6227 AIメカテック

AIメカテック(6227)企業分析|日立発の半導体・FPD製造装置メーカー | ストップ高安研究所

AIメカテック 6227 東証スタンダード

AIMECHATEC, Ltd. — 日立製作所からの新設分割で2016年に独立した、フラットパネルディスプレイ・半導体パッケージ製造装置の専業メーカー。AI用先端半導体向けが業績牽引。

※2026年6月5日時点の情報

事業内容 ─ 微細塗布・高精度位置合わせ技術を持つ装置メーカー

AIメカテック株式会社は2016年7月に株式会社日立製作所からの新設分割により設立された装置メーカーで、本社は茨城県龍ヶ崎市向陽台。資本金は4億5000万円。事業はフラットパネルディスプレイ(FPD)・光学系デバイス・半導体パッケージ製造装置の開発・製造・販売およびアフターサービスで、当社と連結子会社1社(南京日立科技有限公司)および関連会社1社で構成される。微細塗布と高精度位置合わせ技術をコアに、AI用先端半導体パッケージ向けウエハハンドリングシステム等を提供する。2025年6月期は売上高21,005百万円(前期比+36.2%)、営業利益2,095百万円(同+702.7%)と急成長を遂げた。

主要事業セグメント

半導体関連事業

AI用先端半導体パッケージ向けウエハハンドリングシステム(ボンダー・デボンダー装置)、はんだボールマウンタ、半導体プロセス装置、プラズマレーザー検査リペア装置等を製造・販売。2025年6月期はセグメント売上195億円(全社売上の約93%)でAIサーバー向け先端半導体向け出荷の急拡大が業績を牽引している。

IJP(インクジェット・プリンティング)ソリューション事業

マイクロディスプレイ向け一括封止ライン、有機EL封止用DAM/FILL封止システム、RGBインクジェット印刷装置、メディカルセンサ形成装置等を提供。AR/VRグラス向け需要やナノインプリントリソグラフィー事業への取り組みを進めている。

LCD(液晶パネル)事業

液晶パネル製造設備の部品・改造・増設需要に対応する事業。日立製作所時代から継続するレガシー領域で、既存設備のメンテナンス・アップグレード需要に対応している。

資本業務提携・グループ構成

JUKI株式会社および株式会社オプトランと資本業務提携を締結。オプトランとは合弁会社を通じたナノインプリントリソグラフィー事業の立ち上げを推進している。中国・南京日立科技有限公司を連結子会社として保有する。

直近5年の業績サマリー

2025年6月期(連結)は売上高21,005百万円(前期比+36.2%)、営業利益2,095百万円(同+702.7%)、経常利益1,884百万円(同+1063.0%)、当期純利益337百万円(同+203.6%)と大幅な増収増益を達成した。5年の推移では2022~2024年6月期にかけて売上高は1.5兆円前後で推移し営業利益は減益基調にあったが、2025年6月期から半導体関連事業の急拡大により業績が急回復している。2026年6月期会社予想は売上高34,312百万円(同+63.3%)、営業利益4,854百万円、当期純利益3,078百万円と過去最高益更新が見込まれている。第3四半期累計時点で経常利益進捗率91.0%と進捗良好(数値はテーブル参照)。

項目(連結・百万円) 2021年6月期 2022年6月期 2023年6月期 2024年6月期 2025年6月期 2026年6月期
会社予想
売上高 16,105 14,684
△8.8%
15,461
+5.3%
15,421
△0.3%
21,005
+36.2%
34,312
営業損益 1,010 735
△27.2%
581
△21.0%
261
△55.1%
2,095
+702.7%
4,854
経常損益 911 678
△25.6%
469
△30.8%
162
△65.5%
1,884
+1063.0%
4,499
当期純損益 696 478
△31.3%
1,193
+149.6%
111
△90.7%
337
+203.6%
3,078
EPS(一株利益) 123.75円 84.96円 211.91円 19.40円 54.62円 163.93円
決算発表時株価
(参考)
606円 417円 927円 629円 1,122円
実績PER 4.89倍 4.91倍 4.37倍 32.42倍 20.54倍
予想PER 6.84倍
PBR 0.45倍 0.29倍 0.58倍 0.36倍 0.64倍
PSR 0.21倍 0.16倍 0.34倍 0.23倍 0.33倍
【業績数値に関する免責事項】
本ページに掲載している業績数値は、各社が公表する決算短信を一次情報として作成しています。 数値は決算短信発表時点のものであり、将来的に修正される可能性があります。 業績予想は会社発表時点のものであり、実績と異なる場合があります。 PER・PBR・PSRは決算発表日の終値で算出した参考値です。 正確な情報は各社公式IRサイトを必ずご確認ください。
※2026年4月1日付で1株につき3株の割合で株式分割を実施。2026年6月期会社予想は2026年2月13日付で売上・利益・配当について上方修正済み。

中期経営計画

中期経営計画

  • ※当社の中期経営計画は確認できていない。
  • 2026年6月期業績予想は2026年2月13日付で大幅上方修正され、過去最高益更新が見込まれている。

強みと注目点

① 日立製作所由来の装置製造技術

2016年7月に日立製作所からの新設分割により独立。日立時代から継承する微細塗布・高精度位置合わせ技術をコアに、フラットパネルディスプレイ・半導体パッケージ製造装置の専業メーカーとして茨城県龍ヶ崎工場を拠点に事業展開している。

② AI用先端半導体向けの業績急拡大

2026年6月期第3四半期累計は売上高248.63億円(前年同期比+134.4%)、経常利益40.9億円(同186倍)と急拡大。AIサーバー向け先端半導体パッケージ用ウエハハンドリングシステム(ボンダー・デボンダー装置)の出荷拡大が業績を牽引。2026年6月期通期も上方修正され過去最高益更新の予想となっている。

③ 資本業務提携による事業領域拡大

JUKI株式会社および株式会社オプトランと資本業務提携を締結。オプトランとは合弁会社を通じたナノインプリントリソグラフィー事業を立ち上げており、光学系デバイス分野への展開を強化している。

弱み・リスク要因

有価証券報告書・決算短信および公開情報から判明している同社の事業上の課題・リスクは以下のとおり。

① 半導体関連事業への売上集中

2025年6月期はセグメント売上の約93%が半導体関連事業(195億円)に集中している。AI用先端半導体向け需要が業績を牽引する一方、半導体市況や顧客の設備投資サイクルの変動が業績へ大きく影響する構造である。

② 自己資本比率の低下と借入拡大

2025年6月期は長期借入金が31億円増加し、自己資本比率が39.7%(前年度比△8.4pt)に低下した。事業拡大に伴う運転資金需要への対応で借入が拡大しており、ROEは3.1%にとどまる。事業急拡大期における資本効率の改善が課題。

③ IJPソリューション事業の需要跛行性

IJPソリューション事業のマイクロディスプレイ向け一括封止ラインは、AR/VRグラス等の最終アプリケーション市場の見極めが進む中、顧客投資需要に跛行性が見られ、2025年6月期は出荷の翌期以降ずれ込みが発生。セグメント売上573百万円(前年度比△70.5%)、セグメント損失222百万円と業績が悪化した。

主な出典:
  • AIメカテック株式会社 公式サイト
  • AIメカテック IR情報
  • AIメカテック「2026年6月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年5月15日)
  • AIメカテック「2026年6月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年2月13日)
  • AIメカテック「2025年6月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」(2025年8月8日)
  • AIメカテック「株式分割並びに株式分割に伴う定款の一部変更及び配当予想の修正に関するお知らせ」(2026年2月13日)

本ページは投資情報の提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任において行ってください。

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