5599 S&J

銘柄紹介

5599 S&J

TradingViewでチャートを見る TradingViewをサブスクTradingViewをサブスクボタンはアフィリエイトリンクです。

※「TradingViewをサブスク」ボタンはアフィリエイトリンクです。

事業内容と業績

サイバーセキュリティ事業

サイバーセキュリティ事業 業績推移
単一報告セグメントの売上高・営業利益/2027年3月期は会社予想
売上高利益損失
サイバーセキュリティ事業の単一セグメントで、国内SOCによる24時間365日の監視・運用を中核に、EDR「KeepEye」やMicrosoft 365・Azure等の監視、脆弱性診断、セキュリティ評価、教育・訓練、コンサルティング、ランサムウェア等のインシデント対応まで一貫して提供します。事故対応で蓄積した知見を初動・封じ込め・復旧・再発防止へ展開し、2026年にはSIEM・SOAR・生成AIを統合した「CSIRT-Pro」も開始。継続監視などのストック型サービスと、評価・診断・事故対応などのスポット型サービスを組み合わせています。

直近業績サマリー

業績項目2023年3月期2024年3月期2025年3月期2026年3月期2027年3月期予想
売上高
1,281
1,610
+329 / +25.7%
1,942
+332 / +20.6%
2,333
+391 / +20.1%
2,740
+406 / +17.4%
営業損益
331
348
+17 / +5.1%
420
+72 / +20.5%
556
+136 / +32.2%
620
+64 / +11.5%
経常損益
321
319
△2 / △0.7%
423
+104 / +32.6%
555
+132 / +31.2%
600
+45 / +8.0%
当期純利益
210
218
+8 / +3.9%
309
+90 / +41.4%
405
+96 / +31.1%
405
△0 / △0.0%
EPS
42.27円
42.40円
+0.13 / +0.3%
54.97円
+12.57 / +29.6%
72.96円
+17.99 / +32.7%
72.82円
△0.14 / △0.2%
一株配当金
0.00円
0.00円
±0.00 / —
0.00円
±0.00 / —
15.00円
+15.00 / —
17.00円
+2.00 / +13.3%
純資産
753
1,758
+1,005 / +133.3%
2,003
+246 / +14.0%
2,149
+146 / +7.3%
—
営業CF
645
66
△579 / △89.8%
344
+278 / +421.2%
534
+190 / +55.2%
—
投資CF
-22
-76
△54 / +245.5%
-402
△326 / +428.9%
-6
+396 / △98.5%
—
財務CF
-109
775
+884 / △811.0%
-63
△838 / △108.1%
-276
△213 / +338.1%
—
フリーCF
623
-10
△633 / △101.6%
-58
△48 / +480.0%
528
+586 / △1010.3%
—

単位:EPS・一株配当金は円、その他は百万円。2027年3月期は最新会社予想です。

1.会社予想と実績

2024年3月期は上場後に確認できる通期会社予想、2025・2026年3月期は前期決算短信で公表された通期会社予想と実績を比較。2027年3月期は最新通期会社予想と第1四半期累計実績を表示しています。

売上高 会社予想と実績/2027年3月期はQ1累計を実績側に表示 会社予想 通期実績 最新Q1 0 1,250 2,500 3,750 5,000 1,604 1,611 2024/3 達成率 100.4% 2,013 1,943 2025/3 達成率 96.5% 2,519 2,334 2026/3 達成率 92.6% 2,740 591 2027/3 Q1単純進捗 21.6% 単位:百万円
2027年3月期の「実績」は第1四半期累計。進捗率は季節性を調整していない単純進捗率です。
営業利益 会社予想と実績/2027年3月期はQ1累計を実績側に表示 会社予想 通期実績 最新Q1 0 250 500 750 1,000 356 349 2024/3 達成率 98.0% 403 421 2025/3 達成率 104.3% 519 556 2026/3 達成率 107.1% 620 89 2027/3 Q1単純進捗 14.3% 単位:百万円
2027年3月期の「実績」は第1四半期累計。進捗率は季節性を調整していない単純進捗率です。
経常利益 会社予想と実績/2027年3月期はQ1累計を実績側に表示 会社予想 通期実績 最新Q1 0 250 500 750 1,000 323 319 2024/3 達成率 98.9% 403 423 2025/3 達成率 105.1% 521 555 2026/3 達成率 106.6% 600 88 2027/3 Q1単純進捗 14.6% 単位:百万円
2027年3月期の「実績」は第1四半期累計。進捗率は季節性を調整していない単純進捗率です。
当期純利益 会社予想と実績/2027年3月期はQ1累計を実績側に表示 会社予想 通期実績 最新Q1 0 125 250 375 500 210 219 2024/3 達成率 104.1% 271 309 2025/3 達成率 114.1% 352 405 2026/3 達成率 115.1% 405 60 2027/3 Q1単純進捗 14.7% 単位:百万円
2027年3月期の「実績」は第1四半期累計。進捗率は季節性を調整していない単純進捗率です。
EPS 会社予想と実績/2027年3月期はQ1累計を実績側に表示 会社予想 通期実績 最新Q1 0 25 50 75 100 40.81 42.40 2024/3 達成率 103.9% 48.32 54.97 2025/3 達成率 113.8% 63.17 72.96 2026/3 達成率 115.5% 72.82 10.71 2027/3 Q1単純進捗 14.7% 単位:円
2027年3月期の「実績」は第1四半期累計。進捗率は季節性を調整していない単純進捗率です。
2.達成・未達理由
2024年3月期売上・純利益は達成、営業・経常は小幅未達
売上 100.4% 営業利益 98.0% 経常利益 98.9% 純利益 104.1% EPS 103.9%

監視サービスの新規案件獲得に加え、セキュリティ評価・インシデント対応が売上を押し上げました。営業利益は予想を約2%下回り、経常利益には株式交付費・上場関連費用も計上されています。純利益とEPSは予想を上回りましたが、会社は予想差の個別要因を明示していません。

2025年3月期売上未達でも各利益は計画超過
売上 96.5% 営業利益 104.3% 経常利益 105.1% 純利益 114.1% EPS 113.8%

SOCの新規案件、不審メール訓練、インシデント対応で増収となった一方、売上は期初予想を3.5%下回りました。期末資料では第4四半期のスポット売上が前年より減少したことが示されています。一方、実績営業利益率は21.6%で予想前提約20.0%を上回り、利益項目は計画超過となりました。会社は利益上振れ要因を個別には明示していません。

2026年3月期売上は未達、利益は大幅超過
売上 92.6% 営業利益 107.1% 経常利益 106.6% 純利益 115.1% EPS 115.5%

監視サービスの新規獲得、不審メール訓練、インシデント対応で売上は20.1%増えましたが、期初の29.7%増収計画には届きませんでした。SOC売上は22.6%増、コンサルティング売上は13.0%増。実績営業利益率は23.8%と予想前提約20.6%を上回り、各利益は計画を超過しました。会社は計画比の利益率上振れ要因を直接は説明していません。

2027年3月期最新会社予想はQ1時点で据え置き
売上 Q1単純進捗21.6% 営業利益 Q1単純進捗14.3% 経常利益 Q1単純進捗14.6% 純利益 Q1単純進捗14.7% EPS Q1単純進捗14.7%

第1四半期は売上高10.0%増に対して営業利益30.3%減となりました。ただし会社の上期予想自体が営業利益24.3%減を見込む計画で、Q1公表時点では上期・通期予想を変更していません。SOCは12.6%増、コンサルティングは1.5%増で、売上成長は継続しています。

3.事業セグメントの自信度

決算短信の会社コメントのトーンから、単一セグメントであるサイバーセキュリティ事業への自信度を推定しています。原文コメントは各年度カード内にのみ掲載しています。

サイバーセキュリティ事業

推移:2024年 中立 → 2025年 強気 → 2026年 強気 → 2027年Q1 中立
2024年3月期中立
情報セキュリティ関連のIT投資は幅広い業種・業界において増加傾向にあり、需要は比較的堅調に推移しております。

需要環境は堅調で監視サービスの新規案件も獲得しましたが、営業利益の伸びは売上成長ほど強くなく、慎重さを残す評価です。

2025年3月期強気
情報セキュリティ関連のIT投資は企業規模や業種・業界を問わず増加傾向にあり、需要は比較的堅調に推移しております。

SOC・コンサルティングの双方が二桁増収となり、営業利益も20.5%増。需要拡大を実績に結び付けた年度です。

2026年3月期強気
情報セキュリティ対策の必要性や重要性が改めて強く認識され、情報セキュリティ関連のIT投資は企業規模や業種・業界を問わず増加傾向にあり、需要は比較的堅調に推移しております。

売上20.1%増・営業利益32.2%増に加え、ストック売上の受注が堅調で契約負債も増加しており、事業の拡大トーンが明確です。

2027年3月期Q1中立
情報セキュリティ関連のIT投資は企業規模や業種・業界を問わず増加傾向にあり、需要は比較的堅調に推移しております。

SOC売上は12.6%増と堅調ですが、営業利益は30.3%減。会社予想据え置きを踏まえると需要への見方は維持しつつ、利益面は確認が必要です。

最新判断中立

需要とSOCの売上成長は継続し、通期予想も据え置かれています。一方、Q1利益は前年を大きく下回っており、下期の利益回復を確認するまで「強気」へ引き上げる根拠は不足しています。

4.最新予想信頼度
達成可能性は中程度(下期の利益回復が条件)

2027年3月期の会社予想は売上高2,740百万円、営業利益620百万円、経常利益600百万円、当期純利益405百万円、EPS72.82円です。第1四半期は売上高591百万円、営業利益88百万円、経常利益87百万円、四半期純利益59百万円で、通期予想は据え置かれています。

通期売上予想2,740百万円
Q1売上実績591百万円
売上単純進捗率21.6%季節性未調整
通期営業利益予想620百万円
営業利益単純進捗率14.3%季節性未調整

達成できると判断する理由

  • 第1四半期売上高は前年同期比10.0%増、SOCサービスは12.6%増で、基礎的な売上成長は継続しています。
  • 会社は情報セキュリティ投資の需要を「比較的堅調」とし、Q1時点で上期・通期予想を据え置いています。
  • 上期会社予想は営業利益210百万円・前年同期比24.3%減と、もともと上期の利益減少を織り込んでいます。Q1の減益だけで通期計画の前提が崩れたとは断定できません。
  • ストック売上の受注は堅調で、Q1も契約負債が増加しています。

達成できないと判断する理由

  • Q1の営業利益は前年同期比30.3%減で、通期の11.5%増益計画とは大きな開きがあります。
  • 上期会社予想を達成しても、下期には売上高約1,491百万円、営業利益約410百万円が必要です。利益面は下期に大きく回復する計画です。
  • コンサルティングサービスはQ1で1.5%増にとどまり、脆弱性診断サービスの提供は前年同期より減少しています。
  • 会社資料には「下期偏重」や「4Q偏重」を明確に説明する記載は確認できず、下期の利益回復を裏付ける季節性は資料だけでは判断できません。

収益計上時期を見る際の注意点

会社の上期予想は売上高1,249百万円、営業利益210百万円で、通期予想との差し引きでは下期に売上高約1,491百万円、営業利益約410百万円が必要です。したがって計画自体が下期の利益回復を前提にしています。一方、決算短信には明確な季節性・下期偏重の説明はありません。21.6%・14.3%などの進捗率は季節性を調整していない単純進捗率です。

最終判断

売上成長とストック売上の受注は維持されていますが、通期達成には下期の利益回復が必要なため、現時点の最新予想信頼度は「中程度」と判断します。 Q2で上期営業利益210百万円に近い水準まで回復し、通期予想が維持されるかが重要です。2026年10月6日終値1,455円を予想EPS72.82円で割ると、会社予想が達成された場合のPERは約20.0倍です。

5599

S&J|中期経営計画分析

最新「事業計画及び成長可能性に関する事項(中期経営計画)」2026年5月13日公表

S&Jは、サイバーセキュリティ監視を軸とする高ストック型ビジネスを基盤に、 Microsoftセキュリティ領域・生成AI・パートナー販売を成長ドライバーとして、 FY2028に売上高40億円、営業利益11.2億円、営業利益率28.0%を目指す。 最大のポイントは、AIによってSOC業務を省力化し、 人員増加を抑えながら売上を拡大する収益構造への転換にある。

FY2028 売上高目標
40.0億円
FY2025実績23.33億円 → CAGR 19.7%計画
FY2028 営業利益目標
11.2億円
営業利益率28.0%
FY2028 ARR目標
39.22億円
FY2025~FY2028 CAGR 22.5%計画
FY2028 純利益目標
7.40億円
純利益率18.5%

中期経営計画の数値目標

項目 FY2025実績 FY2026計画 FY2027計画 FY2028計画
売上高 2,333百万円 2,740百万円 3,300百万円 4,000百万円
SOC売上 1,767百万円 2,037百万円 2,447百万円 2,975百万円
コンサルティング売上 566百万円 702百万円 853百万円 1,025百万円
営業利益 556百万円 620百万円 800百万円 1,120百万円
営業利益率 23.8% 22.6% 24.2% 28.0%
経常利益 555百万円 600百万円 800百万円 1,120百万円
当期純利益 405百万円 405百万円 530百万円 740百万円
重要: 今回の中期計画では前回計画を下方修正。 Microsoft製品監視とパートナー販売におけるストック売上の積み上げが想定を下回ったため、 FY2026売上高は31.78億円 → 27.40億円、 FY2027は40.12億円 → 33.00億円へ修正されている。

ARR・ストック収益計画

項目 FY2025 FY2026 FY2027 FY2028
ARR 2,134百万円 2,612百万円 3,304百万円 3,922百万円
ストック売上 1,970百万円 2,340百万円 2,817百万円 3,477百万円
ストック売上比率 84.4% 85.4% 85.4% 86.9%

売上の約85%を継続課金型のストック収益で構成するため、 FY2028までの成長計画では単年度の大型案件よりも ARRの継続的な積み上げが重要な先行指標となる。

目標達成へのロードマップ

FY2026|ビジネスモデル変革 Microsoft 365向けSOC拡張、ライセンス販売・SI支援を拡販。 SOC業務のAIアナリスト化を進め、提供能力と収益性を引き上げる。
FY2027|パートナーアライアンス AIを最大活用したSOC基盤へ更改。 サービスを販売しやすい形へ標準化し、拡販可能なパートナーを増強する。
FY2028|大規模インシデントゼロ 独自ソリューションと専門人材を組み合わせ、 顧客の大規模インシデントゼロを目指すサービス企業へ進化する。

成長戦略①|Microsoft

  • Microsoft 365向けに、ライセンス提供・環境構築・運用監視まで一気通貫で提供。
  • 独自サービス「My SOC 365」をMicrosoftライセンス販売パートナー経由で拡販。
  • これまで主対象ではなかった中堅・中小企業市場まで顧客層を拡大。
  • FY2028のMicrosoft製品監視売上は10.10億円を計画。
Microsoft製品監視はFY2025実績1.55億円から、 FY2026 3.22億円 → FY2027 6.47億円 → FY2028 10.10億円と、 中期計画で最も大きな成長を想定する領域。

成長戦略②|生成AIによる利益率向上

  • 生成AIを新機能開発・テスト・ドキュメント作成などへ活用。
  • SOC分析業務をAI化し、アナリストの処理能力を引き上げる。
  • 人員増加を抑えながらサービス提供能力を拡大。
  • FY2026の営業利益率22.6%からFY2028には28.0%まで改善する計画。

最新進捗|2027年3月期 第1四半期

項目 1Q実績 前年同期比 通期計画 通期進捗率
売上高 591百万円 +10.0% 2,740百万円 21.6%
営業利益 88百万円 △30.3% 620百万円 14.2%
経常利益 87百万円 △30.9% 600百万円 14.5%
四半期純利益 59百万円 △31.9% 405百万円 14.6%

1Qはストック売上の増加で増収となった一方、 人件費・通信費の増加により営業利益は減益。 会社は通期業績予想を据え置いている。

計画発表後の実行状況

  • 2026年8月:「My SOC 365」にAI自動対処機能を搭載。脅威検知から初動対処までの自律化を開始。
  • 2026年9月:My SOC 365の監視対象をMicrosoft Azure・Microsoft Purviewまで拡張。
  • 2026年9月:生成AI対応の国産セキュリティデータレイク「CSIRT-Pro」を提供開始。SIEM・SOAR・生成AI調査を統合。
中期計画で掲げた「Microsoft領域の拡大」「SOCのAI化」「人員依存度を下げたサービス化」について、 製品・サービス投入は実際に進んでいる。

会社開示の主要リスク

リスク 顕在化可能性 / 時期 影響度
サービスの陳腐化・技術的/価格的優位性の低下 中 / 中期 大
代理店が十分に機能しないリスク 低 / 中期 中
競合他社との競争 中 / 中期 中
想定を上回る契約解約 低 / 中期 中
人材確保・育成 中 / 中期 中

FY2028目標達成時の株価水準|同PER仮定

2026年10月6日 終値
1,335円
2027年3月期 会社予想EPS
72.82円
現在PER
約18.3倍
FY2028純利益目標
740百万円

発行株式数が変わらないと仮定すると、FY2028の純利益740百万円達成時のEPSは 約133.1円。 現在と同じPER約18.3倍を適用すると、機械的な株価水準は

約2,439円

現在株価1,335円に対して約82.7%の上昇余地に相当し、 逆算すると現在株価はこの理論値を約45.3%下回る。

※PER一定、FY2028純利益目標740百万円達成、株式数に大きな変化がないことを仮定した単純計算。

中期計画で確認すべきポイント

  • Microsoft製品監視:前回計画未達の原因となった領域。FY2028売上10.10億円への成長が最重要。
  • ARR:FY2028の39.22億円へ向けて年22.5%成長を維持できるか。
  • AIによる生産性:売上成長と同時に営業利益率を28%まで上げられるか。
  • パートナー販売:FY2027のアライアンス戦略が実際のストック売上へ結び付くか。
  • 利益進捗:FY2027 1Qは増収減益のため、2Q以降の利益回復が必要。

コメント

タイトルとURLをコピーしました