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4582 シンバイオ

LIMIT-UP AFTERMATH // PERFORMANCE TRACKER

ストップ高後の株価推移

4582シンバイオ製薬東証グロース
● DATA UPDATED 2026.11.05
時価総額―
EVENT DATE―
LIMIT-UP CLOSE―
CATALYST特定できず
最新確定値
―
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最新確定騰落率
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ストップ高終値比
TOPIX超過
―
TOPIX騰落率 ―
経過営業日
00 DAYS
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基準日終値=100|相対パフォーマンス
シンバイオ製薬TOPIX
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経過期間騰落率TOPIX超過最大上昇最大下落
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4582 シンバイオ製薬

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事業内容と業績

医薬品研究開発・製造販売(単一セグメント)

セクター売上高・利益推移
決算短信の全社数値。単一セグメントのため営業損益を利益として表示。2026年3Qは累計期間、2026年通期は会社予想。
売上高利益損失
事業内容

医薬品などの研究開発、製造販売および関連業務を単一の報告セグメントとして運営する。国内では血液がんなどの治療に用いられる「トレアキシン®」のRTD製剤を販売する。後発品の普及や薬価改定により同剤の売上は減少している。新たな成長の中心は抗ウイルス薬ブリンシドホビル(BCV)で、移植後アデノウイルス感染症の国際第Ⅲ相試験を推進するほか、進行性多巣性白質脳症、多発性硬化症、固形がんへの応用を探索。さらに超高感度イムノアッセイ技術を活用した体外診断(IVD)事業の商業化を目指す。研究開発と製品販売に加え、製薬・診断企業との提携による契約一時金やマイルストーン収入を新たな収益源として想定する。

直近5年業績サマリー

業績項目2021/122022/122023/122024/122025/122026/12 3Q2026/12 会社予想
売上高
82.56億円
100.08億円
前年差 +17.52億円 (+21.2%)
55.89億円
前年差 △44.19億円 (△44.2%)
24.52億円
前年差 △31.37億円 (△56.1%)
13.07億円
前年差 △11.45億円 (△46.7%)
7.22億円
前年差 △2.48億円 (△25.6%)
38.91億円
通期会社予想
営業損益
10.16億円
19.63億円
前年差 +9.47億円 (+93.2%)
△8.11億円
前年差 △27.74億円 (△141.3%)
△38.76億円
前年差 △30.65億円 (△377.9%)
△44.4億円
前年差 △5.64億円 (△14.6%)
△48.7億円
前年差 △15.31億円 (△45.9%)
△42.31億円
通期会社予想
経常損益
10.01億円
19.99億円
前年差 +9.98億円 (+99.7%)
△7.36億円
前年差 △27.35億円 (△136.8%)
△36.89億円
前年差 △29.53億円 (△401.2%)
△46.47億円
前年差 △9.58億円 (△26.0%)
△48.49億円
前年差 △13.11億円 (△37.1%)
△42.91億円
通期会社予想
当期純利益
20.32億円
11.79億円
前年差 △8.53億円 (△42.0%)
△19.62億円
前年差 △31.41億円 (△266.4%)
△38.33億円
前年差 △18.71億円 (△95.4%)
△47.76億円
前年差 △9.43億円 (△24.6%)
△48.79億円
前年差 △13.14億円 (△36.9%)
△43.31億円
通期会社予想
EPS
53.04円
30.20円
前年差 △22.84円 (△43.1%)
△49.19円
前年差 △79.39円 (△262.9%)
△85.00円
前年差 △35.81円 (△72.8%)
△95.12円
前年差 △10.12円 (△11.9%)
△65.90円
前年差 +7.56円 (+10.3%)
△72.81円
通期会社予想
1株配当金
0.00円
0.00円
前年差 0
0.00円
前年差 0
0.00円
前年差 0
0.00円
前年差 0
—
0.00円
純資産
67.45億円
85.06億円
前年差 +17.61億円 (+26.1%)
72.09億円
前年差 △12.97億円 (△15.2%)
41.97億円
前年差 △30.12億円 (△41.8%)
12.72億円
前年差 △29.25億円 (△69.7%)
△12.95億円
—
営業CF
1.4億円
16.14億円
前年差 +14.74億円 (+1052.9%)
△1.94億円
前年差 △18.08億円 (△112.0%)
△34.16億円
前年差 △32.22億円 (△1660.8%)
△45.75億円
前年差 △11.59億円 (△33.9%)
—
—
投資CF
△0.7億円
△0.47億円
前年差 +0.23億円 (+32.9%)
△3.76億円
前年差 △3.29億円 (△700.0%)
△0.03億円
前年差 +3.73億円 (+99.2%)
△0.75億円
前年差 △0.72億円 (△2400.0%)
—
—
財務CF
△0.71億円
6.27億円
前年差 +6.98億円 (+983.1%)
6.8億円
前年差 +0.53億円 (+8.5%)
7.08億円
前年差 +0.28億円 (+4.1%)
36.21億円
前年差 +29.13億円 (+411.4%)
—
—
フリーCF
0.7億円
15.67億円
前年差 +14.97億円 (+2138.6%)
△5.7億円
前年差 △21.37億円 (△136.4%)
△34.19億円
前年差 △28.49億円 (△499.8%)
△46.5億円
前年差 △12.31億円 (△36.0%)
—
—

2021年12月期は非連結、2022年12月期以降は連結。2026年3Qは1〜9月の累計で、通期と期間が異なります。2026年3Qのキャッシュ・フローは当該決算短信に金額の開示がないため空欄。フリーCF=営業CF+投資CF。前年比は各年度開示の金額から計算した参考値です。EPSは期中平均株式数の変動を反映し、3Qと通期の単純な差し引きはできません。

1.会社予想と実績
売上高:期首予想と実績会社予想実績109.92億円100.08億円2022達成率 91.0% / 未達70億円55.89億円2023達成率 79.8% / 未達36.41億円24.52億円2024達成率 67.3% / 未達18.58億円13.07億円2025達成率 70.3% / 未達38.91億円2026最新会社予想(3Qまでの実績は別掲)
シアン=期首会社予想、マゼンタ=通期実績。赤字予想の年は「損失倍率」(実績損失÷予想損失)を併記し、金額が予想より改善したかどうかで判定。2026年は最新予想のみ。
営業利益:期首予想と実績会社予想実績17.7億円19.63億円2022達成率 110.9% / 達成△3.31億円△8.11億円2023損失倍率 245.0% / 未達△28.37億円△38.76億円2024損失倍率 136.6% / 未達△42.63億円△44.4億円2025損失倍率 104.2% / 未達△42.31億円2026最新会社予想(3Qまでの実績は別掲)
シアン=期首会社予想、マゼンタ=通期実績。赤字予想の年は「損失倍率」(実績損失÷予想損失)を併記し、金額が予想より改善したかどうかで判定。2026年は最新予想のみ。
経常利益:期首予想と実績会社予想実績17.5億円19.99億円2022達成率 114.2% / 達成△3.51億円△7.36億円2023損失倍率 209.7% / 未達△28.67億円△36.89億円2024損失倍率 128.7% / 未達△43.47億円△46.47億円2025損失倍率 106.9% / 未達△42.91億円2026最新会社予想(3Qまでの実績は別掲)
シアン=期首会社予想、マゼンタ=通期実績。赤字予想の年は「損失倍率」(実績損失÷予想損失)を併記し、金額が予想より改善したかどうかで判定。2026年は最新予想のみ。
当期純利益:期首予想と実績会社予想実績14.8億円11.79億円2022達成率 79.7% / 未達△3.7億円△19.62億円2023損失倍率 530.3% / 未達△28.7億円△38.33億円2024損失倍率 133.6% / 未達△44.68億円△47.76億円2025損失倍率 106.9% / 未達△43.31億円2026最新会社予想(3Qまでの実績は別掲)
シアン=期首会社予想、マゼンタ=通期実績。赤字予想の年は「損失倍率」(実績損失÷予想損失)を併記し、金額が予想より改善したかどうかで判定。2026年は最新予想のみ。
EPS:期首予想と実績会社予想実績38.63円30.20円2022達成率 78.2% / 未達△9.48円△49.19円2023損失倍率 518.9% / 未達△71.93円△85.00円2024損失倍率 118.2% / 未達△80.45円△95.12円2025損失倍率 118.2% / 未達△72.81円2026最新会社予想(3Qまでの実績は別掲)
シアン=期首会社予想、マゼンタ=通期実績。赤字予想の年は「損失倍率」(実績損失÷予想損失)を併記し、金額が予想より改善したかどうかで判定。2026年は最新予想のみ。
2.達成・未達理由
2022年12月期

売上高は期首予想109.92億円に対し100.08億円で未達。ただし営業利益は予想17.70億円に対し実績19.63億円で超過。自社販売と新規適応症の通年寄与で販売が伸び、販管費の前年同期比増加を抑えた一方、販売マイルストーン支払も発生。

2023年12月期

売上高は70億円予想に対して55.89億円。営業損失は予想3.31億円から実績8.11億円へ悪化。ベンダムスチン処方抑制と後発品競争が売上を圧迫し、減損損失・繰延税金資産の取り崩しで最終損失はさらに拡大。

2024年12月期

期首売上予想36.41億円に対して実績24.52億円。営業損失は予想28.37億円に対して38.76億円まで拡大。感染症流行による処方控え、後発品への切替、研究開発費増加が主因。期中に業績予想を修正しており、この比較は期首予想基準。

2025年12月期

期首売上予想18.58億円に対して実績13.07億円。営業損失は予想42.63億円に対して44.40億円。トレアキシンの後発品浸透と薬価改定で売上が減少し、研究開発への投資負担が重く、営業赤字が継続。期中に業績予想を修正。

3.事業セグメントの自信度

開示上は単一セグメント。以下は各期の会社の原文コメントと、それに基づく事業の自信度評価。

2021年12月期 強気
2021年度の最重要課題である収益化とその後の収益の持続的拡大という今後の事業基盤を盤石なものとしました。

トレアキシンの自社販売移行を成功と位置づけ、売上・営業利益とも拡大。

2022年12月期 中立
2021年度の最重要課題である収益化を達成しました。

黒字定着の自信を示す一方、後発医薬品の承認・競争リスクが顕在化。

2023年12月期 弱気
ベンダムスチンの処方が控えられている状況は続いておりました。

市場環境の悪化を認識し、実際に売上が大幅減少・営業赤字に転落。

2024年12月期 弱気
後発品への切替が徐々に進んでいる状況です。

既存販売の収益性低下と臨床開発投資負担による赤字拡大を示唆。

2025年12月期 中立
事業戦略の主軸をグローバル展開に移行し日米欧の組織の一体化を進める

BCVグローバル第Ⅲ相試験への意欲は強いが、収益化より研究投資が先行。

2026年12月期3Q 弱気
当該パートナリング収入については、現在複数の相手先と交渉中です。

臨床開発は進展する一方、通期予想に必要なパートナリング契約収入は未計上。

4.最新予想信頼度
2026年12月期 最新会社予想/2026年11月5日時点の評価
達成可能性:低い(予想収入の計上が最大の条件)

第3四半期累計の売上高は7.22億円(会社通期予想38.91億円の単純進捗18.6%)。営業損失48.70億円は通期予想の損失42.31億円を既に上回る。年間予想の売上のうち30億円を占めるパートナリング収入が9月末まで未計上で、Q4の契約締結・収益認識に業績が大きく左右される。

2026年3Q累計売上高7.22億円
2026年通期売上予想38.91億円
Q4に必要な売上高31.69億円
Q4に必要な営業利益6.39億円

達成できると判断する理由・条件

  • 2026年2月の会社説明資料では、IVDなどのパートナリング収入30億円を通期売上に計画。契約成立・収益認識に至れば、Q4に必要な売上31.69億円の大半を満たし得る。
  • BCVの造血幹細胞移植後アデノウイルス感染症向けグローバル第Ⅲ相試験は、2026年10月22日時点で41症例登録。提携先探索を開始し、複数の相手先と交渉中。
  • 2026年11月5日に英国MHRAとBCVの承認申請を進めることで合意した旨を公表。開発・商業化の進展を示す材料だが、承認取得や当期提携収入の確定とは異なる。

達成できないと判断する理由

  • パートナリング収入30億円は、2026年9月末時点で未計上。年間見込売上の約77.1%を占め、時期がずれるだけで大幅未達となる。
  • 第3四半期までの売上7.22億円に対し、残るQ4に31.69億円が必要。前年2025年Q4単独の売上約3.37億円の9.4倍に相当する。
  • Q4だけで営業利益6.39億円(必要営業利益率約20.2%)への転換が必要。2026年3Q累計の営業損失48.70億円、研究開発費39.69億円からみて、通常の製品販売だけでの達成は困難。
  • 2026年9月末は純資産△12.95億円・自己資本比率△165.1%・現預金約2.54億円。継続企業の前提に関する重要な不確実性が開示され、資金調達・希薄化のリスクが大きい。

収益計上時期と季節性

通期売上予想38.91億円の内訳は製品売上8.91億円、パートナリング収入30億円。前者は通常の医薬品販売、後者は契約成立と収益認識の時期に依存する一時的な収入。2025年Q4の売上高は3.37億円、営業損失は約11.01億円。2026年のQ4に売上31.69億円・営業利益6.39億円が必要な構図は、通常の季節性だけでは説明できない。

最終判断と予想PER

2026年通期会社予想の達成可能性は低い。 大型提携が年内に実現して会計上の収益に計上されれば達成余地はあるが、最新開示では交渉段階であり、31.69億円のQ4売上を裏付ける確定収入は確認できない。BCVの英国承認申請へ向けた進展は中長期の開発・提携にプラスだが、年度末までの収益計上を保証しない。

会社予想EPSは△72.81円で赤字のため、株価にかかわらず予想PERは算定対象外。割安・割高の判断にPERを用いることはできない。

2026年3Q末の発行済株式数は84,548,960株。2025年12月末の59,567,080株から増加しており、資金調達による希薄化も評価上の論点。

MIDTERM / LONG-TERM STRATEGY | 4582

シンバイオ製薬|中長期経営計画・株価評価

「50:50 in 2030」への転換。BCVの海外承認・販売と、財務上の継続可能性を分けて評価する。

調査基準日:2026年11月5日/主資料:2026年3月31日「事業計画及び成長可能性に関する事項」、2026年10月29日第3四半期決算、2026年11月5日英国MHRA関連開示。

2030年までの事業ビジョン約200億円国内・海外各100億円規模の商業化(概念値)
2025年12月期 連結売上実績13.08億円2026年2月5日公表
2026年9月末 連結純資産▲12.96億円債務超過、自己資本比率▲165.1%

01|計画の位置づけと経営目標

最新版の位置づけ:最新の事業計画資料は2026年3月31日公表の「事業計画及び成長可能性に関する事項」。2030年までにBCVの重点3領域のうち少なくとも2領域で新薬承認・収益化すること、IVDの早期事業化を掲げる。一方、2030年12月期の確定的な連結売上高・営業利益・純利益・EPSの数値計画は同資料で確認できない。

会社の別掲ビジョン「50:50 in 2030」では、2030年までに国内と海外が各100億円規模の商業化、売上構成比50:50を目指す。合計約200億円はビジョンを単純合算した概念的な商業化規模であり、確定した2030年12月期の連結売上予想とは区別する。

目標項目会社が掲げる内容目標時期・位置づけ
BCVの承認・収益化3重点疾患領域のうち少なくとも2領域2030年まで/事業計画
国内・海外の売上構成50:502030年まで/経営ビジョン
国内・海外の商業化規模それぞれ100億円規模、合計概念値約200億円2030年まで/経営ビジョン
連結営業利益・純利益・EPS2030年の定量目標は確認できない数値なし

02|最新の通期実績と会社予想

比較基準は2026年2月5日開示の2025年12月期通期・日本基準・連結。2026年10月29日開示の通期予想を同一基準で比較した(億円、小数点以下四捨五入等)。

項目2025通期実績2026通期会社予想差額説明
売上高13.08億円38.91億円+25.83億円前年比約+197.5%
営業利益▲44.40億円▲42.31億円+2.09億円赤字縮小予想
経常利益▲46.48億円▲42.91億円+3.57億円赤字縮小予想
親会社株主帰属純利益▲47.76億円▲43.31億円+4.45億円赤字縮小予想
EPS▲95.12円▲72.81円+22.31円会社予想EPSは予想時点の株数前提。単純比較に注意
2026年9月末時点の進捗:9か月累計売上7.22億円、営業損失48.71億円、純損失48.80億円。会社の通期売上予想38.91億円との差は31.69億円あり、期末までの大型提携収入計上が前提。会社は2026年9月末時点でパートナリング収入が未計上と説明し、通期予想は据え置いている。最新四半期実績と2030年通期ビジョンを直接比較していない。

03|目標達成時の業績上昇余地

「国内100億円+海外100億円」という2030年までの商業化構想を仮に2030年12月期の連結売上200億円として認識できた場合の数量的比較。会計上・開示上の確定目標ではない。

比較項目2025年通期実績2030年想定値増減額増加率/CAGR
連結売上高13.07648億円約200億円〈仮置き〉+186.92億円+1,429.5%
年平均+72.5%(5年間)
連結営業利益▲44.40億円会社数値目標なし比較不可算出対象外
親会社株主帰属純利益▲47.76億円会社数値目標なし比較不可算出対象外
EPS▲95.12円会社数値目標なし比較不可算出対象外

上の売上倍率は約15.29倍。実際の営業利益・純利益は契約形態、販売費用、ライセンス料、研究開発費、為替、株式数によって異なる。赤字の利益指標について成長率・CAGRを無理に算出しない。

現状売上 vs 仮定した2030商業化規模
2025年:13.08億円/仮定した2030規模:200億円(現状は目標想定比約6.54%)

04|達成ロードマップ・進捗

  1. 2026年:主要治験と提携収入の確保。造血幹細胞移植後のアデノウイルス感染症向けBCVの国際第Ⅲ相試験を実施、IVDとBCVのパートナリング交渉を継続。2026年会社売上予想には提携収入30億円を織り込む。
  2. 2026年11月5日:英国承認申請に関する前進。会社は英国MHRAとBCVの承認申請を進めることに合意したと発表。2027年1月中の正式申請を目指す。承認申請への合意は承認取得と同義ではない。会社は本件による2026年通期業績への影響なしと明記。
  3. 2027〜2028年:欧米の承認プロセス。EU・米国向けAdV国際第Ⅲ相試験は180例を計画。2026年10月末で45例登録。2026年10月29日の決算ではEUへの新薬承認申請を2028年下期に予定。
  4. 2030年まで:複数領域の商業化。BCVの移植後感染症・固形がん・脳神経変性疾患の重点3領域中2領域以上で承認と収益化を目標。NIH主導PML第Ⅱ相、固形がん関連試験準備、IVDパートナー開拓が補完的な開発軸。

05|株価・PERと仮定を明示した感応度

現在PERは算定不可。2025年連結EPSが▲95.12円、2026年会社予想EPSも赤字のため、71円÷赤字EPSを割安PERとして扱うことはできない。また2030年の会社利益・EPS目標も存在しない。したがって「現在PER一定」という比較は数学的に実行不能。以下は代替として、過去実績利益率×仮定売上×任意固定PERの条件付き感応度試算を実施したもの。

株価基準:2026年11月5日13:38頃の株探表示71円(15分遅延の取引時間中参考値。終値ではない)。

試算パラメータ採用数値根拠・注意事項
200億円仮定売上200.00億円2030商業化ビジョンの国内100億+海外100億を仮置き。会社の確定連結売上予想ではない
過去の実績純利益率11.78%2022年通期 連結純利益11.79238億円÷連結売上100.08338億円。2025/26の赤字環境が続けば再現しない
仮定2030年純利益23.57億円200億円×2022年純利益率。会社目標・会社予想ではない
計算用株式数約87.29百万株2026/9/30 発行済84,548,960株−自己91,394株+10月新株交付2,830,000株。単純加算の推計。11月以降の行使や別の増減は除外
仮定2030年EPS27.00円仮定純利益÷上記計算用株式数

固定PER別の理論株価(仮定EPS 27.00円、株価71円との比較)

仮定PER仮定EPS理論株価71円比の変化率
5倍27.00円135.0円+90.1%
10倍27.00円270.0円+280.2%
15倍27.00円405.0円+470.4%
20倍27.00円539.9円+660.5%

計算:理論株価=任意の仮定PER×仮定2030EPS。変化率=(理論株価÷71円−1)×100%。PER5〜20倍は会社予想でも現在PERでもなく、比較用の仮定。株式数増加・未承認・利益率未達の場合、数値は大幅に下振れする。

06|会社開示に基づく達成リスク

  • 資金継続性:2026年9月末の現預金約2.54億円、純資産▲12.96億円、自己資本比率▲165.1%。決算短信は継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象・状況があると記載。新薬開発の時間軸より直近の資金確保が重要。
  • 業績予想の依存度:2026年通期売上予想38.91億円のうち30億円(約77.1%)は提携等による収入想定。9月末時点で未計上。契約の成否・時期が変動要因。
  • 希薄化:2026年10月に新株予約権行使で283万株を交付。10月末の第70回未行使は408,700個であり、今後の追加行使でEPS/1株価値が低下しうる。
  • 承認・臨床:英国MHRAとの「申請を進める合意」は承認そのものではない。欧米第Ⅲ相の進行、審査、承認条件、安全性・有効性、上市までの時間に不確実性。
  • 既存品:トレアキシンは後発品浸透と薬価改定で売上減少。BCV・IVDへの移行まで既存収入を下支えとして見込みにくい。

07|注目すべき確認ポイント

  1. 2027年1月中に予定する英国MHRAへの正式承認申請が実施されるか。
  2. 2026年12月期に想定する提携収入30億円の契約と会計上の計上が実現するか。
  3. 債務超過解消・現預金・短期債務償還・新株予約権の追加行使状況。
  4. AdV第Ⅲ相患者登録の進捗と2028年下期EU申請予定の維持。
  5. 2030構想について会社から正式な連結利益・EPS・年度別売上目標が公表されるか。

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