフィス、商業施設などの継続配置案件を増やせるかが安定性向上の焦点となる。デジタル勤怠、配置計画、教育コンテンツの共通化による管理コスト削減も利益率改善に直結する。
契約構造とワンストップモデル
年間契約売上高は2022年3月期4,475百万円から2026年3月期4,834百万円へ緩やかに増加し、収益の下支えとなった。一方、臨時契約売上高は大型工事やイベントの有無で1,268百万円から4,218百万円まで変動し、成長機会と業績変動の双方を生む。
契約形態別売上高推移(百万円)
年間契約は常駐警備、定期清掃、設備管理、受付など継続性の高い業務が中心である。契約更新と価格改定が積み上がれば、売上の予見可能性と人員配置の効率が高まる。
臨時契約は工事、修繕、イベント、短期警備、大型プロジェクトなどで構成される。売上規模を押し上げる一方、案件終了後の反動、工期変更、資材価格、外注費、スタッフ確保により収益が振れやすい。
同社が掲げる「サンシャインモデル」は、大規模複合施設で警備を核に、清掃、設備、工事、受付、人材サービスを横断提供する考え方である。顧客との長期関係を起点に業務領域を増やすため、新規顧客の獲得だけに依存せず、一施設当たり売上を拡大できる。
池袋や丸の内など特定エリアで複数施設を管理するエリアマネジメントは、現場間の応援、教育、資機材、管理者を共有しやすい。拠点密度が高まれば移動時間と待機要員を圧縮でき、緊急時の対応力も向上する。
2025年11月のソフトバンクロボティクスとの資本業務提携、2026年3月の合弁会社AI Remote Securityへの共同出資は、このモデルにAI遠隔監視とロボティクスを加える施策である。AIが検知・監視を補助し、人が判断、駆け付け、接客、緊急対応を担う運用を想定する。
省人化だけでなく、映像解析やロボットから得られるデータを警備計画、清掃頻度、設備保全へ反映できれば、複数業務を束ねる同社の提案力が高まる。ただし、導入効果は顧客施設ごとの運用設計、技術精度、通信環境、費用対効果に左右される。
直近5年業績サマリー
| 業績項目 | 2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 2027年3月期 会社予想 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 5,743 | 6,028前年差 +285 / +5.0% | 8,097前年差 +2,069 / +34.3% | 8,845前年差 +748 / +9.2% | 8,232前年差 △613 / △6.9% | 8,392前年差 +160 / +1.9% |
| 営業損益 | 217 | 191前年差 △26 / △11.8% | 284前年差 +93 / +48.5% | 301前年差 +17 / +6.0% | 217前年差 △84 / △27.8% | 117前年差 △100 / △46.2% |
| 経常損益 | 244 | 198前年差 △46 / △18.6% | 300前年差 +102 / +51.2% | 310前年差 +10 / +3.4% | 234前年差 △76 / △24.7% | 124前年差 △110 / △46.9% |
| 当期純利益 | 164 | 128前年差 △36 / △22.2% | 245前年差 +117 / +91.4% | 187前年差 △58 / △23.6% | 140前年差 △47 / △25.1% | 68前年差 △72 / △51.4% |
| EPS | 52.68円最新発行済株式総数で再計算 | 41.00円前年差 △11.68円 / △22.2% | 78.47円前年差 +37.47円 / +91.4% | 59.93円前年差 △18.54円 / △23.6% | 44.89円前年差 △15.04円 / △25.1% | 21.79円前年差 △23.10円 / △51.5% |
| PER | 8.35倍各期末終値で算出 | 13.32倍 | 8.89倍 | 10.01倍 | 19.94倍 | ― |
| PBR | 0.77倍各期末終値で算出 | 0.90倍 | 1.06倍 | 0.86倍 | 1.16倍 | ― |
| BPS | 568.48円最新発行済株式総数で再計算 | 608.52円前年差 +40.04円 / +7.0% | 659.17円前年差 +50.65円 / +8.3% | 697.93円前年差 +38.76円 / +5.9% | 768.99円前年差 +71.06円 / +10.2% | ― |
| 純資産 | 1,774 | 1,899前年差 +125 / +7.0% | 2,057前年差 +158 / +8.3% | 2,178前年差 +121 / +5.9% | 2,399前年差 +221 / +10.1% | ― |
| 営業CF | 83 | 251前年差 +168 / +202.4% | 325前年差 +74 / +29.5% | 22前年差 △303 / △93.2% | 200前年差 +178 / +809.1% | ― |
| 投資CF | △139 | △116前年差 +23 / +16.5% | 43前年差 +159 / +137.1% | 22前年差 △21 / △48.8% | △56前年差 △78 / △354.5% | ― |
| 財務CF | △162 | 152前年差 +314 / +193.8% | △157前年差 △309 / △203.3% | △163前年差 △6 / △3.8% | △96前年差 +67 / +41.1% | ― |
| 現金及び現金同等物 | 953 | 1,241前年差 +288 / +30.2% | 1,452前年差 +211 / +17.0% | 1,332前年差 △120 / △8.3% | 1,380前年差 +48 / +3.6% | ― |
2026年3月期に第三者割当で発行済株式総数が2,940,000株から3,120,000株へ増加したため、EPS、BPS、PER、PBRは全期間を最新の発行済株式総数3,120,000株で再計算。PERとPBRの株価は各期末最終営業日の終値を使用。
2027年3月期のPER、PBR、BPS、純資産、各CF、現金及び現金同等物は会社予想がないため空欄。継続企業の前提に関する重要事象等はない。
中期経営計画
RSC Challenge 2030
2026年度から2030年度を対象とする中期経営計画。目指す姿は「安全・安心・快適な未来を『人×技術』でつくる共創型社会インフラ企業へ」である。
成長戦略は、既存事業の拡大・筋肉質化、M&A投資、人的資本投資とAI警備を中心としたDX投資の3本柱。大規模複合施設で培ったワンストップ型の施設運営を深耕し、AI警備、清掃ロボット、遠隔監視、バックオフィスDXを組み込み、売上規模と利益率を同時に高める方針を示す。
2026年度と2027年度を投資フェーズ、2028年度以降を回収・成長フェーズと位置付ける。人的資本への待遇改善、採用、教育に加え、M&A、AI・ロボティクス、DXへ資金を配分するため、計画初期は費用が先行する。
2027年3月期の会社予想は売上高8,392百万円に対して営業利益117百万円で、前期比46.2%減益。中期目標との間には大きな利益回復が必要であり、契約価格改定、AI・ロボット導入による人員配置最適化、M&A後の内製化・専門性向上、エリア管理の拡充が進捗確認項目となる。
株主還元は配当性向30%以上かつ年間1株24円以上を基本方針とし、成長投資との均衡を図る。ROICを新たな主要指標として、WACCを上回る投資収益の創出を目指す。
中期経営計画資料へ競合他社
① セコム(9735)
2026年6月24日終値:6,380円|時価総額:約2兆9,769億円
国内最大手の総合セキュリティ企業。契約先施設の常駐・機械警備、オンライン監視、防災、メディカル、保険、BPO・ICT、地理空間情報などを展開し、事業規模と研究開発力、全国サービス網でアール・エス・シーを大きく上回る。
2026年3月期は売上高1兆2,568億円、営業利益1,603億円、親会社株主に帰属する当期純利益1,126億円。セキュリティサービス事業の売上高は6,606億円で、全事業セグメントが増収となった。
大規模施設の常駐警備、機械警備、入退室管理、防災設備、映像監視、警備ロボットで直接競合する。一方、アール・エス・シーはセコムの警備ロボット「cocobo」を一部施設で活用しており、競合関係と技術パートナー関係が併存する。
セコムは標準化された全国ネットワークと多額の開発投資が強み。アール・エス・シーは特定の大規模複合施設に深く入り込み、警備、清掃、設備、受付、人材、工事を現場ごとに組み合わせる柔軟性で差別化する必要がある。
② ALSOK(2331)
2026年6月24日終値:1,076.5円|時価総額:約5,492億円
機械警備、常駐警備、警備輸送、綜合管理・防災、介護などを全国展開する大手。法人・公共施設向けの警備とファシリティマネジメント、設備管理、清掃、消防・防災で競合する。
2026年3月期は売上高5,970億円、営業利益469億円、経常利益499億円、親会社株主に帰属する当期純利益333億円。セキュリティ事業やFM事業の拡大により売上高と営業利益は過去最高水準となった。
ALSOKは全国の営業・待機拠点、機械警備インフラ、現金輸送、介護まで含む顧客基盤を持つ。大口顧客の包括契約では価格競争力、災害時の応援体制、機器と人的警備の一体運用が競争要因となる。
アール・エス・シーは規模で劣る一方、池袋・丸の内などのエリア密着、大規模複合施設の個別運用、受付やイベント人材まで含むホスピタリティ型サービスに重点を置く。AI遠隔警備を実装し、少人数でも高品質を維持できるかが差別化の焦点となる。
③ セントラル警備保障(9740)
2026年6月24日終値:2,568円|時価総額:約380億円
常駐警備、機械警備、運輸警備、画像監視、入退室管理を展開する警備大手。鉄道・駅、オフィス、商業施設などの常駐警備に強く、人的警備と機器を組み合わせる案件で競合する。
2026年2月期は売上高787億円で前期比10.3%増、親会社株主に帰属する当期純利益25億円で同22.5%減。受注拡大で増収となった一方、人件費などのコスト上昇が利益を圧迫した。
アール・エス・シーと比較すると時価総額と売上規模は大きいが、セコム、ALSOKより企業規模が近く、常駐警備を核とする労働集約型の収益構造、人員採用、賃上げ、契約価格改定という共通課題を持つ。
鉄道関連や広域顧客基盤ではセントラル警備保障が優位。アール・エス・シーは複合施設内の清掃、設備、受付、工事、人材派遣を横断した受託と、AI Remote Securityを通じた遠隔警備の事業化で差別化を図る。
強みと将来性
大規模複合施設の運営知見と「人×技術」の拡張余地
最大の強みは、サンシャインシティの施設警備を起点に、来館者数が多く用途の異なる商業、オフィス、ホテル、文化施設、イベント空間が共存する大規模複合施設で運営知見を蓄積してきた点にある。
大規模複合施設では、警備だけを最適化しても全体品質は上がらない。清掃、設備、受付、イベント、人流、テナント対応、工事が相互に影響するため、同社のワンストップ体制は顧客側の管理負担を軽減し、現場横断の情報共有を可能にする。
2026年3月期の年間契約売上高は4,834百万円、建物総合管理サービス事業の売上高は7,569百万円。継続契約を土台に工事やイベントなどの臨時契約を追加できるため、新規施設の獲得に加え、既存施設での受託範囲拡大が成長経路になる。
池袋や丸の内などのエリア密着型運営は、複数現場で管理者、応援要員、教育、資機材を共有できる。契約拠点の密度が上がるほど現場間の移動と待機コストを抑えやすく、単独施設の受託では得にくい規模の利益を生み得る。
友和商工、クリーンフォース、アール・エス・シー中部、RSCセキュリティをグループに持ち、設備工事、清掃、地域展開、交通誘導・雑踏警備を補完する。M&Aや新会社設立によって不足機能を内製化し、一件の顧客から獲得できる業務領域を広げる戦略と整合する。
ソフトバンクロボティクスとの資本業務提携では、第三者割当で180,000株を発行し、技術提供だけでなく資本面を含む関係を構築した。合弁会社AI Remote Securityでは、施設内カメラのAI監視、ロボット巡回、遠隔監視と現場警備員の対応を組み合わせる構想を持つ。
同社の競争優位はAI単体ではなく、既存の施設運営契約、現場データ、警備員の判断、接客・緊急対応力にAIを組み込める点にある。技術会社だけでは担いにくい運用設計と、警備会社だけでは開発しにくい高度なAIを接続できれば、顧客への提案価値が高まる。
2026年3月期末の自己資本比率は59.2%、現金及び現金同等物は1,380百万円。投資余力を保ちながら、人的資本、AI・ロボティクス、M&Aへ資金を振り向けられる財務基盤を持つ。
中期計画の売上高14,000百万円、営業利益率5%は、2026年3月期実績から売上規模を約1.7倍へ引き上げ、低い利益率を改善する目標である。既存案件の単価改定、施設横断の追加受注、M&A、AIによる生産性向上が同時に進む場合、売上成長以上に利益が伸びる余地がある。
弱みとリスク要因
労働集約型の原価構造と投資回収の不確実性
警備、清掃、設備管理、受付、人材派遣は現場要員への依存度が高い。採用難、最低賃金上昇、社会保険料、教育費、離職による再採用費が増える一方、契約単価の改定が遅れると利益率が低下する。
中期計画でも、人手不足、利益率低下、適正な価格引き上げの遅れを既存事業の主要リスクとして挙げる。顧客との長期契約は安定収益になる反面、価格改定に時間を要する場合はコスト上昇を短期に転嫁しにくい。
サンシャインシティ向け売上高は2026年3月期に約1,344百万円で、連結売上高の約16.3%を占める。創業以来の関係と運営ノウハウは強みだが、主要顧客の契約条件、施設改修、利用動向、発注方針の変化が業績へ与える影響も大きい。
人材サービスと臨時契約は大型イベントや短期案件の有無で変動する。2025年3月期に人材サービス売上高が1,966百万円へ膨らんだ後、2026年3月期は663百万円へ減少しており、前年の大型案件が翌期の比較基準を押し上げる。
工事・修繕案件では、工期遅延、資材価格、外注先の確保、施工品質、事故、追加原価の発生が採算を左右する。警備や設備管理と一括で受注範囲を広げるほど、グループ全体での施工管理と内部統制が重要になる。
M&Aは売上基盤と専門性を短期間で獲得できる一方、買収価格、のれん、簿外債務、キーパーソン離職、企業文化の不一致、システム統合の遅れが投資回収を損なう可能性がある。中期計画はPMI遅延と隠れ債務を明示的なリスクとしている。
AI警備とロボティクスは導入初期であり、技術精度、誤検知、通信障害、顧客施設とのシステム連携、サイバーセキュリティ、映像データの管理、利用者の受容性に課題が残る。実証が成功しても、顧客の予算や契約更新時期によって普及速度は変わる。
AI・DX投資の費用対効果が想定を下回る場合、減価償却、保守費、開発費、教育費が先行し、利益率改善が遅れる。人的資本投資も会計上は費用として計上されるため、離職率や生産性が改善しなければ利益圧迫要因となる。
2027年3月期は営業利益117百万円と前期比46.2%減を予想する。投資フェーズの減益を市場が成長投資として評価するには、受注件数、AI導入施設数、単価改定、粗利益率、ROICなどの進捗開示が必要になる。
時価総額が小さく出来高も大型株より限定されるため、材料発表や需給で株価が大きく変動しやすい。2026年6月24日のようなストップ高局面では、事業価値の変化と短期需給を分けて確認する必要がある。
2026年3月期末時点で継続企業の前提に関する重要な不確実性はない。ただし、中期目標の達成には、労務費の吸収、投資回収、M&A統合、AIの商用展開を同時に進める実行力が求められる。
出典
- アール・エス・シー 公式サイト
- アール・エス・シー サービス一覧
- アール・エス・シー RSCの強み
- アール・エス・シー 会社概要
- アール・エス・シー 決算短信
- アール・エス・シー 決算説明資料
- 中期経営計画 RSC Challenge 2030
- AI Remote Securityを通じたAIロボット遠隔警備サービス
- ソフトバンクロボティクスとの資本業務提携
- セコム 決算短信・決算説明資料
- ALSOK 連結財務ハイライト
- セントラル警備保障 決算説明資料
本ページは公開情報を基に企業の事業、業績、競争環境を確認するための情報であり、特定の有価証券の売買を推奨するものではありません。業績予想、中期経営計画、将来見通しは達成を保証するものではなく、投資判断は最新の適時開示、決算資料、有価証券報告書を確認したうえで行ってください。

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