3927 フーバーブレイン

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3927 フーバーブレイン

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事業内容と業績

ITツール事業

ITツール事業 業績推移
2022年3月期から2026年3月期の通期実績と、最新2027年3月期第1四半期を表示
売上高利益損失
自社開発のエンドポイントセキュリティやネットワークアプライアンス、SASE「Cato SASE Cloud」、NDR「Network Blackbox」などを通じて、企業のサイバーセキュリティ対策を支援する事業です。加えて、情報機器の業務ログを監視・分析する「Eye“247” Work Smart Cloud」等で業務可視化・働き方分析を提供。近年はセキュリティ&ネットワークaaSを成長軸とし、基盤のセキュリティ製品とSaaS型働き方改革製品を組み合わせ、継続課金型の収益拡大を進めています。

ITサービス事業

ITサービス事業 業績推移
2022年3月期から2026年3月期の通期実績と、最新2027年3月期第1四半期を表示
売上高利益損失
ITツール導入時の運用支援・保守に加え、受託開発・SESによるITエンジニア提供、採用コンサルティング、人材紹介・RPOまでを担う事業です。M&Aを通じてCONVICTION、Asemble、イチアール、アド・トップ、Youth Planetなどを傘下に加え、IT人材の採用・育成・配置と採用支援を拡大。さらにProofXのAI技術を取り込み、生成AIを活用したAX・業務改革コンサルティングへ事業領域を広げ、IT人材需要とAI活用需要の双方を取り込む体制を構築しています。

投資事業

投資事業 業績推移
2026年3月期から独立した報告セグメント。2024年3月期は「その他」、2025年3月期は比較情報として組替。売上高は内部売上高・振替高を表示
売上高利益損失
投資子会社フーバー・インベストメントを中心に、成長企業・ベンチャーへの純投資やM&A関連投資を行い、キャピタルゲインを成長源とする事業です。2026年3月期から独立した報告セグメントとなりました。法定セグメントの外部売上高はゼロで、グラフは内部売上高・振替高を表示しています。一方、会社の調整後KPIでは営業投資有価証券の売却収入を調整後売上高へ含めます。デジタルグリッド株式の売却など、投資回収の実現時期によって調整後利益や純利益が大きく変動する点が特徴です。

直近5年業績サマリー

業績項目2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期2026年3月期2027年3月期予想
売上高
1,682
2,338
+656 / +39.0%
3,075
+737 / +31.5%
4,373
+1,298 / +42.2%
5,641
+1,268 / +29.0%
7,915
+2,274 / +40.3%
営業損益
△57
58
+115 / +201.8%
22
△36 / △62.1%
187
+165 / +750.0%
203
+16 / +8.6%
449
+246 / +121.2%
経常損益
△59
53
+112 / +189.8%
35
△18 / △34.0%
165
+130 / +371.4%
205
+40 / +24.2%
420
+215 / +104.9%
当期純利益
△29
26
+55 / +189.7%
27
+1 / +3.8%
109
+82 / +303.7%
308
+199 / +182.6%
330
+22 / +7.1%
EPS
△5.51
5.01
+10.52 / +190.9%
5.16
+0.15 / +3.0%
20.74
+15.58 / +301.9%
57.73
+36.99 / +178.4%
58.00
+0.27 / +0.5%
一株配当金
0.00
0.00
±0.00 / —
0.00
±0.00 / —
0.00
±0.00 / —
15.00
+15.00 / —
16.00
+1.00 / +6.7%
純資産
1,393
1,430
+37 / +2.7%
1,375
△55 / △3.8%
1,729
+354 / +25.7%
2,317
+588 / +34.0%
—
営業CF
△92
36
+128 / +139.1%
208
+172 / +477.8%
△14
△222 / △106.7%
351
+365 / +2607.1%
—
投資CF
△123
37
+160 / +130.1%
△112
△149 / △402.7%
△147
△35 / △31.2%
8
+155 / +105.4%
—
財務CF
29
△8
△37 / △127.6%
△118
△110 / △1375.0%
281
+399 / +338.1%
27
△254 / △90.4%
—
フリーCF
△215
73
+288 / +134.0%
96
+23 / +31.5%
△161
△257 / △267.7%
359
+520 / +323.0%
—

単位:売上高・各利益・純資産・CFは百万円、EPS・一株配当金は円。2027年3月期は最新会社予想。受注残高は決算短信に開示がないため掲載していません。

1.会社予想と実績

各期に公表された通期会社予想と通期実績を比較。レンジ予想は中央値を使用しています。2025年3月期の利益予想は会社が「調整後営業利益」で開示したため、同指標で比較しています。

売上高
会社予想(シアン)と実績(マゼンタ)/単位:百万円
2,150
2,338
2023/3
達成率 108.7%
レンジ2,000~2,300の中央値
3,550
3,075
2024/3
達成率 86.6%
レンジ3,400~3,700の中央値
3,950
4,373
2025/3
達成率 110.7%
レンジ3,800~4,100の中央値
5,600
5,641
2026/3
達成率 100.7%
7,915
2027/3
最新会社予想
最新会社予想
レンジ予想は中央値で比較。実績未確定の2027年3月期は最新会社予想のみ表示。
営業利益系
会社予想(シアン)と実績(マゼンタ)/単位:百万円
50
58
2023/3
達成率 116.0%
レンジ0~100の中央値
250
22
2024/3
達成率 8.8%
レンジ200~300の中央値
200
290
2025/3
達成率 145.0%
調整後営業利益。レンジ150~250の中央値
255
203
2026/3
達成率 79.6%
法定営業利益
449
2027/3
最新会社予想
最新会社予想・法定営業利益
レンジ予想は中央値で比較。実績未確定の2027年3月期は最新会社予想のみ表示。
経常利益
会社予想(シアン)と実績(マゼンタ)/単位:百万円
250
205
2026/3
達成率 82.0%
420
2027/3
最新会社予想
最新会社予想
レンジ予想は中央値で比較。実績未確定の2027年3月期は最新会社予想のみ表示。
親会社株主帰属純利益
会社予想(シアン)と実績(マゼンタ)/単位:百万円
400
308
2026/3
達成率 77.0%
330
2027/3
最新会社予想
最新会社予想
レンジ予想は中央値で比較。実績未確定の2027年3月期は最新会社予想のみ表示。
EPS
会社予想(シアン)と実績(マゼンタ)/単位:円
74.84
57.73
2026/3
達成率 77.1%
58.00
2027/3
最新会社予想
最新会社予想
レンジ予想は中央値で比較。実績未確定の2027年3月期は最新会社予想のみ表示。
2.達成・未達理由
2023年3月期売上・営業利益とも予想中央値を達成
売上 108.7%営業利益 116.0%

セキュリティ製品の需要増、Cato SASE Cloudの販売拡大、IT人材需要の取り込みに加え、販管費の適正化が計画どおり進み、4期ぶりの営業黒字化を実現しました。

2024年3月期売上・営業利益とも未達
売上 86.6%営業利益 8.8%

Cato SASE Cloudなどの成長で売上高は過去最高を更新した一方、売上構成変化による粗利率低下、グループ拡大に伴う販管費増加、GHIの待機人員増加や退職による売上停滞が利益面を圧迫しました。

2025年3月期売上・調整後営業利益とも予想中央値を達成
売上 110.7%調整後営業利益 145.0%

セキュリティ&ネットワークaaS、SaaS型働き方改革製品が拡大し、複数のITサービス子会社もM&Aグロースに貢献。粗利率低下や取得費用を吸収し、売上高と調整後営業利益が計画を上回りました。

2026年3月期売上は達成、法定利益は未達/調整後KPIは達成
売上 100.7%営業利益 79.6%経常利益 82.0%純利益 77.0%調整後営業利益 104.9%

ITツールのオーガニック成長とM&A寄与で調整後売上高6,057百万円・調整後営業利益734百万円・調整後経常利益736百万円と調整後計画を上回りました。一方、法定利益は売上構成変化による粗利率低下、子会社取得の一時費用、市場変更関連費用などが重く、期首予想を下回りました。

3.事業セグメントの自信度

ITツール事業

推移:一貫して強気。セキュリティ需要拡大に加え、aaS/SaaS型製品の伸長が継続。
2022強気
当社のセキュリティツール製商品群の需要は高まっており、販売が継続して伸びております。

サイバー攻撃増加を背景にセキュリティ需要とCato販売の伸長を明示。

2023強気
販売が継続して伸びております。

Catoの大手企業案件とWork Smart Cloud導入企業の増加を評価。

2024強気
当社売上高の約37%を占める規模に拡大しております。

Catoが主力級まで拡大し、Network Blackboxなど新商材も投入。

2025強気
前連結会計年度比68.8%増、32.5%増

セキュリティ&ネットワークaaSとSaaS型働き方改革製品が高成長。

2026強気
前期比約53%増、20%増とそれぞれ拡大

成長製品と基盤セキュリティ製品がそろって拡大。

2027 Q1強気
「セキュリティ&ネットワークaaS製品」が、前年同期比約41%増

基盤セキュリティ製品も前年同期比44%増で、Q1も高成長を維持。

最新判断強気

2027年3月期Q1もITツール売上高は前年同期比41.5%増、セグメント利益は68.4%増。成長製品と基盤製品の双方が伸びています。

ITサービス事業

推移:2024年3月期に一時弱含んだ後、M&A寄与で再加速。
2022強気
ITエンジニア人材需要は益々高まっており、今後のさらなる事業成長が期待されます。

人材需要の拡大と供給強化を前提に成長期待を明示。

2023強気
IT人材需要は益々高まっており、着実に売上高を拡大しております。

アド・トップも加わりサービス領域を拡張。

2024弱気
一部エンジニア派遣先プロジェクトの終了による待機人員の増加

GHIの待機増・退職で売上停滞が発生し、セグメント利益率も低下。

2025強気
新たに事業成長に貢献し、M&Aグロースを拡大しました。

複数のSES子会社の寄与で売上・利益が大幅増。

2026強気
Asemble及びイチアール株式会社が事業成長に貢献し、M&Aグロースを拡大しております。

AIのProofX、人材のYouth Planetも加わり成長領域が拡大。

2027 Q1強気
株式会社Youth Planet、株式会社ProofXが業績貢献しております。

M&A先の寄与がQ1から明示され、AI・RPOへの展開も進行。

最新判断強気

Youth PlanetとProofXの寄与が始まり、IT人材・採用支援・AIコンサルの複数成長ドライバーを持つ状態です。

投資事業

推移:投資フェーズから回収フェーズへ進み、利益寄与が顕在化。
2024中立
今後のキャピタルゲインが見込める企業への純投資を行っております。

投資子会社設立直後で、回収実績より投資フェーズが中心。

2025強気
売却額415百万円、投資利益385百万円を実現しました。

デジタルグリッド上場に伴う回収が具体化。

2026強気
投資グロースによるグループ成長を実現しました。

売却益385.8百万円を特別利益に計上し、投資成果が純利益を押し上げ。

2027 Q1中立
株式売却を計画的に実行しております。

Q1でも売却益84.4百万円を計上。ただし投資回収は案件・時期依存。

最新判断中立

デジタルグリッド株売却は計画的に進む一方、キャピタルゲインは案件と売却時期による変動が大きく、継続性はITツール・サービスより低いと判断します。

4.最新予想信頼度
条件付きで達成可能(信頼度:中程度)

2027年3月期会社予想は売上高7,915百万円、営業利益449百万円、経常利益420百万円、親会社株主帰属純利益330百万円、EPS58.00円。第1四半期決算時点で会社は通期予想を据え置いています。

通期売上予想7,915百万円
Q1売上実績1,689百万円
売上単純進捗率21.3%季節性未調整
通期営業利益予想449百万円
営業利益単純進捗率18.5%季節性未調整

達成できると判断する理由

  • Q1は売上高が前年同期比29.6%増、営業利益が129.7%増。ITツールは売上41.5%増・利益68.4%増、ITサービスも売上15.3%増・利益44.6%増と主要2事業が増収増益です。
  • セキュリティ&ネットワークaaSは前年同期比約41%増、基盤セキュリティ製品は44%増。成長製品だけでなく既存基盤も伸びています。
  • Youth PlanetとProofXがQ1から業績貢献し、FieldTechも連結範囲に加わりました。会社が想定するM&Aグロースの寄与が進行しています。

達成できないと判断する理由

  • 売上高の単純進捗は21.3%。残り3四半期で6,226百万円、1四半期平均約2,075百万円が必要で、Q1売上の約22.8%上のペースが必要です。
  • 営業利益の単純進捗は18.5%、調整後営業利益でも22.6%。通期で大幅増益を達成するにはQ2以降の利益加速が必要です。
  • 売上構成変化による粗利率低下がQ1でも続き、M&A関連費用、支払利息、税負担、非支配株主利益などが法定利益を押し下げる可能性があります。

収益計上時期を見る際の注意点

アップロードされた2026年3月期決算短信と2027年3月期第1四半期決算短信では、「4Q偏重」など明確な季節性説明は確認できません。したがって21.3%・18.5%などの数値は、季節性やM&Aの連結開始時期を調整していない単純進捗率です。

最終判断

ITツールの高成長とM&A子会社の寄与がQ2以降に一段拡大すれば達成可能ですが、現時点の単純進捗だけでは余裕はありません。 特に売上高はQ1より高いランレート、営業利益はさらに強い加速が必要です。2026年10月6日終値1,072円を予想EPS58.00円で割ると、会社予想が達成された場合のPERは約18.5倍です。

MID-TERM PLAN ANALYSIS / 3927

フーバーブレイン|中期経営計画分析

確認基準日:2026年10月6日 / 最新中期経営計画:2025年11月14日公表「2026/3期~2030/3期」

150億円2030年3月期 調整後売上高目標
15億円2030年3月期 調整後営業利益目標
10%以上2030年3月期 営業利益率目標
ROE 15%以上財務KPI
結論: 中期計画は「ITツールの高成長+ITサービスのM&A+投資事業」の3本柱で2030年3月期の調整後売上高150億円を目指す設計。 2026年3月期は調整後売上高60.57億円、調整後営業利益7.35億円で中計初年度計画を上回り、 2027年3月期会社予想も中計値を上方に超える82.77億円/9.77億円まで引き上げられている。 現時点の進捗は 中計を先行。

① 企業が掲げる目標業績数字

年度調整後売上高調整後営業利益営業利益率配当計画
2026年3月期 中計計画6,000百万円700百万円11.7%15円
2026年3月期 実績6,057百万円735百万円約12.1%15円
2027年3月期 中計計画7,700百万円830百万円10.8%16円
2027年3月期 最新会社予想8,277百万円977百万円11.8%16円
2028年3月期 中計計画9,900百万円930百万円9.4%17円
2029年3月期 中計計画12,300百万円1,200百万円9.8%21円
2030年3月期 中計計画15,000百万円1,500百万円10.0%30円

2027年3月期の最新会社予想は、当初中計比で調整後売上高+7.5%、調整後営業利益+17.7%。中計数値そのものは未改定で、会社予想が先行している状態。

② 目標達成へのロードマップ

ITツール事業

Cato SASE Cloud、Network Blackbox、自社エンドポイント製品を軸にセキュリティ商材を拡販。Protection → Detection → Responseを一気通貫で提供し、クロスセル・アップセルを狙う。

AIエージェント化

自社開発エンドポイント製品へAI分析機能を付加し、2030年に向けて自律的な防御・最適化・意思決定を行う「AIガーディアン」化を進める。

ITサービス事業

既存M&A先のITエンジニア事業を拡大。IT人材育成による単価向上、グループシナジーを追求しながら追加M&Aで事業規模を拡大。

M&A

中計期間の成長投資35億円のうちM&Aへ25億円を配分。2027年3月期以降は年2社程度の子会社化を計画していたが、2026年3月期に2社、2026年5月に1社を子会社化し前倒し進捗。

投資事業

投資先デジタルグリッド株式の含み資産を活用し、中期的な安定収益化を目指す。新規VC投資も行い、投資回収→再投資の循環を構築。

研究開発・戦略投資

AIエージェント化に向け、中計期間で戦略投資・研究開発に総額5億円規模を想定。資本業務提携も活用する。

③ 2027年3月期 1Q進捗

指標1Q実績前年同期比通期進捗率
調整後売上高1,778百万円+3.5%21.5%
調整後営業利益221百万円▲51.3%22.6%
調整後経常利益220百万円▲51.7%23.3%
親会社株主帰属純利益69百万円▲71.5%21.2%
前年同期比の利益減はコア事業悪化が主因ではない。 前年1Qには投資事業で有価証券売却益385百万円を計上したのに対し、今期1Qは84百万円。 一方、ITツール事業は売上高+41.5%、ITサービス事業は+15.3%。 Catoを含むセキュリティ&ネットワークaaS製品は+44.0%と高成長を継続している。

④ 中期計画の重要ポイント

2030年目標調整後売上高150億円、調整後営業利益15億円、営業利益率10%以上、ROE15%以上。
成長投資中計期間合計35億円。M&A 25億円、純投資5億円、戦略投資・研究開発5億円。
株主還元累進配当を基本とし、配当性向30%以上を目標。株価・市場環境に応じた自己株式取得も検討。
2027年3月期最新会社予想は調整後売上高82.77億円、調整後営業利益9.77億円で、当初中計をすでに上回る。
最大の進捗確認点高成長のCato/NBB、自社製品のAIエージェント化、買収企業の利益寄与が2030年まで継続的に積み上がるか。

総合判定

2026年3月期実績と2027年3月期最新予想を見る限り、中期計画の初期進捗は明確に先行。 特に、M&Aの前倒しとCatoを中心とするITツール事業の高成長が強い。 一方、2030年3月期150億円は2026年3月期実績60.57億円の約2.5倍であり、 今後もM&A・新製品・投資回収を連続的に成功させることが前提となる。

目標達成時の割安度

2030年3月期について会社が当期純利益目標を開示していないため、PERを用いた現在株価との割安度計算は行わない。

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