3810 サイバーステップホールディングス

サイバーステップHD(3810)企業分析|オンラインクレーンゲーム・トレバ運営 | ストップ高安研究所

サイバーステップホールディングス 3810 東証スタンダード

オンラインクレーンゲーム「トレバ」運営 ─ 2024年持株会社体制へ移行、第42回新株予約権で財務体質改善推進中

※2026年5月26日時点の情報

事業内容 ─ オンラインゲーム事業を主力とする独立系ゲーム会社

サイバーステップホールディングス(CSHD)は2000年4月に現代表取締役会長 佐藤類氏が個人事業として創業し、同年7月に法人改組した独立系ゲーム企業。2024年に持株会社体制へ移行し、現在の社名となった。「オンラインクレーンゲーム・トレバ」を中心としたオンラインゲーム事業が主力で、PCオンラインゲーム「ゲットアンプドR」「コズミックブレイク」シリーズで知名度を獲得。音響制作、声優プロダクションのエンターテインメント事業も併営する。トレバは海外展開と新規コンテンツの拡充に注力中。一方、業績は2021年5月期以降5期連続の大幅赤字計上が続いており、継続企業の前提に関する重要な疑義の注記が付されている厳しい局面。2025年10月には第42回新株予約権の発行と現物出資による第三者割当増資を実施するなど、財務体質改善と再成長に向けた施策を相次いで打ち出している。2024年11月にはオンラインパチスロ『ウテバ/UTEVA』のαテスト開始など、新規ゲームコンテンツの開発・展開も継続している。

主要事業セグメント

オンラインクレーンゲーム「トレバ」事業(主力)

オンラインクレーンゲーム「トレバ」は同社の主力サービス。スマートフォン・PCからオンラインで実物のクレーンゲームを遠隔操作・プレイできるサービスで、獲得した景品は配送される。海外展開と新規コンテンツの拡充に注力中。コスト削減を継続的に実施しながら、海外ユーザー基盤拡大を進めている。

オンラインゲーム事業(自社開発・ライセンス供与)

「ゲットアンプドR」「コズミックブレイク」シリーズなど、自社開発のオンラインゲームを展開。海外のオンラインゲーム運営会社とライセンス契約を締結し、運営権を与えるライセンス供与モデルも展開。海外運営会社から契約金(ライセンス料)、ゲームサービス提供開始後はロイヤリティ(ユーザー課金額の一定率)を徴収する収益モデル。1ゲームタイトルにつき1ヶ国1社の独占運営権を許諾する形式。

新規ゲームコンテンツ開発

2024年11月にオンラインパチスロ『ウテバ/UTEVA』を発表し、αテストを2024年11月27日より開始。PC&PS4向け和風MMO『鬼斬』のサービス11周年記念に新キャラクター追加。Nintendo Switch・Steam向け新作ノベルゲーム『どきどきメイド部』を2024年11月21日発売など、新規ゲームコンテンツの開発・リリースを継続している。

音響制作・声優プロダクション事業(エンターテインメント事業)

音響制作、声優プロダクションのエンターテインメント事業も併営。ゲーム事業との関連性を活かした事業領域として、コンテンツ制作の総合的なバリューチェーンを構築している。

持株会社体制への移行(2024年)

2024年に持株会社体制へ移行し、サイバーステップホールディングス(CSHD)となった。グループ全体のガバナンス強化、事業ポートフォリオの最適化、各事業の独立性確保等を狙った組織体制変更。2025年10月には第42回新株予約権の発行と現物出資による第三者割当増資を実施し、財務体質改善に向けた施策を推進中。

直近5年の業績サマリー

2025年5月期は売上高25億400万円(前年度比△16.1%)と5期連続の大幅減収、営業損失△17.87億円・経常損失△19.16億円・当期純損失△16.95億円と巨額の赤字計上が継続している。EPSも△110.71円と大幅悪化。業績悪化トレンドが恒常化しており、「継続企業の前提に関する重要な疑義の注記」が付されている厳しい局面。決算発表時株価は2024年5月期232円→2025年5月期337円と推移。2026年5月期会社予想は公開情報上未開示(業績見通しの不確実性が極めて高い状況)。直近5年で売上高は2021年5月期121.93億円→2025年5月期25.04億円と約80%減という極端な減収トレンドを経験。営業損益も2021年5月期△8.12億円→2025年5月期△17.87億円と赤字幅が拡大方向に推移している。PBR12.11倍と業績の不確実性を伴いつつも、需給要因や復活シナリオ期待による株価上昇局面では極端な市場評価変動が発生する状況。PSR2.06倍も同様に高水準で、業績規模に対する評価の不均衡が顕著。

項目(連結・百万円) 2021年5月期 2022年5月期 2023年5月期 2024年5月期 2025年5月期 2026年5月期
会社予想
売上高 12,193 7,416
△39.2%
4,057
△45.3%
2,986
△26.4%
2,504
△16.1%
営業損益 △812 △1,353
赤字拡大
△1,158
赤字縮小
△1,455
赤字拡大
△1,787
赤字拡大
経常損益 △923 △1,488
赤字拡大
△1,255
赤字縮小
△1,520
赤字拡大
△1,916
赤字拡大
当期純損益 △1,156 △2,097
赤字拡大
△1,380
赤字縮小
△1,458
赤字拡大
△1,695
赤字拡大
EPS(一株利益) △147.00円 △258.98円 △126.98円 △122.34円 △110.71円
決算発表時株価
(参考)
694円 655円 459円 232円 337円
実績PER -4.72倍 -2.53倍 -3.61倍 -1.90倍 -3.04倍
予想PER
PBR 1.53倍 3.02倍 2.49倍 2.69倍 12.11倍
PSR 0.45倍 0.72倍 1.23倍 0.93倍 2.06倍
【業績数値に関する免責事項】
本ページに掲載している業績数値は、各社が公表する決算短信を一次情報として作成しています。 「継続企業の前提に関する重要な疑義の注記」が付されている状況のため、業績の不確実性は極めて高い水準にあります。 2026年5月期業績予想は公開情報上未開示のため「―」表記としています。 数値は決算短信発表時点のものであり、将来的に修正される可能性があります。 業績予想は会社発表時点のものであり、実績と異なる場合があります。 PER・PBR・PSRは決算発表日の終値で算出した参考値です。 正確な情報は各社公式IRサイトを必ずご確認ください。

業績のポイント

2025年5月期は売上高25.04億円(△16.1%)と5期連続の大幅減収、営業損失△17.87億円・経常損失△19.16億円・当期純損失△16.95億円と巨額の赤字計上が継続。「継続企業の前提に関する重要な疑義の注記」が付されており、業績の不確実性は極めて高い水準にある。直近5年で売上高は121.93億円→25.04億円と約80%減という極端な減収トレンドを経験。営業損益も赤字幅が拡大方向で推移。2026年5月期会社予想は公開情報上未開示。一方、2025年10月の第42回新株予約権発行と現物出資による第三者割当増資、2024年の持株会社体制移行、新規ゲームコンテンツ(ウテバ等)の開発展開等、再成長に向けた施策を相次いで打ち出している。PBR12.11倍と業績規模に対する市場評価は極端な高水準にあり、需給要因による株価変動が大きい局面。本日(2026年5月26日)はストップ安水準まで売られる急落局面となった。

経営戦略・財務体質改善施策

同社は2024年の持株会社体制移行、2025年10月の第42回新株予約権発行と現物出資による第三者割当増資など、財務体質改善と再成長に向けた施策を相次いで打ち出している。なお、公開情報上、具体的な数値目標を伴う中期経営計画詳細は明確に確認できなかったため、公開された経営戦略を中心に整理する。

経営体制の変革

  • 2024年:持株会社体制へ移行(サイバーステップホールディングス=CSHD化)
  • グループ全体のガバナンス強化
  • 事業ポートフォリオの最適化
  • 各事業の独立性確保

財務体質改善施策

  • 2025年10月:第42回新株予約権の発行
  • 同:現物出資による第三者割当増資
  • 財務基盤の強化と運転資金確保
  • 株式希薄化と引き換えの財務体質改善

事業戦略

  • 主力「トレバ」の海外展開と新規コンテンツ拡充
  • コスト削減の継続実施
  • 新規ゲームコンテンツ開発(ウテバ/UTEVA、どきどきメイド部、鬼斬等)
  • 音響制作・声優プロダクション事業の併営継続

新規コンテンツ展開

  • 2024年11月:オンラインパチスロ『ウテバ/UTEVA』αテスト開始
  • PC&PS4向け和風MMO『鬼斬』サービス11周年・新キャラクター追加
  • Nintendo Switch・Steam向け新作ノベルゲーム『どきどきメイド部』2024年11月21日発売

強みと注目点

① 独立系ゲーム会社としての長年の実績

2000年創業、2008年に当時のジャスダックへ上場した独立系ゲーム会社で、PCオンラインゲーム「ゲットアンプドR」「コズミックブレイク」シリーズで知名度を獲得。長年にわたるオンラインゲーム開発の蓄積技術・コンテンツ資産が同社の事業基盤の核となっている。

② オンラインクレーンゲーム「トレバ」事業

主力サービスのオンラインクレーンゲーム「トレバ」は、スマートフォン・PCからオンラインで実物のクレーンゲームを遠隔操作・プレイできる独自サービス。海外展開と新規コンテンツの拡充に注力中で、コスト削減も継続的に実施。海外ユーザー基盤拡大が業績回復シナリオの中核となる。

③ 財務体質改善施策の積極的実施

2024年の持株会社体制移行、2025年10月の第42回新株予約権発行と現物出資による第三者割当増資など、財務体質改善と再成長に向けた施策を相次いで打ち出している。経営陣の事業再生・再成長へのコミットメントを示す施策が継続している。

④ 新規ゲームコンテンツの開発展開

オンラインパチスロ『ウテバ/UTEVA』、和風MMO『鬼斬』、ノベルゲーム『どきどきメイド部』等の新規ゲームコンテンツを継続的に開発・展開中。コンテンツ多様化を通じた新たなユーザー基盤獲得を進めている。

弱み・リスク要因

有価証券報告書・決算短信および公開情報から判明している同社の事業上の課題・リスクは以下のとおりです。

① 継続企業の前提に関する重要な疑義の注記

「継続企業の前提に関する重要な疑義の注記」が付されており、業績の不確実性は極めて高い水準にある。5期連続の大幅赤字計上が続いていることが背景。事業継続性に対する市場の懸念は強く、株価への下押し圧力要因となっている。本日(2026年5月26日)のようなストップ安局面も発生し得る状況。

② 5期連続の大幅減収・営業赤字

売上高は2021年5月期121.93億円→2025年5月期25.04億円と約80%減という極端な減収トレンド。営業損益も2021年5月期△8.12億円→2025年5月期△17.87億円と赤字幅が拡大方向で推移。業績悪化トレンドが恒常化しており、本格的な回復・黒字転換への道筋がまだ示されていない。

③ 株式希薄化リスクの継続

2025年10月の第42回新株予約権発行と現物出資による第三者割当増資により、既存株主にとっては株式希薄化が進行。また財務体質改善のために更なる資金調達が必要となる可能性があり、さらなる希薄化リスクが継続的に存在する。EPSの希釈化や1株あたり価値の低下が懸念される。

④ 業績規模に対する極端な市場評価(PBR12.11倍)

2025年5月期決算発表時点でPBR12.11倍と、業績規模に対する市場評価は極端な高水準。PBRは前期2.69倍から急上昇しており、需給要因・復活シナリオ期待を強く織り込んだ評価水準にある。需給主導の株価形成となっており、需給バランスの変化により大きな価格変動が発生する局面が継続している。

⑤ オンラインゲーム業界の競争激化

オンラインゲーム業界は競争が極めて激しく、新規参入者の登場、海外大手企業による事業展開、ユーザーの嗜好変化等のリスクが継続的に存在する。同社の主力「トレバ」、「ゲットアンプドR」、「コズミックブレイク」等の既存タイトルの収益力低下リスク、新規開発タイトルのヒット可否リスクが業績に大きな影響を与える構造。

⑥ 需給主導の急騰反動リスク

ゲーム関連株として、需給主導の急騰・急落が発生しやすい銘柄特性を有する。新規ゲームコンテンツの発表、新株予約権発行等のイベントを材料に株価が急騰した場合、その後の反動売り・利益確定売りによる急落リスクが大きい。本日(2026年5月26日)のようなストップ安局面も発生し得る状況。

主な出典:
  • サイバーステップホールディングス株式会社 公式サイト
  • サイバーステップホールディングス株式会社「2025年5月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」
  • サイバーステップホールディングス株式会社「第42回新株予約権の発行及び現物出資による第三者割当増資に関するお知らせ」(2025年10月開示)
  • サイバーステップホールディングス株式会社「持株会社体制移行に関するお知らせ」(2024年)
  • サイバーステップホールディングス株式会社「有価証券報告書」

本ページは投資情報の提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任において行ってください。

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