8746 unbanked
事業内容と業績
金地金事業
ノンバンク事業
直近5年業績サマリー
| 業績項目 | 2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 2027年3月期予想 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 5,152 | 4,637 △515 / △10.0% | 5,310 +673 / +14.5% | 9,489 +4,179 / +78.7% | 9,394 △95 / △1.0% | — 会社予想未公表 |
| 営業損益 | △586 | △243 +343 / +58.5% | △149 +94 / +38.7% | 187 +336 / +225.5% | △2,792 △2,979 / △1593.0% | — 会社予想未公表 |
| 経常損益 | △522 | △523 △1 / △0.2% | 45 +568 / +108.6% | 308 +263 / +584.4% | △2,827 △3,135 / △1017.9% | — 会社予想未公表 |
| 当期純利益 | △1,707 | △369 +1,338 / +78.4% | 390 +759 / +205.7% | 236 △154 / △39.5% | △3,998 △4,234 / △1794.1% | — 会社予想未公表 |
| EPS | △81.27 | △13.14 +68.13 / +83.8% | 13.17 +26.31 / +200.2% | 23.63 +10.46 / +79.4% | △339.01 △362.64 / △1534.7% | — 会社予想未公表 |
| 一株配当金 | 0.00 | 0.00 0.00 / — | 0.00 0.00 / — | 0.00 0.00 / — | 0.00 0.00 / — | — 会社予想未公表 |
| 純資産 | 4,973 | 4,654 △319 / △6.4% | 5,569 +915 / +19.7% | 5,752 +183 / +3.3% | 3,300 △2,452 / △42.6% | — 会社予想未公表 |
| 営業CF | △511 | 38 +549 / +107.4% | △1,009 △1,047 / △2755.3% | △72 +937 / +92.9% | △4,041 △3,969 / △5512.5% | — 会社予想未公表 |
| 投資CF | △403 | 362 +765 / +189.8% | 489 +127 / +35.1% | 960 +471 / +96.3% | △246 △1,206 / △125.6% | — 会社予想未公表 |
| 財務CF | 1,366 | 0 △1,366 / △100.0% | 80 +80 / — | △2 △82 / △102.5% | 375 +377 / +18850.0% | — 会社予想未公表 |
| フリーCF | △914 | 400 +1,314 / +143.8% | △520 △920 / △230.0% | 888 +1,408 / +270.8% | △4,287 △5,175 / △582.8% | — 会社予想未公表 |
単位:百万円(EPS・一株配当金は円)。前年比は「前年差÷前年値の絶対値」で算出し、改善をプラス、悪化をマイナスとして表示しています。前年値が0の場合は算定していません。2023年3月期のCFは2024年3月期短信の比較値を採用。EPSは2024年10月1日の普通株式3株→1株の株式併合があるため、年度間の単純比較には注意が必要です。2027年3月期の通期会社予想は非開示です。
1.会社予想と実績
2022年3月期から最新の2027年3月期まで、当社は相場・金融市場の影響が大きく合理的な算定が難しいとして通期連結業績予想を開示していません。このため売上高・営業利益・経常利益・親会社株主帰属純利益・EPSはいずれも達成率を算定できません。
2.達成・未達理由
通期会社予想が非開示のため達成判定はできません。実績では、金地金の高価格化で1kgバーの販売が伸び悩み、投資・金融も相場の値動きが乏しい期間の長期化で手数料収入が弱含みました。一方、不要契約の解除など経費削減で営業赤字は縮小しましたが、関係会社株式評価損などが純損失を押し下げました。
通期会社予想が非開示のため達成判定はできません。金価格高騰で金地金の売買が鈍る一方、投資・金融ではデリバティブ取引の手数料収入が増加し、販管費削減も寄与して営業赤字は縮小しました。持分法投資損失が経常損失を重くしたものの、旧経営陣との訴訟和解金の特別利益で純損失は前年から縮小しました。
通期会社予想が非開示のため達成判定はできません。金地金は売買単価上昇と経費抑制で増収・黒字化し、新設のノンバンクも利益を計上しました。第一プレミア証券の譲渡で投資・金融サービス収入は減少しましたが、経常利益は黒字化。子会社株式売却益347百万円もあり、親会社株主帰属純利益は390百万円となりました。
通期会社予想が非開示のため達成判定はできません。金への資金流入を背景にキロバー販売量が増え、金地金事業が大幅増収。ノンバンクも不動産担保融資・つなぎ資金の需要増で貸出残高が拡大し、営業損益は黒字転換しました。親会社株主帰属純利益は236百万円で、前期の子会社株式売却益という一時要因の反動もあり減益でした。
通期会社予想が非開示のため達成判定はできません。1~3月の金価格急変と過熱警戒で金地金販売が低調となり、金地金事業は1,067百万円の損失。クラウドバンク連結でノンバンク売上は拡大した一方、同事業も1,416百万円の損失となりました。貸倒引当金の積み増しや和解金・減損等も重く、最終損失は3,998百万円まで拡大しました。
通期会社予想は引き続き非開示です。Q1は売上高2,311百万円、営業損失310百万円。金地金は金価格下落と受注制限で減収・赤字化し、ノンバンクは増収ながら販管費の大幅増でセグメント損失となりました。親会社株主帰属四半期純損失は178百万円で、前年同期の1,277百万円の損失からは縮小しています。
3.事業セグメントの自信度
決算短信の表現と実績の組み合わせから、各セグメントに対する会社のトーンを「強気・中立・弱気」で推定しています。原文コメントは各年度カード内にのみ掲載しています。
金地金事業
大幅な収益増加に寄与するには至りませんでした。
小口販売は堅調でも、金価格高騰で1kgバーの購入負担が重く、収益拡大への手応えは限定的でした。
近年の金価格の高騰から気軽に売り買いのできないお客様が増えた
高値による顧客の売買抑制を明示しており、需要環境への慎重姿勢が強い年度でした。
売上高は堅調に推移しておりますが大幅な収益の増加に寄与するには至りませんでした。
売買単価上昇と経費削減で黒字化した一方、収益成長の勢いにはなお慎重な表現が残りました。
投資家からの根強い買い需要が発生しております。
国内外の金需要と販売量増加を前向きに捉え、需要拡大への自信が最も強く表れています。
同期間における販売は低調に推移いたしました。
年末にかけての価格急変と過熱警戒で投資家心理が慎重化し、大幅なセグメント赤字へ転じました。
購入意欲が低下し買い手控えムードが広がりました。
短期的な価格下落と業者間市場の混乱を背景に受注制限まで行っており、最新トーンは弱い状態です。
Q1時点で販売減・受注制限が生じ、さらに2026年8月20日には銀行口座の出金停止措置に伴い金地金の販売・買取サービスを当面停止。事業継続自体は報告セグメントとして維持されているものの、直近の収益可視性は低下しています。
ノンバンク事業
大幅な収益の獲得には至りませんでした。
新規貸出の拡大は進んだものの、貸倒関連費用の増加を同時に認識しており、立ち上がり段階の慎重な評価です。
旺盛な資金需要があり、貸出残高が増加しております。
不動産担保融資・つなぎ資金の需要増を明確に示し、売上・利益とも大きく拡大しました。
旺盛な資金需要が継続しており、貸出残高は増加しております。
需要と事業領域拡大への自信は維持する一方、セグメント損失1,416百万円となり、収益性には大きな課題が残りました。
不動産事業者向けの融資が好調を維持した
融資需要は堅調ですが、販管費増により170百万円のセグメント損失となっており、需要の強さが利益に直結していません。
不動産事業者向けや系統用蓄電池事業者向けの融資需要は堅調ですが、Q1は増収でもセグメント赤字。貸倒関連費用と販管費を抑え、貸出残高の増加を利益へ変換できるかが焦点です。
4.最新予想信頼度
2027年3月期の通期会社予想は開示されていないため、必要残額や単純進捗率は計算できません。最新Q1だけを見ると営業・経常は赤字ですが、前年同期比では最終赤字が縮小し、純資産は前期末から増加しています。一方、金地金の販売停滞、ノンバンクの費用増、継続企業の前提に関する重要な不確実性などから、現時点の事業回復確度は低めに見ます。
達成できると判断する理由
- 数値予想そのものはありませんが、Q1の親会社株主帰属四半期純損失は△178百万円で、前年同期の△1,277百万円から大きく縮小しています。
- ノンバンク事業はQ1売上高が前年同期比62.9%増。不動産事業者向けと系統用蓄電池事業者向けの融資需要は底堅く、収益基盤を伸ばせる余地があります。
- 新株発行などによりQ1純資産は4,433百万円へ増加。金地金取引の正常化と費用・信用コストの抑制が進めば、業績改善につながる条件は残っています。
達成できないと判断する理由
- そもそも通期の売上・利益・EPS予想が非開示で、達成判定の基準となる数値目標がありません。
- Q1は営業損失△310百万円、経常損失△305百万円。金地金は減収・赤字化し、ノンバンクも増収ながら販管費増でセグメント赤字でした。
- 2026年3月期から貸倒引当金や損失計上の影響が大きく、最新短信では継続企業の前提に関する重要な不確実性を認識。2026年5月26日から特別注意銘柄に指定されています。
- 2026年8月20日には銀行口座の出金停止措置により、金地金の販売・買取サービスを当面停止すると公表。主力事業の取引停止が長引けば、Q2以降の売上・資金繰りへの下押し要因になります。
収益計上時期を見る際の注意点
金地金は金価格・為替・投資家心理と売買数量に左右され、ノンバンクは融資実行、利息・手数料、回収状況、貸倒引当金の計上時期で四半期損益が振れます。会社は通期予想を開示していないため、Q1を単純年率換算した「進捗率」は掲載していません。Q1後の金地金取引一時停止もあり、単純な季節性だけで通期を推測するのは適切ではありません。
最終判断
定量判定不可、事業回復の確度は低め。 通期予想が非開示のため「達成可能・未達」を数値で判定できません。改善の条件は、金地金の販売・買取再開、ノンバンクの信用コストと販管費の正常化、ガバナンス・資金決済面の不確実性低下です。融資需要の強さは支えですが、これらの条件が確認できるまでは下方リスクを重く見る局面です。
unbanked|中期経営計画分析
最新IR・コーポレートガバナンス報告書・有価証券報告書を確認した結果、 現時点では数値目標を伴う中期経営計画は公表されていません。
2026年6月30日付コーポレートガバナンス報告書で、 「数値目標をコミットメントする中期経営計画は策定しておりません」 「現在は、中期経営計画を策定しておりません」と会社が明記しています。
① 企業が掲げる目標業績数字
| 指標 | 中期目標 | 会社開示の内容 |
|---|---|---|
| 売上高 | 数値目標なし | 中期経営計画自体が未策定のため、目標年度・目標額とも非開示。 |
| 営業利益 | 黒字化 | 具体的な利益額・達成年度は示していないものの、 「収益の最大化と費用の最小化により収益構造の改革を推し進め、営業利益の黒字化を図る」としています。 |
| 経常利益 | 数値目標なし | 中期目標額の設定なし。 |
| 純利益 | 数値目標なし | 中期目標額の設定なし。 |
| ROE・ROIC等 | 数値目標なし | 資本効率に関する中期KPIは公表していません。 |
② 目標達成へのロードマップ・達成計画
正式な中期経営計画としての年度別ロードマップはありません。 一方、2026年3月期有価証券報告書には、 黒字化に向けた現在の重点施策が示されています。
ガバナンス・内部管理体制の再構築
特別注意銘柄指定を受け、ガバナンス体制・内部管理体制の抜本的な見直しを最優先課題に設定。 業務プロセスの監視、内部統制、コンプライアンス体制の再構築を進める方針です。
金地金の販売チャネル拡大
富裕層需要の掘り起こし、販売提携先の開拓に加え、 100g単位で売買できる「UNBゴールド」、 インターネットによる金スポット取引・純金積立などを活用して取引量拡大を目指します。
暗号資産「Kinka」の販路拡大
金価格連動型暗号資産「Kinka(XNK)」について、 イーサリアムに加えてカルダノブロックチェーン上での発行・流通を進め、 Web3領域への展開と収益源の多様化を目指します。
ノンバンク事業の融資残高拡大
クラウドバンク・キャピタルによる自己資金融資に加え、 クラウドバンクを通じた融資型クラウドファンディングを活用。 資金供給手段を増やし、ノンバンク事業の収益拡大を図る方針です。
グループ全体の安定黒字化
上記施策による収益拡大と収益構造改革を通じて、 最終的にはグループ全体で「安定した黒字化」の実現を目指しています。 ただし達成年度・利益額は設定されていません。
中期経営計画を策定していない理由
| 事業 | 会社が挙げる不確実性 | 中計への影響 |
|---|---|---|
| 金地金事業 | 金価格・市況の影響を大きく受ける | 中期的な売上・利益予測の精度を確保しにくい |
| ノンバンク事業 | 案件ごとに融資条件が異なり、成約予想が難しい | 数値目標へのコミットが難しい |
| グループ全体 | 金融政策の動向が収益に大きく影響 | 適正な中長期収益目標の設定が困難 |
分析ポイント
事業戦略の方向性は明確
金地金、Web3・Kinka、融資型クラウドファンディングという 複数の収益源を育成する方針自体は明確です。
評価可能なKPIが不足
売上高・営業利益・ROEなどの達成年度と数値目標がないため、 中期的な進捗率や企業価値向上の速度を定量評価しにくい状態です。
まずは営業黒字化
現状で業績面の最も明確な方向性は「営業利益の黒字化」です。 今後の決算では営業損益の改善トレンドが重要な確認ポイントとなります。
正式な中計公表の有無
会社は中期経営計画について「今後、開示に向けて検討」としています。 数値目標、資本政策、事業ポートフォリオ方針が示されるかが焦点です。
・unbanked株式会社「コーポレートガバナンス報告書」最終更新日:2026年6月30日
・unbanked株式会社「2026年3月期 有価証券報告書」
・unbanked株式会社「2027年3月期 第1四半期決算短信」2026年8月14日
・TDnet適時開示一覧(2026年9月2日まで確認)


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