7777 スリー・ディー・マトリックス

スリー・ディー・マトリックス(7777)企業分析|MIT発ペプチド技術の医療材料 | ストップ高安研究所

スリー・ディー・マトリックス 7777 東証グロース

3-D Matrix, Ltd. — MIT発の自己組織化ペプチド技術を基盤に、吸収性局所止血材「PuraStat」等の医療材料をグローバル展開する精密機器メーカー。

※2026年6月5日時点の情報

事業内容 ─ MIT発ペプチド技術を基盤とする医療材料企業

株式会社スリー・ディー・マトリックスは東京都千代田区麹町に本社を置く医療材料メーカーで、代表取締役社長は岡田淳氏。連結子会社7社を擁する。基盤技術は1992年に米国マサチューセッツ工科大学(MIT)のShuguang Zhang博士が発見した自己組織化ペプチドで、同社はMITから特許の独占的実施権の許諾を受けて、同技術を基盤とした医療製品の研究開発・製造・販売を行う「医療製品事業」の単一セグメントで事業を展開している。2025年4月期は売上高6,934百万円(前期比+51.1%)と急成長を継続している。

主要事業セグメント

外科領域(止血材・粘膜隆起材・癒着防止材)

主力製品の吸収性局所止血材「PuraStat(ピュアスタット)」を中心に、粘膜隆起材、癒着防止材を展開。消化器内視鏡治療における止血用途で米国市場での販売が急成長しており、2026年4月期第3四半期累計で米国市場の売上は前年同期比+76.7%となっている。

組織再生領域

創傷治癒材および歯槽骨再建材を開発。自己組織化ペプチドが特定条件下でナノファイバーを形成しゲル化する特性を活用し、生体内で組織再生の足場として機能する製品を展開する。

DDS(ドラッグデリバリーシステム)領域

核酸医薬等のDDS技術を提供。自己組織化ペプチドの特性を医薬品送達技術へ応用する開発を進めている。

製造・販売体制

製品の製造は扶桑薬品工業株式会社およびPharmpure社等に委託。販売は欧州ではFUJIFILMとの独占販売契約、米国・日本・オーストラリアでは直販体制を採用。日米欧3極で複数の製造販売承認を取得済。

直近5年の業績サマリー

2025年4月期(連結)は売上高6,934百万円(前期比+51.1%)と急成長したものの、営業損失1,156百万円・経常損失2,483百万円・当期純損失2,501百万円と赤字が継続した。5年の推移を見ると2022年4月期の売上1,506百万円から2025年4月期6,934百万円まで4.6倍に拡大しており、米国消化器内視鏡領域での販売が牽引している。会社予想2026年4月期は売上高9,944百万円(前期比+43.4%)、営業利益961百万円・経常利益3,352百万円と通期営業黒字化を計画しており、第3四半期累計時点で売上73.46億円・営業利益7.07億円と進捗が良好(数値はテーブル参照)。

項目(連結・百万円) 2022年4月期 2023年4月期 2024年4月期 2025年4月期 2026年4月期 2026年4月期
会社予想
売上高 1,506 2,314
+53.7%
4,588
+98.3%
6,934
+51.1%
9,944
営業損益 △2,736 △3,158
赤字拡大
△2,117
赤字縮小
△1,156
赤字縮小
961
経常損益 △1,807 △2,356
赤字拡大
140
黒字転換
△2,483
赤字転落
3,352
当期純損益 △1,894 △2,445
赤字拡大
△255
赤字縮小
△2,501
赤字拡大
3,466
EPS(一株利益) △37.20円 △40.64円 △3.49円 △25.20円 27.09円
決算発表時株価
(参考)
335円 189円 154円 160円 465円
実績PER -9.01倍 -4.65倍 -44.13倍 -6.35倍
予想PER 17.17倍 17.17倍
PBR 18.78倍 821.74倍 -92.77倍 10.11倍
PSR 11.33倍 4.92倍 2.46倍 2.29倍
【業績数値に関する免責事項】
本ページに掲載している業績数値は、各社が公表する決算短信を一次情報として作成しています。 数値は決算短信発表時点のものであり、将来的に修正される可能性があります。 業績予想は会社発表時点のものであり、実績と異なる場合があります。 PER・PBR・PSRは決算発表日の終値で算出した参考値です。 正確な情報は各社公式IRサイトを必ずご確認ください。
※2026年4月期通期実績は本ページ作成時点で未発表(決算発表予定日後に確定)。

中期経営計画

中期経営計画

  • 2024年4月期決算発表時に新中期経営計画を策定し、2026年4月期での通期営業黒字化を目標としている。
  • GI(消化器内視鏡)領域へのフォーカスにより、確度の高い成長と利益改善を優先する方針。
  • 詳細は公式IRサイトの中期経営計画へ

強みと注目点

① MIT発の独自基盤技術と特許独占権

1992年にMITで発見された自己組織化ペプチドを基盤技術とし、MITから特許の独占的実施権の許諾を受けている。同ペプチドはナノファイバーを形成しゲル化する特性を持ち、生物由来原材料を含まず化学合成により均一品質で大量生産可能。複数製品群への横展開が可能な技術プラットフォームである。

② 米国市場での急成長と黒字転換見通し

2026年4月期第3四半期累計で売上高73.46億円(前年同期比+45.2%)、営業利益7.07億円と大幅な増収増益。米国市場の売上は同+76.7%増と急成長しており、主力製品PuraStatの消化器内視鏡治療向け販売が業績を牽引。2026年4月期通期で初の営業黒字化を計画している。

③ グローバル販売体制と承認取得実績

日米欧3極で複数の製造販売承認を取得済。販売チャネルは欧州ではFUJIFILMとの独占販売契約、米国・日本・オーストラリアでは直販体制を構築。製造は扶桑薬品工業やPharmpure社へ委託することで、開発・営業に経営資源を集中するファブレス型のモデルを採用している。

弱み・リスク要因

有価証券報告書・決算短信および公開情報から判明している同社の事業上の課題・リスクは以下のとおり。

① 長期にわたる営業赤字継続

2022年4月期営業損失2,736百万円、2023年4月期同3,158百万円、2024年4月期同2,117百万円、2025年4月期同1,156百万円と、過去4期にわたり継続的に営業赤字を計上している。2026年4月期会社予想で初の営業黒字化を計画しているが、利益体質の定着にはまだ時間を要する状況である。

② 主力製品「PuraStat」への売上依存

業績の急成長は主力製品である吸収性局所止血材「PuraStat」の米国消化器内視鏡治療向け販売に大きく依存している。同製品の市場環境変化、競合品の参入、薬事承認の遅延等が発生した場合、業績に重大な影響を与えるリスクがある。

③ 為替変動リスクと海外売上比率の高さ

米国市場・欧州市場での売上が業績の主要部分を占めるため、為替変動が業績へ直接影響する構造。決算短信の業績予想説明でも「為替変動や市場環境の変化」がリスク要因として明記されている。また製造を外部委託に依存しているため、委託先のキャパシティや品質管理にも依存している。

主な出典:

本ページは投資情報の提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任において行ってください。

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