3760 ケイブ
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事業内容と業績
ゲーム事業
動画配信関連事業
直近5年業績サマリー
| 業績項目 | 2022/5確定実績 | 2023/5確定実績 | 2024/5確定実績 | 2025/5確定実績 | 2026/5確定実績 | 2027/5 Q1四半期実績 | 2027/5 通期会社予想 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,409 | 6,963 +5,554 / +394.2% | 12,274 +5,311 / +76.3% | 13,969 +1,695 / +13.8% | 12,002 -1,967 / -14.1% | 2,687 +60 / +2.3%(前年Q1比) | 10,500 -1,502 / -12.5% |
| 営業損益 | -813 | 243 赤字→黒字 | 1,870 +1,627 / +669.5% | 1,133 -737 / -39.4% | -608 黒字→赤字 | 555 赤字→黒字(前年Q1比) | 1,450 赤字→黒字 |
| 経常損益 | -812 | 213 赤字→黒字 | 1,943 +1,730 / +812.2% | 1,131 -812 / -41.8% | -536 黒字→赤字 | 908 赤字→黒字(前年Q1比) | 1,550 赤字→黒字 |
| 当期純利益 | -936 | 2,579 赤字→黒字 | 1,475 -1,104 / -42.8% | 246 -1,229 / -83.3% | -2,799 黒字→赤字 | 659 赤字→黒字(前年Q1比) | 1,200 赤字→黒字 |
| EPS(円) | -167.93 | 462.57 赤字→黒字 | 246.10 -216 / -46.8% | 40.90 -205 / -83.4% | -463.67 黒字→赤字 | 106.87 赤字→黒字(前年Q1比) | 194.46 赤字→黒字 |
| 1株配当金(円) | 0.00 | 0.00 算定不可 | 15.00 算定不可 | 10.00 -5.00 / -33.3% | 0.00 -10 / -100.0% | ― | 0.00 算定不可 |
| 純資産 | 1,023 | 5,087 +4,064 / +397.3% | 6,786 +1,699 / +33.4% | 6,266 -520 / -7.7% | 3,644 -2,622 / -41.8% | 4,287 | ― |
| 営業CF | -480 | 2,538 赤字→黒字 | 569 -1,969 / -77.6% | 922 +353 / +62.0% | -560 黒字→赤字 | ― | ― |
| 投資CF | 42 | 956 +914 / +2176.2% | -703 黒字→赤字 | -1,347 -644 / -91.6% | -1,137 +210 / +15.6% | ― | ― |
| 財務CF | 585 | 1,845 +1,260 / +215.4% | 31 -1,814 / -98.3% | 279 +248 / +800.0% | 627 +348 / +124.7% | ― | ― |
| フリーCF | -438 | 3,494 赤字→黒字 | -134 黒字→赤字 | -425 -291 / -217.2% | -1,697 -1,272 / -299.3% | ― | ― |
1.会社予想と実績
2022〜2026年5月期の期末決算短信では、翌期の数値予想が非開示の期間が続いたため、確認できない会社予想を補完せず、2027年5月期の通期予想と第1四半期実績を比較しています。
売上高
2027/5 会社予想とQ1実績営業利益
2027/5 会社予想とQ1実績経常利益
2027/5 会社予想とQ1実績当期純利益
2027/5 会社予想とQ1実績EPS
2027/5 会社予想とQ1実績単純進捗率=第1四半期実績÷会社通期予想。未達・達成の最終判定ではありません。
2.達成・未達理由
2022/5:赤字拡大(会社予想との達成判定なし)
「ゴシックは魔法乙女」の経年減収、開発中止・減損、株式報酬費用347百万円などの影響で営業損失813百万円。通期予想との対比は確認資料でできません。
2023/5:黒字転換と連結拡大(会社予想との達成判定なし)
2022年9月のでらゲー連結によるゲーム売上拡大で営業利益243百万円を確保。純利益2,579百万円には、でらゲー取得に伴う負ののれん発生益2,635百万円など一過性要因を含みます。
2024/5:ゲーム部門が利益を牽引(会社予想との達成判定なし)
ゲーム部門のセグメント利益が1,938百万円へ拡大。「東方幻想エクリプス」投入と、でらゲー主要タイトルの収益が寄与。一方、動画配信関連は営業赤字が継続しました。
2025/5:増収ながら減益(会社予想との達成判定なし)
売上高は13.8%増加したものの、ゲーム部門利益は1,938百万円から1,115百万円へ減少。新作「メテオアリーナ」関連で投資回収の見直しが生じ、利益率が低下しました。
2026/5:本業赤字と大幅最終損失(会社予想との達成判定なし)
ゲーム部門が626百万円の赤字となり、連結営業損失608百万円。減損損失2,657百万円を計上し、最終損失は2,799百万円。事業再編と資源の集中を進めました。
2027/5 Q1:利益進捗は高水準、ただし経常利益に一時収益
売上高は前年同期比2.3%増にとどまる一方、売上原価は2,189→1,426百万円、販売管理費は1,003→704百万円となり、営業損益は△565→555百万円に改善しました。経常利益908百万円には営業外収益の保険解約返戻金284百万円、受取配当金67百万円を含みます。
3.事業セグメントの自信度
「経年等による売上高の減少により厳しい状況が続いております」
旧作の減収とゲーム部門の大幅赤字。新作開発は継続。
「当社グループの収益に大きく貢献しております」
でらゲー連結で収益改善。ただし長期の持続性は未判定。
「ダウンロード数も想定を大幅に上回りました」
新規タイトルの滑り出しに手応え。主力作の安定運営も強調。
「長期的な収益基盤の維持を図っていきます」
主力ゲームは堅調もセグメント利益は減益。新作減損も発生。
「引き続き好調に推移し、当社グループの収益に大きく貢献しております」
モンスト堅調だがゲーム部門は赤字。採算回復に課題。
「安定した収益が続いており、当社グループの収益の獲得に大きく貢献をしております」
コスト最適化、手数料削減で急回復。継続性の確認は必要。
「投資額の回収が困難であると判断されたため、減損損失を計上することとなりました」
占占の投資回収難、ライブ配信関連が赤字。
「ライバー管理業務の複雑化に伴う利益率の悪化に対応するため、事業規模の見直しを行い」
競争激化で事業縮小。
「効率的な運営体制を構築し、利益率の向上を図ることで」
売上縮小と赤字継続の一方、効率改善を目指す。
「のれん償却費を上回る利益水準を継続しており」
サクセスプラスが採算を確保、黒字化。
「受託事業を中心に安定的な収益を確保するとともに」
capable売却で事業再編、サクセスプラスに重心。
「ライセンス事業への参入を通じて、海外マーケットにおける収益の獲得を目指してまいります」
Q1黒字化を維持したい局面。新規分野の収益は未確定。
4.最新予想信頼度
第1四半期の本業黒字化と大きな利益進捗はプラス。一方、経常利益・純利益の進捗は営業外の保険解約返戻金に押し上げられており、利益水準を単純に通期へ延長することはできません。
達成できると判断する理由
既存ゲームでらゲー主要タイトルの収益が安定し、東方幻想エクリプスの制作効率化、キングダム乱の決済手数料削減が第1四半期の採算改善に寄与。売上高の通期残必要額7,813百万円は残り3四半期平均で約2,604百万円、営業利益残必要額895百万円は同平均約298百万円。第1四半期の売上高2,687百万円、営業利益555百万円が維持できれば達成余地があります。
達成できないと判断する理由
第1四半期の経常利益908百万円に含まれる保険解約返戻金約285百万円は反復計上が前提ではありません。これを単純控除すると経常利益は約624百万円、予想に対し約40.2%の参考進捗となります。開発費・プロモーション費用の増加、ゲーム売上の変動、新規IP投資により、後続四半期の利益率が再び低下する可能性があります。
収益計上時期を見る際の注意点
会社短信に2027年5月期の明確な四半期別売上・利益配分予想はありません。配信タイトルのイベント・課金動向、ゲーム発売時期、開発・広告費の発生時期によって四半期利益は変動し得るため、単純な25%基準のみで通期達成を判断しません。
最終判断
営業損益の実質的な回復が継続するなら会社予想の達成余地はあります。ただし、経常利益・純利益の高進捗をそのまま収益力と評価することはできません。会社予想EPS 194.46円が達成された場合、2026年10月14日終値743円を用いた参考PERは約3.82倍(743÷194.46)です。10月15日現在の株価を確認できないため、前営業日終値を使用しています。
ケイブ|経営計画・成長戦略分析
01|会社が掲げる業績目標
会社の最新資料では、2年以内の営業利益目標と2027年5月期の通期予想を開示。2年以内の売上高・経常利益・純利益の数値目標は確認できない。以下は実績・通期予想・短期目標を区別して掲載。
| 期間・区分 | 売上高 | 営業利益 | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2024年5月期 実績 | 122.74億円 | 18.70億円 | 15.2% |
| 2025年5月期 実績 | 139.69億円 | 11.33億円 | 8.1% |
| 2026年5月期 実績 | 120.02億円 | △6.08億円 | △5.1% |
| 2027年5月期 会社予想 | 105.00億円 | 14.50億円 | 13.8% |
| 2年以内 短期目標 | 非開示 | 20億円超 | 非開示 |
短期目標の営業利益20億円超は、2027年5月期予想14.5億円に対して最低でも5.5億円超、約37.9%超の増益水準。会社資料が「2年以内」と表記しているため、特定の決算期の確定予想とは扱わない。
02|最新決算の達成進捗
2027年5月期 第1四半期(2026年6~8月)は前年同期の赤字から黒字へ転換。営業利益は第1四半期として過去最高となった。
| 指標 | 1Q実績 | 2027年5月期通期予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 26.87億円 | 105.00億円 | 25.6% |
| 営業利益 | 5.55億円 | 14.50億円 | 38.3% |
| 経常利益 | 9.08億円 | 15.50億円 | 58.6% |
| 親会社株主に帰属する純利益 | 6.59億円 | 12.00億円 | 55.0% |
利益回復の具体的根拠
大型IPとのコラボ・キャンペーンで既存タイトルの収益が改善。外部課金決済の拡大などにより代金回収手数料が前年同期比1.49億円減少。人件費・広告費の抑制も進み、販管費は7.04億円(前年同期比29.8%減)、売上総利益率は46.9%となった。
通期業績予想は2026年10月14日時点で据え置き。売上はコラボ施策や季節要因で変動するため、会社は上方修正の要否を第2四半期以降の進捗で判断すると説明している。
03|目標達成への成長戦略
1既存IPのリファイン
Steam・Nintendo Switchを軸に、既存ゲームの磨き直しと再商品化を推進。第1弾「新約・怒首領蜂大復活」は2026年8月27日、Steam向けに発売。
2IP権利の先行確保
アニメ製作委員会等へのマイノリティ出資を通じ、有望IPへの早期アクセスとゲーム化権の取得を進め、タイトルの成功可能性を高める。
3AIによる新規タイトル創出
AI活用で企画・開発を低コストかつ高速化。試験的な作品を複数投入し、市場反応の良い作品に経営資源を集中する構想。
4海外展開と業務効率化
各戦略を海外市場へ展開。翻訳、品質検証、KPI分析、プロモーション最適化などのAI活用で運営コストを引き下げる。
収益の土台:既存事業の安定化
でらゲーの「モンスターストライク」「キングダム 乱」など運営中タイトルが収益基盤。特に「キングダム 乱 Web Store」は、課金額に占める外部ストア経由の利用比率が安定的に50%超で推移し、手数料削減に寄与。サクセスプラスはぱちんこ・パチスロ開発の受託収益を確保し、ライセンス展開も進める。
04|実行ロードマップ
不採算タイトルの整理、変動要因の集約、事業ポートフォリオの再構築。大型減損と損失を計上したうえで、翌期の収益回復を目指す体制に移行。
売上高105億円、営業利益14.5億円、営業利益率13.8%。主力タイトルの安定収益と外部決済比率の拡大、固定費管理が中心。新たな事業の柱に向けて研究開発費約3億円を予定。
既存IPのリファイン、新規IPの開発、グローバル展開を積み上げる。タイトル単位の成功確率を上げる「打率」と、新作・展開市場を増やす「打席」の双方を強化。
05|開示資料に基づく主なリスク
- 売上の変動:ゲーム内のコラボ・キャンペーンや季節性によって売上高が変動し、会社も増収幅の不確実性に言及している。
- 新作開発・減損:過去には不採算タイトルの投入・撤退やソフトウエアの減損が大きな損失要因となった。会社はヒット率向上と大型減損の抑制を課題としている。
- 事業環境とコスト:通期予想の作成に際し、外部環境の変動や調達コスト上昇リスクを織り込んだと記載している。
- AI施策の成果時期:AI専門家チームを組成した段階であり、業績面の効果は今後表れるとの説明。作品の品質と知的財産権の適正性は人間が最終確認する方針。
06|株価評価の確認事項
予想PER(参考):約3.82倍
2026年10月14日終値743円 ÷ 2027年5月期会社予想EPS194.46円で算出。
2年以内の営業利益20億円超という目標に対して、その時点の親会社株主帰属純利益・EPSの数値目標は開示されていない。このため目標達成時のPERや、現株価からの割安率・理論株価は算定しない。
一次資料
① ケイブ:2027年5月期 第1四半期決算補足資料(2026年10月14日)|短期目標15頁、成長戦略16~17頁、業績9~12頁
② ケイブ:2027年5月期 第1四半期決算短信(2026年10月14日)|業績予想・財政状態・事業状況
株価は2026年10月14日終値に基づく参考値。表中の実績・会社予想・短期目標は性質が異なる。

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