ストップ高後の株価推移
| 経過期間 | 騰落率 | TOPIX超過 | 最大上昇 | 最大下落 |
|---|
7537 丸文
MARUBUN CORPORATION / 東証プライム / 2026年11月2日作成 / 2027年3月期 中間決算反映
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事業内容と業績
デバイス事業
2022~2024年3月期:セグメント営業利益 / 2025~2027年中間:セグメント経常利益。2025年3月期は2026年3月期短信の遡及修正後・組替後数値。中間期は通期と期間が異なります。
システム事業
2022~2024年3月期:セグメント営業利益 / 2025~2027年中間:セグメント経常利益。2025年3月期は2026年3月期短信の遡及修正後・組替後数値。中間期は通期と期間が異なります。
アントレプレナ事業
2022~2024年3月期:セグメント営業利益 / 2025~2027年中間:セグメント経常利益。2025年3月期は2026年3月期短信の遡及修正後・組替後数値。中間期は通期と期間が異なります。
直近5年業績サマリー
| 業績項目 | 2022年3月期 通期実績 | 2023年3月期 通期実績 | 2024年3月期 通期実績 | 2025年3月期 通期実績 | 2026年3月期 通期実績 | 2027年3月期 中間期実績 | 2027年3月期 会社予想(通期) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,677.94億円 |
2,261.71億円 +583.77億円 / +34.8% |
2,364.9億円 +103.19億円 / +4.6% |
2,108.37億円 −256.53億円 / -10.8% |
2,134.25億円 +25.88億円 / +1.2% |
1,087.26億円 前年中間比 +60.29億円 / +5.9% |
2,360億円 前期実績比 +10.6% |
| 営業損益 | 59.94億円 |
109.97億円 +50.03億円 / +83.5% |
129.84億円 +19.87億円 / +18.1% |
91.55億円 −38.29億円 / -29.5% |
77.63億円 −13.92億円 / -15.2% |
45.75億円 前年中間比 +18.48億円 / +67.8% |
98億円 前期実績比 +26.2% |
| 経常損益 | 41.06億円 |
79.09億円 +38.03億円 / +92.6% |
56.27億円 −22.82億円 / -28.9% |
65.41億円 +9.14億円 / +16.2% |
42.18億円 −23.23億円 / -35.5% |
44.26億円 前年中間比 +26.67億円 / +151.6% |
79億円 前期実績比 +87.3% |
| 親会社株主帰属純利益 | 24.37億円 |
52.01億円 +27.64億円 / +113.4% |
34.01億円 −18億円 / -34.6% |
44.09億円 +10.08億円 / +29.6% |
33.03億円 −11.06億円 / -25.1% |
27.73億円 前年中間比 +17.88億円 / +181.5% |
52億円 前期実績比 +57.4% |
| EPS | 93.26円 |
199.04円 +105.78円 / +113.4% |
130.07円 -68.97円 / -34.7% |
168.52円 +38.45円 / +29.6% |
126.11円 -42.41円 / -25.2% |
105.68円 前年中間比 +68.01円 / +180.5% |
198.12円 前期実績比 +57.1% |
| 1株配当金 | 30.00円 |
80.00円 +50.00円 / +166.7% |
52.00円 -28.00円 / -35.0% |
66.00円 +14.00円 / +26.9% |
50.00円 -16.00円 / -24.2% |
38.00円 |
100.00円 前期実績比 +100.0% |
| 純資産 | 475.74億円 |
530.84億円 +55.1億円 / +11.6% |
564.33億円 +33.49億円 / +6.3% |
607.82億円 +43.49億円 / +7.7% |
627.9億円 +20.08億円 / +3.3% |
659.12億円 |
— |
| 営業CF | −29.48億円 |
−189.81億円 −160.33億円 / +543.9% |
226.94億円 +416.75億円 / -219.6% |
186.17億円 −40.77億円 / -18.0% |
63.83億円 −122.34億円 / -65.7% |
69.25億円 前年中間比 +29.72億円 / +75.2% |
— |
| 投資CF | 1.45億円 |
−3.26億円 −4.71億円 / -324.8% |
−14.24億円 −10.98億円 / +336.8% |
−21.46億円 −7.22億円 / +50.7% |
7.3億円 +28.76億円 / -134.0% |
−0.7億円 前年中間比 +9.49億円 / -93.1% |
— |
| 財務CF | 3.91億円 |
140.71億円 +136.8億円 / +3,498.7% |
−200.5億円 −341.21億円 / -242.5% |
−164.05億円 +36.45億円 / -18.2% |
−66.49億円 +97.56億円 / -59.5% |
−79.61億円 前年中間比 −45.07億円 / +130.5% |
— |
| フリーCF | −28.03億円 |
−193.07億円 −165.04億円 / +588.8% |
212.7億円 +405.77億円 / -210.2% |
164.71億円 −47.99億円 / -22.6% |
71.13億円 −93.58億円 / -56.8% |
68.55億円 前年中間比 +39.21億円 / +133.6% |
— |
※ 金額は億円表示。フリーCF=営業CF+投資CF。2025年3月期は会計方針変更に伴う遡及修正後数値(2026年3月期決算短信)。2027年3月期の配当予想は年間100円(中間38円・期末62円)。
1. 会社予想と実績
当初の通期予想(前期末決算短信に掲載された翌期予想)と通期実績を比較。2027年3月期は中間期の当初予想と中間期実績を比較。2022年3月期の当初予想は丸文の2021年3月期決算短信に掲載された数値を採用。
2022年3月期
2023年3月期
2024年3月期
2025年3月期
2026年3月期
2027年3月期 中間期
グラフ:シアン=会社予想、マゼンタ=実績。達成率=実績÷会社予想。2025年3月期は遡及修正後実績。
2. 達成・未達理由
2022年3月期
当初予想を売上高・営業利益・経常利益・純利益のすべてで超過。電子部品や産業機器、レーザ機器の需要増、相対的に利益率の高い商材の伸長と販管費減少が寄与した。円安に伴う為替差損は経常利益を圧迫した。
2023年3月期
当初予想を売上高・営業利益・経常利益・純利益のすべてで超過。民生・産業機器向け半導体の拡販、円安に伴う売上総利益押し上げが主因。米ドル金利上昇や為替差損は利益を抑制した。
2024年3月期
売上高は当初予想とほぼ一致、営業利益は上振れ。民生・自動車向け半導体と医用機器が寄与した一方、34.38億円の為替差損と金利負担が経常利益を圧迫した。
2025年3月期
当初予想比では売上高は小幅未達、営業利益・経常利益・純利益は超過。半導体需要の低迷と販管費増加が重荷となった一方、為替差益が経常利益を下支え。なお2025年実績は翌期短信に記載された遡及修正後数値を使用。
2026年3月期
当初予想を売上高・営業利益・純利益が超過したが、経常利益はわずかに未達。人工衛星向け需要増などが寄与した一方、商品ミックスの悪化、代理人取引の減少、為替差損が利益を押し下げた。
2027年3月期 中間期
中間期の当初予想を売上高・営業利益・経常利益・純利益のすべてで超過。モビリティ向け半導体・システム事業の増収、売上総利益率改善、7億円の為替差益が寄与。10月30日に通期予想を上方修正。
3. 事業セグメントの自信度
自信度は会社の文言・業績説明を基にした定性的な評価。各カードの引用文は決算短信の原文の一部です。2022年3月期の旧「ソリューション事業」は原文コメントを確認できないため、引用カードは2023年3月期から掲載しています。
デバイス事業
5G向けなどの通信機器向け半導体の需要が増加
通信機器などの需要増が確認できる。
民生機器向け半導体が大幅に伸長
新規商権と広範な需要拡大。
民生機器向け半導体の需要が大幅に伸長
民生と自動車が成長をけん引。
在庫調整の局面が続く中
自動車・PC周辺向け需要が弱い。
産業機器向け需要が低調に推移したものの
増収でも経常利益が大幅減。
モビリティ向け半導体の需要が増加
円高も経常利益回復に寄与。
システム事業
産業機器組み込み用の半導体レーザが好調に推移
装置・医療関連の需要回復。
画像診断装置の売上が伸長
産業・医療・宇宙分野が増収。
画像診断装置や放射線治療装置の販売が好調に推移
医用機器が補完。
防衛・宇宙関連市場の拡大を背景に、航空宇宙機器分野が伸長
防衛・宇宙が成長源。
人工衛星向け高信頼性部品等の航空宇宙機器が大きく伸長
利益率の高い宇宙分野の構成比が改善。
当セグメントに属するすべての分野が総じて好調に推移
売上23.0%増、経常利益60.1%増。
アントレプレナ事業
通信インフラ向け光通信関連商材の需要増
売上増も利益率低下。
通信インフラ向け光通信商材の売上が減少
赤字転落。
新規商材の販売体制強化に伴う人件費の増加
先行費用による損失が継続。
相対的に利益率の高いソフトウェア製品の売上が減少
セグメント経常損失。
光通信モジュールの需要増が寄与
売上増・損失縮小だが赤字継続。
4. 最新予想信頼度
2027年3月期中間決算の利益上振れを受け、会社は10月30日に通期予想を上方修正した。売上・営業利益・純利益の下期必要水準は前年下期に比較的近い。ただし経常利益には為替差益の反動リスクが残る。
2027年3月期 通期会社予想と中間期進捗
| 業績項目 | 通期会社予想 | 中間期実績 | 単純進捗率 | 下期必要額 | 前年下期実績 | 必要増減率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,360億円 | 1,087.26億円 | 46.1% | 1,272.74億円 | 1,107.28億円 | +14.9% |
| 営業損益 | 98億円 | 45.75億円 | 46.7% | 52.25億円 | 50.36億円 | +3.8% |
| 経常損益 | 79億円 | 44.26億円 | 56.0% | 34.74億円 | 24.59億円 | +41.3% |
| 親会社株主帰属純利益 | 52億円 | 27.73億円 | 53.3% | 24.27億円 | 23.18億円 | +4.7% |
単純進捗率=中間期実績÷通期会社予想。下期必要額=通期予想−中間期実績。前年下期は2026年3月期通期実績−同中間期実績で算出。季節性を自動反映した見通しではありません。
達成を支える材料
- 中間期の営業利益は前年同期比67.8%増となり、製品構成改善が確認できる。
- システム事業は中間売上23.0%増、経常利益60.1%増で、需要が複数分野に広がる。
- 下期に必要な営業利益は前年下期比約3.8%増、純利益は約4.7%増。
- 上期の実績を受け、会社が通期業績予想と年間配当予想を引き上げた。
達成を妨げる条件
- 中間期の経常利益には7億円の為替差益が含まれ、為替方向が反転すると押し下げ要因になりうる。
- 経常利益の下期必要額は前年下期を約41.3%上回る水準。
- デバイス事業は産業機器向け需要が弱く、アントレプレナ事業も赤字継続。
- 需給・商品ミックス・金利の変化により利益率が変動する。
会社予想達成時のPER
2026年11月2日10時40分時点の東証株価 2,180円 と、会社予想EPS 198.12円 に基づく計算:約11.0倍。株価は当日変動し得ます。
年間配当会社予想は100円(2026年3月期は50円)。今後はデバイス事業の売上総利益率、システム事業の拡販、為替差損益の動向を確認したい。
分析資料:丸文が発行した2021~2026年3月期の各決算短信、および2027年3月期中間決算短信(2026年10月30日)。
丸文|中期経営計画「Nextage 2027」
2026年11月2日時点 | 2025年5月9日公表の中計と2026年10月30日の最新業績修正を反映
最終年度:2027年度=2028年3月期会計基準:日本基準・連結経常利益80億円以上・ROE9.0%以上を目指す3年間の計画。直近の通期実績との差だけでなく、2027年3月期の上方修正によって目標にどこまで近づいたかを検証する。
01 | 会社が掲げる数値目標
| 項目 | 中計目標 / 計画値 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 連結売上高 | 2,400億円 | 計画値 |
| 連結経常利益 | 80億円以上 | 財務目標 |
| 連結経常利益率 | 3.3%以上 | 財務目標 |
| 連結ROE | 9.0%以上 | 財務目標 |
出典:2025年5月16日・決算説明資料(中計概要)。売上高は「計画値」、利益・利益率・ROEは「目標」。経常利益率3.3%は小数第1位への丸め表記。前提為替レート148円/米ドル。
セグメント別計画値
| 事業 | 売上高計画 | 経常利益目標 | 担う役割 |
|---|---|---|---|
| デバイス | 1,670億円 | 30億円以上 | 半導体・電子部品の既存基盤強化 |
| システム | 670億円 | 40億円以上 | 航空宇宙・医療等の成長牽引 |
| アントレプレナ | 60億円 | 10億円以上 | AI・ロボティクス等の価値創出 |
セグメント目標は会社の2025年5月16日資料に基づく。アントレプレナ事業は2025年4月に名称変更。2026年3月期からセグメント構成の変更があるため、古い区分との単純な時系列比較には注意。
02 | 目標達成時の業績上昇余地
基準:2026年3月期通期実績(2026年5月11日公表)と2028年3月期中計目標を比較。いずれも日本基準・連結、金額は百万円未満切捨ての開示値を億円に換算。
| 指標 | 2026年3月期実績 | 2028年3月期目標 | 増減 | 上昇率 | CAGR / 2年 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,134.25億円 | 2,400億円 | +265.75億円 | +12.5% | +6.0% |
| 経常利益 | 42.18億円 | 80億円以上 | +37.82億円以上 | +89.7%以上 | +37.7%以上 |
| 経常利益率 | 1.98% | 3.3%以上 | +1.32pt以上 | — | — |
| ROE | 5.9% | 9.0%以上 | +3.1pt以上 | — | — |
上昇率=(目標値÷実績値-1)×100、CAGR=(目標値÷実績値)^(1/2)-1。経常利益は「80億円以上」の下限で計算。経常利益率の2026年3月期実績は42.18÷2,134.25=1.98%で試算、目標3.3%との差を表示。利益率とROEについてCAGRは算出しない。営業利益・当期純利益・EPSは中計に比較可能な連結目標値がないため、増加率を推測計算していない。
03 | 最新業績予想と中計の距離
2026年10月30日、会社は2027年3月期の通期連結業績予想を上方修正。2028年3月期目標との比較は、あくまで予想と中計目標の差であり、2028年3月期の業績を予測したものではない。
| 指標 | 修正前予想 | 修正後予想 | 増額 | 中計目標 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,250億円 | 2,360億円 | +110億円 | 2,400億円 |
| 営業利益 | 78億円 | 98億円 | +20億円 | 目標値なし |
| 経常利益 | 60億円 | 79億円 | +19億円 | 80億円以上 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 40億円 | 52億円 | +12億円 | 目標値なし |
2027年3月期は2026年4月1日~2027年3月31日、中計最終年度は2027年度(2028年3月期)。予想は中計最終年度の1年前の数値。
04 | 目標達成ロードマップ
デバイス|基盤を太くする
民生機器・産業機器・モビリティを重点市場に、顧客と商流の拡大、高利益の受動部品の拡販、商材構成の改善、適正在庫の推進に取り組む。
システム|成長を牽引する
航空宇宙・防衛、医療、産業機器を重点領域に、商品販売に技術・保守サービスを組み合わせた高付加価値モデルを拡大する。
アントレプレナ|第3の柱へ
AI・ロボティクス、医療・介護、データセンター、次世代通信などで新商材やユースケースを開拓し、新規事業の収益基盤を築く。
既存事業の商権拡大・仕入先連携、部門間のクロスセル、事業ポートフォリオの強化を推進。
商品ミックス・業務効率改善と、システム事業の高付加価値サービス拡大。2026年10月30日に通期予想を上方修正。
売上高2,400億円、経常利益80億円以上、ROE9.0%以上を目指す。戦略管理・人材育成とグループ連携を継続。
各段階の表現は中計と2026年5月18日決算説明資料に記載された施策・進捗の要約であり、会社が各年度に特定の実行期限を保証した工程表ではない。
05 | 達成に関わる開示済みリスク
出典:丸文公式「事業等のリスク」、2026年5月18日決算説明資料、2026年10月30日業績予想修正のお知らせ。リスク項目は会社開示に基づく要約。
06 | 分析まとめ
- 会社の中計最終年度は2028年3月期。主要な到達目標は経常利益80億円以上、ROE9.0%以上。
- 2026年3月期実績から必要な上昇幅は経常利益+37.82億円以上(+89.7%以上)、2年間の必要CAGRは37.7%以上。
- 2027年3月期の会社予想は経常利益79億円となり、数値上は中計最終年度の最低目標まで残り1億円。ただし経常利益には為替損益の変動がある。
- 引き続き、デバイス事業の利益回復、システム事業の成長、新規事業の収益化、そして為替要因を除く利益の持続性が重要な確認点。
本分析は会社の目標が達成された場合の条件付き試算であり、業績・株価の実現予想や保証ではありません。株価の上昇率と業績の増加率は異なります。

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