さいか屋 8254 東証スタンダード
SAIKAYA CO., LTD. ─ 神奈川県の地場百貨店、AFC-HDアムスライフサイエンス傘下、藤沢店・横須賀店が中核
事業内容 ─ 神奈川県地場百貨店、藤沢・横須賀の2店舗を中核に商業施設運営
さいか屋は1872年(明治5年)創業の神奈川県の地場百貨店。本社は川崎市川崎区日進町。AFC-HDアムスライフサイエンス傘下で、藤沢店と横須賀店を中核に店舗運営を行う。ローコストオペレーションを推進し、商業施設として食品スーパー等のテナント誘致を進めるリーシング戦略への転換を図っている。決算期は2023年8月期に2月決算から8月決算へ変更(2022年8月期は移行6ヶ月)した。2025年8月期の連結業績は売上高46億3,300万円(前期比△6.4%)、営業利益1億1,500万円(同+3.8%)、経常利益1億3,600万円(同+35.0%)、当期純利益1億1,025万円(同+51.7%)と減収増益で着地した。
主要事業セグメント
百貨店事業(藤沢店)
藤沢駅前の中核店舗。2024年10月に「ライフさいか屋藤沢店」がグランドオープンし、日本一の食品スーパー「ライフ」が藤沢市初出店。食品スーパーをテナントとした商業施設運営型へ事業モデルを転換している。
百貨店事業(横須賀店)
横須賀中央駅前の中核店舗。2024年3月下旬に「ヨークフーズ」、2024年6月下旬に「サンドラッグ」が出店。食品スーパー・ドラッグストアの誘致を通じて、ローコストオペレーションを推進している。
その他事業
ネット通販事業、金地金等買取事業を手掛けるほか、催事(京都展等)の運営も行う。連結子会社2社を持つ。
直近5年の業績サマリー
2025年8月期は売上高46億3,300万円(前期比△6.4%)、営業利益1億1,500万円(同+3.8%)、経常利益1億3,600万円(同+35.0%)、当期純利益1億1,025万円(同+51.7%)と減収増益で着地。決算期変更(2月→8月)により2022年8月期は移行期間6ヶ月のみとなっている。2026年8月期会社予想は売上高48億円(同+3.6%)、営業利益1億5,000万円(同+30.7%)、経常利益1億4,000万円(同+3.2%)、当期純利益1億2,000万円(同+8.8%)と増収増益見通し。2026年4月1日付で業績予想の上方修正を発表している。
| 項目(連結・百万円) | 2022年8月期 ※6ヶ月移行 |
2023年8月期 | 2024年8月期 | 2025年8月期 | 2026年8月期 会社予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,417 | 5,205 | 4,950 △4.9% |
4,633 △6.4% |
4,800 +3.6% |
| 営業損益 | △69 | 144 黒字転換 |
111 △22.9% |
115 +3.8% |
150 +30.7% |
| 経常損益 | △79 | 132 黒字転換 |
100 △24.1% |
136 +35.0% |
140 +3.2% |
| 当期純損益 | △83 | 10 黒字転換 |
73 +646.2% |
110 +51.7% |
120 +8.8% |
| EPS(一株利益) | △16.66円 | 1.97円 | 14.67円 | 22.26円 | 20.15円 |
| ROE | 赤字 | 1.69% | 11.78% | 13.92% | 9.61% |
| ROA | 赤字 | 0.08% | 0.62% | 0.93% | 0.95% |
本ページに掲載している業績数値は、同社が公表する有価証券報告書および決算短信を一次情報として作成しています。 数値は決算短信発表時点のものであり、将来的に修正される可能性があります。 業績予想は会社発表時点のものであり、実績と異なる場合があります。 正確な情報は同社公式IRサイトを必ずご確認ください。
※決算期変更により2022年8月期は2022年3月~8月の6ヶ月移行期間です。前期との単純比較はできません。
※2023年8月期決算短信については過去に再訂正報告が行われています。2017年9月1日付で10株を1株とする株式併合を実施済。
中期経営計画・経営方針
商業施設運営型への事業モデル転換
同社は明確な中期経営計画を直近では開示していないが、決算短信および適時開示において以下の方針を示している。
- 百貨店事業に加え、食品スーパー・ドラッグストア等のテナント誘致による商業施設運営型への転換
- ローコストオペレーションの推進による収益体質の改善
- 2024年10月「ライフさいか屋藤沢店」グランドオープン
- 横須賀店への「ヨークフーズ」(2024年3月)、「サンドラッグ」(2024年6月)出店
- 横須賀市大滝町1丁目地区市街地再開発事業への参画方針(2026年6月2日開示)
- ラウンドワン等体験型施設の誘致検討(2026年6月2日開示)
- 株主還元の充実を検討(2026年6月2日開示)
詳細はさいか屋 ニュース・IRを参照。
強みと注目点
① 神奈川県の地場百貨店としての立地優位性
藤沢店は藤沢駅前、横須賀店は横須賀中央駅前という県内主要駅の駅前一等地を有する。1872年(明治5年)創業の地域ブランドとして地元密着で運営を続け、藤沢駅前の不動産は55億円規模、横須賀中央駅周辺の不動産は25億円規模(2026年6月2日同社開示)と総額80億円規模の不動産を保有する。
② 食品スーパー誘致による商業施設運営型への転換
従来の百貨店モデルから、食品スーパー(ライフ、ヨークフーズ)やドラッグストア(サンドラッグ)等の高集客テナントを誘致する商業施設運営型へ事業モデルを転換中。ローコストオペレーションを推進し、4期連続の経常黒字を達成している(2023年8月期~2025年8月期実績および2026年8月期予想)。
③ 2026年8月期の業績予想上方修正・配当再開予定
2026年4月1日に2026年8月期業績予想の上方修正を発表。2026年8月期は売上高48億円・営業利益1億5,000万円・当期純利益1億2,000万円の増収増益見通しを示している。また、第三者割当増資により純資産が大幅に増加し、配当再開を予定するなど、株主還元面でも改善の動きが見られる。
弱み・リスク要因
有価証券報告書・決算短信および公開情報から判明している同社の事業上の課題・リスクは以下のとおりです。
① 売上規模の長期縮小傾向
同社の売上高は2009年2月期の688億円から長期的に縮小しており、直近5期は減収傾向が続いている。2025年8月期は売上高46億3,300万円(前期比△6.4%)。百貨店業態全体の構造的縮小に直面しており、店舗のテナント化進展により売上計上方法が変化していることも要因となっている。
② 自己資本比率の低さと過去の経営課題
自己資本比率は9.84%(2025年8月期末時点)と低水準にとどまる。過去には2016年2月期以降数年間にわたり営業赤字・経常赤字が継続し、上場維持基準の適合に向けた計画書を提出していた経緯がある。2023年8月期決算短信に再訂正報告が行われた経緯もあり、開示・ガバナンス面の信頼性確保が継続課題となっている。
③ 時価総額の小ささと流動性リスク
時価総額は約15億円(2026年4月時点)と小型株であり、株価変動が大きくなりやすい構造。発行済株式数も限定的で、信用買い残のみで信用売り残が無い状況(2026年4月10日時点 信用買い残47.19万株)など、需給面での偏りも見られる。なお、2017年9月1日付で10株を1株とする株式併合を実施済。
- さいか屋 公式サイト
- さいか屋 ニュース・IR情報
- さいか屋「2025年8月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」(2025年10月15日)
- さいか屋「2026年8月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年4月14日)
- さいか屋「業績予想の上方修正に関するお知らせ」(2026年4月1日)
- さいか屋「有価証券報告書」(EDINET)
本ページは投資情報の提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任において行ってください。

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