418A ウリドキ
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事業内容と業績
プラットフォーム事業
CtoB(個人から事業者への売却)を中心としたリユース向けプラットフォーム事業の単一セグメント。買取マッチングサービス「ウリドキ」は、モノを売りたい個人が商品の査定を申し込むと、提携する買取事業者が査定価格などを提示し、消費者が比較・選択できる仕組みを提供する。実際の商品売買は利用者と買取事業者の間で行われる。情報メディア「ウリドキプラス」は買取のコツや相場、各社の情報を発信し、記事・広告掲載料や買取事業者への問い合わせ送客を収益化する。査定情報を活用した参考価格提示、商品カテゴリー選択のAI支援なども展開している。中古品を自社で仕入れて転売するモデルとは異なり、マッチングや情報・集客を通じて買取事業者などから手数料収入を得る事業構造である。
直近5年業績サマリー
| 業績項目 | 2024年11月期 | 2025年11月期 | 2026年11月期 3Q累計 | 2026年11月期 会社予想 |
|---|---|---|---|---|
| 営業収益 | 598.6 | 1,519.6 前期比 +153.8% | 1,913.4 前年同期比 +79.2% | 2,489 前期比 +63.8% |
| 営業損益 | 48.4 | 175.6 前期比 +262.6% | 403 前年同期比 +222.5% | 443 前期比 +152.3% |
| 経常損益 | 50.1 | 201.5 前期比 +302.5% | 402.8 前年同期比 +147.7% | 443 前期比 +119.8% |
| 当期純利益 | 64.7 | 215.8 前期比 +233.4% | 278.8 前年同期比 +69.7% | 307 前期比 +42.2% |
| EPS | 15.85円 | 52.17円 前期比 +229.1% | 63.38円 前年同期比 +59.0% | 66.74円 前期比 +27.9% |
| 一株配当金 | 0円 | 0円 ±0.0% | 0円 | 0円 ±0.0% |
| 純資産 | 103.7 | 407.8 前期比 +293.4% | 778.9 | — |
| 営業CF | 43.7 | 252.2 前期比 +476.6% | — | — |
| 投資CF | △0.2 | △0.8 前期比 △370.3% | — | — |
| 財務CF | △6.2 | 27.9 前期比 +548.5% | — | — |
| フリーCF | 43.6 | 251.4 前期比 +477.0% | — | — |
金額:百万円(EPS・1株配当金は円)。2026年11月期3Qは9か月間の累計であり、通期との比較ではありません。3Qの前年比は前年同期間、純資産は前期末を比較。四半期キャッシュ・フローは未作成のため「—」。フリーCF=営業CF+投資CF。株式分割調整済みEPSを使用。
1.会社予想と実績
2025年11月期は上場時(2025年10月7日)に確認できる会社予想と通期実績を比較。2026年11月期は2026年7月15日上方修正後の会社予想と、2026年8月31日までの3Q累計実績を比較。
営業収益
営業利益
経常利益
当期純利益
EPS
2.達成・未達理由
2025年11月期:会社予想を全5指標で上回る
営業収益は予想1,413百万円に対して実績1,519.6百万円、営業利益は148百万円に対して175.6百万円、経常利益は171百万円に対して201.5百万円、当期純利益は174百万円に対して215.8百万円だった。売上と営業利益の上振れ幅はそれぞれ約7.5%、18.6%。
実績には営業外収益として助成金41.4百万円、税金費用のマイナス14.3百万円が含まれる。したがって、経常利益・純利益の予想超過は本業の伸長と会計上の利益要因を分けて見る必要がある。会社が予想差の要因を項目別に定量説明した資料は、今回確認した決算短信には記載されていない。
2026年11月期:3Q時点で通期会社予想に近づく
2026年7月15日に業績予想を上方修正。10月14日発表の3Q累計は営業収益1,913.4百万円、営業利益403.0百万円。通期計画までに必要なQ4の営業収益は575.6百万円、営業利益は40百万円、経常利益は40.2百万円、純利益は28.2百万円。
前年Q4実績(売上高452.2百万円・営業利益50.6百万円)に対し、今期Q4の必要売上は約27.3%増、必要営業利益は約-20.9%減。利益達成に必要なQ4水準は前年同期実績を下回る。
3.事業セグメントの自信度
プラットフォーム事業の単一セグメント。決算資料中の会社コメントの原文を年度別カード内に掲載。
「当社の経営環境はリユース市場の動向に影響を受けておりますが、リユース市場は拡大傾向にあることから、今後も安定的に成長していくと考えております。」
市場拡大の継続を前提に翌期の増収・大幅増益計画を提示しており、経営陣の事業成長への期待は強い。
「当社はC2Bの買取プラットフォームサービス『ウリドキ』への事業投資を継続し、『世界を変えるC2Bプラットフォームをつくる』という当社のミッションのもと、『客観的な価値の情報提供』や『眠っているリユース品(遊休資産)の掘り起こし』に取り組んでまいりました。」
サービス投資を継続し、3Q累計で営業利益は前年同期比222.5%増。7月の上方修正後も通期予想を維持している。
4.最新予想信頼度
達成を裏付ける材料
- 3Q累計の営業利益は前年同期比222.5%増。計画443百万円に対して402.96百万円まで積み上がっている。
- 通期予想を達成するためのQ4営業利益は約40.0百万円で、前年Q4実績約50.6百万円より低い。
- 現金及び預金806.4百万円、自己資本比率60.8%。9か月間の収益拡大と財務余力を確認できる。
未達につながる条件
- Q4売上高は約575.6百万円が必要。前年Q4を約27.3%上回る規模の継続成長が条件となる。
- プラットフォームへの広告投資や営業費用が想定を超えれば利益率が低下する可能性がある。3Q累計の営業費用は前年同期から大幅に増加。
- 2025年末から2026年3Qにかけて発行済株式数は4,281,540株から4,611,280株へ増加。利益達成と1株利益の伸びは一致しない場合がある。
収益計上時期を見る際の注意点
決算短信から特定四半期への売上・利益計上の恒常的な偏りは確認できない。2025年11月期Q4の実績は営業収益452.2百万円、営業利益50.6百万円。進捗率は通期予想に対する単純計算であり、季節性調整後の達成確率ではない。
最終判断
営業利益・経常利益・純利益はQ4に必要な利益水準が相対的に小さく、営業収益についてはQ4の前年比約27%増が残された条件。2026年11月期会社予想EPSは66.74円。2026年10月15日11:20の確認株価1,584円で換算すると、会社予想達成時の予想PERは約23.7倍(1,584円÷66.74円)。株価は15分ディレイの参考値で、引け値ではない。
ウリドキ|経営計画・成長戦略分析
2026年11月期第3四半期決算説明資料(2026年10月14日公表)を基に、会社予想の達成状況、成長を支える3つの施策、事業上の主要リスクを整理。
確認した最新資料では、2027年11月期以降の売上高・営業利益を年度別に定めた正式な中期経営計画の数値目標を確認できない。そのため以下は、最新の2026年11月期会社業績予想と、会社公表の今後の成長戦略を対象にした分析であり、将来の数値目標を独自に設定していない。
01|会社予想の業績目標
| 項目(単位:百万円) | 2025年11月期 通期実績 | 2026年11月期 3Q累計実績 | 2026年11月期 通期会社予想 | 3Q進捗率 |
|---|---|---|---|---|
| 営業収益 | 1,519 | 1,913 | 2,489 | 76.8% |
| 営業利益 | 175 | 402 | 443 | 90.8% |
| 経常利益 | 201 | 402 | 443 | 90.8% |
| 当期純利益 | 215 | 278 | 307 | 90.6% |
※金額は百万円未満切捨て。前期・今期の会社公表値に基づく。増減率は会社開示値を採用。
02|目標進捗と収益構造
3Q累計 19.13億円/通期予想 24.89億円
3Q累計 4.02億円/通期予想 4.43億円
3Q累計の営業収益は前年同期比+79.2%、営業利益は+222.5%。営業利益率は前年同期の11.7%から21.1%へ上昇した。増収率が費用増加率を上回り、営業レバレッジが確認できる。
会社予想と3Q累計実績の差額は、営業収益5.76億円、営業利益0.41億円。この差額は単純な引き算であり、会社の4Q単独予想ではない。
| 3Q累計の営業収益 | 2025年11月期 | 2026年11月期 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| CtoBマッチング | 535百万円 | 898百万円 | +67.9% |
| メディア | 532百万円 | 1,015百万円 | +90.7% |
※会社資料のサービス別区分。売却した中古品そのものの流通金額ではなく、ウリドキが計上する営業収益。
03|成長戦略のロードマップ
アップセル・クロスセルの拡大
買取成功体験を積み重ねる既存顧客に対して、契約プランのアップセルを促進。CtoBマッチングとメディアの相互利用を進め、取引深耕による営業収益の拡大を狙う。
商材拡大で査定機会を増やす
バッグ・高級時計・貴金属などから、アパレル・スマートフォンなどへ対象を拡充。長期的には遺品整理・生前整理と親和性のある中古車・中古不動産も検討段階として掲げる。
AIによる利便性と信頼性の改善
画像解析、商品カテゴリ選択支援、異常査定価格検知、レビュー判定等を実装。2026年9月には独自の買取査定相場予測モデルを参考価格表示に活用し、利用のハードル低下を目指す。
査定・取引データの蓄積 → 独自コンテンツの充実 → メディア流入増加 → 査定機会の拡大という循環を成長基盤に据える。買取店向けの送客価値を高め、サービス両輪の収益を伸ばす構想。
定型業務にはAIや外部パートナーを活用し、企画・顧客関係構築など高付加価値業務へ人員を集中。事業規模と人員数の増加を比例させず、生産性向上を図る方針。
※上記施策について、会社は各年度の定量KPIや達成年月を示していない。長期商材の新規展開は、決定済みの事業化計画ではない。
04|会社が開示する主要リスク
大手取引先への売上集中
2025年11月期は上位大手2社で営業収益の約77%を占める。取引条件の変化や相手先の業績悪化が収益に大きく影響する可能性。会社は既存先との関係深化、新規顧客の開拓、取引先基盤の拡充を対応策としている。
システム稼働停止
自社システムへの依存が高く、通信障害・不正行為・災害等による停止は事業に影響。バックアップ体制と継続的な対策審議を進めている。
人材の確保と定着
比較的少人数の組織で、採用・育成の遅れや人材流出が事業計画の遂行に影響する可能性。採用・育成・労働負荷の管理を継続している。
05|決算から読み取れるポイント
3Q累計の営業利益進捗は90.8%。 収益の拡大に対して営業費用の増加が相対的に抑えられ、営業利益率が改善している。メディアとマッチングの両サービスで増収を確保した。一方、将来の中期利益目標は公表資料上確認できず、成長の持続性を判断するうえでは大手2社への売上集中度と、施策による新規顧客・査定機会の拡大を継続して確認する必要がある。
出典|会社公表の一次資料
2026年11月期 第3四半期決算説明資料(2026年10月14日):業績・進捗、サービス別収益、成長戦略、主要リスク
2026年11月期 第3四半期決算短信(2026年10月14日):通期会社予想・3Q累計実績
投資家の皆さまからの主なご質問と成長戦略に関する見解(2026年8月25日):商材拡大・採用・事業構造

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