4398 ブロードバンドセキュリティ

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4398 ブロードバンドセキュリティ

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事業内容と業績

セキュリティサービス事業

セキュリティサービス事業 業績推移
単一セグメントのため、売上高は全社売上高、利益は営業利益を表示
売上高営業利益
ブロードバンドセキュリティは、セキュリティ監査・コンサルティング、Web・API・ネットワーク等の脆弱性診断、SOCによる24時間365日の監視・運用、G-MDR、インシデント発生時の緊急対応・デジタルフォレンジック、教育・情報提供までを一貫して提供する総合セキュリティサービス事業者です。企業の現状把握・リスク評価から、診断・対策、継続監視、事故対応までをワンストップで支援し、金融・重要インフラ・大手企業を中心に幅広い顧客基盤を持ちます。

直近5年業績サマリー

業績項目2022年6月期2023年6月期2024年6月期2025年6月期2026年6月期2027年6月期予想
売上高
5,216
5,904
+688 / +13.2%
6,457
+553 / +9.4%
6,103
△354 / △5.5%
6,779
+676 / +11.1%
7,600
+821 / +12.1%
営業損益
509
531
+22 / +4.3%
689
+158 / +29.8%
257
△432 / △62.7%
511
+254 / +98.8%
750
+239 / +46.8%
経常損益
497
528
+31 / +6.2%
694
+166 / +31.4%
251
△443 / △63.8%
542
+291 / +115.9%
730
+188 / +34.7%
当期純利益
352
416
+64 / +18.2%
455
+39 / +9.4%
142
△313 / △68.8%
371
+229 / +161.3%
470
+99 / +26.7%
EPS
79.90円
94.89円
+14.99円 / +18.8%
103.37円
+8.48円 / +8.9%
32.42円
△70.95円 / △68.6%
84.44円
+52.02円 / +160.5%
106.96円
+22.52円 / +26.7%
一株配当金
10.00円
10.00円
±0.00円 / ±0.0%
10.00円
±0.00円 / ±0.0%
15.00円
+5.00円 / +50.0%
16.00円
+1.00円 / +6.7%
17.00円
+1.00円 / +6.2%
純資産
1,237
1,628
+391 / +31.6%
2,066
+438 / +26.9%
2,107
+41 / +2.0%
2,427
+320 / +15.2%
—
営業CF
752
493
△259 / △34.4%
895
+402 / +81.5%
102
△793 / △88.6%
549
+447 / +438.2%
—
投資CF
-101
-86
+15 / +14.9%
-225
△139 / △161.6%
-298
△73 / △32.4%
-279
+19 / +6.4%
—
財務CF
-327
-308
+19 / +5.8%
-116
+192 / +62.3%
-275
△159 / △137.1%
-16
+259 / +94.2%
—
フリーCF
651
407
△244 / △37.5%
670
+263 / +64.6%
-196
△866 / △129.3%
270
+466 / +237.8%
—
1.会社予想と実績

各年度の期初会社予想と通期実績を比較しています。

2022年6月期

売上高
5,000予想
5,216実績
達成率 104.3%
営業利益
400予想
509実績
達成率 127.2%
経常利益
386予想
497実績
達成率 128.8%
当期純利益
268予想
352実績
達成率 131.3%
EPS
60.15円予想
79.90円実績
達成率 132.8%

2023年6月期

売上高
5,800予想
5,904実績
達成率 101.8%
営業利益
580予想
531実績
達成率 91.6%
経常利益
571予想
528実績
達成率 92.5%
当期純利益
400予想
416実績
達成率 104.0%
EPS
90.71円予想
94.89円実績
達成率 104.6%

2024年6月期

売上高
6,500予想
6,457実績
達成率 99.3%
営業利益
650予想
689実績
達成率 106.0%
経常利益
640予想
694実績
達成率 108.4%
当期純利益
440予想
455実績
達成率 103.4%
EPS
100.11円予想
103.37円実績
達成率 103.3%

2025年6月期

売上高
7,180予想
6,103実績
達成率 85.0%
営業利益
770予想
257実績
達成率 33.4%
経常利益
760予想
251実績
達成率 33.0%
当期純利益
500予想
142実績
達成率 28.4%
EPS
113.46円予想
32.42円実績
達成率 28.6%

2026年6月期

売上高
7,100予想
6,779実績
達成率 95.5%
営業利益
700予想
511実績
達成率 73.0%
経常利益
670予想
542実績
達成率 80.9%
当期純利益
460予想
371実績
達成率 80.7%
EPS
104.49円予想
84.44円実績
達成率 80.8%
2.達成・未達理由
2022年6月期全項目で期初予想を上回る
売上高 達成営業利益 達成経常利益 達成純利益 達成EPS 達成

ゴメス・コンサルティング事業の承継で金融機関を中心に顧客基盤を拡大し、東北セキュリティ診断センターの開所やEDRの24時間365日監視サービス開始など事業領域を広げました。情報セキュリティ需要の拡大も追い風となり、売上・利益とも予想を超過しました。

2023年6月期売上・純利益は達成、営業・経常利益は未達
売上高 達成営業利益 未達経常利益 未達純利益 達成EPS 達成

ランサムウェアやサプライチェーン攻撃への対策支援を拡大し、売上高は期初予想を上回りました。一方、営業利益と経常利益は予想を下回りました。期末決算短信では、この利益未達について個別要因の明示は確認できません。

2024年6月期売上はわずかに未達、利益は全て超過
売上高 未達営業利益 達成経常利益 達成純利益 達成EPS 達成

サプライチェーン向け対策や地方公共団体向けサービスを拡大し、売上高は期初予想をわずかに下回ったものの、営業利益・経常利益・純利益・EPSは予想を上回りました。期末短信では利益超過の個別要因は明示されていません。

2025年6月期営業戦略転換の混乱で大幅未達
売上高 未達営業利益 未達経常利益 未達純利益 未達EPS 未達

監査・コンサルティングを起点とする総合ソリューション提案へ営業戦略を転換した結果、商談規模は拡大した一方、案件のクロージングや精査に想定以上の時間を要し、売上計上が遅延しました。売上・利益とも期初予想を大きく下回りました。

2026年6月期業績回復も期初予想には届かず
売上高 未達営業利益 未達経常利益 未達純利益 未達EPS 未達

監査・コンサルティングの伸長やG-MDRの拡大により前期から大幅に回復しましたが、売上高・営業利益・経常利益・純利益・EPSはいずれも期初予想を下回りました。期末資料では回復要因は示されている一方、期初予想未達の個別要因は明確に分解されていません。

3.事業セグメントの自信度

会社コメントのトーンから、単一セグメントであるセキュリティサービス事業への自信度を推定しています。

セキュリティサービス事業

推移:2022~2024年 強気 → 2025年 中立 → 2026年 強気
2022強気
事業をさらに拡大しております。

EDRの24時間365日監視を開始し、金融顧客基盤や地方拠点も拡大。成長投資と事業拡張を明確に進めるトーンでした。

2023強気
その対策整備の支援事業を拡大しております。

ランサムウェアやサプライチェーン攻撃の増加を需要機会と捉え、対策支援と地方のセキュリティ市場拡大を進めました。

2024強気
事業を展開しております。

生成AI・クラウド活用とサイバー犯罪高度化を背景に、サプライチェーン対策や地方公共団体向けサービスを拡大しました。

2025中立
将来的な事業成長に向けた基盤を構築できたものと考えております。

営業戦略転換で短期業績は大きく悪化しましたが、総合提案型への転換自体は将来成長の基盤と評価。慎重さと前向きさが併存しました。

2026強気
情報セキュリティ市場は今後も着実な成長が見込まれております。

2027年6月期予想では市場拡大に加え、人材育成やガバナンス支援を通じて監査・コンサルティングの生産効率と利益率を高める方針を示しています。

最新判断強気

2027年6月期計画では、情報セキュリティ市場の拡大を前提に、専門人材の育成と監査・コンサルティングの生産効率・利益率向上を明確に掲げています。

4.最新予想信頼度
達成可能性:中(利益率改善が条件)

2027年6月期の会社予想は、売上高7,600百万円、営業利益750百万円、経常利益730百万円、当期純利益470百万円、EPS106.96円です。2026年6月期実績に対し、売上高は12.1%増、営業利益は46.6%増を見込んでいます。

通期売上予想7,600百万円
通期営業利益予想750百万円
予想営業利益率9.9%前期7.5%
予想EPS106.96円
予想PER14.2倍株価1,522円基準

達成できると判断する理由

  • 2026年6月期は売上高が前期比11.1%増、営業利益が98.4%増まで回復し、監査・コンサルティングとG-MDRの拡大が成長ドライバーとして確認されています。
  • 会社は企業のデジタル化、AI普及、能動的サイバー防御、サプライチェーン対策を背景に情報セキュリティ市場の継続成長を見込んでいます。
  • 人材育成と新サービス展開により、監査・コンサルティングの生産効率と利益率を高める方針を明示しており、利益成長を売上成長以上に伸ばす計画と整合します。

達成できないと判断する理由

  • 営業利益は511百万円から750百万円へ46.6%増が必要で、営業利益率も7.5%から約9.9%へ2ポイント超の改善が必要です。
  • 2025年6月期、2026年6月期はいずれも期初会社予想を下回っており、直近2年は計画精度に弱さが残っています。
  • 2027年6月期は第1四半期決算発表前であり、現時点では会社計画に対する実績進捗を確認できません。

収益計上時期を見る際の注意点

2025年6月期は案件のクロージングや精査に時間を要し、売上計上が後ろ倒しとなった実績があります。2027年6月期について、会社資料で明確な四半期偏重の説明は確認できません。

最終判断

売上高7,600百万円は2026年6月期の回復トレンドを維持できれば射程圏ですが、営業利益750百万円の達成には監査・コンサルティングの生産性向上と高付加価値サービスの拡大による利益率改善が不可欠です。現時点では「達成可能性は中」と判断します。2026年10月5日終値1,522円を予想EPS106.96円で割ると、会社予想が達成された場合のPERは約14.2倍です。

4398 / 東証スタンダード / 中期経営計画分析

ブロードバンドセキュリティ

対象:経営ビジョン「Vision 2030」/ 成長戦略「Action 2024」/ 最新業績:2026年6月期実績・2027年6月期会社予想

Vision 2030 顧客数目標
3,000社
基準値1,568社から顧客基盤を拡大
Vision 2030 平均報酬目標
1,000万円以上
人的資本への積極投資を経営戦略の中核に置く
既存事業の成長方針
CAGR 11%維持
業種別ソリューション強化+利益率向上

1. Vision 2030で会社が明示している数値目標

指標 基準値 2030年目標
顧客数 1,568社 3,000社
平均報酬 785万円以上 1,000万円以上
既存事業の成長率 過去5年 CAGR 11% CAGR 11%を維持

会社はVision 2030における2030年の売上高・営業利益・純利益の金額目標を明示していないため、推定値は掲載していない。

2. 直近の会社業績計画

指標 2025/6 実績 2026/6 実績 2027/6 会社予想
売上高 6,103百万円 6,779百万円 7,600百万円
営業利益 257百万円 511百万円 750百万円
経常利益 251百万円 542百万円 730百万円
当期純利益 142百万円 371百万円 470百万円
EPS 32.42円 84.44円 106.34円

2027年6月期会社予想は売上高+12.1%、営業利益+46.6%、経常利益+34.7%、純利益+26.7%。売上成長以上の利益成長を計画している。

3. 目標達成へのロードマップ

① 新規事業への参入と収益化

サプライチェーン攻撃、社会インフラへの攻撃、AI時代の新たな脅威など、2030年に向けて拡大する社会課題に対応する新サービス・新規事業を収益化する。

② 人的資本への積極投資

2026年卒から新卒定期採用を本格化し、5年間で60名の採用を目指す。教育・育成を強化してサービス品質と生産性の向上につなげる。

③ 既存事業拡大+利益率向上

既存事業で過去5年のCAGR11%を維持しつつ、業種別ソリューションを強化。顧客深耕と高付加価値サービスにより利益率向上を狙う。

4. 現在の事業基盤

取引実績 2,500社
診断実績 延べ1万社超
技術者比率 74.8%

重要インフラ14業種、日経225企業の約4割をカバー。診断は延べ6万システム以上への提供実績を持つ。

5. 計画進捗を見るうえで重要な確認点

2026年6月期は増収増益だった一方、期初会社予想には未達。

2026年6月期実績は売上高6,779百万円、営業利益511百万円。期初予想の売上高7,100百万円、営業利益700百万円に対し、それぞれ約4.5%、約27.0%下回った。Vision 2030の成否を見るうえでは、顧客数拡大だけでなく、人員増強を利益成長へつなげられるか、既存事業CAGR11%を継続できるかが重要。

6. 中期計画の要点

BBSecのVision 2030は「売上・利益の固定額目標」ではなく、顧客基盤・人的資本・既存事業成長率を軸にした経営ビジョン。

最大の定量目標は顧客数3,000社と平均報酬1,000万円以上。成長戦略は、新規セキュリティ領域への参入、5年で60名の新卒採用、既存事業CAGR11%維持の3本柱。直近2027年6月期は売上76億円・営業利益7.5億円を計画しており、利益率改善を伴う成長フェーズへの回帰を目指している。

主要出典
・株式会社ブロードバンドセキュリティ「経営ビジョンと成長戦略 Vision 2030 / Action 2024」
https://www.bbsec.co.jp/ir/vision/vision2030.html
・株式会社ブロードバンドセキュリティ IRニュース(2026年6月期決算・2027年6月期業績予想)
https://www.bbsec.co.jp/ir/news/index.html
・株式会社ブロードバンドセキュリティ IR情報「数字で見るBBSec」
https://www.bbsec.co.jp/ir/index.html

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