5242 アイズ

アイズ(5242)|メディアレーダー・トラミー

アイズ 5242 東証G

EYEZ, INC.|広告業界向けプラットフォーム「メディアレーダー」と、クチコミマーケティング「トラミー」を中核に、比較メディア、広告運用、インフルエンサー施策を展開。

※2026年7月23日15時19分時点の情報

事業内容

2026年7月23日15時19分時点の時価総額は約20.4億円。 株価はストップ高水準の1,990円で、2026年3月末の発行済株式総数1,026,100株を基準に算出した。 同日時点では取引時間中であるため、終値確定前の株価を使用している。

2007年2月14日設立。本社は東京都渋谷区渋谷三丁目12番22号、渋谷プレステージ7階。 代表取締役社長は福島範幸氏、決算期は12月31日、東京証券取引所グロース市場に上場している。 上場日は2022年12月21日。 公式会社概要では2025年4月1日時点の従業員数を89名としている。 広告主、広告代理店、媒体社、マーケティング支援会社、一般消費者、インフルエンサーを結ぶマッチングプラットフォームを運営する。

2025年12月期は売上高965百万円、営業損失51百万円、経常損失50百万円、当期純損失68百万円。 メディアレーダーを取り巻く情報収集行動の変化、新規事業への投資、ファクログ取得などの影響により、前期の営業利益32百万円から赤字へ転落した。 2026年12月期第1四半期は売上高257百万円、営業利益2百万円、経常利益2百万円、四半期純利益1百万円となり、前年同期の赤字から小幅な黒字へ転換した。

プラットフォーム事業|全社業績と収益構造

業績推移サマリ: 売上高は2021年12月期の605百万円から2024年12月期の1,036百万円まで拡大した後、2025年12月期は965百万円へ減少した。 営業利益は2022年12月期の157百万円をピークに低下し、2025年12月期は51百万円の営業損失となった。

アイズは、プラットフォーム事業のみの単一報告セグメントである。 メディアレーダー、トラミー、ファクログなどのサービス別売上高や営業損益は、独立した報告セグメントとして開示されていない。

収益構造は、広告・マーケティングサービスを探す利用者と、見込み顧客を獲得したい企業をプラットフォーム上で結び、リード獲得、掲載、イベント、広告案件などから売上を得るモデルである。

2021年12月期から2022年12月期にかけては、売上高が40.0%増、営業利益が108.0%増となった。 売上高の拡大と固定費吸収が同時に進み、営業利益率は18.6%まで上昇した。

2023年12月期は売上高が20.3%増となった一方、営業利益は74.9%減。 人員体制の拡充、広告宣伝、新サービス開発などの費用増加により、増収効果が利益へつながらなかった。

2024年12月期は売上高1,036百万円と過去最高を更新したが、営業利益は32百万円。 営業利益率は3.1%まで低下し、収益性の回復が課題となった。

2025年12月期は売上高が前期比6.8%減。 メディアレーダーでは生成AI普及などに伴う顧客の情報収集行動の変化があり、従来の一括資料ダウンロードから個別資料ダウンロードへ利用構成が変化した。

同期にはファクログの取得、新規サービス開発、人材・システムへの投資も実施した。 投資キャッシュフローは256百万円の支出、財務キャッシュフローは217百万円の収入となった。

2025年12月期末の現金及び現金同等物は547百万円。 純資産は600百万円、自己資本比率は55.1%で、赤字計上後も一定の財務余力を維持した。

2026年12月期第1四半期は、売上高が前年同期比3.8%増。 売上総利益は240百万円で同5.8%増となり、営業損益は前年同期の3百万円の損失から2百万円の利益へ転換した。

通期会社予想は売上高1,008百万円、営業利益7百万円。 利益計画に対する余裕は小さく、各四半期で安定して黒字を確保できるかが焦点となる。

メディアレーダー|広告業界向けBtoBマッチング

業績推移サマリ: メディアレーダー単独の売上高と損益は非開示。 2026年7月に会員数14万人を突破し、広告主・広告代理店と媒体社・マーケティング支援会社を結ぶBtoB基盤として運営されている。

メディアレーダーは、広告媒体、マーケティングサービス、調査資料、セミナー、動画などを検索・比較できる広告業界向けプラットフォームである。

利用者は、広告主のマーケティング担当者、広告代理店、事業会社の販促担当者などで構成される。 利用者側は資料の閲覧やダウンロード、案件相談、セミナー視聴などを無料で利用できる。

掲載社は、テレビ局、ラジオ局、出版社、Webメディア、広告会社、調査会社、制作会社、インフルエンサーマーケティング会社などである。

掲載社が媒体資料やサービス資料を登録し、会員が資料をダウンロードすると、掲載社は見込み顧客情報をリードとして取得する。

主な収益は、資料ダウンロードに応じて課金する成果報酬型のリード売上、オンラインセミナーの登壇・集客に関するイベント売上、案件マッチングに関する売上などで構成される。

掲載社は、予算、リード単価、公開資料、掲載期間、一括ダウンロードへの露出などを調整できる。 自社で検索広告や展示会を運用する場合と比べ、広告・マーケティングに関心の高い利用者へ絞って接触できる。

メディアレーダーWEEKでは、複数企業によるオンラインセミナーを開催する。 登壇企業は専門知識やサービス事例を提供し、視聴者との接点や商談候補を獲得する。

2023年4月には案件マッチング機能を開始し、資料ダウンロードだけでなく、広告主が提示した案件へ掲載社が提案する取引導線を追加した。

生成AIの普及により、利用者が検索サイトや資料ポータルを経由せずに情報を収集する場面が増えている。 会社はAI対話型機能を導入し、利用者が目的に合う広告サービスを探しやすくする対応を進めている。

一括資料ダウンロードは多くのリードを獲得しやすい一方、掲載社にとって商談確度が低い利用者も含まれる。 個別資料ダウンロードへの移行はリード数を抑える可能性があるが、商談確度と顧客満足度を高める余地がある。

事業評価では、会員数だけでなく、資料ダウンロード数、掲載社数、掲載継続率、1社当たり売上高、リード単価、商談化率を確認する必要がある。

会員基盤と掲載企業が相互に増えるネットワーク効果を構築できれば、広告業界に特化した情報流通基盤として競争力を高められる。

トラミー・Talema.|クチコミとインフルエンサー施策

業績推移サマリ: トラミー及びTalema.単独の売上高と損益は非開示。 トラミーは20代から40代の女性を中心とする約15万人の会員基盤を持ち、商品体験、SNS投稿、レビュー、アンケートを一括運営する。

トラミーは、一般消費者が商品やサービスを体験し、Instagram、X、ブログなどへクチコミを投稿するマーケティングプラットフォームである。

主な顧客は、スキンケア、メイクアップ、日用品、食品、健康食品、サプリメントなど、女性が継続的に購入する消費財を扱う企業である。

案件では、商品の無料提供、店舗体験、イベント参加、購入後レビューなどを条件として参加者を募集する。

アイズは、参加者募集、当選者選定、商品発送または購入依頼、投稿期限の管理、投稿URLの回収、内容審査、成果物納品、謝礼付与までを一括で行う。

広告主は、多数の一般消費者による利用感、写真、動画、コメントを短期間で生成できる。 投稿は商品認知だけでなく、ECサイト、ブランドサイト、店頭販促などへ二次利用できる場合がある。

一般消費者のレビューは、有名人による広告よりも日常的な利用場面を表現しやすい。 一方、広告であることの明示、投稿内容の適法性、誇大表現の防止、景品表示法への対応が重要となる。

トラミーは一般女性会員による多数の投稿に強みを持つ。 大規模なフォロワーを持つ著名インフルエンサーを利用する施策とは、投稿単価、到達人数、信頼性、コンテンツ量の配分が異なる。

Talema.は、YouTuberと企業を結ぶ動画マーケティング支援サービスである。 登録クリエイターの中から、商品、視聴者属性、予算、再生数などに応じて起用候補を選定する。

YouTube施策では、動画内で商品の使用方法や特徴を詳しく説明できる。 短いSNS投稿より制作期間と費用が大きくなる一方、検索や関連動画を通じて継続視聴される可能性がある。

広告主は、トラミーによる多数の一般消費者投稿と、Talema.による動画クリエイター施策を組み合わせられる。

AnyMind Group、サイバー・バズ、トレンダーズなどは、インフルエンサーデータベース、SNS運用、広告配信、効果測定まで広範な機能を持つ。

アイズの差別化には、国内女性会員の稼働率、運営作業の品質、投稿審査、消費財案件の実績、メディアレーダー経由の広告会社との接点が重要となる。

ファクログ・レゾナス|金融領域の比較・資金調達支援

業績推移サマリ: ファクログは2025年のM&Aで取得したファクタリング会社のクチコミ・比較サイト。 2026年7月には法人向けオンラインファクタリング「レゾナス」を開始し、情報比較から資金化までの導線を拡張した。

ファクログは、ファクタリング会社のサービス内容、手数料、対応速度、利用条件、クチコミなどを比較できる金融情報プラットフォームである。

ファクタリングは、企業が保有する売掛債権をファクタリング会社へ譲渡し、入金期日前に資金化する仕組みである。

利用企業は、銀行融資とは異なる資金調達手段として、短期間の運転資金、仕入代金、人件費、外注費などへ利用する。

ファクログでは、複数事業者の条件を比較し、利用者が自社に合うサービスを検討する。 掲載企業側にとっては、資金調達ニーズが明確な利用者との接点となる。

2026年12月期第1四半期は、アイズがメディアレーダーで蓄積したマッチング運営のノウハウをファクログへ投入し、業績は好調に推移したと説明している。

レゾナスは、法人事業者が保有する請求書をオンラインで早期資金化するサービスである。 取引先への通知を必要としない2社間契約を採用している。

ファクログが情報収集と比較を担い、レゾナスが実際の資金化を担うことで、検索流入から申込みまでを同一グループ内で接続する。

比較メディアだけの場合、収益は広告掲載や送客に依存する。 自社ファクタリングを提供する場合は、取扱高、手数料、回収期間、貸倒れや不正利用の管理が利益を左右する。

売掛債権の買取では、取引先の信用力、請求書の真正性、二重譲渡、架空債権などのリスクを審査する必要がある。

申込みから審査、契約、入金までの速度を高める一方、審査精度を維持できるかが重要となる。

ファクログとレゾナスは、広告業界中心だったアイズの顧客領域を中小企業の資金繰り支援へ広げる。

評価指標は、ファクログの訪問者数、リード件数、レゾナスへの送客率、申込件数、審査通過率、ファクタリング取扱高、手数料収入、貸倒れ率となる。

広告運用・専門メディア|サービス群による顧客接点拡張

業績推移サマリ: 広告運用、COSME bi、mamaPRESS、クラウドレーダーなどの個別業績は非開示。 自社プラットフォームで得た広告主・媒体社との接点を、広告運用、専門メディア、資料掲載サービスへ展開している。

デジタルマーケティング支援では、検索連動型広告、ディスプレイ広告、SNS広告、動画広告、EC広告などの運用を支援する。

広告主の目標に応じて、広告媒体、予算配分、ターゲット、広告文、画像、動画、ランディングページを設計する。

運用後は、表示回数、クリック数、問い合わせ数、購入数、顧客獲得単価、広告費用対効果を確認し、入札や広告表現を改善する。

メディアレーダーを通じて広告・マーケティング需要を把握できるため、利用者の課題を広告運用サービスへつなげる余地がある。

COSME biは、化粧品、美容、ライフスタイルに関する情報を提供するメディアである。 トラミーの女性会員や美容関連顧客との親和性を持つ。

mamaPRESSは、子育て、家庭、暮らしなどを扱う母親向けメディアである。 食品、日用品、教育、住宅、家電などの広告主との接点を作る。

クラウドレーダーは、クラウドサービスの資料を掲載し、導入を検討する企業とクラウドサービス提供会社を結ぶ。

メディアレーダーで構築した資料掲載、検索、ダウンロード、リード課金の仕組みを、専門分野へ横展開するモデルである。

専門プラットフォームでは、総合検索サービスより利用者数は少なくても、明確な導入意向を持つ利用者を集められる可能性がある。

一方、複数の小規模サービスを同時に運営すると、開発、営業、コンテンツ制作、集客、保守に経営資源が分散する。

新規サービスでは、会員数やアクセス数だけでなく、有料顧客数、継続率、顧客獲得費、1顧客当たり売上高を確認する必要がある。

アイズは、広告業界向けBtoBプラットフォーム、一般消費者のクチコミ、比較メディア、広告運用を併せ持つ。 各サービス間で顧客とデータを共有し、クロスセルへつなげられるかが中長期的な収益性を左右する。

1.会社予想と実績

2022年は上場時に公表された通期予想、2023年は2023年11月の修正予想、2024~2026年は期初通期予想を使用しています。2026年は通期予想と第1四半期実績を並べ、年度達成率ではなく単純進捗率を表示しています。

達成率=実績÷会社予想×100。2023年は会社の決算説明資料が示した修正後達成率を優先しており、百万円未満切捨ての表示値を単純に割った率とは差があります。レンジ予想はありません。2025年の利益指標は黒字予想に対して赤字となったため、算術上の達成率はマイナスです。2026年の単純進捗率は季節性や収益計上時期を調整していません。

2.達成・未達理由
2022年12月期売上・純利益は超過、営業・経常は小幅未達
売上 106.5% 営業 98.0% 経常 99.2% 純利益 102.4% EPS 102.8%

メディアレーダーが43.7%増、トラミーが38.3%増となり、売上は計画を上回りました。一方、営業利益と経常利益は計画にわずかに届かず、販管費や上場関連費用が増収効果を吸収したとみられます。税負担が計画より軽く、純利益とEPSは超過しました。

2023年12月期修正予想比では利益超過、期初予想比では大幅未達
売上 98.9% 営業 220% 経常 235% 純利益 356% EPS 356.1%

売上は修正予想にほぼ届いたものの、1.2%の未達でした。利益は11月に大幅下方修正した低い基準を上回りましたが、期初予想の営業・経常利益176百万円、純利益122百万円には大幅未達です。

期初計画を崩した主因は、メディアレーダー会員獲得の広告宣伝投資、組織拡大に伴う人件費、オフィス増床による賃料増です。修正後予想に対する上振れは、修正時に保守的に見込んだ第4四半期の費用・利益が想定より良かったためとみられます。

2024年12月期売上は小幅未達、利益は大幅超過
売上 97.6% 営業 161.6% 経常 181.8% 純利益 193.0% EPS 182.3%

メディアレーダーは価格改定と各売上項目の最高更新で成長しましたが、トラミーがステルスマーケティング規制後の出稿控えを回復し切れず、全社売上は2.4%未達となりました。

生成AIによる業務効率化と経費削減で営業利益が計画を上回り、助成金収入や賃上げ促進税制による法人税減少が経常利益・純利益の上振れを広げました。

2025年12月期全指標未達、黒字予想から赤字転落
売上 92.1% 営業 赤字転落 経常 赤字転落 純利益 赤字転落 EPS 赤字転落

生成AI普及による情報収集行動の変化、広告宣伝の抑制による資料ダウンロード減、トラミーの回復遅れにより、メディアレーダーは9.8%減、トラミーは9.2%減となりました。ファクログの当期計上は14百万円にとどまり、既存サービスの減収を補えませんでした。

売上総利益が約70百万円減る一方、販管費は約14百万円増え、営業損失51百万円となりました。さらにソフトウエア等の減損損失22百万円、固定資産除却損2百万円を計上し、純損失は68百万円まで拡大しました。

2026年12月期 第1四半期判定保留・会社予想は据え置き
売上 単純進捗25.5% 営業 同31.3% 経常 同44.8% 純利益 同56.9% EPS 同43.8%

ファクログの寄与で全社売上は3.8%増、各利益は前年同期の赤字から黒字へ転換しました。ただし、メディアレーダーは31.3%減、トラミーは11.7%減で、既存サービスの回復は確認できていません。

3.事業セグメントの自信度

会社の報告セグメントは「プラットフォーム事業」の単一セグメントです。ここでは開示されるサービス別情報を分析単位とし、コメントの変化と数値から自信度を推理しています。

メディアレーダー

自信度推移:強気 → 強気 → 強気 → 弱気 → 弱気
2022年強気
「メディアレーダー」及びクチコミマーケティングのプラットフォーム「トラミー」の需要は引続き拡大傾向にあり、堅調な成長を続けております。

売上408百万円、43.7%増。単価・課金リード数とも伸長。

2023年強気
需要は引続き拡大傾向にあり、堅調な成長を続けております。

売上508百万円、24.5%増。会員獲得へ先行投資できる成長局面。

2024年強気
資料リード売上は、過去最高売上を更新しました。イベント売上も、過去最高売上を更新しました。提案リード売上も過去最高売上を更新しました。

売上542百万円、6.6%増。価格改定も定着し、全主要売上が最高更新。

2025年弱気
AIによる顧客行動の変化に伴い、成長は一時的に鈍化いたしました。

売上489百万円、9.8%減。課金ダウンロード数28.8%減を単価上昇で補えず。

2026年 Q1弱気
サービス全体の資料ダウンロード数は前年同四半期を下回りました。

売上94百万円、31.3%減。AI時代の利用変化と広告投資抑制が継続。

最新判断弱気

高確度リードへの移行は質の改善余地を持つものの、数量減が売上に直結しています。AI対話型機能の収益化とダウンロード減の底打ち確認が必要です。

トラミー

自信度推移:強気 → 中立 → 弱気 → 弱気 → 弱気
2022年強気
売上の拡大を目的に「案件の獲得」、「案件単価の向上」を進めてまいりました。その結果、トラミーの売上高は374百万円(前事業年度比38.3%増)

案件数14.5%増、単価20.8%増で数量・価格がともに好調。

2023年中立
トラミーの売上高は426百万円(前事業年度比13.8%増)、売上を構成する主要KPIの結果は、案件数は723件(同0.6%増)、案件単価は589千円(同13.1%増)

増収は維持したが、案件数はほぼ横ばいで単価依存が強まりました。

2024年弱気
ステルスマーケティングの規制による広告主の出稿控えの影響をリカバリーしていきましたが、トラミーの売上高は408百万円(前事業年度比4.2%減)

案件数7.3%減。規制影響から回復途上。

2025年弱気
第4四半期にはステルスマーケティング規制に伴う広告主の出稿控えの影響を一定程度回復させることができましたが、通期のトラミーの売上高は370百万円(前事業年度比9.2%減)

期末に回復感は出たものの、案件数・単価とも減少。

2026年 Q1弱気
複数案件の検収時期がずれ込んだことに加え、想定していた新規案件の売上計上が当四半期に反映されなかった

売上75百万円、11.7%減。計上時期のずれは後続四半期の回復余地でもあります。

最新判断弱気

検収ずれは一時要因ですが、2024年から減収が続いています。後続四半期でずれ込んだ案件が実際に計上され、案件数が反転するかが焦点です。

ファクログ

自信度推移:中立 → 強気
2025年中立
当社がこれまで培ってきた運用型広告、SEO集客、プラットフォーム運営のノウハウを活用し、売上拡大に取り組んでまいりました。

当期計上14百万円。9~12月を通算した概算売上は53百万円で、取得直後の評価段階。

2026年 Q1強気
足元の業績は好調に推移しております。 当該サービスを第3の柱と位置づけ、サービス開発、営業、広告等の経営資源を重点的に配分

第1四半期売上63百万円。既存2サービスの減収を補う成長源として期待が明確化。

最新判断強気

会社の表現、資源配分、売上実績が一致しています。2026年予想達成の最大の支えですが、買収後の実績期間が短く、成長投資とのれん償却負担には注意が必要です。

4.最新予想信頼度
判定:条件付きで達成可能。信頼度は「中立」60 / 100。

2026年12月期の会社予想は、売上高1,008百万円、営業利益7百万円、経常利益5百万円、当期純利益3百万円です。第1四半期は全社で増収・黒字転換し、会社は予想を据え置きました。ファクログが既存サービスの減収を補える状態が続けば達成圏ですが、利益計画が小さいため、投資・案件計上・既存事業の変動で結論が反転しやすい予想です。

売上高25.5%257.5 / 1,008百万円
営業利益31.3%2.2 / 7百万円
経常利益44.8%2.2 / 5百万円
純利益56.9%1.7 / 3百万円
EPS43.8%1.67 / 3.81円

上記は通期予想に対する第1四半期実績の単純進捗率です。季節性、検収時期、百万円未満切捨ての影響を調整していません。

達成できると判断する理由

  • 第1四半期売上は通期予想の25.5%で、暦上の4分の1にほぼ沿っています。全社売上も前年同期比3.8%増へ転換しました。
  • 営業・経常・純利益は前年同期の赤字から黒字に戻り、通期の小幅黒字計画に対して利益進捗は売上進捗を上回っています。
  • ファクログは第1四半期だけで63百万円を計上し、会社も好調・第3の柱として重点配分する方針を示しています。
  • トラミーの減収には複数案件の検収ずれと新規案件の計上遅れが含まれ、後続四半期へ移る可能性があります。
  • 第1四半期後も会社予想は変更されておらず、現時点で重大な下振れを会社が認識している兆候はありません。

達成できないと判断する理由

  • 主力メディアレーダーは31.3%減、トラミーは11.7%減で、全社増収は買収サービスへの依存が大きい状態です。
  • メディアレーダーはAIによる顧客行動変化と広告投資抑制でリード数が減少しており、構造変化が一時要因にとどまる保証はありません。
  • 2025年は売上計画を8%下回り、黒字予想から大幅赤字となりました。過去実績から予想精度を高く評価しにくい局面です。
  • 営業利益7百万円、純利益3百万円は絶対額が小さく、AI機能開発、広告宣伝、M&A関連費用、のれん償却のわずかな増加でも未達になり得ます。
  • ファクログは買収後の比較可能な実績期間が短く、成長の再現性と利益貢献の大きさはまだ十分に検証できません。

収益計上時期を見る際の注意点

会社は年次で業績管理を行い、四半期累計予想を開示していません。また、固定的な上期・下期偏重の説明は確認できません。一方、トラミーでは複数案件の検収時期がずれ、第1四半期に予定していた売上が計上されなかったと説明しています。案件型売上は四半期をまたぐ可能性があるため、単純進捗だけで未達・達成を断定できません。

ファクログは2025年9月取得・12月吸収合併のため、2025年の会計上の売上計上は14百万円に限定されました。2026年第1四半期は63百万円を計上しており、前年との比較には取得・合併時期の差が含まれます。

最終判断

ファクログが現在の売上水準を維持し、トラミーの検収ずれ案件が後続四半期で計上され、メディアレーダーの減収が拡大しなければ、会社予想は達成可能と判断します。反対に、ファクログの成長鈍化とメディアレーダーの二桁減収が重なる場合、まず売上が未達となり、利益額が小さいため営業利益以下も赤字へ戻る可能性があります。

直近5年業績サマリー

単位:百万円、EPS・BPSは円、PER・PBRは倍。 EPS・BPSは2026年3月末の発行済株式総数1,026,100株を基準に、百万円単位の開示額から再計算した概算値。 2021年12月期は上場前のためPER・PBRを算出していない。 2026年12月期予想PERは2026年7月23日15時19分時点の株価1,990円を使用。
業績項目 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期 2026年12月期
会社予想
売上高 605 847 +242 / +40.0% 1,019 +172 / +20.3% 1,036 +17 / +1.7% 965 -71 / -6.8% 1,008 +43 / +4.4%
営業損益 75 157 +82 / +108.0% 39 -118 / -74.9% 32 -7 / -18.3% -51 -83 / 赤字転落 7 +58 / 黒字転換
経常損益 75 142 +67 / +89.1% 42 -100 / -70.0% 38 -4 / -10.9% -50 -88 / 赤字転落 5 +55 / 黒字転換
当期純利益 47 96 +49 / +103.0% 27 -69 / -71.8% 27 0 / -0.6% -68 -95 / 赤字転落 3 +71 / 黒字転換
EPS 45.80 93.56 +47.76 / +104.3% 26.31 -67.25 / -71.9% 26.31 0.00 / 横ばい -66.27 -92.58 / 赤字転落 3.81 +70.08 / 黒字転換
PER 上場前 34.6 期末株価3,240円 64.4 期末株価1,694円 57.4 期末株価1,510円 期末株価1,039円・赤字 522.3 株価1,990円基準
PBR 上場前 6.8 期末株価3,240円 2.7 期末株価1,694円 2.3 期末株価1,510円 1.8 期末株価1,039円
BPS 87.71 477.54 +389.83 / +444.4% 617.87 +140.33 / +29.4% 647.11 +29.24 / +4.7% 584.74 -62.37 / -9.6%
純資産 90 490 +400 / +444.4% 634 +144 / +29.4% 664 +30 / +4.7% 600 -64 / -9.6%
営業CF 74 192 +118 / +159.5% -58 -250 / 支出転換 65 +123 / 収入転換 -63 -128 / 支出転換
投資CF -50 -37 +13 / 支出縮小 -22 +15 / 支出縮小 -7 +15 / 支出縮小 -256 -249 / 支出拡大
財務CF 11 282 +271 / 収入増加 -42 -324 / 支出転換 2 +44 / 収入転換 217 +215 / 収入増加
現金及び現金同等物 245 683 +438 / +178.8% 560 -123 / -18.0% 620 +60 / +10.7% 547 -73 / -11.8%

中期経営計画

正式な中期数値計画は未公表

2026年7月23日時点で、複数年度の売上高、営業利益、会員数などを示す専用の中期経営計画は確認できない。

代替となる数値目標は、2026年12月期の会社予想である。 前期の営業赤字から小幅な黒字へ転換し、既存プラットフォームの再成長と新規事業の収益化を進める計画となる。

2026年12月期 売上高予想 1,008百万円
2026年12月期 営業利益予想 7百万円
2026年12月期 経常利益予想 5百万円
2026年12月期 純利益予想 3百万円
直近の進捗

2026年12月期第1四半期は売上高257百万円、営業利益2百万円、経常利益2百万円、四半期純利益1百万円

通期売上高予想に対する進捗率は約25.5%。 売上高は計画に沿った水準だが、通期利益予想が小さいため、広告宣伝費、人件費、外注費の変動によって達成度が大きく変化する可能性がある。

基本方針

第一の方針は、メディアレーダーの顧客行動変化へ対応することである。 一括資料ダウンロードから個別資料ダウンロードへの移行に合わせ、リードの量だけでなく商談確度を高める。

AI対話型機能、検索機能、資料表示速度、案件マッチング、セミナーイベントを改善し、会員の利用頻度と掲載社の継続率を高める。

第二の方針は、トラミーのクチコミ施策とインフルエンサー施策を拡大することである。 女性会員基盤、投稿審査、商品発送、アンケート、UGC二次利用までの運営品質を競争力とする。

第三の方針は、ファクログ、レゾナス、クラウドレーダーなど、特定業界向けの新しいマッチングプラットフォームを育成することである。

第四の方針は、M&Aと新規事業開発を通じ、広告業界以外の収益源を増やすことである。 取得事業の売上成長だけでなく、取得費用、のれん、追加投資、運転資金を管理する必要がある。

事業戦略

メディアレーダーでは、会員数の増加を資料ダウンロード、イベント参加、案件相談、掲載社売上へ転換する。

掲載企業に対しては、獲得リード数だけでなく、リード品質、商談化、受注につながる運用支援を強化する。

トラミーでは、一般消費者の投稿とインフルエンサー施策を組み合わせ、美容、日用品、食品、健康関連商材における案件単価と継続受注を高める。

ファクログでは、比較情報の充実と検索流入の拡大を進め、レゾナスへの申込み導線を構築する。

レゾナスでは、取扱高拡大と同時に、債権審査、不正防止、回収管理を徹底する。 短期的な売上拡大よりも、貸倒れを抑えた継続的な手数料収益が重要となる。

会社予想の達成度を測る際は、売上高、売上総利益、営業利益に加え、メディアレーダーの掲載社数、トラミーの案件数、ファクログのリード件数、レゾナスの取扱高、営業キャッシュフローを確認する必要がある。

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競合他社

1. AnyMind Group(5027・東証G)

株価 約538円
時価総額 約330億円
基準 2026年7月23日場中

AnyMind Groupは、マーケティング、EC、D2C、生産、物流、クリエイター支援を一体で提供するBPaaS企業である。

アイズとの競合は、インフルエンサーマーケティングプラットフォーム「AnyTag」と、デジタル広告・SNS施策で発生する。

AnyTagは、インフルエンサーの検索、選定、キャンペーン管理、投稿管理、効果測定、分析を支援する。

Instagram、TikTok、YouTube、Xなど複数SNSに対応し、アジアを中心とする多数のインフルエンサーへ接続できる。

アイズのトラミーが一般女性会員による商品体験とクチコミ投稿を中心とするのに対し、AnyTagはインフルエンサーデータ、海外展開、SNS横断分析に強みを持つ。

AnyMind Groupは、インフルエンサー施策だけでなく、広告配信、ECサイト運営、越境EC、物流、カスタマーサポートまでを統合できる。

広告主が認知施策から商品販売、在庫、配送、海外展開まで一括支援を求める場合、AnyMind Groupの提案範囲が広い。

2026年12月期第1四半期は売上収益17,742百万円で前年同期比40.3%増。 売上総利益は6,765百万円で同39.2%増となった。

営業利益は193百万円で前年同期比35.2%減。 親会社所有者に帰属する四半期利益は169百万円で同402.5%増だった。

調整後EBITDAは806百万円で前年同期比11.0%増。 企業規模、海外拠点、技術投資、M&A能力はアイズを大きく上回る。

アイズは、国内の一般消費者レビュー、女性向け消費財案件、投稿審査を含む細かな運用、メディアレーダーとの組み合わせで差別化する必要がある。

2. サイバー・バズ(7069・東証G)

株価 約691円
時価総額 約56.5億円
基準 2026年7月23日場中

サイバー・バズは、SNSマーケティング、インフルエンサーマーケティング、SNSアカウント運用、インターネット広告を展開する。

トラミーと最も直接的に競合する企業であり、Instagram、TikTok、X、LINEなどを利用したキャンペーンを支援する。

「NINARY」は、一定の影響力を持つインフルエンサーを活用するサービスである。

「Ripre」は、一般消費者による商品体験、クチコミ投稿、レビューを促進するサービスで、トラミーと類似した競争領域を持つ。

企画、キャスティング、商品発送、投稿管理、広告運用、効果検証を一括で提供する点も重なる。

サイバー・バズはSNSアカウント運用や縦型動画制作を含むSMM事業を主力とし、広告主のSNS運用を継続契約で受託する。

2026年9月期第2四半期累計は売上高4,151百万円で前年同期比18.9%増

営業利益は394百万円で同256.2%増、経常利益は381百万円で同221.9%増となった。

親会社株主に帰属する中間純利益は263百万円で前年同期比302.4%増

SMM事業は売上高3,862百万円、セグメント利益804百万円で、SNSマーケティングにおける収益基盤はアイズより大きい。

アイズは、トラミーだけでなく、広告主・広告代理店・媒体社が集まるメディアレーダーを持つ点で差別化する。

比較では、案件数、インフルエンサー数、一般会員稼働率、投稿品質、動画制作力、SNSアカウント運用の継続率が重要となる。

3. トレンダーズ(6069・東証G)

株価 約652円
時価総額 約52.8億円
基準 2026年7月23日場中

トレンダーズは、インフルエンサーマーケティング、美容メディア、SNS運用、デジタル広告などを展開する。

アイズとは、女性向け消費財、美容、コスメ、日用品、食品などのSNSクチコミ施策で競合する。

インフルエンサーの選定、企画、キャスティング、投稿管理、効果測定までを一括で提供する。

美容メディア「Mimi Beauty」は、SNSを中心に美容情報、商品紹介、レビュー、動画などを発信する。

SNS総フォロワー数は約592万人で、美容ブランドの新商品発表、発売前の話題化、店頭販促、継続的な情報発信へ利用される。

アイズのトラミーも、20代から40代の女性を中心に、スキンケア、メイク、日用品、健康関連商品のクチコミを生成するため、顧客層と案件領域が重なる。

トレンダーズは、インフルエンサー施策に加え、美容メディアの発信力、企画制作、広告運用を組み合わせる点に強みを持つ。

2026年3月期は売上高8,278百万円で前期比33.7%増。 売上総利益は4,067百万円で同24.4%増となった。

営業利益は727百万円で前期比26.4%減、経常利益は724百万円で同26.9%減

親会社株主に帰属する当期純利益は216百万円で前期比63.9%減。 子会社化による増収の一方、販管費、減損、事業撤退関連の費用が利益を押し下げた。

アイズは、一般女性会員による多数のレビュー、商品発送から投稿審査までの運営、メディアレーダーを通じたBtoB顧客接点で対抗する。

美容案件では、フォロワー規模、投稿到達数、UGC数、購買への寄与、店頭連動、広告主の継続率が比較項目となる。

出典

本ページは公開情報を基に作成した企業分析であり、特定の有価証券の売買を推奨または勧誘するものではありません。 業績予想、株価、時価総額、投資指標、サービス提供内容などは変動する可能性があります。 2026年7月23日の株価は終値確定前の場中価格を使用しています。 投資判断は最新の決算短信、適時開示、有価証券報告書などを確認したうえで、自身の責任で行ってください。

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